スキップフロアの平屋

ユーザー アトリエそらまめ 落合晋也 の写真

スキップフロアとは、同じ居室空間において床に段差や階段を計画して、空間を造り出す計画を言います。
要望により計画する場合や、敷地自体が傾斜地にある場合に提案することがあります。実際にできると、それぞれ高さの異なる床面に立つため、日常の視線の交わり方や目線の抜け方に変化ができ、平面だけの計画に比べて、感覚として面白みを感じることができます。
それほど多くの方が計画に盛り込まれることではないため、珍しさを含めた個性のある住宅計画に映ると思います。段差の部分を収納として活用される方も見えます。
ただ、面白みだけで計画するのは少々気を付けなければなりません。
平屋での計画を考えると、バリアフリーを念頭に置いた計画を思い描くと思われますが、スキップフロアにしたがため、床面に段差を意図的に作り出すことにつながり、バリアフリーとは真逆の計画となることに注意が必要となります。

思い入れのある特徴的な計画をされる際には、将来像も描きながら計画に盛り込むか否かの判断が求められます。