ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

このことろ続いてる、少し変わったお話。
よく考えてみると、家って、いろんな当たり前を
積み重ねてできているんですよね。

その当たり前を外してみると、自由な家づくりになる
なんてこともありますから。

先日は、そもそもカーテン類を設置しない。
そんな方々の事例をご紹介しました。

中庭をつくって、周囲からの視線を遮ったり
外付けのブラインドをつけたり。

工夫することで、大きな窓でもカーテンはいらない。
そんなこともできるんです。

そんなお話でした。
今日はその続きです。

カーテンをなくせると、いいことありますよ。

開放感が違うってことでしょう?
って思ったかもしれません。

それもひとつ大事なポイントです。
でも。もう少し実用的なことなんです。

突然ですけど。
みなさんは、カーテン類って、洗濯してますか?

いろんな方がいるとは思いますが、よく聞くのは
大掃除の時に取り外して洗うというもの。

敢えてうかがいますけど。。
カーテンの洗濯って大変じゃないですか?

小さな窓であれば、まだしも。。
リビングやダイニングにある掃き出し窓の
カーテン類って、取り外しも、洗濯も、
取りつけもかなり大変ですから。

とはいえ。
洗濯しないのもどうかと思うので。。

そもそもなんですけど。
ドレープやレースは、自分で洗濯できるかどうか。
布地を選定する時に気を付けてみてくださいね。

これ。
逆の見方をする方がいたりします。

カーテン類の洗濯が面倒だなということで、
ものすごくお値打ちなカーテンを購入して、
汚れ等が気になったら、買い替える。

木造の窓で、ある程度規格の大きさであれば、
それに対応するドレープとかレースって、
ニトリとかだと、驚きの価格で販売しています。

シンプルなデザインでいいし、機能を満たせばいい
ということであれば、十分役割を担ってくれます。

いや。。もっとこだわってカーテン類を選びたい!
という場合はどうしたらいいか。

例えば、レースを、化学繊維ではなくて、
天然素材の麻にしたいとか、デザインや質感のいい
布地とか。

そんな時にはどうしたらいいか。

明日に続きます。

I-4742、新築の兼用住宅の建設(神奈川県)

ユーザー おおひら の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
神奈川県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

新築の兼用住宅の建設を考えています。
土地は神奈川県平塚市******で取得済。第一種低層住宅地域。
面積は、およそ400平米。20×20メートルほど。傾斜地で、高低差5mほど。東西方向に傾斜。東側西側ともに幅5.5mほどの道路に面しています。東側が低い側です。
このうち、半分の区画(10×20m)の区画に、東西の道路に面した形で兼用住宅の建設を考えています。
1Fが事業区画。およそ50平米ほど。出入口は東側に、2Fと3Fが住居で、西側に出入口。
これで建築家にプランをお願いしましたが、総コストが1億程度かかるとされ予算オーバー。総予算6千万ほどでできる方法がないか模索中です。
現在の案では1FをRC、2F3Fを木造で考えていましたが、2F3Fはもしかしたらプレハブ造、コンテナ、等のやり方もあるのではないかと考えています。
例えば3Fは当初はやめて後で増設するとか。残り半分の区画にプレハブで増設するとか。
このあたりで相談に乗っていただける方がいらしたらお願いします。
 
建築家の所在地について:
建築家の所在地にはこだわらない





I-4741、がけ条例に抵触すると思われる土地での新築(福岡県)

ユーザー s.i の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
福岡県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

がけ条例に抵触すると思われる土地での新築について質問です。
100坪の土地で9割以上が斜面地(おそらく傾斜30度程)の土地に約30坪前後の家を建築する場合、安全性の高い擁壁工事の費用がどれくらいなのか、
概算費用をざっくり教えていただきたいです。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する





