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先日から続いてる、少し変わったお話。
よく考えてみると、家って、いろんな当たり前を
積み重ねてできているんですよね。

その当たり前を外してみると、自由な家づくりになる
なんてこともありますから。

キッチンの食洗機と食器棚についてお話しました。
とても大胆な内容でもあったのですが、
意外にも共感される方もいるのかなと思います。

今日は、違う場所のお話。
どこかっていうと、洗面脱衣です。

みなさんが今暮らしてる家の洗面脱衣って
どんなレイアウトになっていますか?

おそらくですけど。
お風呂の隣にあって、洗面台と洗濯機が
並んでおいてあるカタチじゃないでしょうか。

よくある広さは2帖で、それ以下だと、
かなり窮屈なので、あまりないかもしれません。

脱衣って名前があるとおり、お風呂に入る前に、
服を脱ぐので、そこに洗濯機があるのは、
ある意味合理的なのかもしれませんね。

さらに。
洗濯機の脇に洗面台があれば、予備洗いする時
便利ですし、お風呂から出た後にドライヤーで
髪を乾かすこともスムーズにできますよね。

ある意味、合理的で、超コンパクトに
まとまったスペースなので、よくこのカタチが
採用されるんだと思いますし、そこに大きな
違和感は感じていないかもしれません。

でも。ここで少し考えてみましょう。

そもそも、洗面することと脱衣することって、
別の行為だし、別のタイミングで行うことが
ありますよね?

というか。一人のひとが、同時に行うこと
ってないのかもしれません。

脱衣する人と、洗面をする人が別であれば、
同時に使うことは十分あり得ますよね。

家族だから同時でも問題ないでしょう?
って思ったかもしれませんが。。

脱衣は、基本的に裸になることなので、
家族であっても、見られることが嬉しくない
なんてケースもありますよね?

思春期の女の子がいれば、そう思うことも
あり得るのかなと思います。

なので。
最近では、洗面と脱衣を分けれるようにしたい
という要望をよくお聞きします。

一番シンプルなカタチは、洗濯機と洗面台の間に、
引き戸を設置するという方法です。

でも。。
各々が1帖しかないと、洗面はまだいいのですが、
脱衣は、かなり窮屈に感じるかもしれません。

体の大きい方がご家族にいたら、かなりきつい。

窮屈だと。。
結局使わなくなるなんてこともあるので、
広さには注意して決めましょう。

長くなってしまったので明日に続きます。

千里山の家

●設計事例の所在地: 
大阪府吹田市
●面積(坪): 
89
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

地下がRC造のガレージ、1,2階が木造の2世帯住宅です。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

敷地が道路から3mほど高いので、アプローチのデザインを工夫しました。

その他の画像: 

