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昨日は、地震に強い家をつくるために、
特定の会社しかできない、特殊っぽい工法が
必要なのかどうか?について
お話ししました。

何を採用するかは、個々人のご判断なのですが、
その特殊「っぽい」工法って。。
実は、同じようなことが普通にできたりします。

なので。
構造に詳しい方にいろいろ聞いてみると
よいかもしれないなって思います。

それはさておき。
今日は、次のお話しです。

構造のことで、よく聞かれることの一つとして。

「やっぱり免震がいいんですか?」

です。

免震って。。
いきなり難しい言葉だったかもしれません。。

新しい庁舎とか、消防署とか、警察とかが
免震でできているからかなと思ったり。

免震のマンションが売りに出てたりするので、
そこでお話し聞いたりされるのかなと。

意識してみると、耳にする言葉かなと思います。

ちなみに。
過去、庁舎とか警察署の設計に関わったときに、
免震を採用していることが多かったので、
実は、めちゃ詳しかったりします(笑)

それはさておき。

免震って、どんな構造で、地震の時、
どう効果的なのか?ですよね。

小難しい仕組みの説明は、他のサイトなんかに
譲るとして、大雑把にいうと。。

地面に接してる基礎と、その上の建物が
切り離されている状態です。

切り離すって、浮いてるの??
って思ったかもしれませんが、もちろん違います。

切り離した上下の間に、ゴムみたいなものを
挟んでいて、建物の重さはしっかり地面に
伝達しています。

ただ。
地震が起きると、地面とくっついてる基礎は
地面と一緒に揺れますが、切り離されている
建物は、基礎ほどゆれないですよね。

それと。
間に挟んだゴムが、伸び縮みしながら、
揺れを吸収していきます。

揺れが建物に伝わりにくいし、
揺れを吸収して減らしてくれるんです。

なので。
家の中の家具が倒れたりもしにくいですよね。
それって安心材料の一つになります。

なんだか、免震ってすごくいいかも!
そんな風に感じた方も多いかもしれません。

ただ、いくつか気になることがあります。

地震が横揺れだけならいいのですが、
上下に揺れるような振動だったら。。
あまり効果ないです。

それに。
建物が動くであろう範囲には、危ないので
何も置けないですね。

一番大きいのは、すごくコストが高いこと。
あまり一般的ではないので、導入時の費用と
定期的にメンテが必要なので、ランニングも必要。

なので。
絶対に免震!という心意気がないと、
採用は難しいかもしれませんね。

では。免震でなく、制震?耐震?
その辺は明日お話ししましょう。

ユーザー やまぐち建築設計室 山口 哲央 の写真

※テラス化するウッドデッキで繋がる生活空間を提案した

 多世帯生活の家設計デザイン事例(外観イメージCG)

建築計画やインテリア計画では、

人間の行動の癖とか

心理的な距離感を意識して

基本的な設計をイメージしています。

※テラス化するウッドデッキで繋がる生活空間を提案した

 多世帯生活の家設計デザイン事例(外観イメージCG)