ユーザー やまぐち建築設計室 山口 哲央 の写真

※光天井をデザインして玄関とホールに和の細工を施した玄関の設計事例

和の趣を愉しみながら暮らす

住まいの計画・・・。

忙しい日常の中でも、

ホッと安らぎを感じられる空間づくり。

そんな“日本の美意識”が

息づく住まいは、

四季の移ろいとともに

日々の暮らしに

深い味わいをもたらします。

特に玄関は家の“顔”として

迎え入れる場所でありながら、

伝統技術と

現代の快適性を

融合させるデザインが大切。

先の写真のような玄関も

天然素材の美しさや

照明効果が巧みに組み合わさり、

まるで高級料亭のような

雰囲気を醸し出しています。

和風住宅を計画することで

得る事の出来る

味わいある暮らしをテーマに、

和風の玄関づくりの

ポイントや魅力を

少し書いてみたいと思います。

和風住宅がもたらす味わいある暮らし。

〇自然素材の心地よさ

日本特有の木材や和紙、

土壁などの自然素材には、

独特の温かみや風合いがあり、

日々の暮らしを

豊かにしてくれます。

〇耐震・省エネ技術との相性

現代の省エネや

耐震技術と

伝統的な建築手法を

掛け合わせることで、

安心かつ快適な

住環境を得やすくなっています。

〇四季の移ろいを取り込む住まい

日本の四季は変化が豊かです。

外の景観を

室内に取り込む

障子や縁側、

庭との一体感を

意識した間取りなどが、

より一層季節感を

感じさせてくれます。

“味わい”を生む要素

和風住宅ならではの“味わい”

