先日から、これから土地から家づくりを考えてる方と
お会いした時のお話をきっかけにしています。
高低差のある敷地ということで御紹介したのですが、
もう少し詳しく知りたいとの問い合わせがあったので、
お話しています。
昨日は、道路との高低差のお話。
高低差が1mを超える場合、気を付けないといけない
ポイントがありますよというお話でした。
今日はその続きです。
敷地と道路で高低差がある場合。
敷地を最大限有効に使いたいということであれば、
道路境界線に沿って、擁壁をつくることになります。
もし、敷地に余裕があって、擁壁をつくりたくない。
そんな場合は、30°勾配の斜面にすればOKです。
ただ。
その斜面って有効に使えないですし、草の処理とか
メンテナンスが大変です。
なので。擁壁をつくることが多いですね。
その擁壁。
コンクリートブロックでつくればいいんじゃない?
よく見かけるし。
そう思うのもわからんでもないです。
でも。よくご覧ください。
古い建物の場合は、ブロックを何段も積んでいますが、
最近の家では、ある一定高さくらいまでしかないはず。
今回のように、高低差が1.8mもあるようでしたら、
別の擁壁にすることがオススメです。
どんな種類があるのかというと。
一つ目は、CP型枠擁壁というもの。
こんなイメージ。
あれ?コンクリートブロックのことでしょう?
って思ったかもしれません(笑)
実際、見た目と仕組みはよく似ています。
ブロックを積んでいくという意味では同じですが、
内部に充填するコンクリートの量が多いですし、
鉄筋とか基礎とかは、しっかりしています。
それ以外だと、これまたよく見かけますが、
鉄筋コンクリートの擁壁。
擁壁の場合は、適当につくるわけにもいかなくて、
基本は、構造計算をすることになります。
ただ。
愛知県であれば、名古屋市が標準擁壁としている
名古屋型の擁壁が公開されているので、
それに則れば、構造計算せず、使えます。
それ以外ですと。
予め工場で製作してきたPC擁壁というものも。
現場で製作するより、精度は高いですよね。
PC擁壁は手間が少ないので安くなりそうですが
実際は、そうでもありません。。
この中で一番お値打ちなのは、CP型枠擁壁。
とはいっても。。
相応に費用はかかりますね。
どの擁壁にするのか。
設計士と相談しながら、決めてくださいね。
参考にしてください。