ル・コルビュジエ
20世紀を代表する近代建築の巨匠のひとりです。
本名:シャルル・エドゥアール・ジャンヌレ。
1887年10月6日、スイスのラ・ショー=ド=フォンという町に生まれる。父親の時計製造の家業を継ぐため、美術学校で彫刻や彫金を学んだ。在学中、建築を学ぶことを勧められ、建築家としての人生の一歩を踏み出す。その後、活動の拠点をフランスのパリに移し、建築のみならず多分野において功績を残した。
1965年8月27日、フランスのカップ・マルタンで海水浴中に死去(享年78歳)。
【ル・コルビュジエの功績】
ル・コルビュジエは、「ドミノシステム」の考案や、「新しい建築のための5つの要点」、「モデュロール」など、新たなアイデアを提案しました。それらは20世紀以降の建築・デザインに多大な影響を与えました。また、建築界のリーダーの一人として活動しただけでなく、絵画、版画、彫刻などの芸術作品の制作をはじめ、インテリアのデザインや執筆活動にも取り組み、数多くの作品を残した。
ドミノシステム/鉄筋コンクリートによるフレーム構造で、スラブ、柱、階段のみを建築の主要素とするもので、石積み・レンガ積みによる西洋の伝統的な建築からの転換を図る。
新しい建築のための5つの要点/近代建築を成り立たせるための5つの要点として、
1.ピロティ、2.屋上庭園、3.自由な平面、4.横長の窓(水平連続窓)、5.自由な正面(ファザード)を提案。
モデュロール/人体の寸法と黄金比率から考え出した基準寸法。
フランス、パリのル・コルビュジエのアトリエには、建築を志す多くの者が世界中から訪れました。日本からは、前川國男、坂倉準三、吉阪隆正の3名がル・コルビュジエに師事し、「日本の3大弟子」として、帰国後、日本の近代建築に大きな功績を残した。 日本にある世界遺産、国立西洋美術館の建設には、ル・コルビュジエが基本設計を行い、3人の弟子が実施設計を担当しました。その後もル・コルビュジエの影響を受けた建築家は数知れず、また多くのコルビュジエ・ファンに愛され続けています。