〇素材の表情:木目の美しさ、

畳の香り、和紙の柔らかな質感など。

〇空間の余白:過度に詰め込みすぎず、

あえて“余白”を活かすデザイン。

〇光と影の演出:障子や格子戸、

間接照明などで、

光と影を繊細に取り入れる。

この3つがバランスよく

組み合わさることで、

“和風の住まい”だからこそ

味わえる豊かな感覚が

得られるようになります。

和風の玄関が果たす役割

「おもてなし」の象徴として

玄関は来訪者を

最初に迎える場所であり、

住まい手自身も

外観土曜に“ただいま”と

心が安らぐ大切な空間です。

和風住宅では、

特に玄関まわりに

“おもてなし”の心が表現されます。

最近は玄関不要論も

ありますが

それにはそれのメリットがあり

どのような暮らしにも

それぞれの良さと目的があります。

タイパとコスパということであれば

玄関不要論もわかります。

ですがそうではない

「豊かさ」を味わう暮らしや

「機能性」には玄関は重要です。

玄関たたきと

上がり框がもたらす

“和”の演出。

現代ではバリアフリーの観点から

玄関の段差や床の段差も

見直されることも増えました。

ただ、こうした段差を

適度に残すことで

靴を脱ぐ・揃える行為がスムーズになる
落ち着きや空間のメリハリが出る
木のフローリングとの境界が明確になり、美しい見た目が保たれる

などのメリットがあります。

木材を使用することで、

経年変化を楽しむことができる

“和の味わい”がプラスされます。

木材・和紙・石材の組み合わせ

玄関は家の第一印象を左右する

場所ですが、

和風住宅では特に

素材選びが重要になります。

木材・和紙・石材を

組み合わせることで、

生まれるコントラストや

質感の違いが

視覚的にも触感的にも

心地よさを演出してくれます。

〇木材:上がり框や床、

天井の梁に使用。

視線の先に見える木目は、

落ち着きとぬくもりを

与えてくれます。

〇和紙:障子や照明カバーとして

利用することで、

光を柔らかく拡散し、

心地よい陰影を生む

役割を担います。

〇石材:土間に用いると

上質感が増し、

独特のひんやりとした触感が

外部との境界を

示してくれます。

和モダンの要素

天井にあしらわれた

和紙を思わせる照明パネルや、

天井から下がっている

垂れ壁と変木が

和の絶妙なアクセントに

なっています。

さらに壁面には

落ち着いたトーンの仕上げを採用し

空間全体を

柔らかな色合いで

統一させています。

外部に面した

大きな窓の向こうには

植栽が見え、

自然と室内をつなぐ

“和の借景”が楽しめるのも

ポイント。

こうした意匠は、

高級料亭や数寄屋建築に

通じる“もてなし空間”を

想起させます。

〇照明計画と陰影の美

和の空間における照明の考え方

和風住宅の照明は、

一般的な住宅照明とは

異なるアプローチも重要です。

一般的には

均一な明るさを

目指すことが多いですが、

和の空間では

“陰影を楽しむ”ことが大切。

ほんのりと柔らかい

明かりの中で

素材が引き立ち、

落ち着いた雰囲気を

醸成します。

間接照明:天井の隙間や

床下に配置し、

直接の光を隠すことで

柔らかな陰影を生む。

ポイント照明:床の間やニッチなど、

見せたい部分だけを

照らすことで

空間にメリハリを与える。

和紙シェード:和紙が光を通すことで、

部屋全体が

優しい色合いに。

現代のLED技術との融合。

和風住宅でも、

近年はLED照明が

主流になっています。

省エネ性能が高いだけでなく、

調光・調色機能を

活かすことで、

一日の時間帯や

季節に合わせて

光の色や明るさを

変化させることが

可能です。

照明デザインにこだわることで、

玄関の雰囲気を

格段にアップグレードできます。

〇具体例から見る上質な玄関演出

写真で見る“使い勝手”と

“デザイン”の両立

掲載の写真では、

玄関の正面に

ニッチ(壁のくぼみ)と

飾り棚があり、

そこに工芸品の焼き物が

飾られています。

これにより

玄関に入った瞬間に

視線を向ける「フォーカルポイント」として

上質な雰囲気が漂い、

和の“おもてなし”が

感じられます。

一方で正面の奥にも

大きな窓を計画してあり、

明るさと通風を確保。

さらにサイドに見える

室内庭園のような

植栽スペースが、

自然の風景を感じさせる演出を

プラスしています。

機能面への配慮・・・・・。

玄関はもちろん

デザイン性だけでなく、

機能面も重要。

シューズクロークの配置。

玄関周りの

収納を充実させることで、

靴や外出グッズが散らからず

スッキリと保つことが出来ます。

照明スイッチやコンセントの位置。

和風建具やニッチの

配置に合わせ、

なるべく目立たない場所に設置する。

段差や手すりの設置。

伝統的な玄関は

段差があることが多いが、

家族構成によって

高齢者や子どもの安全にも

配慮して計画する。

伝統と現代技術の融合。

省エネ・耐震性を

考慮した家づくり・・・・・。

断熱性の向上で快適に。

和風住宅=冬は隙間風、

夏は暑いと思われがちですが、

近年の断熱技術を

組み合わせることで、

一年を通じて

快適な室温を

保つことが可能です。

特に玄関付近は

外気の影響を受けやすいため、

断熱ドアや断熱サッシの

採用が重要になります。

省エネ性能を高めることで、

光熱費の削減はもちろん、

地球環境にも

配慮した住まいが実現します。

耐震性を高める為の

伝統構法×最新工法・・・・・。

木造住宅でも、

伝統的な在来工法に加えて

制震・耐震装置を

組み合わせることで、

地震への備えは十分に可能です。

特に玄関まわりは

構造壁や梁が集中しやすい

部位でもあるため、

設計の段階で補強計画を

綿密に行うことが大切です。

庭とつながる暮らし・・・・・。

四季折々の楽しみながら

日本庭園や坪庭の活用。

和風住宅の玄関は、

外部の景色や

庭と直接つながるよう

設計される場合も多くあります。

先の写真に見られるように、

大きな窓から

植栽を望めるアプローチは、

ただの出入り口ではなく、

室内にいながらにして

自然を感じる大切な

景観要素となります。

坪庭:限られたスペースでも、

植栽や石灯篭、

水鉢などを配置し、

奥行きと風情を生むことが可能。

内外の連続性:玄関土間と

庭の縁を近づけることで、

靴を脱がずに

ちょっとしたアウトドア気分が

味わえる演出も可能です。

四季を通じた楽しみ方。

春には新緑、

夏には涼やかな葉の音、

秋には紅葉、

冬には雪見など、

庭を眺める喜びは

四季の移ろいとともに変化します。

玄関周りに植栽や庭の風景を

取り込むことで、

日々の変化を

楽しむ事も出来るようになります。

職人技とディテールが光る