アプローチの階段

アプローチと玄関ポーチ

リビングダイニング

1階廊下

2階廊下

子供室ロフト

ユーザー やまぐち建築設計室 山口 哲央 の写真

※住まい手さんとの注文住宅・間取りプランの打ち合わせ
和の趣と

モダンテイストを調和させて

ジャパンディな心地よさが

漂う過ごし方の提案。

今回住まいの新築計画で

ご相談いただいている

住まい手さんとの

間取りとイメージプラン打ち合わせ。

奈良県の郊外で

和をモチーフにした

注文住宅の新築計画。

地域の風土を

大切にしながらがら、

現代のライフスタイルにも

寄り添う住まいを

実現できるように・・・。

どのような暮らしをイメージするのか。

「和モダン」から

家のイメージがスタートして

色々なイメージの認識を

深めていく中で

「ジャパンディ」と呼ばれる、

日本の美意識と

北欧のシンプルなエッセンスを

掛け合わせたスタイルに

寄せていく住まい造りに・・・・・。

勿論独自性を持ちながら。

相談の中では

家事を効率よくこなせる動線づくりと

毎日繰り返す内容の深掘り、

スペースの活用と

家族と程よい距離感で過ごす

多目的なリビングのあり方が

大きな焦点の住まい。

動線計画:忙しい日常もラクに心地よく

家事負担の軽減・・・・・。

家事動線は、

設計の初期段階から

しっかりと押さえるべき

重要な要素。

たとえば、

キッチンから洗面室、

そしてランドリールームへと続く

動線を短くシンプルに

まとめることで、

仕事や子育てで

忙しい平日の暮らしが

格段にスムーズになります。

キッチンに立ちながら

エンターテイメントを味わいながらも

リビングやダイニングの様子を

把握できるよう配置することで、

今回の家造りでは

様々な距離感も程よくなる計画。

洗濯後の

干す・畳む・収納といった

一連の流れも、

一体化した空間構成で

無駄なく完結できる間取りに。

そうする事で「室内扉」の

役割も実は大きく

意味が変わるんです。

家族のコミュニケーションを育む

LDKの構成要素。

LDKは、

食事やくつろぎの時間など

家族が比較的

長く滞在する場所です。

だからこそ、

ただ広いだけではなく、

各家庭の価値観や

ライフスタイルから

過ごし方に合わせて

適度なコーナーや

視線と動線の変化を

つくることが大切だと考えています。

今回のプランでは、

リビングに隣接した

中間階のスペースを設けるなど、

斜めの視線や

逆方向の視線で窓の外

リビングの様子という

双方の視界に意味があり

過ごし方を

立体的な要素から

自然に過ごし方を

楽しむ事が出来る

工夫をご提案・・・・・。

インテリアづくり

和モダン × ジャパンディの妙。

素材選び:自然素材の風合いを大切に。

郊外ならではの

自然環境を意識し、

木の温もりや

素材のやさしい質感も

今回の計画では大切にしています。

建材も融合しますが、

壁や天井の一部に

そのような素材を

最適な状態で採用することで、

柔らかな光と空気感を

室内にもたらすように・・・・・。

一方で、

北欧インテリアの

代表的なシンプルな家具、

あるいはファブリックを

アクセントとして取り入れることで、

洗練された

現代的な空間を

演出することも可能です。

伝統とモダンの融合は、

暮らしの中に

常に新鮮さをもたらしてくれます。

カラーコーディネートは

ナチュラルトーンとアースカラー。

ジャパンディスタイルを

より印象的にするために、

白やベージュなどの

ナチュラルトーンを基調とし、

木の素材感と相性の良い

アースカラーを適所に配置していきます。

落ち着いたグレーや

ブラウンを組み合わせると、

空間に奥行きが生まれ、

日本古来の“わび・さび”の感覚とも

どこか通じる

静謐な雰囲気を醸し出します。

照明計画:柔らかな光が生むくつろぎ。

照明は空間の印象を

大きく左右します。

ペンダントライトや

ダウンライトだけでなく、

間接照明やフロアランプなどを

上手に組み合わせることで、

昼と夜で異なる表情を

楽しんでいただけるようになります。

日本の「行燈(あんどん)」を

思わせるようなウォームトーンの光は、

忙しい日常の中でも

ふと立ち止まりたくなる、

そんな安らぎのひとときを

演出します。

外観のデザイン:街並みに溶け込む。

奈良は古くから

伝統建築の宝庫であり、

街並みは落ち着きのある色合いで

統一されていることが

多い地域もあります。

今回もある意味では

そういうった

法律での規制も存在している地域なので

その中に新しく

建物を構えるにあたっては、

法整備されている中でも

景観との調和を

意識することが

大切だと考えています。

今回外部(外観)に関しては

和を重要視する地域という事もあり

深い軒や勾配のある瓦屋根を

設けることでのメリットを

多く享受できるように、

夏の日差しから家を守りつつ、

雨の日も

快適に出入りできる工夫も

間取りには可変性を持たせつつ

盛り込んでいます。

外壁は木や塗り壁、

あるいは上品な質感の自然素材を選び、

自然の風合いを生かしながらも

周囲の建物とのバランスを

損ねないよう配慮。

落ち着いたトーンの外壁に、

木の格子や和の意匠を

取り入れることでも、

奈良の古都らしい

風情を感じさせる外観となります。

奈良という歴史ある地域で

暮らすということは、

自然や伝統に寄り添いつつ、

現代の利便性や

美意識をどのように

紡いでいくかが

大きなテーマにもなります。

その土地の風土を生かしながらも、

住まい手さんにとって

「自分たちらしさ」が感じられる

空間を丁寧にと考えながら

今回もプランの提案時に

いろいろなディスカッションを。

和を意識しながら

モダンやジャパンディといった

デザインキーワードは

あくまでも入り口に過ぎません。

そこからさらに深めて、

暮らしの物語を

紡いでいくのが

設計のコンセプトの中では

重要な時間軸になります。

今回の打ち合わせ内容を踏まえて

次回は大きく2つの方向性に対して

どのような軸で

住まいの場を考えるのかという

相談予定に・・・・・。

うわべだけで

住まいを考えるのではなくて

暮らしの実情と価値観を踏まえて

新しい暮らしのあり方を

考える時間・・・・・。

今回提案の間取りプランは

そういう部分も

紐解く事ができるように

計画しています。

やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。

暮らしの意識と時間を丁寧に。

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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
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ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

