ユーザー やまぐち建築設計室 山口 哲央 の写真

家を建てたりリフォームしたりする際には
打ち合わせがある訳ですが
その打ち合わせにはいろいろな
時間軸があると思います。

打ち合わせは簡単に済ませたい。

時間をあまり使いたくない。

逆にじっくり考えて
納得できる打ち合わせをしたい。

イメージは決まっているから
それをカタチにしたい。

休みが少ないから
打ち合わせは5回程度で・・・・・etc。

打ち合わせ時間や
打ち合わせの内容にも
色々な理由や価値観があると思います。

知る事で、
きちんと「正確な情報」を理解していると
出来る事が違うように
事実とリアルをどれだけ事前に
知ることができるのか?

僕はそういうところを
出来る限り事前に
イメージしていただけるような
家造りの時間を提案と
打ち合わせに用いています。

家に家づくりのはじまりは
ヒアリングという
時間からスタートしていきます。

土地探しからの住まい手さんも、
土地が決まっている住まい手さんも、
マンションなどの
リノベーション・リフォームの
住まい手さんも、
皆ヒアリングを重ねて要望の本質を掴み、
だんだんと間取りと住まい手像が
一体化していくイメージで
プランニングの作業へと進んでいきます。

この要望の本質を掴むのは本当に重要で、
自分のヒアリングが
どれだけ大切なのかを毎回考えています。

ここできちんと
奥深い部分まで聞き込めると、
より深い部分で住まい手さんの
暮らしと家が
フィットしていくのも事実です。

中には本当に有難い事に、
用意周到に資料を準備いただき、
要望をすでにまとめて
打ち合わせに臨んで頂く方も
いらっしゃるのですが、
可能であれば、
ひとつひとつヒアリングさせてもらっていいですか?
とお願いしています。

実際は要望ひとつひとつを紐解いて、
どのような経緯で
その要望が挙げられているか、
別の解答法ではダメなのか、
などを確認していくのですが、
この作業がとても
手間も掛かりますが
その反面とても大切だったりします。

本当におこがましくも
この状況を自分はよく
診察等に例えるのですが、
〇〇が欲しいという
確定してしまった要望は、
患者が医者に「風邪薬をください」と
伝えている事に近いのではないかと思っています。

実際よく診断してみたら
〇〇の原因は風邪ではなく
別に原因があった、
という事もきっとあり得るはずで、
自分は住まい手さんと時間と密度、
体感と枠の外を使って
話し合いをする中で、
好みや考え方、
価値観や普段の過ごし方、
趣味、仕事、
将来設計などありとあらゆる気になる事を
徐々に把握して
住宅と暮らしという「かたち」に
まとめあげていく訳です。

車の運転に関しての「得意不得意」や
掃除や片付けの「得意不得意」も
個人差がありますよね。

それによって「事実」を
どのように判断すべきか?

駐車スペースの考え方や
家の間取りや構成にも
随分と差が生まれますから。

実際にヒアリング中は、
家と関係ない事も質問していますし、
世間話をする事もありますが、
なんとなくそうやって
話をした全ての枠組みで
家自体の方向性が
見えるときも多々あります。

家のヒアリングをしているようで
無駄話をしているように
見えるかもしれませんが、
これも家づくりの
重要な要素の1つです。

話が長くてとりとめないな、
と思う事もあると思いますが
お付き合いください。

きっと家という
形の意味が
本質から生まれると思います。

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やまぐち建築設計室 建築家 山口哲央
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暦のうえでは既に秋ですが、体感的にはそろそろ本格的な秋。

