不同沈下

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地盤の沈下によって、建物の各部が均一でなく、不均一に沈下を生じる現象のことです。
 
沈下が全体的に一様に均等に起これば、基礎や建物に破壊や変状を生じることは少ないですが、不均一に沈下をする不同沈下は建物が傾いたり、変形したりして亀裂を生じやすくなります。
軟弱地盤上に構造物をつくる場合には、基礎地盤の圧密沈下に伴う不同沈下を十分考慮しておく必要があります。とくに軟弱層の厚みが建物直下で急変しているような所では大きな不同沈下を生じるおそれが多くなります。
 
また、異種の基礎、とくに支持条件の異なる基礎を併用したために不同沈下し、被害を受けた例もあります。各基礎に作用する荷重の大きさの違いや、施工時に生じる基礎地盤の局部的な乱れなども不同沈下の原因となる場合もあります。
 
不同沈下対策には基礎構造を統一し、かつ同一支持層で支えるようにしたり、基礎自体の剛性を高めておいたり、状況に応じ組み合わせる必要があります。