家の当たり前を考え直してみる㉟(家具④)

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先日から続いてる、少し変わったお話。
よく考えてみると、家って、いろんな当たり前を
積み重ねてできているんですよね。

その当たり前を外してみると、自由な家づくりになる
なんてこともありますから。

昨日は、ベッドを造り付けにしたい!というお客様を
事例にいろいろとお話しました。

ベッドが壁に固定してあるだけじゃなくて。。
壁面に収納されてしまうというもの。
スッキリ部屋を使えますよね。

今日は、造作家具のお話の続きです。

そうそう。
ベッドの壁の収納するという面白いアイデアですが、
金物以外に注意してほしいことがあります。

造作家具全般にも共通することではあるのですが、
故障した時、取りかえには相応に費用がかかります。

造作でなければ、簡単に取りかえできますが
造り付けになると、工事が必要ですので。

固定された造作家具であれば、よほどいいのですが、
収納式ベッドという可動するものとなると、
金物部分に負担がかかるので、長い目で見ると、
最低でも、金物の取りかえは必要になると思います。

それでも、得られるメリットは大きいので!
ということであれば、採用を検討してみても
いいと思います。

前置きが長くなってしまいましたね。
次のお話していきます。

収納式ベッドでお分かりになったと思いますが。
造作家具って固定されるような印象ではあるものの、
可動させるような発想もできるんですよね。

ベッドに似た発想で、他にあった事例としては
壁に折りたたんだカウンターを広げたりした
アイロン台とか、玄関近くのベンチとか。

折りたためないと洗面や玄関が狭くなります。
なので。
使わない時はたたんでおくことができるので
便利ですよ。

そう考えると、いろんなところで採用できそうで
面白くなってきませんか?

ぜひぜひ妄想を広げてみてください(笑)

ちなみに。
ベッドの時にもお話したんですけど。。

可動させるための金物は、しっかり選定して
もらってください。

先ほどお話した、アイロン台の場合ですが。

カウンターがたわまないようにするため、
厚みのある集成材を使ったりします。

当たり前なんですけど、それってかなり
重たくなるんですよね。

普通に丁番という金物しかついてないと、
その重さが苦痛になってしまうかもしれません。

せっかくつけたのに、使いにくかったら
意味ありませんから。。

設計士に相談しながら、決めてくださいね。

家具が動く。
その発想について、明日またお話します。