我が家のフロントオープンの食洗機のカゴは引出し式になっていて、ガゴには車輪がついています。車輪は車輪、軸共に樹脂製でカゴの網にはめ込んでいます。
時々取れてしまうのでよく見ると、軸の車輪をはめ込む部分が欠けていて、外れてしまったようです。よく見ると1か所でなく数か所の軸部が欠けています。車輪は車軸に押し込むかたちになったいるため、食洗機での使用では大丈夫かなと思うほどの内容のものです。はめ込み式のため部品交換ができるかと思い確認したところ交換部品はあるようです。
部品販売もあるメーカーなので、品番を入れて部品を探したのですが見当たりません。部品のあるページは過去のもので現在のページには紐づけされていないようです。問い合わせてみると現在車輪の部品販売はなく、1万円以上するカゴでの交換になるようです。カゴを購入し車輪が壊れたらの問いには、修理依頼との回答です。
車輪は以前のものは廃番となり、破損したら修理の必要な車輪となったようです。
建築の金物などの製品には数十万回など、数十年にわたる動作検証がされています。
この製品が食洗器の寿命10年に耐えられるものとはとても思えません。
製品の寿命は部品までと考えてつくってほしいものです。DIYで修理しました。
「良い家」をつくるのではなく、
「良い一日」を積み重ねるための住まいを。
日日是好日から考える、
人生と住まいの営みについて。
「このままでいいのだろうか?」
家づくりを考え始めたときだけではなくて、
日々の暮らし、生活時間のなかで
多くの方が心のどこかで感じる「問い」。
晴れの日も、雨の日も
その日の出来事に左右されず、
自分に戻れる場所があるかどうかで、
一日の質は大きく変わります。
その一日を整えるのは、
出来事だけではなく
環境と「関係性の思考」から生まれるものです。
家造りに限った事ではなくて
間取りやデザインの前に、
もっと深いところ・・・・・。
自分たちの
人生の在り方そのものに
向けられた問い。
SNSや住宅展示場で見かける美しい住まい。
整えられた空間、洗練されたインテリア。
どれも魅力的に映ります。
けれど、
ふと立ち止まったときに、
こう思うことはないでしょうか?
この暮らしは、
本当に自分たちが願ったことなのか?
自分たちに合っているのだろうかと。
誰かの正解ではなく、
自分たちの人生を
生きるということ・・・・・。
現代は、情報にあふれています。
日々の暮らしや仕事でもそうですし、
家づくりにおいても例外ではありません。
・人気の間取り
・失敗しない動線
・おしゃれなインテリア
・後悔しない家づくり
それらは確かに参考になります。
しかし同時に、
それらは無意識のうちに、
「誰かの正解」を
自分の最適解だと思い込ませる
力も持っています。
本来、住まいとは
他者と比較するためのものではありません。
他の人の価値観の中で暮らすのか
自分たちにとって
意味のある最適解の空間で過ごすのか?