“数寄屋”スタイル。

数寄屋建築のエッセンス。

「数寄屋」とは

茶室の建築様式に由来し、

日本の伝統建築の

ひとつとして知られています。

数寄屋では、

素材を厳選しながらも、

控えめでありつつ

粋なディテールを大切にします。

玄関にも随所に職人技が活かされ、

柱や梁、

床の仕上げに至るまで

精緻な加工がなされています。

和のオリジナリティを

出すポイント。

一枚板の上がり框。

自然の木目や

端材の形をそのまま

活かしたデザインで、

唯一無二の存在感を演出。

床の間の活用。

玄関に小さな床の間や

ニッチを設け、

季節の花や

工芸品をディスプレイする。

障子や格子戸のアレンジ。

現代的な耐久性を持つ

紙やファブリックを使ったり、

樹脂製の和紙調パネルを

活かしてメンテナンスを

しやすくしたりする。

計画時に押さえておきたいポイント。

家づくり全体の

コンセプトを固める。

和風玄関を中心に据えたい場合、

住宅全体のテイストや

間取りとのバランスを

考えることが大切です。

リビングや和室の配置、

キッチンや

ダイニングとの動線など、

家全体の一貫性を保つことで

完成度の高い空間づくりが

可能になります。

生活動線と収納計画。

和風住宅だからといって、

昔ながらの不便な動線にする

必要はありません。

日々の買い物や

家族の帰宅動線、

掃除やメンテナンスの

しやすさなどを考慮し、

モダンな利便性を

取り入れることが大切です。

玄関のシューズクロークに加え、

玄関脇に大型の

収納スペースを設けておけば

季節物の家電や

アウトドア用品なども

スッキリ整理できます。

予算配分と優先順位。

上質な素材や

オーダーメイドの

造作家具など、

こだわるほど

費用がかさむのも事実です。

しかし、

玄関は“家の顔”として

長く付き合う部分なので、

予算を配分する

価値があります。

コストを抑えたい部分。

見えない部分の工事や

下地材での工夫、

量産品の上手な活用。

こだわり部分。

玄関扉や上がり框、

床材、照明など、

毎日触れるところ。

メリハリをつけることで、

納得度の高い

家づくりが実現します。

和風住宅の計画は、

日本の伝統美を

継承しながらも、

現代のライフスタイルや

テクノロジーと

掛け合わせることで、

より深い“味わいある暮らし”を

実現することが出来ます。

その象徴ともいえる玄関は、

素材選びから照明計画、

そして機能性と意匠性の

バランスが求められる

重要なスペースです。

木の温もりや

和紙の優しい光、

庭の緑を取り入れた

デザインによって、

訪れる人に和の味わいを存分に。

家づくりを

これから計画している

方にとって、

和風住宅は「敷居が高そう」

「古臭い」という

イメージが

あるかもしれません。

しかし実際は現代技術と

上手に組み合わせることで、

省エネや耐震などの

機能面を向上させながら、

和の美意識を

存分に取り入れる事ができます。

生活習慣や

好みに合わせて

カスタマイズできる柔軟さこそ、

和風住宅の大きな魅力といえます。

ぜひこの機会に、

玄関をはじめとした

“和”の設計要素を

取り入れながら、

心豊かな暮らしを

創造してみてください。

四季折々の風情を

感じられる空間が、

自分自身や家族にとって、

さらにかけがえのない

住まいへと育っていくはずです。

和風の住まいを計画する事で

生まれる味わいある暮らしは、

それぞれの趣に相応しい

安らぎと誇りを

もたらしてくれます。

玄関から始まる

その空間づくりにこだわって、

今よりも一歩豊かな

家づくりを進めてみませんか。

心地よくそして長く愛せる

“わが家”を目指して、

是非和の住まいも

ご検討ください。

やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
‐‐----------------------------------------
■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
気軽にご連絡ください
------------‐-----------------------------

I-4740、寄宿舎に用途変更したい(東京都)

ユーザー 村松4740 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
東京都
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

東京都府中市の普通住宅を200平米以上のため、寄宿舎に用途変更したいです。
 
使用目的は障害者のグループホームです。
 
費用感を教えてください。よろしくお願いいたします。
 
建築家の所在地について:
建築家の所在地にはこだわらない





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

このことろ続いてる、少し変わったお話。
よく考えてみると、家って、いろんな当たり前を
積み重ねてできているんですよね。

その当たり前を外してみると、自由な家づくりになる
なんてこともありますから。

昨日は、カーテンについてお話しました。
窓にはカーテンをつけることが多いと思いますが。。

例えば、トイレの小さな窓にまで設置するか
というと、そこまで必要ないかもしれませんよ。

そんなお話でした。
今日はその続きとなります。

小さい窓だから、カーテンがいらない。
そこまでは理解できるかなと思います。

でも。そうではなく、大きな窓なのに、
カーテンを設置していない方がいらっしゃいます。

お隣から覗けるので、露出狂なの?(笑)
って言われそうですが、もちろん違います。

周りに何もない、郊外の土地なんでしょう?
って思ったかもしれませんが、違います。

いろいろやり方はあると思うのですが。
ここでは二つご紹介しておきたいと思います。

一つ目は。。
街中の住宅密集地に立つ家なんです。

道路以外の三方は、隣家が近接しているので、
南面だからといって、大きな窓を設置すると。
隣家から、それこそ丸見えです。

では、どうしたのかというと。
隣地境界線に沿って、ぐるっと壁をつくっています。

なので。
大きな窓から見えてるのは、隣家ではなくて
自分の家の壁なんですよね。

あまり近接していると光が入ってきませんが、
その辺りは検討して、ほどよい高さと幅を
確保しています。

当たり前ですけど。
壁があるので、覗かれる心配は全くありません。

これに通ずる方法としては。
中庭のあるロの字型の間取りでしょうか。
大きな窓から見えるのは、隣家ではなくて
自分の家の部分ですから。

もう一つはどんなカタチなのかというと。
こちらご覧ください。

窓に何かルーバーがありますよね?

