ツーバイフォー工法の増築 

ユーザー 清水正勝建築研究室 清水正勝 の写真

ツーバイフォー工法の住宅は比較的多いのですが、
増築の事例が少ないようです。
ツーバイフォー工法は構造のルールに沿って増築することが必要ですが、
そのことが増築へのハードルを高めているようです。
また、増改築やリフォーム工事は費用などの関係で
元のハウスメーカー以外に依頼することあり
ツーバイフォー工法の住宅に不慣れな工務店などの施工が
うまくいっていないことも考えられます。

ところでツーバイフォー工法の構造のルールですが、
・耐力壁線区画は原則40㎡以内
・区画内の耐力壁の長短比は4以下
・建物の隅部は90cm以上の壁を配置する
・耐力壁は基本的に90cm以上
・開口部の幅は最大4m
・耐力壁線上の開口の幅は壁長さの3/4以下
・耐力壁線の直下には基礎がある
以上です。

上記のルールを知った上できちんと計画すれば
ツーバイフォー工法の住宅は構造上強いのですが、
不慣れであればきちんと計画できないことも考えられます。
増築する際には、ツーバイフォー工法の計画を熟知した設計者などに
依頼されることをお勧めいたします。