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「日光を取り入れる」と聞いて、皆さんはどういう光を思い浮かべますか?
東や南の方向から射し込む明るい直射日光を想像される方がほとんどではないでしょうか。

住宅において直射日光を取り入れることはもちろん必要で重要ですが、日光を取り入れるにはもうひとつ、直射日光ではない間接的な日光(北側からの光)を取り込むことが有効です。

北側からの間接的な光?と不思議に思われるかも知れませんが、北側の光は直射日光でない反面一日中一定の明るさが得られる利点があります。
例えば、画家をはじめとする芸術家のアトリエは、微妙な色の違いを判断する必要があるため、北側に配置して窓も直射日光を避けて北側に設けます。
つまり、天窓(トップライト)や高窓(ハイサイドライト)は、むしろ北側に設けたほうがいいのです。
特に読書や趣味で絵画などをするような書斎や色褪せや傷みを嫌う掛け軸やタペストリーなどを飾る和室や吹き抜けは、北側から日光を取り入れるほうが良いでしょう。

また、東や南から射し込む直射日光を多く取り入れようと大きな窓(開口部)を設けるのではなく、壁際に縦長のスリット窓や天井際に横長のスリット窓を設けることにより、壁や天井を介した柔らかい光を取り入れられ、セキュリティとプライバシーの両方を確保できます。

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住宅脱炭素化の本丸は、既存住宅の改修

家づくりも、環境政策と切り離せない時代になりました。
「脱炭素社会実現のロードマップ」によると、2030年までに新築住宅は、ZEHレベルの省エネ性能と太陽光発電等再エネ設備、この両方がほぼ義務化されます。
これは新築住宅の話、いま家づくりが進行中、あるいは遠くても近くても計画がある・・・という方に関係します。

でも既存住宅の大多数は、建て替えが必要なほど古くはないけど、現行省エネ水準は満たさない中古住宅です。
最多数の中古住宅群をハイレベルな省エネ住宅に転換する施策も、「脱炭素社会実現のロードマップ」の実現には欠かせないと考えています。

アーキシップス京都 断熱改修がやってきた 住宅脱炭素化の計画

選べる補助金

環境貢献だけでなく、住む人の健康によくランニングコストの安い省エネ住宅。
中古住宅所有者に、どうしたらリフォームを促せるか?
価値を納得してもらう周知ときっかけとなる補助金、両面からの施策が必要で、すでに始まっています。
環境省のサイトから、二つの補助金をご紹介しましょう。

アーキシップス京都 断熱改修がやってきた 既存住宅の断熱リフォーム

既存住宅の断熱リフォーム支援補助金

これは断熱改修と、高効率機器の導入を同時に行う場合に利用できる補助金です。
断熱改修は、壁・床・天井などに断熱材を入れたり、内窓等で窓の気密性を高める、工事を伴う改修です。
高効率機器とは、太陽光発電用の家庭用蓄電システム、家庭用蓄熱設備(エコキュート)、熱交換型換気扇を指します。
「親世代が建てた我が家、建て替えは面倒だけど、終の住処だから多少お金をかけても寒さ対策したい。」
こんなお悩みにフィットする補助金です。
建物の断熱・気密化と高効率機器の導入、両方を含む工事が対象です。
ポイントは、建物全体の「トータル断熱」か、リビング限定の「居間だけ断熱」か、を選べるところ。
補助金額の上限は120万円で(補助率は1/3以内)、工事見積が360万円なら自己負担は240万円で済みます。
「居間だけ断熱」は、窓の気密工事と高効率機器の導入で対象になり、補助金額の上限も「トータル」と同じ120万円と、実用性の高い補助金です。

アーキシップス京都 断熱改修がやってきた 先進的窓リノベ事業

先進的窓リノベ事業

こちらは窓に焦点を当てた補助事業です。
「庭に面した掃き出し窓、冬は冷気が入って寒い。」
そんなお悩みを持つ方も多いのでは。
窓は壁と比較して断熱気密性能が低く、特に単層ガラスのアルミサッシは、寒さが侵入し暖かい空気が逃げ出す、断熱気密の大きな弱点になります。
その弱点をピンポイントで克服する窓の改修は、工期が短くて住人の負担が少なく、大きな工事をしたくない方にはお勧めできる改修方法です。
補助額は窓のサイズや数量等の工事内容に応じて変動し、一戸当たり5万円から最大200万円までとなっています。
登録業者での契約が必要など要件もあるので、詳細は「先進的窓リノベ事業」をご参照ください。

補助金はあくまで改修工事を計画する人のサポートですが、我が家のこれからについて、考えるきっかけにもなりますね。

京都の建築家設計事務所アーキシップス

このコラムは、注文住宅を計画する方の参考になることを目的に、アーキシップス京都の経験に基づいて書き下ろします。
トピックス、技術、経験の内容は、主観に基づくことをご了承ください。