これ。
外付けの電動ブラインドなんです。
日射をコントロールする目的で設置したのですが、

角度を調整することで、隣家からの視線を
遮ることにも貢献してくれています。

こちらの家もカーテンは一切ありません。

ということで。

窓にカーテンはあるものだと思っているかも
しれませんが、なくても困らない方法が
あったりするんですよ。

明日に続きます。

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

このことろ続いてる、少し変わったお話。
よく考えてみると、家って、いろんな当たり前を
積み重ねてできているんですよね。

その当たり前を外してみると、自由な家づくりになる
なんてこともありますから。

少し雑談を挟みましたが、本題に戻ります。

先日までは、家具の当たり前について、
いろんな切り口からお話しました。

造作家具って、相当な自由度ですから。
もし採用されるなら、自由は発想で考えて
いただけるといいかなと思います。

さて。
今日から違う部分のお話となります。

テーマは、カーテンです。

みなさん。
今暮らしている家の窓に、カーテンって
つけていますよね?

賃貸物件であれば、LDKの窓、洋室の窓
くらいでしょうか。

両側に引き分けるタイプで、薄いレースと
分厚いドレープといった組みあわせでしょうか。

昼間は、光を取り入れながらも視線を遮るため、
レースのみ。

夜は、中の光が漏れないようにレースにプラスして
ドレープをしめる。

そんな感じですよね、きっと。
えぇ?それ以外に何かあるの?って思ったはず。

もちろん。
そのカタチでも全然いいんですよ。

でも。
少し考えてみると、違うカタチがあるかも
しれません。

そもそもなんですけど。
カーテンがいるのか、いらないのかについて。

いやいや、いるでしょう。
そんな声が聞こえてきます(笑)

ここ数年、断熱性能のことが話題になるように
なってから特に、窓は小さくなる傾向です。
(窓が減る方向でもありますが)

