ガルバリウム鋼板の波板

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ガルバリウム鋼板の波板ということで少々書かせていただきます。まず、ガルバリウム鋼板について簡単にご説明しましょう。最近はよく聞く言葉で、皆様もおなじみのものかもしれません。昔よくトタン板と言っていたものがありますね。年数がたつと赤くさびてきて、寂しげな様子を呈している材料です。これは戦後、外壁や屋根などによく使われました。鋼板に亜鉛メッキを施したもので、鋼板そのものよりは耐久性を増した製品として多くの建築に見かけました。現在は、その錆びた風情を楽しむような粋人が使うことがありますが、表題のガルバリウム鋼板にとって変わられているというのが実情です。トタン板が亜鉛だけでメッキされていたのに対して、ガルバリウム鋼板は亜鉛、アルミニウム、それに珪素を加えたものでメッキされたものです。従来のトタン板に比べて耐久性があり形状もいろいろなものがあります。この素材を使って波板にしたものがあり、それがガルバリウム鋼板波板と呼ばれます。波板というのはよく駅舎の屋根などに使われている、断面形状が波のように見える板で、この波形状が板の強度を増しています。スレートの波板は大小ありますが、ガルバリウム鋼板波板は波形状は1種類だけのように思います。ガルバリウム鋼板の色彩は結晶模様の銀色に光るものですが、それに色を付けたものも出回っています。