「この土地っていいと思います?」⑨
昨日は、隣家を想定しながら計画したのに
あてが外れてしまって、欲しかった日当たりが
確保できなくなった方のお話をしました。
都合よく隣家を想定するのではなく、
法規制もにらんで、最大で想定する方が
安心ですよ。
そんなお話でした。
今日はその続きです。
昨日ご紹介した方とよく似た内容ですが、
意外に見落としがちなことをお話しておきます。
購入しようとする土地を見に行ったとして。。
南側に駐車場とか畑があったりすることが
あります。
開放されていて、日当たりも抜け感もあって、
魅力的に見えますよね。
でも将来のこと考えると選ばないでしょう。
なんて思ったかもしれません。
でも。
この駐車場は、近隣の会社の駐車場なので、
よほど家が建つようなことはないですよ。
この畑は、ご近所の方が手入れされていて、
御家族みなで畑をされているので、
家を建てるなんて、なかなかないでしょう。
もし、そんな説明をしてもらったら、
気持ちが揺らぎませんか?
もしくは。
そこまで気にならず、南側が開放されてるから
すごくいいじゃない!って購入してしまう方も
いるくらいです。
基本的に。駐車場とか畑が、今後数十年に渡り
継続的に使われるかはわかりません。
特に所有者の世代が変わったりすると売却も。
あと、以前に拝見したことのある提案で、
南側に2.7mの庭を確保して、将来家が
建っても日当たりは確保できそうな内容でした。
平面図だけ見てると、結構空間がある感じに
見えるのは、不思議なんですが(笑)
なので。2.7mもあれば、大丈夫じゃない?
って思う方もいると思いますが、2.7m先に、
6mくらいの壁がドカンとできるって。。
結構なすごいことですよ。
日当たりが確保できるほどの空地ではないでしょうね。
なので。。
南側が空地になっている土地は、よさそうですが、
いかなる説明があったとしても、絶対ではないので、
かなり慎重に計画しないといけない土地なんです。
要注意という意味で、いい土地というわけではないので
お話しました。
もし、そういった土地が唯一の候補なんです。
ということであれば。。
平面図で検討するのではなく、断面図もとに、
冬至の太陽を想定して、検討をしてもらう。
それがオススメです。