居心地に行動特性と

インテリア空間の関わりについて

考える事は本当に大切。

先ずは人の行動特性について。

ポピュレーション・ステレオタイプとは?。

ドアノブを目の前にして、

あなたはどちらへ

回して扉を開けますか?。

インテリア空間のコーディネートや

建築計画を行う上で

意識しておかなければならないことに、

人間の行動の癖(くせ)や

心理的な条件などがあります。

人間の行動に見られる、

ある程度共通した

癖や行動特性のことを

ポピュレーション・ステレオタイプといいます。

例えば右利きの人に見られる

ドアノブは右に回せば開く

という行動特性は

世界的にも共通してみられ、

このような特性は

スピーカーのダイヤルは

右に回せば大きくなる等の

操作機器の設計にも応用されています。

操作機器の

ポピュレーション・ステレオタイプの一例。

「右に回す、押す、上や右にずらす」と

電源オン、増加、加熱、

ネジやボルトなどで締めるという効果がある。

ポピュレーション・ステレオタイプは

地域や民族により違いがあることもあり、

また「右利き」と「左利き」の違いだけでも、

かなり使い勝手が

違ってくることも

理解しておかなければなりません。

デザインが良くて

形が気に入っても、

使う人にとって「使いにくい」モノでは

困ってしまいます。

特に外国製の機器や

設備を選ぶ際には、

よく確認する事が大切。

パーソナルスペース。

アメリカの環境倫理学者の

ロバート・ソマーは、

1969年に出版した著書の中で

他人に侵入されたく無い

空間である「パーソナルスペース」を提案しました。

パーソナルスペースとは、

他人に近付かれると

不快に感じる空間のことで

「パーソナルエリア」、「個体距離」、

「対人距離」とも呼ばれます。

意外かもしれませんが、

一般に女性よりも

男性の方がパーソナルスペースは

広いとされていて、

男性は人が前方にいるのを嫌い、

女性は周囲から

他人に見られるのを嫌う傾向がみられます。

男性のパーソナルスペースは、

前方を集中して見る特性があることから

前方に長い楕円形で、

後ろや横の半径が短い形をしている。

女性は視野が広く全体を

見渡す特性があることから、

前後左右が均等な円形をしている。

また、パーソナルスペースは

親密な相手ほど狭く、

ある程度近付いても不快さを感じない、

逆に面識の無い相手などに対しては

広くなっていて、

社会文化や民族、

個人の性格やその相手によっても

大きな差があります。

この「パーソナルスペース」という言葉は、

たびたび「縄張り、領域」という意味の

「テリトリー」という言葉と

混同されることがありますが、

パーソナルスペースは

中心に居る人間とともに移動するものに対し、

テリトリーは人間が移動しても

その場に存在し続けるものです。

「テリトリー」はもともと動物生態学上の

「縄張り」という意味で

使われていた言葉です。

徐々に日本の漫画やアニメで

「パーソナルスペース」と同じような意味で

頻繁に使われるようになって、

混同されるようになったようです。

人と人との関わり合いの中での距離には、

物理的な距離と

心理的な距離があります。

1966年、

アメリカの文化人類学者

エドワード・ホールは、

人間のコミュニケーションに関わる距離を

以下の4つに分類しました。

密接距離(Intimate):最も親しい関係。

体を密着させたり、

手で触れ合える距離。

個体距離(Personal):親しい友人程度。

相手の表情が詳しくわかる。

社会距離(Social):知らない人同士が会話をしたり、

商談をする場合に用いられる距離。

公衆距離(Public):2者の関係が個人的なものではなく、

講演者と聴衆と言うような場合の距離。

嫌いな相手に対しては、

距離に関わらず

視認できるだけで

不快に感じるケースもある

ソシオペタルとソシオフーガル。

家族で集まったり、

パソコンで仕事をしたり、

カフェで休んだり・・・・・。

人間が集団で行動する場合、

目的に応じて様々な型を形成しますが、

企業オフィスでの机の配置方法は

その好例といえます。

例えば、

常に社員同士のコミュニケーションが図られ、

連絡や相談が

頻繁に行われることによって

社員が活性化するような業務では、

お互いの顔を見ることができる

ソシオペタル型の机の配置が

取られることが多いです。

一方、

設計や製作といった

ある一定の個人での

集中した仕事を

行われるような部署では、

お互いの顔が見えない

ソシオフーガル型の机の配置が見られます。

オフィス以外でも、

向かい合って

コミュニケーションがとりやすい状態の型を

ソシオペタル、

互いに干渉することが無い

状態の型をソシオフーガルと呼びます。

これらの配置は、

イギリスの精神科医である

ハンフリー・オズモンドが

自身の精神病院の

待合室に座っている

患者さんを観察することにより

考案されました。

余談ですがハンフリー・オズモンドは、

合成麻薬とかを使ったら

見えるという幻覚の形容表現の

「サイケデリック」という言葉を作った人物です。

サイケデリックは

音楽ジャンルの一つにもなっていて

「サイケ」っていう略語でも有名です。

人間の行動特性、

パーソナルスペース、

集団の中の配置のかたち、

空間要素には

そういった目に見えない意識の部分も

設計の中に組み込むことが

大切だと考えています。

オフィス設計や工場建築、

勿論商業建築や公共建築・福祉建築にも

そういった考え方は重要ですし

なにより住宅設計については

それぞれの家族の関係性や

暮らし方の価値基準を

大切な要素に含めて間取りと暮らしを

丁寧に考えています。

住まいの新築・リフォーム

リノベーションのご相談・ご質問・ご依頼は

■やまぐち建築設計室■

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 建築家 山口哲央

奈良県橿原市縄手町387-4(1階)

https://www.y-kenchiku.jp/

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I-4248、就労継続支援事業所の開所を検討しています(奈良県)

ユーザー まつもと4408 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
奈良県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

お世話になっております。
奈良県天理市で就労継続支援事業所の開所を検討しています。
①建築基準法「児童福祉施設等」への適合調査
②福祉のまちづくり条例の協議と申請
③消防署へ必要設備の確認と協議
④保健所に、「そうざい製造業許可」取得の相談
⑤上記調査のうえ、テナントの施工設計の作成
 
