気流止め
投稿日時:
2024-02-03 14:13
「気流止め」とは根太床の場合、床下の空間と壁の中の空間又は天井裏と壁の中の空間が繋がっているために、無断熱の床下や天井裏で冷やされた冷気が壁の中に入り込む空気の流れを抑制するための措置のことを現わします。一般的には断熱材や乾燥木材で気流止めを行います。
最近では剛床工法を採用されることが増えているため新築物件では、気流止めを意識する必要も減りましたが、リフォームでは、これらの空間が連続しないように気流止めを意識する必要があります。
床下や天井裏で冷やされた空気が壁の中に入り込むと壁の表面温度を下げてしまうために、結果として体感温度を下げ不快感が増します。
気流止めを設ける事で光熱費削減にも効果があるそうです。
気流止めの重要性を「建築知識ビルダーズ52号」の中で詳しく説明した記事もありますので、興味のある方は是非、書店でもご覧ください。
図は、気流の概念を現わしたものです。
写真は根太床のリフォームした時のもので床下と壁の中が空間的に繋がることがお分かりいただけると思います。このケースでは、この後に乾燥木材による気流止めを設けています。