ちょっと小休止しておりましたが。
再び、少し変わったお話の続きです。

先日は、キッチンのコンロをやめてみると。。
レンジフードだけでなく、収納も少なくて済む。
そんなお話でした。

その後、食洗機について話始めたところで、
終わっていましたので、今日はそこからです。

これから、家づくりをするという方の中には、
まだ食洗機を使ったことがない!という方がいる
と思いますので、参考で聞いてくださいね。

食洗機って、当たり前なんですけど、食事後に
食器とか箸とかカトラリーを洗うための機器ですよね。

食器類と洗剤を入れてスタートすると、
しっかりと洗って、ヒーターか余熱で乾燥まで
してくれる優れもの。

なんとなく。。
洗濯乾燥機に似てるかもしれません。

洗濯乾燥機同様、洗浄+乾燥した後、食器等を
取り出して、食器棚とかに収納していきます。

その通りでしょうね。
って声が聞こえてきました。

でも。
海外製の大型食洗機で、一日一度洗浄する
という使い方の方前提なのですが、
食器等って、洗浄後に食器棚に戻す必要って
ありますか?

えぇ?どういう意味??
って思ったかもしれませんね(笑)

ゼロ家事ハウスのパートナーの香村さんと
会話している時、そんな問いかけがありました。

つまり。
食器を洗浄した後、食器棚に戻さず、
そのまま食洗機の中に入れておいてもいいのでは?
ということを言ってるんです。

なんかすごいことをサラッと言ってますが(笑)

その場合、同じ類の食器を2-3セット用意することは
必要になりますが、食器棚スペースが少なくて済む
ということであれば、いいかもしれません。

よく考えてみると。
食器類は、食器棚に収納することが当たり前なので、
食洗機に収納するっていうと、違和感を感じる
ということも考えられます。

ただ。
食洗機から食器を取り出して、食事終わったら
食洗機に入れ込んで、夜にまとめて洗う。
次の日、食洗機から食器を取り出して使う。

確かに。この通りであれば、食器棚がなくても
不自由に感じることは少ないでしょう。

でも、衛生的な面から気になるという方には、
オススメしていませんでした。

ただ。
食器棚への移動、食器棚からの移動については、
考え直してみるといいかもしれませんよ。

みなさんはどう思いましたか?

I-4711、就労継続支援B型事業所をつくりたい(秋田県)

ユーザー やすこ の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
秋田県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

はじめまして、ご相談させてください。
秋田県由利本荘市で就労継続支援B型事業所をつくりたいと考えており、現在建物の賃貸を考えています。借りたいテナントですが、建築確認証済証や検査証がない物件で、県の建築指導課から、建築士さんに、建築基準法に基づいた確認を取った方が良いと助言を受けました。また、あわせて、秋田県のバリアフリー条例も当てはまるのかを確認したほうが良いと助言を受けました。
残念ながら、テナントを貸すオーナーはそのような手続きは、借りる側で行ってほしいとのことです。建築士さんに依頼するとなると、どのくらい費用がかかるのか、また、依頼時期は3月末を予定していますが期間的に可能かどうか含め、お聞きできれば幸いです。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日、小休止として、家にサウナ
というテーマでお話しました。