弊社は全国に180以上の就労継続支援事業所を支援しております。
依頼主は弊社契約のクライアントとなりますが、代理で建築士様を探しており
窓口は私**が行います。
http://********
 
ご協力のほどよろしくお願いします。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日は、構造計算をして、等級を3にする
ことはいいのですが、それだけが最善という
わけではないんですよ。

あくまで、計算を依頼する側が、
どう基準を設定するのかで、変わってきますよ。

そんなお話しでした。

なので。
もし、地震にも安心できる家にしたい!
ということであれば、構造についても理解が深い、
つくり手を探すといいかなと思います。

今日は。
地震に安心な家という意味で、よく聞かれること
についてお話ししておきたいと思います。

地震に強い家を探して、いろいろ調べていると、
耐震等級のお話し以外で、もう一つ切り口があります。

よくあるのは。。
○○工法という名前のついたものです。

ハウスメーカーの中にも、いろいろありますよね。

住宅展示場を見学しにいったり、ネットで検索すると、
いろいろ強そうな工法を採用しています。

特に。
住宅展示場を見学すると、営業担当の方が、
いかに地震に強いのかをアツく語ってくれます。

他社と違って、ここがあるから、強いんだとか。
特許取った工法なので、うちのオリジナルだとか。

そのせいか、
初めてお会いした方々から、よく聞かれることの一つ。

「ナイトウさんのところでは、○○工法で建てれないですよね?」

「建てれないですよね?」って聞く時点で、
かなり念入りに刷り込まれてるな(笑)って思います。

その会社でしかできない。
そんな言い方をされたからでしょうね。

ちなみに、結論からいうと。。

いろいろ知っていれば、ある程度、誰でもできること
だったりします。

えぇ?って思ったかもしれません。

もちろん、特許等があれば、全く同じことはできませんよ。
でも、同等の効果が得られる方法がないわけではありません。

「いろいろ」といったのは。。
そもそも、その工法の内容を理解していることと、
いろんなつくり方について、知識が必要ですから。

別に、それを知らなくても、耐震等級3の家は
できますから。

少し話を戻しましょう。

先ほどお話しした、問いかけをされた時の私の回答は。

「その工法である必要ってありますか?」

です。
特定の工法にするから、地震に強い。
そうとも言い切れないこともありますから。

同等以上の強さが実現できれば、
特定の工法にこだわる意味はないですよね。

ちなみに。特定の工法にこだわると、
その工法を取り扱うHMや工務店でしか工事できないので、
構造以外の価格も割高になりがちです。

同等の強さがあって、価格も適正にできるのであれば、
その方がよいのでは?と思います。

ただ。
その工法を気に入っているということであれば、
それはそれで正解なんだと思いますので、
取り扱いのあるつくり手との家づくりがオススメです。

詳しい人に相談してみる。
それが一番かなって思いますよ。

明日は、耐震、制震、免震のお話しです。
お楽しみに。

ユーザー プライム一級建築士事務所 西島正樹 の写真

【新潟・見附みどりこども園】がまもなく完成です。
動画をUPしました。
雪国に建つこども園として、冬の子どもの活動が充実するように
大きなプレイルームを建物の中心に据えました。
曇天がつづく冬、まちなみに華やぎを生みだそうと、
暖色8色を組み合わせた外壁で、建物を包みました。
町に向かって大きく突き出す門型の屋根に、
内から外への限りない成長の可能性を象徴しました。
是非ご覧ください。
(新潟・細貝建築設計事務所との設計JV)

https://youtu.be/KgUli_oQB2s

I-4247、セルフビルドでの建て替え予定(高知県)

ユーザー おるが の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
高知県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

お世話になります。
セルフビルド(ハーフビルド?)のメインメンバーが日本に馴染みがない人たちなので、お手伝いいただける建築家の方を探しております。
 
セルフビルドでの建て替え予定
予定建築物:鉄骨造、約W6.6xL10.6xH6.9mの二階建て。
建築予定地:高知県高岡郡(家族所有の土地)。現住まいの横。
施工時期:2025年
施主および通訳:建築素人の日本人(間取りを↓のデンマーク人と話し合い、決めました)
建築施工管理および建設作業:デンマーク人(元エンジニアや造船工。本職ではないが、解体・リフォーム・家の建築の経験何度もあり)
設計図の清書:ベトナム人(鉄筋コンクリートが専門)
プロ:資格持ちでないとできないものを依頼予定
建設作業ヘルプ:高知県内の大工や知人などを考えています
 
建築家の方にお願いしたい内容:
①こちらで用意した設計図のダブルチェック。
高知県の風土や建築基準法に合っているか、南海大地震への耐震が十分かなどを特に確認したいです。
使える補助金も再確認できると幸いです。
 
