道路より高い土地はプライバシーが確保しやすく、水災害時に浸水しないというメリットがあります。 道路より高い土地について加門建築設計室 加門潤一さんに伺いました。
道路との高低差はどの土地にも多少なりともあるかと思いますが、お施主様がどういう経緯でその土地に建築されることになったかが重要です。高低差があればあるほど、建築費用はかかるようになりますが、そこを逆手にとったアイデアや計画をする我々に期待して頂ければと思います。
メリットはプライバシーが確保しやすいことに尽きるのではないでしょうか。道路を行き交う人々からの視線を気にせず、周辺の景観が良ければそれらを楽しむこともできるかと思います。また、建築地が川等に近ければ、水災害時に浸水しないというメリットもあるかと思います。
デメリットは、高低差の程度にもよりますが土留や高基礎等の費用が必要になることや、建物に至るまでに階段が必要になり、バリアフリーの観点からは敬遠される点だと思います。
先に挙げたデメリットをできるだけ感じないような設計を心掛けてます。「東谷の家」でもそうでしたが、土留の費用を抑えるために法面を利用したりしています。
まず、土留費用をいかに抑えれるかを考えました。幸いにも土地に余裕がありましたので、お施主様の理解を得て、法面を広範囲に採用することでそれを実現しました。
具体例がありますので、それらの設計思想をより詳細にお伝えできますし、お施主様に直接質問して頂ける機会も設けてますので、お聞きしたいことがあれば聞いて頂くとより参考になるかと思います。
もちろんお受けしております。検討中のお土地を拝見し、メリット、デメリット等についてお話し、土地購入の際の参考にして頂ければと考えてます。
高低差を利用した設計というのは、平地に建てる場合に比べ、アイデア次第ではより豊かな住宅になると思います。「東谷の家」ではその高低差に車庫という役割を与えました。2階の寝室からは辺りの景色が一望でき、お施主様にとって極上の空間となっております。これから建築される方には、そういうメリットにできるだけ目を向けた設計を行って頂ければと思います。
1.5mほどの高低差がある土地の場合、擁壁を設けた上に建築することがセオリーだと思いますが、それでは擁壁に費用がかかり、建物にかける費用が減ってしまうので、法面(斜面)をつくってブロックにて土留めをすることでコストダウンを図りました。
防火区画とは、火災の発生時に、火災・煙の拡大を一定範囲内に留めることを目的として設置される区画の単位のことです。 防火区画は、耐火建築物・準耐火建築物に対して設置基準が定められており、耐火構造の床・耐火壁・防火設備(防火戸など)などの部材、及び設備を用いて火災を局所的に留める役割をもっています。
防火区画は大きくわけて、以下の4種類があります。①面積区画決められた面積ごとの区画です。水平方向への燃え広がりを防止し、いちどに避難すべき人数を制御しています。一定面積ごとに区画するため、このように呼ばれます。②水平区画水平面を区画するものです。全ての床を耐火構造にすることで、下階での火災の影響を受けないようにします。③竪穴区画階段や吹抜・エレベータシャフト・パイプシャフトのように縦方向に抜けた部分は、煙突化現象によって有害な煙や火炎の熱を容易に上階に伝えてしまったり、また、階段は避難時の重要な経路で、ここが使用不能になることで被害が拡大してしまいます。④異種用途区画同じ建物の中に異なる用途が混在し、それぞれの管理形態が異なる場合(例えば複数のテナントが入るデパートなど)、火災発生の条件がそれぞれ異なるほか、発生に気づきにくいため、用途の異なる部分を区画することで被害の拡大を食い止めるものです。
一例として八広の斎場のホールの写真をアップしてみました!http://www.geocities.jp/ohkokk/yahirosaijou.htmlエレベータ・階段室と式場の間の防火戸の部分です。これは③の竪穴区画になります(^^ゞ
以前倉庫で利用していた建物を改修してアートスペース、店舗、住宅などに再生させる事例が増えてきています。
倉庫に利用されていたため、大きな空間でじゃまな柱も少ないため、自由に間仕切れたりできます。そして、高い天井のため、のびやかで圧迫感の少ない空間となります。