住まいは自分たちの人生の時間を、
どのように過ごすのかを
カタチにするものです。
「日日是好日」が問いかけていること
人生の先輩方、
神職や住職から
よく拝聴する言葉があります。
禅の言葉である
碧巌録 に記された「日日是好日」。
この言葉の意味は、
「毎日が楽しい」ということを
示したものではありません。
むしろ逆で、
・思い通りにいかない日
・心が揺れる日
・疲れを感じる日
そうした日々を含めて、
すべてが人生であり、
その一日一日を
どのように受け止めるかが大切である
という考え方を示したものです。
つまり、人生とは
良い日と悪い日があるのではなく、
“どう生きるか”によって
日々の質が決まっていくものです。
住まいは「人生の感じ方」をつくる
環境であるということ。
ここで一つ、
見落とされがちな視点があります。
それは、気持ちをつくるうえで、
人の心は、環境によって
大きく左右されるということです。
例えば、
・朝、やわらかな光が差し込む空間で目覚めるのか
・雑然とした空間の中で一日を始めるのか
それだけでも、
その日の感じ方は大きく変わります。
また、
・帰宅したときにほっとする空間なのか
・どこか落ち着かない空間なのか
その違いは、
日々の積み重ねとして、
確実に人生の質に影響を与えていきます。
つまり、
住まいは、単なる器ではなく、
人生の“感じ方”を形づくる存在なのです。
環境心理学が示す、
空間と心の関係性・・・・・。
〇関連blog家づくりの相談は人生相談ということ|建築家が考える、後悔しないための暮らしと時間の質を整える住まい設計の本質
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail815.html
環境心理学の視点から見ると、
人は無意識のうちに、
空間から多くの影響を受けています。
・光の質や量
・視線の抜け
・素材の触感
・音の反響
・空間の余白
これらはすべて、
言葉にできないレベルで、
私たちの感情や思考に働きかけています。
・天井が低く閉じた空間では安心感が生まれる
・視線が遠くまで抜ける空間は開放感が生まれる
・自然光がやわらかく入る空間では心が落ち着く
こうした要素の積み重ねが、
「なんとなく心地いい」
「理由は分からないけれど落ち着く」
という感覚を生み出します。
そしてその感覚こそが、
その日を“好い日”に変えていく
チカラになります。
音楽を聴いていても、
そんな心の変化はあるのでは?
間取りの前に人生を考えるという設計。
家づくりの打ち合わせでは、
どうしても
具体的な話に進みがちかと思います。
・部屋数はどうするか
・収納はどれくらい必要か
・キッチンはどの位置が良いか
しかし、
その前に考えるべきことがあります。
それは、このブログでも
何度も書いているものですが、
「どんな時間を過ごすのか?」
という問いです。
・朝の時間を丁寧に過ごしたいのか
・家族との会話を自然に生み出したいのか
・一人の時間を大切にしたいのか
・自然とつながる暮らしを望むのか
この問いに向き合うことは、
自分自身の人生、
そして・・・家族の人生に
向き合うことでもあります。
「余白」が人生の質を高める
現代の暮らしは、
どちらかといえば
効率化が進んでいます。
・無駄のない動線
・コンパクトで機能的な空間
・最適化された収納
これらは確かに便利です。
しかし、効率だけを追い求めると、
心の余白が失われていくことが
あります。
・何もせずにぼんやりできる場所
・外の景色を眺める時間
・光と影の変化を感じる瞬間
これらは一見「無駄」に
見えるかもしれません。
けれど実は、
人生の豊かさを支えている
本質的な要素となる内容です。
住まいにおいて
・余白のある空間
・意味を持たせすぎない場所
・使い方を限定しない領域
これらがあることで、
暮らしのシーンに
大事な「呼吸」が生まれます。
内と外のあいだにある「豊かさ」
やまぐち建築設計室が大切にしている
「内的外部」という考え方があります。
それは、
完全な室内でもなく、完全な屋外でもない
曖昧で中間的な領域です。
・深い軒の下
・中庭に面した開口部
・半屋外のテラス
こうした空間は、
外の気配を感じながらも、
守られている安心感を持っています。
そしてこの“曖昧さ”が、
人の心に豊かな余韻を生み出します。
人生においても同じです。
白か黒かではなく、
はっきりしない時間や余白があることで、
人は自分自身と
向き合うことができます。
住まいは、
人生の積み重ねを受け止める場所。
人生には、
・順調なとき
・立ち止まるとき
・迷うとき
・前に進むとき
さまざまな局面があります。
喜怒哀楽の場面を含めて・・・・・。
そのすべてを受け止める場所が、
住まいです。
だからこそ、
住まいは「特別な日のため」ではなく、
日常のために設計されるべきものです。
そしてその日常こそが、
人生そのものです。
「日日是好日」という言葉は、
どんな日も肯定するための言葉ではなく、
どんな日も
丁寧に生きるための視点。
そしてその視点は、
住まいの設計にもそのまま通じます。
・どんな一日でも受け止められる空間
・心を整えることができる環境
・人生の変化に寄り添う余白
それらを丁寧に重ねていくことが、
本当の意味での家づくりです。
家づくりとは、
建物をつくることだけではありません。
これからの人生を、
どのように生きていくのかを
整えるための行為。
家造りは目的ではなくて
一つの手段なんです。
だからこそ、間取りを考える前に、
少しだけ立ち止まってみてください。
自分たちは、
どんな一日を積み重ねていきたいのか?