身体のケアと同じように住まいにもケアは必要で

メンテナンスフリーという言葉も

よく聞きますが、

できれば「メンテナンス」はしてください。

そのうえで、

寒くなる前に

やっておいたほうが良い

メンテナンスについて少し

このブログでも書いておきたいと思います。

ちなみに僕は「メンテナンスフリー」とは

言いませんので、

掃除もメンテナンスですから。

例えばですが、

年末の大掃除を待たずに

今やっておいた方がいい

メンテナンスとしては、

無垢フローリングの塗装。

基本的に無垢フローリングには

オイル塗装が施されています。

オイル塗装は木の内部に浸透する事で

木の保護をするタイプの塗装です。

合板フローリングみたいに

表面に膜を張らないので、

質感や手触りは木そのものの状態を

楽しむことが出来ます。

とは言え、

無垢フローリングのメンテナンスに

水拭きは厳禁です。

水に濡れた状態になる

掃除をしてしまうと、

変色・変形・シミの原因になってしまいます。

生活の中で不意に付いた汚れの際は、

硬く水分を絞った布でも良いです。

なので、

基本的にはドライシート付の

フローリングワイパーで

ホコリなどを取る程度で

日常の掃除は十分です。

その上で、

比較的過ごしやすいこの時期は

メンテナンスに絶好の時期なので

可能な限り家具を移動したうえで、

天然ワックス(リボス社など)を

ウェスなどで表面に薄く塗り込んでください。

少し手間がかかっても

自分の手で行う事で、

材の変形や大小のキズを

発見できますし、

よく考えて

好きで無垢フローリングを選んで

家を建てたり(新築・建て替え)

