●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
敷地の形状から、駐車スペースを考慮すると、建物の配置は概ね南側と決まってきました。
しかし、敷地の南側には2階建ての家屋が敷地いっぱいに建っており、窓を設けたとしても採光条件は悪く、プライバシーの問題も好ましくないといった環境の中での計画でした。
そこで、1階は水廻りや寝室といった落ち着いた空間、2階に家族の集まる食堂・居間と目隠しのスクリーンを持つルーフテラスを計画することで、プライバシーに配慮しつつ、開放的な住まいを可能にしました。
このルーフテラスと一体的な利用ができる食堂・居間・畳の間は、たっぷりの陽射しが差し込む、明るく暖かく、プライバシーを気にすることなく開放的に生活できる空間です。
太陽高度の低い、冬の時期でも陽光溢れる空間で、家族で一緒に食事ができ、家族でくつろぐことができます。
将来の家族構成の変化に柔軟に対応できるシンプルでフレキシブルな空間を提案しました。家族・子供の成長と共に成長していく住まいです。