その問いの中に、
あなたにとっての住まいの本質が、
見えてくるはずです。
やまぐち建築設計室では、
そうした“価値観から考える家づくり”を
大切にしています。
‐----------------------------------------■やまぐち建築設計室■奈良県橿原市縄手町387-4(1階) 建築家 山口哲央https://www.y-kenchiku.jp/
住まいの設計、デザインのご相談はホームページのお問合わせから気軽にご連絡ください------------‐-----------------------------
故宮脇檀は私どもの働いていた事務所の所長であり設計の先生でもあります。姫路市にある宮脇先生の書写の里・美術工芸館が3月一杯で閉館することになり、姫路と宮脇先生の作品が多く残る出石に行ってきました。
書写の里はブログに書きましたが今回は出石です。
静思堂「斎藤隆夫記念館」
宮脇先生が評論家草柳太蔵さんの紹介で、軍国化が進む中、国会で反戦を直言した斎藤隆夫を顕彰し地元出石に設計しました。
教鞭をとった大学のゼミでの日本の集落のデザインサーベイとこのころから始まった環境をつくる住宅団地の設計と「風土+建物」のテーマがつながっていく流れの偶然の面白さを感じます。このころまとめた書籍「住宅設計のノウハウ」は環境から始まります。お堀と長屋門をもち、風景との調和がテーマの住まい「中山邸」の設計もこのころです。(竣工は同年)
「静思堂」の設計を隣で見ながら、「中山邸」の実施の手伝いをし、住宅団地の「高幡鹿島台ガーデン54」、「住宅設計のノウハウ」を担当し、「風土+建物」を大いに意識づけられました。
主屋の軸線は向かいの伊福部神社に向かい、斎藤隆夫の思想につながる「大観静思」(静かに思いを巡らせる)の空間を赤壁と木の回廊と主屋で温かく囲んでいます。
赤壁の参考にしたと思われる出石酒蔵
「伊藤清永記念館」
地元出身の洋画家伊藤清永の美術館です。
「静思堂」の7年後の作品です。
私どもが独立した次の年に竣工しました。
写真右隣の「家老屋敷」のスケール感が同じになるように建物を分節しています。屋根に出っ張るハイサイドライト、瓦屋根と金属板腰葺きと腰葺き入口部のむくり破風のデザインはこのころ多く見られます。「書写の里」はこの4年後ですが、腰葺き、むくり破風、ファサードの列柱、曲面ガラスブロックの壁等共通項が数多く見られます。
瓦屋根の棟や妻飾りも好んでデザインしています。
階段のデザインも好きでディテール、素材までスケッチに描き込みます。
底面と壁面が一体の鉄板でつくっています。
「豊岡市出石支所」
「伊藤清永記念館」と正対し城跡場所に小学校を移転しつくられました。地元のシンボルで時を告げる「辰鼓楼」に全面ガラスの市民ホールを向けています。
手渡されるスケッチにはVISTA→という書き込みが必ずあります。
正面は平屋建てのように見えますが、支所の他中庭を挟んで図書館やコミュニティセンターのある複合施設です。
ここでもスケールを抑えるデザインをしています。
中庭です。
壁面のバルコニーの庇の曲面と妻飾りの曲面が呼応しています。壁面内のバランスの良いデザインはとても好きで参考になります。
宮脇先生の元での仕事は7年です。
住宅の設計は、100枚以上の図面を描き、現場に60回以上通いました。担当者にすべて任されています。不経済で迷惑な話ですが、大いに勉強しました。現場の回数が多いほど現場監督や職人さんたちに教えられることが多いです。住宅団地では曲がった道に石を敷き植栽ボックスの立上りにつながるのですが、土木工事にもかかわらず目地を通した詳細図を描きそのまま現場に提出させていただきました。ゼネコンの担当者のおかげでその通りになり感激しました。掲載紙評では土木ではありえないという表現があり、見てくれる人もいるのもうれしい限りです。
勉強は終わり独立です。
風土と住まいの考え、職人さんたちとつくる、こだわりを持ってつくることは私どものテーマとなりました。
宮脇先生ならどうするかという考えは常にあります。
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映画「人はなぜラブレターを書くのか」を観てきたみーくん@建築家紹介センター(64歳)です。