家の中に組み込むのはなかなか難しいので、
屋外にとなると、バレルサウナがいいかも。

物置の中に秘密基地としてサウナをつくる。
そんなお話をしました。

今日は、その続きです。

バレルサウナにしても、物置へ基地にしても、
家とは少し離れるだろうから、電気とか排水とか
モノとは別で費用が掛かってしまう。。

確かにそうですよね。

家族の大賛成がないという状況であれば、
できるだけ費用は抑えたい。。。
ってなるのかなと思います。

一つ大事なことは、できるだけ家の近くに
設置することですよね。

そうすれば、家の電気とか排水とかを
使いやすくなりますから。

それと。
物置の中にサウナをつくる場合、家の近くに
物置らしき物体があるのがいやって方もいるかなと。

物置の中にサウナをつくる理由って、
屋外設置なので、雨風に耐えて劣化を防ぐため。

だったら、できるだけ屋内に近い状況をつくって
そこに屋内仕様を設置すれば済むかもしれません。

その屋内に近い状況が難しいですよね?
って声が聞こえてきました(笑)

いくつか方法はあると思いますが、例えば。。

サンルーム内の一角であればどうですか?
(法的なことはさておき)

サウナ専用でつくるのではなくて、洗濯物を干す
ランドリースペースとしてサンルームをつくって、
その一角に設置するとか。

洗面脱衣からサンルームへの出入り口を付けて、
洗濯物を干しやすくする。

洗面脱衣からアクセスできるのであれば。。
サウナから洗面脱衣を経由して、UBで水風呂とか
水シャワーを浴びることもできてしまいます。

ランドリーと併用するということであれば、
御家族の了解も取りやすいかもしれませんよ。

サンルームは、アルミ製でもいいですし、
家と同じデザインで、その一角でもいいです。

ただ。
サンルームの場合、夏の暑さが尋常ではないので、
その辺配慮した方がよいかもしれませんね。

先入観を取り払って、自由に考えていくと、
家にサウナだって、家族の理解を得ながら
実現できるかもしれませんね。

このお話はここまで。

みなさんはどう思いましたか?