②建築許可などに必要な書類の作成。
英語表記の設計図もろもろを翻訳したものが必要であれば、その作成手伝いまたは訳したものの確認もお願いできれば幸いです。
 
③万が一、セルフビルドが不可能になった場合に、代わりに建築をお願いしたい。
いつ何が起こるかわからないので備えておきたいです。
 
④建築中の事故や不備に備えて、何かしらの保険がほしいので、そのアドバイスをお願いしたい。
あればいいなとイメージしているのは「オープンシステム建物登録制度」のようなものです。
また、セルフビルド中の怪我にも十分に備えておきたいです。
 
状況によっては、
⑤材料や人足の手配を手伝ってもらいたい。
⑥インテリアデザインに関して手伝ってもらいたい。
 
インターナショナルでややこしい状況にも関わらずお願いが多いですが、
助けていただけそうな方がおられましたら嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。
 
建築家の所在地について:
建築家の所在地にはこだわらない





I-4246、店舗兼二世帯住宅を検討している土地について(東京都)

ユーザー わんこおやじ の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
東京都
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

返信いただきありがとうございます。店舗兼二世帯住宅を検討している土地について、仲介業者から「当該土地は町田市のレッドゾーンになっており、認可になる可能性が低いうえ、仮に認可になったとしても造成にとてつもなく費用がかかり、安く購入できたとしても逆に高くついてしまうのでやめた方がいい」と言われています。
当該土地は
町田市******* 面積1701m2、坪当たり19.5万円、地目は雑種地、地勢は傾斜地、建ぺい率50%、容積率150%、用途地域:第二種中高層住居専用地域、その他の制限:レッドゾーン
となっています。
仲介業者の言う通り止めた方がいい場所でしょうか?
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日は、耐震ということについて、
少し踏み込んだ内容になっていました。

わかりやすくお話ししたつもりですが、
ついてきていただいてますか?