リフォームしているのであれば

家に対しての愛着も

深まってくると思います。

次に窓サッシの掃除。

春から秋にかけて季節や

風雨の影響で

サッシまわりには

砂や花粉など、

色々な汚れが溜まってしまっています。

そういった汚れの影響が

特に出やすいのは、

レールを走らせるタイプの引戸です。

レールに溜まった汚れを放置すると、

水分や空気中のカビなどと

組み合わさって

固着してしまい、

レールの滑りを悪くしたり

開閉の際に異音の原因となってしまいます。

掃除方法は、

下レールの汚れに対して

使い古した歯ブラシなどや

掃除機で大きなホコリを除去後、

水を含ませた

塗装用のハケで拭いて・・・・すすいでを繰り返し、

汚れが浮いてきたら

硬く絞った濡れタオルで拭き取ります。

外部収納引き戸の場合は、

収納品などに

水汚れが付かない様に

気を付けて行って下さい。

そしてエアコンの掃除。

酷暑だった今年の夏も終わり、

毎日稼働状態だったエアコンも

少し間が空くようになったと思います。

エアコンの掃除に関しては、

最近では当たり前のように

自動掃除機能付きの機種もありますので

じゃあ、全くノータッチで良いのかな

とお思いかもしれませんが、

そんな事はなく、

メンテナンスは必須です。

掃除をする際には、

まずは各メーカーの取扱説明書を

ご確認下さい。

機種や機能によって

掃除方法は違ってきますので、

下記では一般的な

エアコンについての掃除方法となります。

最初にエアコンの電源プラグを外し、

取り外し可能なカバーを開ける

次に本体内に収納されている

フィルターを取り外す。

本体・フィルターに

付いているホコリを掃除機などで除去

フィルターを水洗いする。

臭いが気になる場合は

洗濯用中性洗剤を薄めた液ですすぐ。

キレイなタオルで水分を取って、

陰干しして乾かす。

本体内部のホコリを掃除機で除去し、

マイクロファイバークロスなどで

水拭きする。

最後に乾燥したフィルターを戻して、

カバーなどを閉じて、

電源プラグを差して完了。

注意点としては

パーツを戻す際は濡れたままですと

湿気がカビを呼んでしまうので、

しっかり乾かして下さい。

市販のエアコン掃除スプレーでの掃除は

メーカーで推奨していない事が多いので、

あまりオススメしません。

電子部品の故障の原因となる事もあるからです。

これからエアコンの

暖房運転を始めた際に、

送風に混じって

変な臭いを感じる様でしたら

ぜひお試しください。

あとは外壁の見回り。

比較的安定しているこの時期は、

外壁のお手入れをするのにも適しています。

壁面にホコリ・コケなどが

付着していないか、

塗装の変色や劣化が

起きていないか見るように。

蜘蛛の巣等は普段から気になると思いますが

それ以外のところにも。

金属製サイディングの場合は

手が届く所であれば、

ホースなどで水をかけながら

柔らかいブラシやスポンジで

汚れは洗い流してください。

高圧洗浄機などの

強い圧力の水流は

塗装面を痛める事がありますので、

くれぐれも水を流される際には

シャワー水流にて。

木質系サイディングの場合は

日常的には、

付着したホコリや汚れを

柔らかいホウキなどで払って頂ければ

大丈夫です。

金属系の様に

水は使用しないで下さい。

木材の変色や変形・シミの原因となりますから。

また、当初お引き渡しの際には

表面に外装用塗料を

塗布していますので、

キレイな状態で

住み始められるかとは思いますが、

雨や日光にさらされている箇所については

塗装が劣化し変色してきますので、

材料選定の際や

引き渡しの際にお話しをしているように

再塗装されることをオススメ致します。

再塗装をされた方が、

比較的長く木壁を楽しむことが出来ます。

基本的には本来の仕様と

同じ塗料を塗られる事が推奨です。

注意点としては

高所で行う際は

必ず足場が安定するよう、

準備したうえで行ってください。

引っ越し前の引き渡しや

部材選定や提案の際にお話させていただいた内容は

本当に大切な事をお話ししているので

メンテナンスは必ずした方が良いです。

暮らしを末永く愉しむ空間となるように

過ごすデザインの意味も含めて

愛着のある空間となる過ごし方提案は

そういうところも含めてですから。

勿論出来る限り

ライフスタイルにそった

提案ですから。

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やまぐち建築設計室 建築家 山口哲央

I-4061、1台用のガレージ設計・確認申請・施工(兵庫県)

ユーザー kazu4061 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
兵庫県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

20m2程度、1台用のガレージ設計・確認申請・施工をお願いしたいです。
六甲山系の風致地区で申請は少し複雑です。
 
木造・外壁サイディング・電動シャッターを希望してます。
予算は少なくて申し訳ないですが、500万までです。
宜しくお願いします。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する





I-4060、外構工事の建築確認申請の代行(東京都)

ユーザー かつよし の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
東京都
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

新築戸建てをハウスメーカーにて建築し、外構工事を外注いたしました。
外構工事の施工中に行政から指導を受け工事がストップしている状況になります。(準防火地域だったため、ブロック塀とサイクルポートに建築確認申請が必要とのこと)
 
相談・ご依頼内容としましては、外構工事(ブロック塀、サイクルポート)の建築確認申請の代行になります。また、外構業者側では申請に必要となる図面作成などは行っていないということだったため、申請に必要な図面の作成からお願いしたいです。
 
建築家の所在地について:
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ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日まで、木を使う外壁について
いろいろとお話ししてきました。

いかがでしたか?
ここ最近、人気のある外壁材の一つなので、
全面とまではいかなくても、部分的に取り入れる。
そんな方も多いですね。

部分的だからといって、油断大敵。
経年変化のことやメンテナンスについては、
しっかり把握した上で採用することをオススメします。

さて。
今日からは、別の外壁材のお話しです。

これまでに登場していない外壁。
そうそう。それです(笑)

