木造耐火建築物は断熱性が高くて木の発する内部の空気は大変暖かく、床も振動を柔らかく人の歩行を受け止めます。特に高齢者の転倒事故などにおいて大変優しい構造です。 木造耐火建築物について株式会社ヨシダデザインワークショップ 吉田明弘さんに伺いました。
2011年に山口市内の法人様から大規模な高齢者施設を耐火木造とすることで、高齢者に優しい温かみのある建築を実現し、地球環境や地域の林業の活性化に貢献したいというご要望がありました。 私どもはこれまで多く実現している2×4による耐火木造よりも開口部が大きく取れ、設計上の自由度が高い在来軸組工法による耐火木造の実現を提案したところご採用頂けました。 当時は大きな軸組による耐火建築の事例が少なく大変チャレンジングな仕事でしたが、その革新性に対して国庫補助をもらうなど私にとって木造の将来を考える良い機会になりました。
耐火建築物とは、特殊建築物や防火(準防火)地域内で一定の規模以上の建物の主要構造部が耐火構造(法令で定められた一定時間内に建物の倒壊や、周囲への延焼を防ぐ造り)であるものや耐火性能検証法等により火災が終了するまで耐えられることが確認されたもので、外壁の開口部で延焼のおそれのある部分に防火戸等を有する建築物のことをいいます。
木造でも可能です。メンブレン型(被覆型)と燃え止まり型があり、一般的な不燃ボードで構造材を覆うメンブレン型では木造軸組工法、枠組壁(2×4)工法とも大臣認定を受けた工法があります。 現在では住宅や共同住宅の実例も増え大変実施しやすい状況となっています。燃え止まり型は木材を見せる表現が可能ですが、大規模建築に適している工法で種類も多く個別に検討を要するものです。
木造と言うと「安いのでは?」と誤解されますが、一般的な鉄筋コンクリート による耐火構造と変わらないか場合によってはそれよりも高くなります。 ではメリットとはなんでしょうか。木造は二酸化炭素の固形化による地球温暖化を抑止し、地域によっては木材の入手が有利で、地域産業の活性化にも繋がります。つまりオーナー様が積極的に社会貢献できる構造なのです。 また、木の構造を被覆材(ボード)で覆ってしまう木造耐火構造は見た目は鉄筋コンクリート造となんら変わりません。しかし、実際に建ててみなければわからないメリットが見えてきます。断熱性が高くて木の発する内部の空気は大変暖かく、床も振動を柔らかく人の歩行を受け止めます。特に高齢者の転倒事故などにおいて大変優しい構造です。よく「空間がやわらかい」と表現しますが、体験しなければ分かり難いものです。 また、大規模施設で燃え止まりを採用した場合は木の素材がそのまま表れた温かみのある空間が可能になります。
省令準耐火と耐火構造・準耐火構造は全く別物です。 耐火構造や準耐火構造が建築基準法に基づいた建築の基本的性能を定めていることに対して、省令準耐火はもともとは2×4住宅向けの構造ですが、一般の木造住宅よりも少しだけ耐火性能を高める(15分の耐火性能など)ことで火災保険料の料率計算時に割安とするものです。財務省・国交省の省令で定められた構造となります。
防火地域とは、都市計画法で定められた市街地から火災の危険性を防ぐために建物を構造の面から規制する地域で、商業業務地など、市街地の中心部で、建物の密集度が特に高く、火災の危険度が高い地域に定めまられています。防火地域内では階数が3以上でまたは述べ面積が100平方メートルを超える建築物は耐火建築物としなければなりません。 敷地が防火地域内かどうか確認したい場合は、役所で入手できる都市計画図やネット内の各行政庁による行政地図情報提供シッステムで調べることが可能です。
建物の主要な構造 材である木や鉄は大変火に弱いので、火災の時はそのままでは建物が燃え尽きて倒壊してしまいます。そこで柱や梁を耐火性・断熱性の高い材料(石膏ボードやロックウール)で覆うことで火災による温度の上昇に対して耐火性能を持たせる必要があります。このような被覆を耐火被覆と言います。
木造はそもそも火災に弱い構造ですが、耐火構造を普及させるためには大臣認定をそれぞれの個別の物件で採用して許可をもらっていていたのでは大変です。そこで木造による耐火建築物が大臣認定によらずに国内の木材の需要を高めるために積極的な利用を可能にするために告示ができました。 様々な告示がありますが、平成12年告示第1399号では木造の間仕切壁・外壁の構造方法が追加されました。大臣認定を受けたものでなくてもこの仕様に適合していれば、木造でありながら耐火構造として認められることになります。 ただし、主要構造部については、現段階では木造の耐火構造は告示では示されていません。