大きな窓ではなくて、小さな窓を分散して
配置するなんて方もいたりします。

それ以外でも、トイレの窓って、大きくする
ということがあまりなくて、設置しても
小さいことが多いです。

下手すると、30cm角。

そこにドレープ+レースを設置しますか?
してもいいんですけど、ガラスが半透明なら
よほど、必要ないかなと思います。

確かにそうだけど、それくらいでしょう?
って思ったでしょうけど。。

明日、少し違う側面からお話します。

ユーザー やまぐち建築設計室 山口 哲央 の写真

※住まい手さんご夫婦との家造りプランと間取りの打ち合わせ

住まい手と紡ぐ間取りの物語。

家造りの際に大切にしている

暮らしの価値観を紐解きながら、

「プランニング」や「間取りづくり」について。

住まい手さんご夫婦との打ち合わせをアトリエにて。

住まい手さんの夢が息づく

打ち合わせの大切さ。

これからの住まいへの思い入れを

真摯に話し合う時間。

長い時間をともにする「家」の

空間づくりに対しては、

素材の心地よさや

家の内部を考えた風通しの良さ、

窓を通じての景観の取り込み方など、

幅広い情報の精度と奥深さを大切に。

打合せの際にいつも大切にしているのは

「暮らしの情景」をじっくりと

話し合いながら想像することです。

住まい手さんが

朝起きた瞬間から

就寝までの一連の流れ、

一日の中で何を大切にし、

どのようなアクティビティを望まれるのか。

その具体的なイメージを

共有し合うことで、

家造りのプランニングに関する

大きな方向性が定まっていきます。

例えば朝は東の窓から射し込む

やわらかな光を感じながら

ダイニングで朝食を取りたい。

休日にはウッドデッキで

ブランチがしたい。

家事動線を出来るだけ

コンパクトにまとめたいなど、

家の在り方を

イメージする上でのキーワードが次々と。

それらを一点ずつ

ヒアリングでまとめながら、

プランに当てはめていく作業は、

ひとつの人生観を

物語として紡ぐような過程です。

今回の打ち合わせでも、

前回での打ち合わせで調整した

初期プランの図面を広げ、

間取り図やイメージ図を眺めながら、

ご自身の暮らしを

情報整理しながら

重ね合わせては

あ、この位置にキッチンがあると便利ですね、

リビングの掃き出し窓は

やっぱりもう少し

広く取れると良いですね、

パントリーがこんな風になると

キッチンがこんな感じで・・・etc。

状態が視覚的にも「見える」ことで、

具体的なリクエストを

伝えやすくなります。

プランは共通認識の「ツール」です。

情報量を最初から多く伝えるのではなくて

認識可能な範囲で伝達するということを

大切にしています。

溢れる情報は「最初」を忘れて

「最後だけ」になりますから。

皆さんも「普段の生活や仕事」を

思い起こすとそうではありませんか?。

そういう意味で

普段の認知となるまではその繰り返しです。

僕はそれらを丁寧に拾い上げながら、

プランの情報を

少しずつ増やしながら

可能性を少しずつ広げていきます。

このような打ち合わせ風景は、

一見すると「座って図面を見ているだけ」にも

映りますが、

実際には住まい手さんの

想いと建築家の経験値が交差し、

化学反応を起こす貴重な時間です。

図面はあくまで

情報の一端でしかありません。

そこにどう暮らすのか、

どのような時間を過ごすのかという、

目には見えない要素を

重ね合わせることで、

ようやく「家」という

暮らしの為の器が

生き生きとした存在へと

近づいていきます。

敷地の特性と周辺環境を読む

いかなる建築物もそうであるように、

住宅も敷地条件や

周辺環境を踏まえずして

最適な間取りは成り立ちません。

今回の計画敷地は、

比較的ゆったりとした

奈良県中南和の郊外に位置し、

隣地の畑や緑地が広がるという

ロケーション。

奈良県特有の広い空があり

四季折々の変化を

楽しむことができる一方、

夏の強い日差しや

冬の冷たい風といった

自然条件にも

配慮する必要があります。

現地を丁寧に下見し、

日当たりの時間帯や

風の通り道、

遠景の見晴らし具合などを確認し

近隣にはどのような

建物が並んでいるのか、

周囲との調和を図るために

高さ関係や屋根形状に

気を配る必要はどれくらい必要なのか、

といった点もリサーチ。

そのうえで

南側だけにこだわるのではなく

適切な窓からは

できるだけ視界を開放し、

風景の恩恵を取り入れたい。

隣家との距離や

プライバシーを考慮して

窓の大きさや配置を検討したい

といった要素を整理していきます。

こうした外部環境の読み取りは、

間取りと関連する

プランニングの礎となる

重要な工程です。

単純に日当たりが良いから

南向きリビングにする

というだけではなく、

南面の窓を

どの程度の大きさにするか、