とても人気の外壁は。。
塗り壁ですね。

サイディングみたいな目地がないこと。
それは特徴の一つです。

サイディングは、工場なんかで加工された板を
現場に運んできて、張っていくので、
板と板の間に、目地ができて当然です。

一方、塗り壁は、現場に左官職人がきて、
ペースト状の材料を、塗り上げていくので、
シームレスな仕上が実現できます。

ラインが少なく、ミニマルな印象になるので、
ハコ型に見せたい時には、いい素材ですね。

そうそう。
塗り壁といっても、実は、その材料によって、
特徴が違ってきます。

それら各々の材料の特徴は、次回以降として、
今日は、塗り壁全般について説明していきますね。

塗り壁のいいところ。
一つは、上記しましたが、目地のないシームレスな
見せ方ができることです。

目地があるのとないので、
ずいぶんと見た目の印象違いますから。

それ以外にも、色の種類がたくさんあることです。

工場生産品だと、基本的に規格の色だけなので、
「もう少しグレー」にするという自由度はありません。
塗り壁であれば、かなり色が選べます。

さらに。
コテ等使って、柄を付けることはできること。
フラットにもできますが、意図的に、コテムラをつけて
表情のある外観を表現することもできます。

色と柄の組み合わせ次第で、
自分だけの外壁ができますね。

よく考えてみると、いいところは見た目中心(笑)

では。気になる点はというと。。

一番大きいのは。
仕上がりが、左官職人の技量によることです。

一般の方が気になるレベルはクリアしますが、
我々プロ目線からだと、結構違いわかります。
いい左官職人のいる工務店と出会えるかが
ポイントになりますね。

もう一つは、「割れ」です。

その塗り壁材がどれだけ弾力があっても、堅くても、
下地が動くと、経年で割れが発生します。
(究極のお話しですが)

壁の下地や骨組みを考えることで、
かなり軽減ではできるのですが、
その辺の知識や経験が少ないと、困りますよ。

下地については、いろいろ種類があるのと、
結構大事な内容なので、明日その辺について
お話ししようと思います。

今日は長くなったので。この辺で。

高井戸の家

●設計事例の所在地: 
東京都杉並区
●面積(坪): 
24坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

白を基調としたLDK

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

 住宅密集地で南側の住宅が隣接して建っている、鰻の寝床のような敷地での計画でした。
 最初のご要望は「普通じゃない家」
 同じような形の住宅が建ち並ぶ中、他とは違うようなファサードの家にしたいというご要望でした。
そこで、玄関の位置を建物中央に配置し、建物内の廊下を短くしつつ、窓が中央に1つ付いているだけのシンプルなファサードを生み出しました。
 内装についても、ローコスト仕様ながらクラフト感のある雰囲気が好みとのことでしたので、フレキシブルボードや木毛セメント板などの下地材を仕上げに使い、シンプルな内装としています。
 住宅設備機器もステンレスのものを採用し、仕上げ材も含めて、素材感を活かした建物となっています。

依頼者の声: 

ただ単純にこちらが伝えたことだけではなく、
打ち合わせの中で受けた私の印象から独自に考察して頂き、自分が想像していなかったものを色々と組み込みでご提案頂きました。
今では何かをするのはもちろんの事、リビングでただただゴロゴロするだけにしても
朝起きるのがとても楽しみな家になりました。

その他の画像: 

つくばみどりのの家

●設計事例の所在地: 
茨城県つくば市
●面積(坪): 
30坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

陰影が美しいリビング

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

 土地区画整理事業による、開発エリアに計画をしたコーヒースタンド併設の住宅です。
 サッシには樹脂サッシを使い、床下を利用した第一種換気システムを採用しました。断熱等級は5のZEH水準。快適な居住空間を実現しています。
 住宅部分の外壁にはガルバリウム鋼板、店舗部分の外壁には焼杉を採用し、周囲の街並みに調和するデザインとしています。

依頼者の声: 