ユーザー やまぐち建築設計室 山口 哲央 の写真

※和を意識した空間の構成に暮らしの価値観を融合した庭に続く土間空間の提案設計
近年の住まいづくりにおいて、

間取りの考え方も

ある意味では

原点回帰している部分もあり・・・・・。

そのなかでも

比較的現代社会の悩みを解決する

糸口になるのは

「土間のある住宅」です。

日本の伝統的な古民家を

想起させる土間は、

かつて「薄暗い」「寒い」など

敬遠されがちな面もありましたが、

現代においては

屋内と屋外を緩やかに繋ぎ、

空間を多目的に活用できる

優れたスペースとして見直されています。

日常生活を営む上で大切にしたいのは、

家の内と外、

プライベートとパブリックとの

境界を意図的にデザインしながら、

暮らしに潤いをもたらすことです。

その点で土間は、

既存の玄関ホールとは

一線を画した多用途空間として機能し、

しかも独特の風合いや

趣をも演出してくれます。

建築家の観点から上品で

モダンな土間の魅力を

いろいろ考えるなかで

思うところもあります。

土間を活用して

住まいの可能性をより一層

広げていくように。

土間の魅力と

現代における再評価として

外と内を緩やかに繋ぐデザイン。

土間が見直される背景のひとつとして、

住まいと自然環境を

調和させるという

現代的な設計思想があります。

大きな開口部を設けた

土間に身を置くと、

室内にいながらも

季節の移ろいや風、

光を感じられます。

靴を脱がずに

気軽に出入りできることで、

子育てをされている方や

ペットとの生活を楽しむ

ご家庭にとっても

便利であり、

ストレスフリーな生活動線を

実現する助けとなります。

多目的に使える柔軟性。

土間空間は

使い道が自由な分、

家族構成や

暮らしのスタイルに応じて

さまざまな用途に展開できます。

例えば

自転車やバイクを乗り入れて

メンテナンスをしたり、

ベビーカーを置いておいたり、

ペットのケージや

遊び場を確保したりと、

アイデア次第で

「セカンドリビング」にもなり得ます。

実際、

住宅関連の調査によると、

都市部に暮らす人々の

約35%が自転車の保管場所に

悩みを抱えていると

言われます。

土間を計画的に設けることで、

自転車やアウトドア用品の

収納とメンテナンスを

まとめて行えるようになり、

玄関先が常に整然と保たれる

メリットを享受できるということも。

インテリア的要素と

素材の魅力土間と聞くと、

コンクリートやモルタルの

無機質な仕上げを

イメージしがちですが、

近年はタイルや天然石を用いることで、

高級感と清潔感を

両立させた土間が人気でもあります。

また、

一見無骨なコンクリートであっても、

上質な間接照明や

洗練された家具を組み合わせることで、

モダンかつ奥行きのある空間へと

昇華させることができます。

こうした素材の選定や

質感のバランスによって、

土間は玄関の単なる

通路以上の「住まいの顔」として

映える存在になります。

お客様をお迎えする際には、

独特の開放感と趣が

「ここは特別な場所なのだ」と

感じさせることに

繋がるかと思います。

具体的な活用事例と

ライフスタイルへの恩恵 。

自転車・バイクガレージとしての

土間利便性と

デザイン性を兼ね備えた

活用例として、

よく取り入れられるのが

「インナーガレージ的な土間空間」です。

玄関横や勝手口付近に

少し広めの土間を確保し、

車の保管場所(駐車スペース)とは別に

雨天時でも自転車やバイクを

濡らさずに保管できるように

計画するケースは

増加傾向にあります。

特にロードバイクや

電動自転車は高価なものも多く、

盗難対策を兼ねて

室内保管と見せる収納を

両立させたいという要望も

高まっています。

実用的かつインテリア的にも

秀逸なレイアウトが確立できれば、

目を引く魅力的な空間ともなります。

子ども・ペットの

遊び場としての土間・・・・・。

子育て世代の方々からよく伺うのは、

外遊びが大好きな子どもを

安心して遊ばせたい。

ペットがリビングを汚すことを気にせず、

のびのびと動き回れる場所を

確保したいという声です。

土間空間であれば、

泥や砂などの汚れを

気にしすぎることなく

遊ぶことも出来て、

掃除も容易で、

しかも段差を少なくすることで

子どもの転倒リスクも

最小限に抑えられます。

ペットに関しても、

外と室内を区切る

中間領域としての土間が

大いに役立ちます。

たとえば犬を散歩から

帰宅させる際に、

そのまま土間で足を洗い、

しっかり乾かしてから

リビングへ招き入れることが

可能になります。

家の中で気軽に半屋外の

気分が楽しめるので、

動物にとっても

快適かつストレスフリーな環境を

提供できるスペースになります。

ベビーカーやアウトドア用品の置き場、

手入れのスペースとして。

ファミリー層が増えるにつれ、

ベビーカー、キャンプ用品、

スポーツ用具などの

大型アイテムを所有するご家庭が

増えています。

しかし、

そうした道具を

リビングや廊下に

置きっぱなしにすると

生活動線が乱れるだけでなく、

室内美観の低下にもつながります。

土間があることで、

使用後すぐに汚れを落とし、

しっかり乾かしてから

収納するといった

ルーティンを確立しやすくなります。

特にアウトドア用品は

衛生面やカビ対策が重要となるため、

換気や採光に配慮した

土間スペースが

大いに重宝されます。

土間を設計する際の重要なポイント。

位置・広さの検討。