どんな話かよく知らずに観てきました。途中で見覚えのある話だと思ったので、後で調べてみました。世界仰天ニュースで放送された実話が元になっているようです。
4月も下旬ですね。
もうすぐゴールデンウィークですね。車を運転する機会も多いと思いますが、 「長時間の運転で肩が凝った・・・」 とならないように時々は休憩してくださいね。
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【お客様がリラックスできるネイルサロン併用住宅】
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ネイルサロンの設計ではお客様がリラックス出来る事が重要です。 ネイルサロン併用住宅について有限会社 山梨一正建築設計事務所 山梨正臣さんに伺いました。
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当初から一番が住宅の新築で、サロンはあくまでも奥様の趣味と夢の……続きはこちら↓
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▼I-5305、ガレージの建築確認申請(北海道)┗ https://kentikusi.jp/dr/node/31902?utm_source=mag&utm_medium=email&utm_c...
建築家に相談依頼したい内容を投稿すると当サイトの建築家から返信をもらうことができます。詳しくは下記をご覧ください。
▼建築家相談依頼サービス┗ https://kentikusi.jp/dr/irai?utm_source=mag&utm_medium=email&utm_campaig...
■当サイト会員建築家の設計事例
▼TUBAKI 愛知県 Liv設計工房 川口 亜稀子┗ https://kentikusi.jp/dr/node/19291?utm_source=mag&utm_medium=email&utm_c...
今回、紹介する設計事例は愛知県の「TUBAKI」です。
依頼者は建物を建てる前は
「遅い時間まで営業しても、近隣に迷惑をかけないつくりにしたい 角地なので、プライバシーをしっかり守りつつ、 閉鎖的にならない広がりが欲しい。 マンション暮らしで今まで使っていた家具や衣類食器類を持参したい……」
と悩んでいました。
そこで
「同じ町内に建つ狭小住宅の事例を見て気に入ったので……」
とLiv設計工房 川口 亜稀子さんに依頼しました。
川口さんは20坪弱の狭小敷地に店舗+住宅を建てました。
「1階は無垢のカウンターを囲む小さな和風飲食店 2階はオーナーの住まいとなっています。
狭さを克服するように、階段下を有効に使って 坪庭を配置。道行く人や車の雑踏を感じさせない 落ち着いたお店と住まいとなっています。
賑やかな町の中に建つ建物ですが、扉をくぐると一転して 落ち着いた雰囲気のお店づくりを希望されました。
ブビンガの大きなカウンター中心のお店は小振りながらも使いやすく 常連さんが集う居場所となっています。
2階の住宅は、目線の合わないハイサイドから光を取り込んで、 壁面収納を多く配置することで、すっきり統一感あるインテリア。 プライバシーを守りながらも明るく広がりのある住まいとなっています」
と言っています。
依頼者には
「左官と格子を多用した外観を工事中から周辺の方々から 完成を楽しみにしてもらってました。 狭さを感じさせないが、使いやすい導線で効率よく お店や住宅が便利に過ごせています。」
と言っていただきました。
リフォームを検討している方はぜひ建築家相談依頼サービスをご利用ください。
------------------------会員主催のイベント情報----------------------
▼2026.04.29 生き方から考える住宅相談会 神奈川県 2026年04月29日 11:00┗ https://kentikusi.jp/dr/node/31801?utm_source=mag&utm_medium=email&utm_c...