改修をするためには、屋根や外壁の補修や断熱工事などが必要になることがあります。また、構造体を見せることで、ダイナミックな空間となりますので、再利用することで、新しい空間となる可能性が高いです。
倉や酒蔵などの再利用も同様ですので、このような事例は全国各地に増えてきていると思います。
15㎡の単身者用狭小1R*15室*4階建て*狭いが快適な居住空間*安い賃料
昨日は、珍しく、終日、事務所で過ごしました。 今週末にプレゼンを予定している住宅があるのですが、そちらのプレゼン資料の取りまとめするためです。 改めて、お客様のヒアリングシートを見直して、計画内容をひとつずつチェックしていきます。 せっかくお話いただいたのに、計画に盛り込まれていないとさみしいですよね。 また、図面の表現も、専門的すぎず、一般の方でも理解しやすい表現になっているかも合わせてチェック。 間取りを見て、イメージを膨らませていただくことが大事ですので。 それから、各部分の説明文を作成していきます。 その場所で何ができるのか。 どんな使い方が便利なのか。 そんな内容をひとつずつ書き込んでいきます。 ほかに、製作したパースやイメージ画像を張り付けて。 一日かかりましたが、夜には、ひと通りまとめることができました。 プレゼンの資料は、とても重要です。 というのも。 お客様から伺ったご要望をカタチとしてご提案する最初の機会だからです。 期待している以上のご提案をしたいと思っています。 そのために、いろんなことを考えたり、表現したりします。 そう。 例えていうなら。 ラブレターですね。 相手のことも考えながら、見ていただくことをイメージしながら、想いを何度も何度も書き記していきますよね。 まさしく、そんな感じです。 きちんと告白を聞いていただけるよう、準備していきます。 それを見たお客様が、ドキドキ、ワクワクしていただきたいです。 ワクワクは大事ですからね。
和風店舗の場合、和風のアイテムである障子や襖といった可動式の建具を活用することで客席数を最大限に確保するレイアウトにすることができます。 和風店舗についてクラフトワン一級建築士事務所 山本昌史さんに伺いました。
特別なきっかけというものはなくて、いつもお世話になっている工務店(セイシンネットワークデザイン株式会社)が飲食店の仕事を多く受注しており、3年くらい前から私も設計で参加するようになりました。 これまで、店舗デザインの仕事は一件しか手がけたことが無く、殆どがコンクリート打放し仕上げやPBに白のEP塗装といったモダニズムの禁欲的な設計ばかりでしたので、デザインの幅を拡げる良い機会だと思い、お仕事に参加させていただきました。
まずプランニングですが、客席数を最大限に確保するレイアウトを心掛けています。特に大衆店の場合これは重要です。 この時、和風のアイテムである障子や襖といった可動式の建具を活用しています。建具を取り払って、2室を1室にできるようにしたりすることは他の店舗でもやっていることと思いますが、私たちはさらに廊下の上に可動式の床を設置できるようにし、そこに2人分の補助席を作れるよう工夫をしています。 例えば、通路を挟んで6人の座敷席と8人の座敷席があるとき、これを連結させると合計16人の座敷席をつくることができるというわけです。「月の兎別館十五夜」や「博多前炉端一承」は団体客をターゲットとしたお店ですので、このような平面レイアウトの工夫が経営者に大変喜ばれています。 次に素材ですが、木や石や和紙など、できるだけ自然素材を使うよう心掛けています。壁には「バビスタンプ」という西洋漆喰を使うことが多いです。スペイン産で色数も揃っており、これを使うことにより和洋折衷の面白さが生まれてきます。コストも手頃で、イニシャルを抑えなければならない中、重宝している素材です。 古材を使うことも試みており、「月の兎別館十五夜」や「肉割烹花瀬」には古民家の建具を再利用しています。背後にLED照明を仕込むことで、懐かしくも新しい不思議な感じを出すことができたと思います。その他、廃材なども利用します。海岸に流れ着いた流木なども意外と店の装飾として利用することができ、時間があるときは海岸を歩いて、使えそうな素材が落ちていないか探すこともあります。 車を運転しているときに、前を走るトラックが使えそうな鉄の廃材を運んでおり、後を追って行って頼んで分けて貰ったりしたこともあります。古材や廃材など、時間を経た材料は、侘・寂といった風情を醸し出しますので、和風のデザインにはぴったりだと思います。
