マンションのリノベでよく聞く話題

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

自転車が見えてるところは、玄関土間。

とても開放的でゆったりとしてますよね。

こちら、実は。。

戸建てではなくて、マンションの玄関なんです。

自転車が置けて、しかも、画像では見えていませんが、

3人は腰かけれるベンチがあったりします。

しかも。

大きな窓があって、そこから、たっぷりな光が差し込むので、

ビックリするほど、明るくて、快適な居場所になってます。

マンションのリノベーションに関わらせていただくときに、

改修前のマンションを見ながら、お客様からよく話題になるのが、

この玄関周りの広さがあります。

私は、独立前に、マンションの設計監理をたっぷり(笑)

やらせていただく機会があったので、よくわかりますが、

マンションって、居室をより多く、広く確保することが

最優先なんです。

ですので、玄関というと、最小限になってしまうのは

当たり前なんですよね。

でも。

その窮屈さって、賃貸ならまだしも、所有して、

そこで暮らすとなると、相当なストレスになりますよね。

なので、玄関を広くしてくださいという要望はよくうかがいますが、

ここまで広く確保するのは、難しいかもしれませんね。

だって。

こちらの玄関って、改修前に、寝室だったところを一部

取り込んで、玄関にしちゃってますから(笑)

大胆ですよね。

でも、それくらいすることで、これだけの開放感を

得られるのであれば、いいアイデアかもしれませんね。

そうそう。マンションでもう一つ話題になるのが、廊下ですね。

玄関からまっすぐ伸びる、細い中廊下を歩いていくと、

LDKにつながる。

そんな間取りが一般的ですよね。

それも、先ほどの玄関同様、居室優先で考えれば

廊下が狭いことって、合理的なんです。

でも。

こちらのマンションでは、思い切って、廊下を広くしています。

通常の幅の1.5倍ほど。

しかも、奥に見えているのは、先ほどご紹介した玄関土間。

視線の先に、明るい場所があると、気持ちいいですね。

そのゆったりとした廊下って、少し無駄に感じるかもしれませんが、

途中に絵画を飾ったり、チェアを置いてみいたり、

オブジェを飾ってみたりすれば、「ただの」廊下ではなくなります。

そのちょっとした幅が、家全体に、ゆとりを感じさせてくれます。

こちらは。。

先ほどのメインの廊下と並行して展開している、

裏動線の廊下だったりします。

この通路幅が、一般的な廊下の幅でもあるんです。

下足入があったり、コート掛けがあったり、

ちょっとした収納があったり、寝室へのドアがあったり。

お客様の目にふれたくないものを

しっかりと隠しながらも窮屈に見せないよう工夫しています。

こちらも、あまり閉じすぎず、開放的な感じにしてるので

明るくてさわやかな印象になってます。

マンションのリノベって、制約はあるのですが、

想像しているより、自由度がたかかったりします。 

ちょっとした発想の転換で、自分らしい家づくりに

つながることもあったりしますから。

そうそう。

最後に一つ、大事なことを伝えておきます。

こちらのマンションですが、家中が仕切りなくつながっていて

開放感がすごかったりします。

でも。冬場の寒さは、あまり感じません。

というのも、しっかりと断熱改修もしているからです。

いくら見た目かっこよくしても、快適に暮らせなかったら、

本末転倒かなって思います。

見た目だけでなく、性能も考えてリノベすることを

オススメします。