今日は、昨日の続きをしていきます。
もし、難しすぎ!ということでしたら、
読み飛ばしてくださいね。

詳細な構造計算をする。
耐震等級を3に設定する。

それでも、違う内容になることがありますよ。
そんなお話ししましたよね。

それって。
構造を検討してくれる方に対して、
依頼者(設計者とか)が何を求めるのか。
それによって、差が出てきているんですよね。

ギリギリクリアすればいいのか。
少し安全を見ておくのか。

「最低限」クリアすれば、耐震3なんだから。
と思うかどうかですね。

それって、耐震等級3が目的になってるかなと。
私は、安心安全にすることが目的なので、
違って当然です。

どちらがいいのかは、依頼されるお客様しだい
なんだと思いますよ。

ちなみに。
私が、構造検討をしてくれる方へ依頼するときって、
「耐震3にしてください」だけではありません。

もっと、細かく依頼をするんですよね。

その中でも、個人的に、すごく大事にしていることって、
「バランス」なんです。

耐震等級を3にしていても、バランスがよくないと、
地震の時に、弱いところに力がかかりますから。

バランスがいいと、力がうまく分散するので、
耐震性能を存分に発揮できます。

こうお話しすると。。
みなさんが、よくおっしゃることとして。

「ナイトウさんにお願いすると、総2階の四角い家になる?」
って。。

ただ、カタチが四角だから、バランスがいい!
ということではないんです。

極端な話なのですが。

設計させていただいた家の中で、30度のある三角定規みたいな
カタチの家がありました。
その三角形の家。ものすごくバランスよくしています。

その家って、三角形だし、2階が一部しかないし。
みなさんが想像する、バランスがいい建物ではありません。

詳細を話だすと、すごく難しくなるので、控えますが、
それを理解して、依頼しているのかで、大きな差が出ます。

特に。地震に対する安全性においては。

バランスをよくすることを考えていくと、
自然と、耐震等級はあがっていってしまいます。
目的というより、結果そうなる感じ。

等級が3までしかないので、3って言ってますが、
それ以上の表示ができたら、私の関わる家は、
最上位にいくと思います。

それはさておき。最後に。

一級建築士を持っていても、デザインする側の設計士は、
構造のことに詳しくない人って結構います。

独立当初の私もそうでしたから。

構造検討を依頼する側が、その内容に精通してなければ、
何をどのレベルまでにするのかを伝達できません。

これ。結構大事な盲点なんですよ。
一級建築士だから、すべてを知ってる。。
そうでもないんですよ。

ユーザー やまぐち建築設計室 山口 哲央 の写真

2世帯住宅の計画でのポイントは

親世帯、子世帯、同時に家族としての

世帯間(世代間)の距離を

個別に設定することです。

単世帯家族でもそうですが

2世帯といっても、

その関係性は多種多様。

距離の近い世帯もあれば、

距離の離れた世帯もあります。

10世帯があれば、10通りの

解があるわけです。

互いが気兼ねせず、

自分達のペースで暮らせるかどうかは、

世帯間の

心理的・空間的距離によって

決まってきます。

勿論・・・それぞれの異なる世帯間もそうですが

夫婦間でもそれは同じです。

間取りという

平面的距離感だけではなくて

空間の感じ方による価値観と距離感、

その世帯間の

心理的距離感にあっていることが、

互いに心地よく過ごすためには

重要な事です。

設計事務所にも色々な設計事務所があり

得意分野も普段行っている設計業務も

多種多様です。

車の運転を日常的に行っていない

設計者・建築士が

ガレージや

駐車スペースからの

車道への出入りについて「視点」を

どう持っているのか?

想像すればわかりやすいですよね。

cafeの設計やテナント、

事務所や工場建築、

クリニックや福祉施設

ガソリンスタンドや施設

スーパー等でも同じで

設計は出来ても理解度は異なりますから。

これまで設計を手掛けさせていただいた

二世帯住宅には、

玄関の入口から完全に

居住エリアを分けているような

完全独立型から、

玄関や浴室、

リビングなど一部を共用する半同居型、

寝室以外はすべて共有という

完全同居型まで、

さまざまなパターンがあります。

各パターンとも、

その内容と暮らし方の価値観によって

世帯間(世代間)の距離には、

違いがあります。

2世帯住宅だから「こう」というように

ただ闇雲に生活エリアを

離すだけでは、

一緒に暮らしている

意味はありません。

同じ屋根の下に暮らす訳ですから、

一緒に暮らすことの

メリットを享受しつつ、

それぞれの世帯や家族にとって

程よい関係を作り出すこと。

2世帯住宅を設計する際には

単世帯住宅よりも様々な要素を

どのように整理していくのかが大切です。

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子世帯の間取り提案鳥観図

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昨日は、耐震等級という基準の中に、
「相当」という言葉が使われる機会があり、
それが、何を示すのかをお話ししました。

第三者の証明を必要とするかどうかは、
人それぞれで価値観違うと思います。

なので。
昨日のお話しも参考にしながら、
考えてみていただければと思います。

さて。
今日は、もう少し踏み込んだお話しです。

もし難しいと感じるようでしたら、
流し読みでもいいので、目を通して
いただけるといいかも。

できるだけ、わかりやすい表現を
心がけますね。

これまでお話ししてきた中で、
家の実情に合わせた、詳細な構造検討として
三つあるうちの、最後の方法。

許容応力度計算って名前が正式ですが、
その言葉の意味はさておき、ここでは、
「詳細な構造計算」ってしておきます。

この詳細な構造計算。

ここ数年、木造2階建ての家でも、
その計算をするつくり手が増えてきました。
(とはいえ絶対数は少ないですが)

「弊社では、全棟構造計算を実施しています」

なんて、書き方されていたりします。

もちろん、素晴らしいことだと思います。
大事な家なので、しっかり根拠あるように
しておきたいですから。

ただ。
そういったうたい文句を拝見すると、
「詳細な構造計算をすること」が目的になってる
って思うことが多いです。

詳細な計算してるから、していない大多数に比べると
うち(つくり手)の家は安全ですという感じ。。

でも。
実は、一概にそうとも言えないんですよね。
どういう意味なのか。
順を追ってお話ししていきます。

弊社では、構造計算をしてくれる、複数の会社と
お付き合いがあり、求められる内容に合わせて、
依頼先が異なります。

その構造の設計者によって、出てくる結果が
異なることって、結構あるんです。

たとえば。。
分譲住宅の構造計算をメインでされている方。
常にコストとのバランスが問われるので、
耐震等級3は確保できたとしても、
かなりギリギリだったりします。

例えば。重量のあるピアノとかマッサージチェアを
2階に設置するとなったら。。
設置は難しいという結論になることもあります。

一方では、その程度のことであれば、対応可能なように
安全率を見込みながら計算する方もいます。
とはいえ、オーバースペックにならない程度の、
バランス感覚は必要です。

ちなみに。
二つの会社の結果で、一番ビックリするのは、
基礎かもしれません。

ほんと大丈夫?なんて思うこともあるくらいです。

詳細な構造計算をしていて
耐震等級3で設定していて

全然基礎が違うって、不思議ですよね?

おっと。
長くなってしまったので、明日に続きます。

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