▼失敗しないために体感する|設計者が家族のために出した答え|26坪の小さな家でここまで暮らせるのかを体感@千葉県千葉市 千葉県 2026年05月30日 11:00┗ https://kentikusi.jp/dr/node/31907?utm_source=mag&utm_medium=email&utm_c...
▼5月9日(土)くらしと住まいの相談室Vol.64を開催します。参加無料です! 千葉県 2026年05月09日 10:00┗ https://kentikusi.jp/dr/node/31900?utm_source=mag&utm_medium=email&utm_c...
--------------------------------------------------------------------
■みーくんの本日のオススメ情報(^_^)v━━━━━━━━━━━━━☆▼
---------------------------建築家ブログ--------------------------
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▼ファサードを考える┗ https://kentikusi.jp/dr/node/14832?utm_source=mag&utm_medium=email&utm_c...
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家づくりの中で、何度も考え、何度も迷う時間があります。
これでいいのか。
もっと別の選択があるのではないか。
そうした問いが、繰り返し浮かんでくる。
だからこそ、どこかで「これでいい」と思える瞬間を、
待っているような感覚もあります。
けれど、その瞬間は、
はっきりと訪れるとは限りません。
すべてが完璧に整い、何の迷いもなくなる。
そんな状態になることは、あまり多くないように思います。
むしろ、少しの迷いを残したまま、
ふと、力が抜けるような感覚。
これ以上考えなくてもいいかもしれない。
そんな静かな納得。
それが、「これでいい」に近い状態なのかもしれません。
強い確信というよりも、
違和感が大きく残っていない状態。
気になっていた部分が、少しずつ整ってきた状態。
すべてを説明できなくても、
どこかで受け入れられている感覚。
それは、急に訪れるというより、
少しずつ積み重なっていくものです。
対話を重ね、選択を重ね、
迷いながら進んできた時間が、
あるところで静かにつながる。
そのとき、言葉にしなくても、
「これでいい」と感じられる瞬間が生まれる。
設計は、正解を見つける作業ではなく、
納得に近づいていくプロセスです。
だから、最初から明確な答えがあるわけではありません。
途中で迷い、立ち止まり、考え直しながら、
少しずつ形が整っていく。
その積み重ねが、最後に静かな確信へとつながる。
「これでいい」と思える瞬間は、
何かを証明できたときではなく、
もう問い続けなくてもいいと感じられたとき。
その感覚は、外から与えられるものではなく、
自分たちの中で育っていくものです。
だからこそ、その瞬間は、
とても静かで、さりげない。
けれど、その小さな納得が、
これからの暮らしを支えていく大きな軸になっていくのだと感じています。
その住まいづくりは、
本当に“これからの人生の時間”に
寄り添っていますか?
間取りの前に整えておきたい、
ひとつの視点から。
美しい空間や景色に触れたとき、
私たちは言葉にできない
感覚で心を動かされます。
整えられた空間、
静かな佇まい、
光と影が織りなす奥行き
それぞれの人にとって
「美しい」の意味。
けれど、その美しさが、
そのまま自分の暮らしに
馴染むとは限りません。
むしろ、
見た目の美しさだけで
選ばれた住まいや空間は、
時間の経過とともに、
少しずつ違和感を生むこともあります。
なぜなら住まいは、
「眺めるもの」ではなく、
日々の暮らしや生活を
重ねていく場所だからです。
そしてその日々は、
思考を生み、行動を生み、
人生そのものへとつながっていきます。
○関連blog人生設計から考える注文住宅|間取りの前に見直す、家族の変化に寄り添う住まいの整え方
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail814.html
目の前の選択に追われていないでしょうか?