庇(ひさし)や軒を

どのように設けるか、

自然換気や風の通りを促す

窓の配置、

近隣からの視線が

気にならないようにするための

壁や障壁、庭の取り方など、

建築的な工夫が多岐にわたるからです。

これらの要素を一つひとつ吟味しながら

組み合わせることで、

住まい手さんの望む

快適性とプライバシー、

意匠性を高い次元で満たす

プランが最適解に近づきます。

ご夫婦のライフスタイルに

寄り添う間取りづくり。

生活動線がなるべく

スムーズであることが大切。

家事動線については、

キッチン・ダイニング

洗濯スペースなどを

どのように配置するかが

ポイントとなります。

特に今回はキッチンから

洗面室や浴室へ行く動線と、

玄関からリビングに至る

動線が交錯しないように考慮し、

家族が同時に

異なる行動をとっても

ストレスになりにくい

レイアウトを検討中。

アイランドキッチンの

開放的な配置も

視野に入れつつ、

収納スペースとのバランスや

換気計画を慎重に。

アイランドキッチンは

ダイニングやリビングとの一体感が

生まれる反面、

換気や料理のにおいが

部屋に広がりやすいという

難点があります。

目に見えない要素も含めて

考える事は大切。

そして今回の空間インテリアの拠り所は

ジャパンディの魅力。

機能的で洗練された

北欧デザインの良さを取り入れながら、

日本の伝統的な素材や

細やかな技を活かして、

静謐で上質な空気感を

生み出すところ。

異なる文化のエッセンスを

バランス良く融合させていくイメージ。

この辺りは今後の内観イメージ図

パースでも「方向性」の検討を。

こうした素材や仕上げの

選定プロセスは、

住まいづくりの楽しさが

ぎゅっと詰まった部分でもあり

色味や質感、香りや肌触りといった

五感に訴えかける要素を、

イメージしながら形にしていく

その過程は今後の暮らしの空間に

意味を持たせるものです。

要素を紐解きながら行う

打ち合わせは、プランを成熟させるための

不可欠な時間です。

住宅設計は

複雑な要素の集合体です。

家族構成やライフスタイル、

敷地条件、法規制、

コストバランスなど、

あらゆる観点を統合しつつ、

住まい手が本当に

心地よいと思える「最適解」を

見つけ出す時間です。

住まい手の暮らしと価値観×建築家の経験値の融合

住まい手さんの個性や

要望を汲み取りつつ

柔軟にアレンジしていく力が

試される時間。

同じ条件や同じ家族構成であっても、

人によって大切にしたい

暮らしのシーンは異なるもの。

そこに寄り添いながら

新しい価値に気付きを与えながら

設計ができるかどうかが大事だなと

毎回そう思います。

吹き抜けを用いたり、スキップフロアで

縦方向の広がりを演出したり、

あるいは階段室を

ギャラリーのように仕立てて

アートや写真を楽しむような

空間に変えたり。

さまざまな設計手法を用いることで、

その家ならではの魅力を

引き出すことができます。

それは、設計者独りのアイデアだけでなく、

ご家族の「こんな暮らしがしたい」

「こんな空間があれば嬉しい」という

思いから導き出される賜物です。

長々とプランづくりの

プロセスについてお話いたしましたが、

住まいは単なる「器」ではなく、

その中で紡がれる

人生を包み込む舞台です。

どのような動線にするか、

どんな素材を選ぶか、

どこに窓を設けるか

それら一つひとつの要素が、

家族の笑顔や

喜怒哀楽に寄り添う

豊かな時間を育むものです。

続きはまた次の打ち合わせ後に。

やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

住まいの設計、デザインのご相談は
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ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

ここ最近は、家の中にある、いろんな当たり前
について、お話しています。

ずいぶんと長いシリーズになってしまったので、
昨日から、雑談のような話をしています。

当たり前シリーズを書くに至ったきっかけについて
賃貸マンションの設計が一つの理由とお話ししました。

今日は、もう一つの大きな理由についてお話します。

実は。
数年前に、共通の知り合いを通じてなのですが、
ミニマリストの香村薫さんと出会いました。

いろいろとお話をしていく中で、二人で協力して
新しい暮らし方を提案していきましょう!
ということに。

最初は、ミニマリストに向けた暮らしをテーマに
活動していました。

その活動していく中で、香村さんの家に対する想いを
お聞きすることになりました。

詳しくは、こちらを。

「ブランドヒストリー」
(ゼロ家事ハウスで検索してください)