メリットの質問でお答え致しましたが、鉄筋コンクリート造と比べてコスト的なメリットはありません。鉄筋コンクリート造と同じ程度か、地域によってはそれよりも高くなります。木材の入手が容易な地位では安く、都市部では高くなる傾向があるようです。また、建築の形態でも大きな差が出ます。これら地域的個別的理由から一概に金額を申し上げることができません。 木造なのにコストが下がらない理由として、木造で構造を作った後に被覆材として厚いボードを2重に貼り、天井も床も通常より厚いボードの施工が必要となること、照明器具やエアコン、コンセントなどを室内に露出せずに綺麗に隠蔽する場合、通常はそのまま下地のボードに穴を開けて設置することになりますが、耐火木造の場合は天井裏や壁裏を全てそれらの機器を囲い込むようにする必要があり、普通木造の2倍手間がかかることがあります。 しかし、鉄筋コンクリート造と同じ工事費で同じ耐火性能があり、環境への貢献や温かみのある空間を求めるのであれば決して高いものではないと思います。
「ハートホーム宮野」は私が以前社長・管理建築士を務めた設計事務所アプルデザインワークショップにおいて大野秀俊(東大名誉教授)氏の指導のもとで設計した高齢者施設です。 旗竿の特異な敷地形状と、不燃ボードで木軸が隠されてしまう耐火木造特有の最大の欠点を補うため、単一モジュールを繰り返した雁行平面を採用することで、書院建築に似た木造らしい空間構成を創り出し、プランを45度傾けることで隣接建物間に三角形の空地による程よい距離感を作り出しました。 外壁は白のリブ付きサイディングと縦樋や換気口を隠す木製ルーバーの対比によって、モダンで引き締まった外観とし、3箇所の中庭は外壁を歌舞伎の緞帳色に塗り分けることで、室内が植栽の緑と色で柔らかく満たされる効果をもたらしています。 このプロジェクトは国土交通省による木のまち整備促進事業補助金事業による国庫補助に選定され、木造軸組耐火構造としては当時国内最大の規模(延べ床面積4,730.60㎡)で実現しました。
「ハートホーム宮野」はサービス付き高齢者住宅、特別養護老人ホーム、ショートステイの機能を持つ高齢者住宅の複合建築です。
家作りを始める前に図面や写真だけでなく、実際の建物を見ることは広さを確認できたり、細やかな工夫が確認できますのでとても参考になります。ハウスメーカーや工務店のモデルハウスもいいのですが、下記のようなデメリットがあります。
そこで当サイトでは建築家の自邸を見学することもおススメしています。建築家の自邸を見学することには下記のようなメリットがあります。
建築家の自邸には2通りのタイプがあります。
1の場合は見学方法などが運営者のホームページに掲載されています。当サイトでは上記のようなすでになくなった建築家の自邸なども調べてリンクなどを掲載していきます。 2の場合も見学方法などがその建築家のホームページに掲載されている場合があります。当サイトでは建築家の自邸を訪ねたレポートやインタビューを掲載していきます。
このページでは建築家の自邸の見学レポートやインタビューを掲載していきます。見学する際の申込方法なども伺って明記しますので参考にしてください。
1の場合は注意点などが運営者のホームページなどに掲載されていますので、それに従ってください。 2の場合は下記のような点にご注意ください。・実際に住んでいる家を見学する際は必ず予約をとってから訪ねてください。・汚したり壊さないようにご注意ください。特にお子様の行動にはご注意ください。
建築家の自邸は「豪邸ばかりで参考にならない」と思っている方もいるかもしれません。しかし、庶民的な価格の自邸を建てている建築家のほうが多いのです。ぜひ、見学してみてください。
こちらでは建築家の自邸が掲載されている本を紹介していきます。
江戸東京たてもの園(東京都小金井市桜町3-7-1)で前川國男邸を見学することができます。ウィキペディアによると
前川 國男(まえかわ くにお、1905年5月14日 - 1986年6月26日)は日本の建築家である。ル・コルビュジエ、アントニン・レーモンドの元で学び、モダニズム建築の旗手として、第二次世界大戦後の日本建築界をリードした。丹下健三、木村俊彦は前川事務所の出身であった。
前川 國男(まえかわ くにお、1905年5月14日 - 1986年6月26日)は日本の建築家である。
ル・コルビュジエ、アントニン・レーモンドの元で学び、モダニズム建築の旗手として、第二次世界大戦後の日本建築界をリードした。丹下健三、木村俊彦は前川事務所の出身であった。