土間を実際にプランニングする際、

まず考慮すべきは

その「位置」と「広さ」です。

家族が日常的に

どのような動線を用いるかを踏まえ、

玄関周りを広くとる場合や、

リビングとの繋がりを意識して

土間を設置する場合など、

意図によって

最適なレイアウトは

異なります。

また、

自転車やバイクを保管するならば

最低でも2~3帖程度、

ペットの遊び場として

充実させるなら4帖以上、

といったように

必要な広さは

用途によって変化します。

設計の初期段階で

どの程度のスペースが必要なのかを

明確にイメージしておくと、

間取りが崩れることも

少なくなります。

床材や仕上げの選択。

土間は土足のまま立ち入る空間ですから、

床材には防汚性や耐水性が求められます。

モルタルやコンクリートが

選ばれることが多いですが、

タイル仕上げにすることで

掃除のしやすさや

高級感を演出できます。

汚れやすい場所だけに、

油や泥が付着しても

落としやすい仕上げを

選択するとよいかと思います。

また、近年では

断熱性能を高めたコンクリート床や、

床暖房を組み込んだ土間という考え方も。

冬場に足元が冷えにくくなるだけでなく、

建物全体の省エネルギー性を

向上させる効果も期待できます。

外部に近い空間だからこそ、

断熱性を高める工夫が欠かせません。

換気と採光土間は

屋外と室内を結ぶスペースである一方、

湿気がこもりやすい

側面も持ち合わせています。

特に梅雨や冬場などはカビの発生を

未然に防ぐためにも、

適切な換気計画が重要です。

可能であれば小窓を設け、

風の抜け道を確保するのがおすすめです。

また採光面も考慮し、

日中でも暗くならないように

上部から自然光を取り込む天窓や

ハイサイドライトを組み込む計画も。

採光や通風は、

土間の快適性だけでなく、

リビングやダイニングの雰囲気にも

影響を与えます。

建築家としては、

全体のプランを俯瞰しながら

土間からリビングへ、

あるいはリビングから土間へ

光と風が流れ込むような設計を

心掛けて一体感がありつつ

空間による趣の差も創出するようにしています。

断熱・気密性能の確保。

現代の住宅は高気密・高断熱化が進んでおり、

土間を設置する場合も

その基本性能を損なわないような

計画が大切です。

コンクリートを敷設しただけで

十分に暖かいかというとそうではなく、

床下断熱やサッシの性能によって

冬の冷え込みを抑える必要があります。

また扉や仕切りを

どのように設けるかもポイント。

土間とリビングを一体的に使いたい方は、

可動式の間仕切りや

大きなガラス扉を採用することで、

気候や季節に合わせて

空間を「広く使う」

「閉じて暖房効率を高める」といった

使い分けがしやすくなります。

デザインと機能の調和。

土間は一見「機能重視」のスペースと

捉えられがちですが、

実は住まい全体のデザイン性を

左右する大きな存在です。

自然素材や照明、

インテリア小物などを組み合わせることで、

通り一辺倒の玄関空間に

彩りを添えることができます。

たとえばモルタル調の無機質な床面に、

天然木の天井や

アイアンフレームの収納棚を加えれば、

モダンでありながら

温かみのある雰囲気を演出できます。

さらに植物や小物を置き、

季節を感じるディスプレイを施すと、

土間は「生活の余白」としての

豊かさを担う場と変化します。

土間をおしゃれに魅せる演出のアイデア。

照明計画土間や玄関周りは、

外部からの光が得にくいことも多いため、

照明の設計が極めて重要です。

ダウンライトをバランス良く

配置することで、

全体を均等に照らすベース照明を

確保しながら、

スポットライトや間接照明を使って

空間に陰影を生み出すのも効果的です。

さらに扉越しに漏れる光や、

足元を控えめに照らす

フットライトを設置することで、

夜間の安全性と美観を

両立させることができます。

異素材の組み合わせ土間は、

同じ素材だけで統一してしまうと

単調になりやすい一方、

異素材をバランス良く取り入れると

表情豊かに仕上がります。

具体的には、

硬質なコンクリートに対して、

木製のベンチやラタン調の収納、

スチールフレームのラックなどを

組み合わせると、

程よいコントラストと

温もりが演出されます。

また、カラーバリエーションを

抑えたシンプルな空間に、

挿し色として明るい小物や

グリーンを配置することで、

土間全体にアクセントを加える方法も

おすすめです。

見せる収納・隠す収納のメリハリ。

土間は雑多なものが集まりやすい

スペースでもあります。

そこで、

見せても美しいアイテムと、

隠したい道具や掃除用品などを

仕分ける収納計画が重要となります。

ガラス扉のキャビネットや

オープンシェルフを用いて

「見せる収納」を楽しみつつ、

クローゼットや収納ボックスを活用して

「隠す収納」で生活感をうまく

コントロールすると

土間の美観を常に保ちながら

使いやすい空間に仕上げられるかと思います。

土間とリビングを一体化させるプラン。

最近は、

リビングに大開口の引き戸を設置し、

土間との間仕切りを

最小限にとどめる設計も・・・・。

家族や来客の動線を

スムーズに確保しながら、

土間をリビングの延長として、

あるいはリビングを半屋外空間として

楽しむことが可能になります。

天候が良い日は扉を開け放ち、

土間を活用して

リビングをより広く感じさせる

といった使い方は、

暮らしに対して大いなるゆとりと

変化をもたらしてくれるようになります。

