深い軒のデメリット 

ユーザー 清水正勝建築研究室 清水正勝 の写真

軒の出が深い(屋根が長く出る)と
雨が降ったときなど軒先で雨宿りをしたり、
建物の外壁を濡らすことを減らしたりできるメリットがあります。
最近の建物は軒出が少ないことが言われていて、
そのことによる雨漏りもよく発生しているようです。
軒の出が深いと雨に濡れることが少なく、
物干しなどにも重宝しています。
ただし、軒の出が深い場合、風の影響を受けやすくなります。
台風などの強風が吹いたときには、屋根には吹き上げの力がかかり
屋根が剥がれたりする災害が起こっています。
そのため、軒が深い場合には構造上の吹き上げの検討が必要となり、
大きな部材を使用したり、屋根を重くするなどの必要が生じることがあります。
建物が重くなると、耐震性能を上げることとなり
その分、費用がかかることがあります。
軒を深くしたい場合には1階部分での設置の検討など
風の影響を考慮した計画をお勧めいたします。