たくさんの公共建築物を手がけているのですが、私は福岡市美術館を見学しに行った事があります。 江戸東京たてもの園の開園時間などについては下記のHPをご覧ください。江戸東京たてもの園
傾斜地にある150坪の土地を購入しようか迷っています。値段は900万程度で北側道路接面6m南側がため池となっており、約8mの崖地となっています。既存の擁壁は5m程度あります。(確認の取れていない擁壁だと思います)造成工事を行うとかなりの費用が掛かると思いますが建物費用も合わせて4000万を上限と考えています。コストを抑えるよい方法はありませんか。延べ面積は35~40坪程度と考えています。 傾斜に合わせてRC造の部分地下等で擁壁を最小限に抑えることは可能ですか。(崖からセットバックしたところに部分地下を設け、キャンチで対応する) 建築家の所在地について:同じ都道府県・近県の建築家を希望する
共同住宅(4戸テラスハウス)について,現在1室を簡易宿所に利用をしていますが,この度空き部屋が出たことで再度,簡易宿所に利用しようと考えています。1戸の延べ面積が約77㎡ですので,この場合,用途変更を掛ける必要が有ります。こちらの案件に対して,見積を頂き可否のジャッジをしたいと考えています。 建築家の所在地について:同じ都道府県・近県の建築家を希望する
ブルーのシートに囲われて、家のヴォリューム感がわかりますよね。
街中の狭小間口いっぱいに立つ家。
右側は駐車場で、空地があるので、工事にとってはラッキーでした。
こういった都市型の住宅の場合、普通に建て方をしてもよいのですが、実は、そういった土地を専門とした専門業者がいたりします。
特殊な機材をもっていて、とても効率的に工事をこなしていきます。
通常より時間はかかりますが、狭小をものともせず、しっかり立ててくれるので安心です。
こちらは、リビングの吹き抜けなんです。
今回は、光をたくさん取り入れるため、大きな吹き抜けを採用しています。
狭小間口だからといって、窮屈な感じは、全く無くて、とんでもない開放感を目指しているんです。
ちなみに。大きな吹き抜けを採用する時には、
①断熱・気密性能をしっかり確保すること②足元を暖める床暖房等の設備を採用すること
は最低限採用します。
「最低限」ですよ。
開放感があるからといって、安易に吹き抜けを採用すると、夏暑くて、冬寒い。
快適さとは程遠い家になってしまいます。
その辺は、しっかりと詳しい建築家にアドバイスを受けてくださいね。(全ての建築家が把握しているわけではないのでご注意ください)
そうそう。別の現場で打合せがありました。
こちらは、ずいぶんと工事が進んで、ちょうど階段を製作していました。
階段をつくるタイミングは、2階の下地が張りきれたころ。
というのも、2階に建材を持ちこむには、階段があると邪魔になってしまうからです。
こちらも2階はすっかり下地が完成していました。
次回現場へ行ったら、梯子でなく、階段で昇降できるので、お客様も安心ですね。
来週から外壁仕上げ工事も開始します。
これから、一気に仕上がってくるので、愉しみで仕方ないです!!
NHK「美の壺」の「石垣」特集に、私が出演することになりました。■その放映日が、11/3(金) 午後7時30分 BSプレミアム 毎週金曜(再放送毎週金曜 午前6時 / Eテレ)に変更となりました。
------出演することになった内容と経緯は、以下の通りです。------
NHK「美の壺」では、「石垣」をテーマとした特集を計画していますがそこで取り上げる、沖縄の「座喜味城跡 (グスク)」について私に、建築家の視点から、現地で解説してほしいとの依頼がありました。
「座喜味城跡」は、世界遺産である「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一つであり、波打つ石積みの壁が特徴の構築物です。
沖縄にはじめて訪れた折「座喜味城跡」と出会い、その大地と一体になった存在感と人を包み込むようなやさしさに感激しました。
そのときの感動をもとに、その後「沖縄・くすぬち平和文化館」 を設計しました。
http://www.ne.jp/asahi/prime/nishijima/14/kusunuti
この「沖縄・くすぬち平和文化館」の建築に関心を持って頂くことから、朝日新聞デジタルの取材を受けました。沖縄建築パラダイス「ミステリアスに波打つ石垣「グスク」がそれです。http://www.asahi.com/and_M/interest/SDI2014112005651.html
今回 「美の壺」の担当の方は、この朝日新聞デジタルの記事を読んだことから、出演の依頼となりました。