和風ですので、「和の慎ましさ」というのを大事にしていますが、一方で商業建築でもありますので、店として目立つことも求められます。この2つが両立するようにいつも意識してデザインしています。 それから、これは先述した和の慎ましさと関係があるかと思いますが、「店の奥の気配が感じるデザイン」を心掛けています。 建築家の槇文彦さんは、著書『見えがくれする都市』の中で、日本の空間の特性は表層と奥の関係にあると述べていますが、和風店舗にも同じことが言えると思います。テナントの既設開口部の状況にもよりますが、店の外観には格子や簾などの透けるデザインを用い、店の中の様子が見え隠れするような外観となることを目指しています。 「博多前炉端一承」では、テナントのファザードか全面ガラスのカーテンウォールでしたので、テナント側と交渉して、前面に生け垣をつくるスペースを設けました。ここでは植物によって店の中が見え隠れする関係をつくっています。 植物と建築の関係も和風店舗では重要です。外構をデザインできるときは植栽にも気を配ります。
谷崎潤一郎が『陰影礼賛』で述べているように、和の空間は陰影が重要だと思います。照明計画をするときは、空間を照らすのではなく、空間に陰影をつくるための手段としての照明を考えています。 「月の兎別館十五夜」では、エントランスに石のオブジェが並んでいますが、この石がつくる陰影は当初から意識していました。 また壁は先述した西洋漆喰のバビスタンプと石ですが、左官仕上げと石の凸凹にウォールウォッシャーライトを当てて、影を演出しています。ウォールウォッシャーライトは和風店舗の照明では重要だと思います。 また、「月の兎別館十五夜」は細長い平面形の店舗ですが、置き床照明と座敷席の床下に仕込んだLEDライトでお客様を奥の空間へと導くことを意図しています。 このように和風店舗の照明は、陰影をつくるデザイン、光によって導かれるデザインが大事ではないかと考えています。
勿論可能です。私たちのチームには不動産仲介業を行っている者もいます。物件探しからお付き合いいたしますので、遠慮無くご相談下さい。 テナントを借りる場合は、用途変更が必要となる場合があります。用途変更とは、物件を現在使われている用途から特定の用途に変更して使用する場合に行わなければならない確認申請のことです。 例えば、事務所だった物件を飲食店に、物販店だった物件を飲食店に変更して使用する際に必要です。私は一級建築士の有資格者ですので、このような法的な対応もお任せ下さい。
勿論対応いたします。私たちが別館の設計施工をてがけました「月の兎」様は、本館は先に別の会社が手がけたものですが、この本館の方のリニューアルを担当させていただいたりしています。
和のエッセンスというのは非常に奥深いものがあると思います。やはり京都や奈良などに何度か足を運んで、本物の和の空間に触れることが、繁盛する和風店をつくることに繋がるのではないでしょうか。もちろん、私たちも勉強を続けていきます。
和風といっても「縄文的なるもの」と「弥生的なるもの」の2つに分かれると思います。 これまで手がけてきた店舗は、どちらかというと土の香りのする縄文的な空間だったと思います。今後は弥生的な空間、特に和風モダンな空間をつくってみたいと思っています。 寿司屋や懐石料理店などは和風モダンな空間が似合うのではないでしょうか。このような店舗をお考えの方は是非声をかけてみて下さい。
和風創作ダイニングのお店です。古い建具や家具を装飾に利用し、土着的でありながら高級感のある空間を目指しました。
和風居酒屋です。既設テナントビルのガラスカーテンウォールを活かしながら、カウンター席と座敷席を配置し、様々な客層に対応できるようにしました。
既存の和風居酒屋に近接して計画された姉妹店です。ここでは団体客をターゲットとするため、座敷席を効率よく配置し、126㎡の空間に76席を確保しました。古民家の家具を装飾として再利用するなど、懐かしさを感じるデザインとしました。