大満足の家が出来上がりました。
我が家は店舗併用住宅にしたかったため、建築家さんにお願いしたいと思い、こちらの吉田さんのページを見つけました。実際にお会いし、とても話しやすく、吉田さんにお願いしたいと夫婦ともに同じ意見でした。依頼する上で実際に会ってみての印象やフィーリングは大事だと思います。
家作りは初めてだったので、どう伝えたら良いのかよく分からず…。「こういう雰囲気」という抽象的なイメージを具現化していただき、「これこれ!」と言いたくなるような提案をしていただきました。
打ち合わせでは毎回、こちらの考えを汲み取っていただき、迷っていても急かされることはなく、一緒に考えてくれました。
建築家さんにお願いすると自分たちで決めることが多くて大変というイメージでしたが、提案をいただきながら相談していくので、楽しみながら決めることができました。
内装のかわいさはもちろんのこと、家事の導線や2階の勾配天井、収納などの工夫もたくさんあり、それを押し付けるようなことはせず、さらりと提案してくれます。
巾木や天板の幅は細い方がスタイリッシュというのはなるほどーっと思ったことの一つです。そういった建売りにはない可愛さのポイントが多数あります。
また、減額のアイディアも豊富で、全体の金額を調整することができました。
建築家さんに依頼することは家を「買う」のではなく「建てる」ということだと改めて思いました。
吉田さんの施工事例を見ていいなと思った方は一度ご自宅兼事務所を見させてもらうことをおすすめします。いろいろな建築資材を使っていて、家づくりのヒントとイメージが膨らむと思います。

その他の画像: 
ユーザー アーキシップス京都 古前極 の写真

断熱、気密、熱交換型換気

弊社自邸「竹林風洞」の全館空調効果を紹介しています。

「竹林風洞」は全館空調の意図のないまま、約18年前当時の高気密高断熱を目指した結果、壁掛けエアコンの全館空調効果を実現していました。
効果を得る前提は床・壁・天井の高断熱性能、窓など開口部の高気密性能。
そして熱交換型の換気設備です。
高断熱・高気密・熱交換型換気扇が揃えば、全館空調効果を得る準備が整います。

壁掛けエアコンの全館空調効果を高めるポイントは、あと2つ。
一つは屋内空気の流れの確保。
温度調整済み空気の大動脈となる住宅中央部の吹き抜け、単位空間への通り道となる少ない仕切りやドア下のスリットを指します。
もう一つ大きなポイントが、屋内への日射流入を避ける工夫です。

アーキシップス京都 竹林風洞の全館空調と日射遮蔽

熱は窓から侵入する

散々言われることですが、夏の室温を上げる最大の原因は窓からの熱の侵入です。
暑さの70%以上が窓から入ると言われます。
夏の暑さはじっくり暖められた地面と大気、そして降り注ぐ太陽光で構成されます。

その太陽光には大空に拡散される天空日射と、一直線に届く直達日射があります。
つまり夏の太陽光による温度上昇を抑えるには、全天の天空日射と、時間帯によって変わる東西面の直達日射の、両方に対応する必要があります。

窓からの熱=太陽光の侵入を防止する方法は二つ。
天空日射量に対抗できる高機能窓、窓の遮熱性能です。
もう一つが、東西面の直達日射量を遮る平面プランです。

アーキシップス京都 竹林風洞の全館空調と日射遮蔽

竹林風洞の場合

断熱等性能等級4程度の竹林風洞の、壁掛けエアコンの全館空調効果。
そのポイントは窓の取り方にあります。

夏の強烈な直達日射量が多い東西面にほぼ窓がなく、朝陽も西陽も入りません。
南北の背の高い掃き出し窓には外部に庇を設置、庇と庭園部の樹木を通して弱まった光だけが、室内に届きます。
南北の窓にはブラインドを設置して光と熱の侵入をカット。
光量の調整が容易なブラインドで明るさを確保し、熱は排除します。

竹林風洞の設計を開始した当時は、高気密高断熱だけを意識しました。
屋根、壁、床の断熱性能を高めて、窓の気密性能を上げる。
屋内の活発な空気の流通のために吹き抜けを取り入れ、仕切りのない、家全体が大きな一部屋になるようなプランとする。
これら高気密高断熱住宅の基本に忠実に計画した結果、エアコンの効果を最大限にし、全館空調効果となるようです。