居間や食堂(この家ではあえて、LDと呼ばない)の外側に、廻り広縁(縁側の広いもの それが廻っている)があり、日本人の気候風土に対する知恵である、昔ながらの縁側のよさをもっています。夏は日よけ、冬は内側の障子を閉めて、断熱性を高めたり、視線を制御したりします。
「懐かしさを感じる、和の古民家が好きで、古民家を見学したり、古民家旅館に泊りに行ったりしていて、あこがれがあった。梁の古材や古建具を使いたい。行き止まりのない家にして、家じゅう、ぐぐるぐる廻れる楽しい家にしたい。」
「地元三河の一級建築士夫婦の設計事務所で、話しやすく、女性目線からも、家事や収納、将来介護のことなどを考えた提案をしてもらえそう。ブログを見ていて、勉強熱心だと思った。」
懐かしさを感じる、大きな昔ながらのたたき土間や廻り広縁のある、自然素材・新築の古民家スタイルの家です。玄関から廻り広縁や居間等を通ってぐるりと廻れ、2つの階段によっても、2階ともぐるりと廻れる楽しくて家事動線も楽な、風情ある家です。曲り梁の古材や古建具を買い付けに、お施主様と工務店と新潟まで行き、いいものが手に入りました。
「あこがれの古民家スタイルが実現し、他にも望み通りに、本当にいい家ができて感謝しています」
中庭や別棟ガレージのある共有型二世帯住宅です。和モダンの風情を感じさせる、瓦、自然素材の塗り壁、軒天や雨戸戸袋に杉板を張っています。
高齢の親との共有二世帯住宅を希望。気兼ねなく暮らしたいが、心配なので、ある程度は、互いの気配を感じながら暮らしたい。
「地元三河の一級建築士夫婦の設計事務所で、話しやすく、女性目線からも、家事や収納、将来介護のことなどを考えた提案をしてもらえそう。和モダンデザイン住宅、ガレージハウスや二世帯住宅や中庭住宅、バリアフリー住宅の実績も考慮。いろんな要望をかなえてもらえそう。」
家の真ん中に光庭と呼ぶ中庭があり、別棟ガレージのある、自然素材・和モダンの共有型二世帯住宅のコートハウスです。光庭のまわりをぐるりと回れ、光や風が各部屋を通り、光庭や吹抜階段を介して、互いの世帯に気配を伝えます。親世帯寝室へ直接入れるバリアフリースロープもあります。
奥が新築母屋で、手前は別棟の新築ガレージです。写真では見えませんが、母屋とのデザイン的調和を図り、雨に濡れずに行き来できるよう、互いの庇を出しています。
ポーチ回り壁はタイル張りです。外壁は自然素材塗り壁です。
小上がりの畳コーナーです。立ち上がり側面には引出が複数ついていて、畳下収納となっています。
光庭に面する小上がりの畳コーナー
家の真ん中の光庭。光と風を各部屋に通します。
光庭の脇にある階段
夕方の雰囲気
和室前の縁側はLDKとつながっています。(引き戸で仕切れます)
造作家具手洗いカウンター。焼き物の手洗い鉢。腰板は杉板張り。アクセント壁紙は撥水和紙です。
東京都練馬区に自宅兼ショールームである「アトリエ橙」を構えた、奥山先生にお話をお伺いしました。ご自身の経験をいかした「家事や育児がしやすい」家づくりとはどんなものなのでしょうか? 自宅兼ショールームでお話をお伺いしてきました。
アトリエ橙 奥山裕生さん
こちらの家のコンセプトは「大人が住む家」です。夫婦と高校3年生になる娘が暮らしており、1年前の2016年に完成しました。この土地が気に入った理由としては、「利便性」と「フラットで素直な扱いやすい土地であること」ですね。探し始めて1~2週間で見つけました。設計には約8ヶ月、工事には約6ヶ月程度掛かりました。普段は土地探しからお手伝いをさせて頂くことが多く、小さなお子さんをお持ちのファミリータイプを手掛けることが多いです。
そうですね。私は家事を大切に考えていて、掃除がしやすい住まいづくりに取り組んでいます。収納が多いのは、外に物をださないで済むように、散らからないように考えた結果です。物が床に散らばっていなければ掃除はすぐに終わってしまうものですよね。収納計画をしっかりと立て、手が届かないところや掃除がし辛い所をなくすことが重要なポイントだと考えています。
例えば、リビング・ダイニングの机の上は、散らかりやすい場所のひとつだと思うのですが、我が家では収納ケースにラベリングをして戸棚の中にしまってあります。薬や文具などを収納して一目でわかるようにしているんです。こうした工夫は、まず収納したいものを全てリストアップするところからスタートします。しまう場所を決めてしまうことで、掃除がしやすくなるだけではなく、物を探す時間を省くことができるのもメリットです。
妻から要望があったのですが、スタンドをたたまないで収納できるアイロン台をキッチンの横に設置しています。調度リビングが見渡せる位置にあり、家事をしていても孤独を感じることが無いように配慮をしました。妻も喜んでくれています。
