床暖房

ユーザー 桑原建築設計室 桑原 廣 の写真

床暖房は、大きく分けて、熱源を電気、温水の2つに大別されます。
電気は早く暖まり早く冷えます。温水は温まるまで時間がかかるので、
部屋の滞在時間の長い(5時間程度)方に、お勧めです。
その他に、太陽熱を利用して、空気で床、壁を温める方式、
煉瓦等を温める蓄熱暖房があります。これらの方式は24時間対応
ですので、寒冷地、環境対応重視があります。
暖房には、輻射熱暖房方式と対流方式の暖房があります。
床暖房は輻射熱暖房の代表格ですが、他にオイルヒーター
(デロンギ等)多種多様です。対流式の代表はエアコンです。
これは、部屋の空気を対流により暖める方式です。このため、
どうしても部屋に温度差が生じ、窓等に結露が生じ安い
欠点があります。輻射熱暖房は、暖かさを直接に体に
伝えるため、快適です。
しかし、部屋全体を温めるものではないので、(床上30㎝程度)
部屋で活動的に過ごす方には、エアコンの方がお勧めです。
暖房は、対流方式と輻射熱方式 と、組み合わせて使用すると
快適に過ごせます。特に吹き抜けのある部屋は、床暖房が必要です。
床暖房の仕上は、カーペット、木、石、タイル、畳、と
ほとんど対応します。電気式には制限のあるものもあります。
お湯の床暖房の熱源は一般的に、ガスですが、近年は電気で、
深夜電力の省エネ型のエコキュート もあります。
床暖房はこのように、選択しなければならない要素が多く
ありますので、専門家に相談することをお勧めします。
写真は温水式で仕上はナラの無垢のフローリングを使用しています。

吹き抜けの居間