幅木

ユーザー ❨株❩アトリエ Y&R 栗城裕一 の写真

幅木というのは、床と壁との接する部分で壁の最下部に設けられる所謂見切り用の部材です。
床と壁は同じ素材で造ることは少ないですから、そこに緩衝地帯としての小さい部材を造ることはとても多いです。この部材を設置することで、お掃除のときには壁を傷めることも少なくなり、お掃除しやすくなります。和室などではこの部材は作らないことが多いですので、壁が左官仕上げなどのような場合はお掃除のときには手を添えて壁を保護しながらお掃除するということが昔は行われていました。近年はそのようなことも少なくなりましたので、和風旅館などでは設計にひと工夫が必要になります。
床が無垢材のフローリングなどでは、それが収縮をしますので、その収縮が見えないようにするためにも幅木が必要になります。幅木の下の部分でフローリングが収縮するのであれば、それは見えないわけですから、そのためにも必要なものです。
写真は床が無垢の樺材で幅木は米松、いずれもオイルフィニッシュです。幅木のせい(H寸法)は45mmです。このH寸法は設計者によりいろいろですし、既製品でもいろいろなサイズがあります。だいたい50mm前後が多いと思います。胸の出(見込み寸法、壁からの出巾)は7mmですが、これもいろいろあります。
もう一つの写真は、床と同じ素材(豆砂利の洗い出し)で造った幅木です。