勿論収納だけではなく、家事導線にもこだわりを持っています。キッチンからバスルーム・洗面台、そしてベランダまでが直線になっているので、家事のために無駄な動きが必要ないんです。
実は私は、娘が生まれた頃に主夫をしていた経験があるんです。その経験をもとに、例えば小さなお子様がいるおうちではリビングの片隅に小上がりの畳スペースを作って、兄弟の具合が悪くても、そこに寝かせてもうひとりの面倒をみられるように配慮をしています。家づくりというのは、その方の生活や価値観に対して「共感」が必要だと考えているんです。嬉しいことに、こうした経験をいかしたアイディアが、「そこまで分かって貰えるんですね」という感謝の声に繋がることが多くあります。
この家の特徴としてひとつに1階に3人の個室をそれぞれ設けたことが挙げられます。広さは3.75畳程度なのですが、作り付けの棚やベッドを設置したり、ウォークインクローゼットがあったりするので使いやすいと思います。
私は照明も大切にしていて、「必要なところに必要な明かり」を考えて配置しています。間接照明を使用している箇所も多いのですが、照明は全てLEDです。以前はLDKで60平米のマンションに住んでいたのですが、80平米3LDKのこちらの家でも電気代は同じかそれ以下なんです。電化製品は新しくしましたが、エアコンは1台から3台に増えているんですけどね…。
リビングが7.5畳、ダイニングが10.5畳あるのですが、ソファを置かないで大勢が集まりやすい「サンクリビング」を採用しています。サンクとは「沈み込む」といういみで、画像のように段差を設けてり、座り方の多様性を演出したリビングになっています。大人でも7~8名であれば座ることが出来ますよ。
ロフトは映画館の2階席のイメージで、あそこからリビングのテレビを観ることが出来るんです。大人の遊び心といったところでしょうか。
漆喰の壁やムク材のフローリングなど、住む人が健康でいられるように自然素材にもこだわりを持っています。
床暖房は良いですね。現在は特に不満はないので、つけておけばよかった設備は浮かびません。
ありがとうございます。道路側をすっきりと見せるために、エアコンの室外機を道にはおかないようにしました。壁には、アクセントで木のルーバーをつけてみました。
「ローコスト住宅」という言葉が独り歩きしていますが、お金をかけるポイントがあります。「断熱」「機密」そして「構造の安全性」は、しっかりとお金をかけておきたい所です。
ホームページを見て下さったお子さんをお持ちのファミリー世帯が多いですが、若いご夫婦のご相談も多くあります。
土地代や設計費は別として、平均の工賃は約2,200万~2,600万円前後が一番ボリュームが多いです。土地や予算か決まっていない方もいらっしゃるので、ローンのアドバイスをさせて頂くケースも多くあります。そうした相談が「ひとつの窓口」で出来ることに、魅力を感じて下さる方も多いです。
設計事務所はモデルハウスがないですよね。自宅であればいつでもハウスメーカーのように、建築事例をお見せすることができるのが良いと思いました。事務所は別にあって、普段はそちらで仕事をしています。
年に2回の公開日御設定している他、ホームページ経由でメールをいただければ、個別で対応することも可能ですので、お気軽にお声がけください。
一つひとつの質問に、丁寧に答えて下さった奥山先生。ヒアリングを特に大切にしていらっしゃるそうで、打ち合わせの平均は15~20回にもなるそうです。「落としどころを探して、何回も一緒に考えるようにしているのです。 無理に着地させないで、ご納得いただけるまで一緒に考えます」と教えててくださいました。ゼロからのスタートでも、安心してご相談できるので、家づくりをお考えの方は是非、奥山先生のショールームに足を運んでみてください。
ライター:あおみ ゆうの制作集団ことのは代表。3人の子どもと一緒に、毎日楽しく過ごしています。
こちらのページではオープンハウス見学したレポートを掲載していきます。
家作りに役立つ情報をお送りします。ぜひご登録ください。
お仕事を依頼した建築家:
高橋泰樹設計室 高橋泰樹さん...
当方大阪ですが、近隣府県の多くの建築士の先生方より打診を頂きました。自己紹介文やその方のHPを拝見し、あるいはメッセージでやり取りしまして、面談を開始致しました。とにかく一歩、...
大変お世話になっております。昨年、仲里様のサイトから建築家の紹介を受けたSと申します。 応募により6社からオファーをいただき、そのうち2社と面会し、...