ひさしと軒の違い

ユーザー 南俊治建築研究所 南俊治 の写真

「ひさし」と「軒」は、いずれも建物の一部を指す言葉ですが、意味や用途に若干の違いがあります。

1. ひさしは、建物の入口や窓などの上に取り付けられる屋根のような部分です。主に雨や雪を防ぐために設けられ、日差しを遮る役割も果たします。ひさしは通常、建物からはみ出して張り出している形状をしています。

2. 軒は、屋根の最下部にある部分で、屋根の端が外に張り出している部分を指します。建物全体の屋根のデザインの一部であり、特に雨水が壁に流れ込むのを防ぐための役割を持っています。

このように、ひさしは特定の場所に設けられる庇のことを指し、軒は屋根全体の構造の一部としての機能を持つものです。

一級建築士 南俊治