日々選択の連続です。
どの情報を信じるのか。
どの選択肢を採用するのか。
どの価値観を基準にするのか。
住まいづくりにおいても同様に、
多くの情報と選択肢の中で、
判断を重ねていくことになります。
間取り、性能、素材、設備、デザイン。
それぞれに魅力があり、
それぞれに正解のようなものが
存在しています。
その選択の積み重ねの中で、
知らず知らずのうちに
本質から離れてしまうことがあります。
どのような暮らしを望んでいるのか?
という問いが曖昧なまま
進んでしまうことです。
この問いが曖昧な状態では、
どれほど整った空間であっても、
どこか落ち着かない、
満たされない感覚が残ってしまいます。
住まいは「空間」ではなく「時間を包む器」
住まいとは、
単なる機能の集合体ではありません。
一日の始まりと終わりを
迎える場所であり、
人が最も素の状態でいられる
場所でもあります。
朝、静かに光が差し込む時間。
食卓を囲み、
何気ない会話が交わされるひととき。
夜、思考を整えながら過ごす
静寂の時間。
それらは一見すると
小さな出来事ですが、
その積み重ねが、
暮らしの質をつくり、
やがて人生の質へとつながっていきます。
こうした時間の質にこそ
住まいの価値があると考えています。
間取りを考える前に、
どのような時間を大切にしたいのかを
整えることを重視しています。
それは単なる設計手法ではなく、
暮らしと人生を見つめ直すための
大切なプロセスの部分。
環境や思考が人の心と行動をつくる。
人は、自分が思っている以上に、
環境の影響を受けています。
○関連blog間取りの前に人生設計を考える|冷暖自知という設計思想が導く、本当に納得できる住まい
https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail798.html
光の量や質。
風の流れ。
視線の抜け方。
素材の温度感。
それらはすべて、
無意識のうちに
心の状態や行動の質に
影響を与えています。
柔らかな光に包まれた空間では、
自然と呼吸が深くなり、
心が穏やかになりやすくなります。
一方で、過度に明るく均一な光や、
情報量の多い空間では、
気づかぬうちに
緊張や疲労を
感じてしまうこともあります。
このように、
環境は人の内面に働きかけ、
思考や感情、
さらには行動の質を左右します。
つまり住まいの設計とは、
単に形を整えることではなく、
どのような状態で日々を過ごすのか?
ということを
整えることでもあるのです。
暮らしの中に潜む“違和感”の正体
多くの方が、
日々の暮らしの中で、
言葉にしづらい違和感を抱えています。
なんとなく落ち着かない。
気持ちが整わない。
無意識に疲れを感じる。
それらは必ずしも
大きな問題ではありませんが、
日々積み重なることで、
暮らし全体の質に影響を与えていきます。
その原因の多くは、
自分に合っていない環境にあります。
このブログを読んでいる方も
そのような感覚を様々な場所で
経験したことがあるのではありませんか?
・光の取り入れ方
・空間の広がり方
・動線の流れ
・視線の交差
・人間関係
こうした要素が
わずかにずれているだけで、
人は無意識のストレスを感じてしまいます。
そしてそれは、
長い時間をかけて、
思考や感情の質にも影響を及ぼします。
未来を見据えることで、
今の選択が整うということ。
日々の忙しさに追われていると、
人はつい目の前の判断に
意識が集中してしまいます。
しかし、本来大切なのは、
その選択が
どのような未来につながるか?