下記のキャンペーンは終了しました。ありがとうございました。 建築家依頼サービスを利用して建築家と面談した後、お客様の声を投稿した方にもれなく書籍「エアコンのいらない家」をプレゼントいたします。 賞品:書籍「エアコンのいらない家」 賞品紹介:自然のチカラを最大限活用できる住まいなら、エアコンは必要ありません。建物のカタチや窓の位置に工夫を凝らせば、自然のエネルギー(熱、風、光など)を味方にした、カラダに優しく快適な住環境が実現します。そのノウハウを軽妙なイラストで分かりやすく解説した住まいづくり、暮らし方の手引書。「窓から涼しい風を呼び込むにはどうすればよいか」「直射日光を効率的に遮る方法とは?」など、身近な実践例も盛りだくさん。
1、建築家依頼サービスに建築家に依頼したい仕事の内容を投稿してください。 2、返信を頂いた建築家の中から1社以上と面談してください。 3、お客様の声を会員専用ページから投稿してください。 投稿した記事の中に必ず面談した建築家の名前を明記してください。 4、nakazato@kentikusi.jpまでメールであなたのニックネーム・賞品のお届け先・ご本名をお知らせください。
開催期間:2015年12月03日~2015年12月09日 賞品:書籍「エアコンのいらない家」 賞品のお届け:郵送でお届けします。
図面だけを書いていただくお仕事です。CADでも構いませんができれば手書きの製図でお願いしたいです。建物の細かい条件等ございますのでそちらはメールやPDF等でお送りします。配置図、平面図、断面図、立面図、をお願いします。期限は二週間~一ヶ月でお願いします。 実際に建てたいわけではないので建設予定地や土地はありません。条件に合っていれば力学的な考えもいりません。 少しでも気になった方ご連絡ください。 建築家の所在地について:建築家の所在地にはこだわらない
昨日は、敷地の法的な規制を確認するため、名古屋市役所へ行ってきました。 これから計画する家創りが、ちょうど二つあって、両方とも名古屋市内なので、とっても合理的に調査と協議ができました。 そのうち、ひとつは。。とっても厳しい法規制なんです。 建蔽率が30%。 しかも、高さに制限あり。 境界線から1.5m以上クリアランスが必要。 そんなに大きな土地ではないので、ある意味、狭小住宅になってしまいます。 でも、そんな土地だからこそ、できる家創りもあるんです。 そのためにも、全ての法規制を、きちっと把握することが肝心ですね。 しっかり、いろんな関係課と協議してきました。 これから、計画案を検討していくことになります。ここまで厳しいと、ある意味燃えますね! 午後は、とある家のリノベーション打合せ。 オーディオルームのある家です。 昨日は、オーディオ関係に詳しい方を交えて、打合せとなりました。 敷地としての制約があるのですが、その中で、どこまで理想に近づけていけるのかをじっくりと打合せしてきました。 最終的には、いい感じで方針が出たので、よかったです。 その他、住まいの部分については、内装の仕上げの打合せでした。 床の素材、壁、天井の素材としてどんな種類のものがあって、メリット、デメリットをお伝えして、どんな仕上げにしたいのかを確認しました。 一部保留もありましたが、次回までにご検討いただけそうなので、安心しています。 いろんな家創りがあります。 ほんと、みなさん、個性的です。 その個性にふれると、ワクワクしてきます。 そのワクワクが、いいアイデアを閃かせてくれます。 そう。 家創りは愉しむもんなんですよ。
方形の屋根を持つ外観
家相へのこだわりと蔵の空間
これまでの仕事をご覧になり、ご依頼を戴いた
吉相の家相を得るべく長い時間を費やした。結果として、凹凸の少ないシンプルな平面形の中に納めることができた。中間階には大きな収納室(蔵)を設けている。また、内外とも左官の手を用い、窓まわりの納めにも工夫を凝らして木造とは思えぬ彫りの深さと重厚感を得た。
玄関ホール
廊下の吹抜け
趣味の和室
家作りに役立つ情報をお送りします。ぜひご登録ください。
・お仕事を依頼した建築家:井水建築設計 井水 通明 ・建築家相談依頼サービスに投稿する前にどんなことで悩んでいましたか?:...
契約した建築家名・事務所名を教えて下さい鈴木淳史建築設計事務所...
メッセージ受信後、メールのやり取りをした後、電話する約束をしましたが、電話をした際、なんの話?位の状態で、塩対応でした。
2度と頼みません。