内容をご覧いただくとわかりますが、家の当たり前を
不思議に思っていて、もっと合理的でいいんじゃない?
というスタンスなんですよ。

私は、その考え方に、深く共感しました。

そう。
当たり前を考え直すと、もっと自由になれるんだと。

ミニマリストだからということではないですよ。
どなたにも当てはまることがあるんだと思います。

もともとミニマリスト向けの暮らし提案でしたが、
それを突き詰めていった先として。。

家事を切り口にしたチームになりました。
詳しくはこちら。

「ゼロ家事ハウス」

インスタで、私と香村さんのやり取りがあるんですけど、
そもそもの発想がユニークですので、いいヒントになると
思いますよ。

それと。
すごいのは、言葉だけではないことです。

香村さんご自身が、実際に、暮らしの中に取り入れてて
日常になっているんです。

しかも、無理せず、自然と。

すべての人に最適な暮らし方ではないのですが、
その暮らし方には、ヒントが満載なんですよね。

その香村さんとのチームのおかげで、
家の当たり前を問い直すことを意識してするように
なりました。

ゼロ家事ハウス。
どんなことをしてくれて、どうなれるのか??
少しでも興味を持っていただいたら、
お気軽にお問合せくださいね。

ユーザー やまぐち建築設計室 山口 哲央 の写真

※マンション新築当時の資料を参考にリノベーションの為の現場視察準備・視察物件は「RC造・ラーメン構造」

中古住宅を購入して

リノベーションというケースは

数多くありますが、

中古マンションの住戸を手に入れて、

自分らしく洗練された空間へと

望まれる方も

多くいらっしゃいます。

とはいえ、

リノベーションの可能性や、

どの程度思い通りに

間取りを変えられるのかなど、

物件選びの段階で

迷われることも

あるのではないでしょうか。

マンションや戸建ての引っ越しなどで

インテリアコーディネートや

家具購入同行のご相談も

多いですが、

同様に、

マンションの購入前から

お声がけいただければ、

リノベーションに適しているか、

現地にてご

一緒に検証することも可能です。

まずはご自身で

「どこを見れば良いのか」の

目安をつかんでいただければ、

物件探しの不安も

いくらか解消されるかと思います。

そういったご相談も多い事から

中古マンションを購入する際に

注意しておきたいポイントを、

少しまとめてみました。

リノベーションを視野に入れて

マンション(共同住宅)の

中古物件を探される方へ、

参考になれば幸いです。

〇壁が取り払えるかどうかの確認

まず大切なのは、

希望する間取りが

再現できるかどうかの

見極めです。

マンションでは、「壁式構造」と

呼ばれる方式の場合、

構造上取り除くことのできない壁が

住戸となる「室内」の「個室間仕切壁」

住戸内の間取り壁にも

存在する可能性があります。

団地のような比較的古い

集合住宅に多く見られますが、

近年のマンションでも

室内の一部が

構造壁になっているケースは

珍しくありません。

※住戸と住戸間の壁は当然のことながら必ず構造用の壁です。

たとえば、

リビングと隣室を

ひと続きの

広々とした空間にしたいと

考えていらっしゃる場合、

その間の壁が

撤去可能かどうかを

チェックすることは

最優先事項です。

もし取り払えない壁が

残るとしても、

あえてその壁を

見せるデザインとして

逆手に取る方法も考えられます。

構造上仕方ない制限を、

インテリアの特徴として

生かすのも、

魅力的なアイデアにもなり得ます。

〇浴室・トイレの位置は大きく変えづらい

一方で、

水回りのレイアウト変更には、

相応の制約があります。

とりわけ浴室は

排水勾配を

確保しなければならないため、

大幅な位置変更を行うと、

段差が多くなったり、

構造上の荷重が増えたり

コストが上昇したりする

全体を巻き込むような

リスクがあります。

基本的には、

現在の浴室位置を

活かしたプランを想定しながら、

リノベーションの可否を

検討するのがおすすめです。

トイレも同様です。

排水ルートに無理が生じると、

最近の「エコ仕様」も重なり

排水管が詰まりやすくなる

原因になり得ます。

少しのずれなら

移動できるケースもありますが、

やはり構造や配管の

条件次第です。

理想を追い求めるあまり、

過度に配管の

移動距離をとろうとすると、

思わぬコスト増と

使い始めてからの不具合を

招くこともあります。

水回りの位置は、

慎重に検討することが重要です。

〇床の構造を確認する

フワフワする

フローリングには要注意。

もう一つ見落としがちなのは、

床の構造です。

マンション(共同住宅)では、

下階への騒音を軽減するために

「置床・二重床構造」を

採用している場合もあれば、

構造体としての

コンクリートスラブの上に

直接クッション材付の

フローリングを貼る

「直床構造」を

採用している場合もあります。

後者の「直床構造」では、

クッション性のある

フワフワしたフローリングを

使用しなければならない

というケースが多いのですが、

この踏み心地が

好みに合うかどうかは

人それぞれです。

また、

床の遮音性能の関係で

リノベーション時に

施工上の制限がかかり、

水回りの移動が

難しくなる場合もあります。

こうした点を知っておくだけで、

暮らしやすい空間づくりの

可能性が広がるはずです。

今回のblogでは、

特に重要と考える3つの視点から

ポイントを

説明いたしました。

実際のところ、

建物の構造や築年数、

管理組合の規約などによって

制約は多種多様です。

ですから、

ここでご紹介したポイントは

あくまでも

最初のセルフチェックとして

お役立ていただければと思います。

どのマンションでも

同じように

改装(リノベーション)が

できるわけではなく、

物件ごとに異なる制約が

存在します。

とはいえ、

そうした制約をうまく生かし、

建築家のアイデアを

加えることで、

唯一無二の住まいへ

昇華できるのも

中古マンションリノベーションの

大きな魅力です。

やまぐち建築設計室では、

・中古マンション購入前の物件同行

・展現地診断・構造確認

・ライフスタイルに合わせたデザイン提案

を通じて、

心地よい暮らしをご提案しています。

長く暮らしても

飽きのこないデザインが欲しい。

家族構成の変化にも

対応できる間取りにしたい。

防音や安全面も含めて

ストレスフリーな住まいを

考えたいなど、

ご要望がございましたら、

ぜひおご相談ください。

培ってきた経験値と

建築家&生活者の視点で、

おしゃれさと実用性を兼ね備えた

上質な中古マンションリノベーションを

叶えるお手伝いをいたします。

中古マンションの

物件探し段階から

お手伝いが可能ですので、

どうぞ気軽にご相談ください。

皆さまの理想を形にする、

お手伝いをさせていただければ

幸いです。

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