介護リフォーム(リノベ)って奥が深いです

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日、とある家創りの打ち合わせへ。

最初に、工事に契約からスタート。

工務店から、契約内容について、しっかり説明。

事前に、しっかりと調整しておいたので

契約もスムーズでした。

年始早々から、工事がスタートとなります。

契約の後は、色決めへ。

いろんな素材を見たり、触れたりしながら、

じっくりと、しっかりとセレクトしていただきました。

3時間以上かかりましたが、納得のセレクトを

していただけたようで、何よりですね。

こちらの家。

実は、お母さまの介護を前提としたフルリノベーションなんです。

事情があって、急に車いすでの生活になってしまい、

それに合わせた家に改修する必要が出てきました。

車いすの方の家創りに関わらせていただいたこともありますが、

使われる方の病状によって、まったく違うんですよね。

今回は、医師やケアマネ、福祉関係の方々と

意見を交わしながら設計を進めてきました。

急な工事でご予算、そして工期もきびしく、

お客様、そして工務店とも連携とりながらここまできて

やっと工事の契約となったところ。

正直なところ、ほっとしました。

今回、この家創りに関わらせていただいて思ったことは、

介護リフォームという言葉の深さです。

介護リオフォームというと、介護保険を使って、

手摺や段差解消の器具をつけたりするイメージでした。

(実際、そういった工事をする会社が多いと思います)

もちろん。

手摺や段差解消は、必要です。

ただ。

そのリフォームの本質って、

介護される方、そして、介護する側の状況を踏まえて、

どういった暮らし方をしていくのかを考えてカタチにすること

だと思います。

手摺や段差の処理は、ただの方法なんだと。

ちなみに、今回、手摺って、ほんとに少ないんですよ。

だって。

あると逆に邪魔だからです。

邪魔なのかどうかは、どういった暮らしをしていくのか

のヴィジョンがないと判断できませんので。

この家創りを通して、家創りの本質を

再確認させていただけたように思います。

感謝しなければ!!