アーキシップス京都 竹林風洞の全館空調と日射遮蔽

到達地点は365日快適な家

全館空調は、家のどこでも、365日快適な室内環境を作るための手段です。
6月から9月まで4ヶ月の除湿と冷房、11月から3月まで5ヶ月間の暖房、日本の住宅では12ヶ月のうちの9ヶ月間空調が稼働しています。
住宅は空調効果が最大限になるよう計画されるべきです。

一方で大気が安定する残りの3ヶ月は、開け放した窓から爽やかな風が入り、温帯に位置する国の快適さを十分に享受できます。
空調も、風通しも、光の確保も、同じように大切にしたい。

家のあるべき設備を考えると空調の重要性に気づきます。
空調を考えると、間取りの制約なしに365日家中どの場所も快適な、ダクト方式の全館空調に行き着きます。

一級建築士事務所 アーキシップス京都

このコラムは、注文住宅を計画する方の参考になることを目的に、アーキシップス京都の経験に基づいて書き下ろします。
トピックス、技術、経験の内容は、主観に基づくことをご了承ください。

I-4059、カーポートの設置を検討(埼玉県)

ユーザー 亀次郎 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
埼玉県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

カーポートの設置を検討しているのですが、建築確認申請の手続きを代行していただく建築家を紹介してほしい。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日は、木であること=燃えるという印象を
ひっくり返すよう、燃えにくくする薬剤を注入した
木の外壁があるというお話ししました。

そのおかげで、法的な意味で、採用が難しかった
街中の家に木の外壁を実現できるようになりました。

それと。
木といってもいろんな樹種があって、
国産杉より、レッドシダーの方が寸法が安定していて、
長持ちするとお伝えしました。

今日は、その話にも関係しますが。。
長持ちしにくい国産杉を使った、別の外壁について
お話ししていこうと思います。

古民家なんかでも見かけるかもしれませんが。
黒い木の外壁ってイメージありませんか?

手で触ると、手が黒くなったり。。

それって、もちろん。
火事になった後というわけではありません(笑)

意図的に、焦げたような感じにしているんですよね。

それ。
「焼き杉」といって、名前の通り、杉を焼いて、
焦がして、外壁材に使っています。

なぜ焼いてるの??
そう思いますよね。

触ると黒くなるし、見た目が火事の後みたいだし。

実は。
この「焦がし」に、すごく意味があるんですよね。

木を燃えたとすると、じわじわと炭になりますよね。
そう。焦げた感じです。

それって、表面に炭化した層ができているんです。

その炭化した層があると、その奥に火が回りにくくなるんです。
つまり、炭化した層が、防火性能を高めてくれるんです。

しかも。
炭化した層って頑丈で、劣化がしにくくなるんです。
腐食なんかにも強くなりますから。

なので。
炭化した層が保持できれば、メンテナンスって
よほど必要がなかったりします。

ただ。炭化層も、全く劣化しないわけではないので、
はがれてしまって、下の杉部分が見えてしまうこともあります。

その場合は、再度、焼くわけにもいかないので(笑)
小さい範囲でしたら、黒い塗装してもいいですし、
大きい範囲なら、張替えしてもよいですよね。

そうそう。
この焼き杉って、見た目がかなりインパクトあります。
色というより、表面の見え方でしょうか。

この見え方に、古さを感じたりするとか、
和モダンなデザインにフィットしますが、
モダンなデザインが好き!ということであれば、
もしかすると候補からは外した方がよいかもしれませんね。

それと、最後に。
表面の炭化層を作る方法として、
バーナーを使う方法と、実際に燃やす方法があります。

バーナーの方が、炭化層が薄くなりますので
表面の焦げが好きでなければバーナーで。

長持ちしてほしいとか、その表情が好きなのであれば、
しっかり炭化層を確保する方がよいかなと思います。

ここ最近、特定の範囲で人気の外壁ではあるので、
いろいろ参考で画像探してみてください。

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