ロフトの床面積

ユーザー ❨株❩アトリエ Y&R 栗城裕一 の写真

 さて、今回はロフトの床面積というお題を頂戴しましたので、まずロフトをご説明いたしましょう。細かくご説明するのは、ここではあまり賢明ではありませんので、大雑把なご説明といたします。通常の部屋ですと天井がありますが、ロフトの場合は天井が屋根現しになっていたり、屋根形状のままに天井を貼っていることが多いです。三角形の屋根の場合はその勾配なりの天井になり、アメリカなどでは居室としての使いかたよりは納戸や倉庫のような形で使うことが多いと思います。ヨーロッパなどでは、ここを屋根裏部屋(アティック)(こちらもこのサイトでご説明していますのでご参照ください)として使うことが多いように思います。つまり屋根直下の部屋ということを理解していただければ、よろしいかと存じます。
 そこで、日本でのロフトの床面積についてですが、直下階の床面積の1/2以下であることと、天井の高さが1400mm以下であれば、床面積には算入されませんので、容積率を超えてこのロフトをこしらえることができます。この条件を満たさない場合は床面積に算入されますので、ご注意ください。また、屋根直下の部分ですので屋根からの熱の放射を考慮した設計が必要になります。これも大事なことです。
 写真のものは2階に設けた居間から幅の狭い階段で上がるロフトで、本棚を設えた収納のような作りになっています。寝室に面しては障子でつながっています。