かつては「古い日本家屋の名残」として

見過ごされがちだった土間。

しかし、

現代の建築技術と設計思想の進歩に伴い、

土間は内と外を緩やかに結びつける

多目的スペースとして再評価され、

その可能性は飛躍的に広がっています。

自転車・バイクのガレージとして、

子どもやペットの遊び場として、

あるいはアウトドア用品の

メンテナンススペースとしてと、

用途は実に多彩です。

さらに、

素材選びや照明計画、

収納デザインの工夫によって、

土間は暮らしの機能面に

大きく寄与するだけでなく、

住まい全体のデザイン性を

高める大切な役割を担います。

空間に余白を生み出すことで、

忙しい日常生活の中でも

ほっと一息つける場所が生まれ、

家族のコミュニケーションを

豊かにする契機にもなるかと思います。

もし「土間のある家」に興味を持たれたなら、

ぜひ設計段階から

ライフスタイルや家族構成、

将来の住まい方を想像し、

建築家や工務店と相談しながら

プランを練り上げてみてください。

適切な広さや

配置、断熱・気密性能を確保し、

デザイン性と実用性を

うまくバランスさせれば、

土間はきっと暮らしの中で

大きな価値を持つスペースになるはずです。

最終的に土間がもたらすのは、

単なる収納・作業スペース以上の

家族や友人が自然と集まり、

外の空気を感じながらも

快適に過ごせる居場所です。

ぜひ、

おしゃれで使い勝手の良い土間を取り入れ、

日常に潤いと豊かさをもたらす住まいを

実現してみてはいかがでしょうか。

やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。

暮らしの意識と時間を丁寧に。

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I-4710、ゲームセンターの開業を考えているのですが……(東京都)

ユーザー 小林4710 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
東京都
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

ゲームセンターの開業を考えているのですが、200平米未満です。ただ消防法などに適合するようにしたいのですが、こちらはどのように進めれば良いでしょうか。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する





I-4709、検査済証のない物件のリフォーム及び増築(福岡県)

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投稿者: 
現住所‐都道府県: 
福岡県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

検査済証のない物件のリフォーム及び増築を考えています。
確認申請の図面一式がないので、図面復元及び法適合調査が必要です。
 
構造:鉄骨造2階建
面積:約140m2
確認済証:昭和55年3月
 
現地調査から図面作成や調査など、適合となるのに、
どのくらいの費用が掛かるか知りたいです。
宜しくお願いします。
 
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ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

このところ、家に関係する当たり前について
いろいろとお話してきました。

少し長く続いていたので、小休止。

最近関わることが多くなっているサウナについて
お話していこうかなと思います。

家にサウナをつくる。
サウナ好きにとってみれば、夢のような話。

ですが。。

これから新築する方であっても、風呂と別に
サウナをつくろうと思うと、ハードル高く
なるみたいです。

お風呂はないと困るとは思うんですけど、
サウナはなくても困らないですから。

御家族みなが、サウナーであればいいのですが
そうでもない人がいると、反対されるでしょうね。

だからといって、諦めきれないはず。

そうであれば、考えるのは。。
家とは切り離して、別棟で設置するという方法です。

費用をどこから捻出するかはさておき、
敷地に余裕があれば、やってやれないことは
ありませんよね。

そんな時、どうすればいいのか。

まず最初に思いつくのは、バレルサウナ。

バレルサウナ?って思ったかも(笑)
こちらです。

屋外設置を前提としていて、一式で販売してるので
手配するのは、とてもシンプルですよね。

経年で木材に味が出てきて、いい雰囲気になりそう。

水風呂は難しそうなので、水を浴びれるように
水栓を用意しておけばよさそうです。

バレルサウナに限らず、探してるとハコ型のタイプも
結構あります。

それはそれでいいんですけど。。
経年で変化していくのが好きじゃない。
という方にしてみれば、なかなか難しい。。

もし、そうであれば。。
造作してしまうのも一つの方法ですよね。

とはいえ、外壁材を使ったりしていくと、
相応に金額が高くなりすぎます。

そうなら。
ヨドコウやイナバの物置の中に、サウナをつくる
なんて発想も悪くないはず。
(法的なことはさておき)

外部に面するところは、しっかりしていて、
中身は木材でサウナにすれば、機能的には
満たされた内容になりますよね。

ただ、排水とか、電気のことがあるので、
やるとしたら、しっかりプロと相談して
検討してくださいね。

家にサウナ。どう思いましたか?

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