という視点。
どのような時間を過ごしたいのか。
どのような日常を重ねていきたいのか。
その方向性が見えてくると、
今の選択は自然と整理されていきます。
不要なものは削ぎ落とされ、
本当に必要なものだけが残っていく。
単なる合理性ではなく、
感覚としての納得感を伴った選択。
「選ぶ」のではなく
「整える」という視点を。
家づくりは、
比較して選ぶものだと
捉えられがちです。
けれど実際には、
自分自身の感覚や価値観を
整えていくためのプロセス・・・。
外から与えられた基準ではなく、
自分の内側にある感覚に
耳を澄ますこと。
どのような空間に身を置きたいのか。
どのような空気感の中で
過ごしたいのか。
それらを丁寧に見つめていくことで、
考え方は自然とシンプルに
なっていきます。
やまぐち建築設計室の設計
私は、
住まいを「形」として捉えるのではなく、
「暮らしの質を整えるための環境」
として捉えています。
静けさを感じる空間。
余白のある設計。
光と影が織りなす奥行き。
内と外がやわらかくつながる領域。
人が本来持っている感覚を取り戻し、
自然に整っていくための仕掛けです。
目に見える美しさだけでなく、
目に見えない心地よさを
丁寧に重ねていくこと。
それが、
やまぐち建築設計室の考える
住まいづくりです。
住まいづくりを考えるとき、
私たちはつい「何を選ぶか」に
意識を向けてしまいます。
その前に整えておきたいものが
どのように過ごしたいのか?
という感覚です。
その感覚が整ったとき、
住まいは単なる空間ではなく、
人生を支える大切な器となります。
設計のご相談の前に、
暮らしのこと、日々の過ごし方、
そしてこれからの時間について
お話を伺っています。
その時間は、
間取りを決めるためではなく、
これからの人生の質を
整えていくための対話時間です。
もし今、住まいづくりに
迷いや違和感があるのであれば、
それはとても大切な
気づきの入り口かもしれません。
一度立ち止まり、
ご自身の内側にある感覚に
耳を澄ませてみてください。
その先に、
本当に必要な住まいの状態が
今回の投稿が
家づくりを考えている方にとって、
少しでもヒントになれば嬉しく思います。
‐‐----------------------------------------■やまぐち建築設計室■奈良県橿原市縄手町387-4(1階) 建築家 山口哲央https://www.y-kenchiku.jp/
住まいの設計、デザインのご相談はホームページのお問合わせからご連絡ください------------‐-----------------------------
このページではガレージというタグのついた設計事例を一覧で表示しています。
ガレージについて相談・依頼する >
このページでは自治会館というタグのついた設計事例を一覧で表示しています。
自治会館について相談・依頼する >
設計の初期は、多くの言葉が行き交います。
要望を出し、考えを伝え、イメージを共有する。
何をどうするか、ひとつずつ確認していく。
その過程では、自然と会話も多くなります。
迷いもあり、揺れもあり、
言葉にすることで、少しずつ整理していく。
けれど、設計が終わりに近づくころ、
ふと、静かになる瞬間があります。
会話が減る。
言葉が少なくなる。
最初の頃のように、あれこれと話さなくなる。
それは、関心が薄れたわけではありません。
むしろ、逆の状態です。
考えが、ある程度まとまってきた。
共有される感覚が、少しずつ重なってきた。
だから、多くを言葉にしなくても、通じる部分が増えていく。
ここは、このままでいい。
この方向で進めていこう。
その確認が、短い言葉で済むようになる。
また、大きな迷いが減ってくることも、
静けさにつながります。
すべてが完全に決まったわけではない。
けれど、大切な部分については、
自分たちなりの納得が見えてきている。
その状態になると、無理に言葉を探す必要がなくなっていきます。
設計は、言葉を重ねていくプロセスでありながら、
同時に、言葉が減っていくプロセスでもあります。
最初は、説明しないと分からなかったことが、
やがて、説明しなくても伝わるようになる。
その変化が、静けさとして現れてくる。
設計が終わるころの静けさは、
何もなくなった状態ではなく、
必要なものだけが残った状態。
言葉も、選択も、関係も、
少しずつ整えられてきた結果です。
その静かな状態の中に、
これから始まる暮らしの輪郭が、すでに現れていることがあります。
設計が終わるころに感じる静けさは、
終わりの気配というより、
ひとつの納得にたどり着いた合図なのかもしれません。
その空気の中で、
これからの時間が、ゆっくりと動き出していくのだと感じています。
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