I-3775、リフォーム+新築・土地活用について(東京都)

ユーザー Lサイズ母ちゃん の写真
現住所‐都道府県: 
東京都
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

リフォーム+新築 土地活用について
 
お世話になります。
東京下町軟弱地盤に住むものです。
現自宅 約30坪 3階建て重量鉄骨H鋼、1階ガレージ、2,3階住居、昭和55年築 延べ床面積159平米です。べた基礎(鉄筋コンクリート)、外壁ラスシート上モルタル、瓦屋根、ブレースは外壁一部に12㎜の丸鋼。
建築の仕事をしていた亡き父が建てた思い入れのある家ですが、構造計算書もなく、どうもいい加減に作ったのではないかと疑心暗鬼です。東日本大震災の時震度5強の揺れにおののいて、区の耐震診断を受けましたが、構造計算書がなく耐震補強はできませんでした。柱のスパンは適正で揺れは鉄骨ならではのことと。一度精密診断を受けてはとのことでした。
雨漏りがあり昨年修理、外の柱にひびがあり、だいぶコンクリートも傷んでいるのではないかと思っています。
 
もう築40年なので、隣の土地に地震の時に安心できる大手で家を建てて、現自宅をリフォームして貸そうと思いました。しかし、周囲には隣に建てれば現自宅が日当たりが悪くなるので、取り壊して隣の土地も生かして賃貸併設の大きな建物がいいのではといわれます。しかし、思い入れのあるこの家を壊すのではなく、このまま生かすことはできないかと思っています。
 
リフォームに2500万以上かかるなら新築のほうがいいと思います。壊すのにもどれくらい費用が掛かるかもわからないし、わからないことだらけです。
 
まとめると、現自宅をコストを抑えてリフォームして賃貸+隣に大手ハウスメーカーで自宅を建てるのと、壊して賃貸併設住宅を建てるのとどちらがいいのかお伺いしたいです。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する





I-3774、平面図、立面図に併せてイメージパース(東京都)

ユーザー 千代田PJ の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
東京都
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

■ボリューム依頼になります。
 
本件につきましては、
あくまで土地販売の為の参考プランとして使用するものですが、
平面図、立面図に併せてイメージパース(CG,ファサードのみ)まで作成していただきたく考えております。
 
当該地は、東京都千代田区、幅員4m、一種住居、40/600(三角形の不整形地)ですので、
地階容積緩和いっぱいを使ったオフィスビルと住居(共に車庫・EV無し)の2種類をお願いしたく、
仮測量図(DXFファイル)を提出いたします。
 
なお、大変恐縮ですが3社様程度で相見積もりとさせていただきますことご了承ください。
以上、ご助力いただけますよう、
どうぞよろしくお願いいたします。
 
建築家の所在地について:
建築家の所在地にはこだわらない





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

さて。

昨日のお話し。

気になった工務店からの提案途中でしたよね。

提案内容は、まずまずとして。

資金計画が出てきたところ。

金額を見てどうだったのか。

どうだったかというと。。。

ハウスメーカーから出ていた金額からすると、

ずいぶん下がっていたのですが。。

それでも予算はオーバーしていていたようです。

ただ。

ご主人曰く。

見た目は気に入っていて、他より予算に近い。

すごく現実的じゃないか!と思ったみたいです。

設計士さんから。

設計を進めていく中がで、減額できるところがあれば、

検討していけばいいと思いますよ!

これまでも、同じくらいの減額も経験ありますから。

とのアドバイス。

設計士さんがそう言ってくれてるんだから、

減額なんかも提案してもらいながら、進めていこう!

と思ったそうです。

テンション上がったご主人の対照的に、

奥様は、にこやかだけど、落ち着いた感じ。

次に会う予定を決めて、それまでに夫婦で検討すると伝え、

工務店をあとにしました。

ご自宅へ戻って、ご夫婦でご相談へ。

ご主人から、先ほどの通り、前向きに進めよう!

と、奥様に猛アピール。

気に入ってましたからね。

いろんな説明をしながら、話すればするほど、

よりよい提案だったと思えてきたそうです。

ご主人から、一通り話終わって、

奥様の感想を聞いてみます。

すると。。。

「設計士さん。。。この間、私たちの要望聞いてくれてたのかな」

「すごく親身に聞いてくれてると思ったんだけど。。」

「予算が足りないからかな」

そこからは。。

こんな要望したよね。

でも、ないね。

これも入ってないかも。

あれもないね。

じゃあ、何が入ってるんだろう。

そんな話になっていったそうです。

よく考えてみたら。

唯一カッコいいと思っていた外観だったけど、

自分たちが好きと伝えた感じとは、違っていたなって。。

結果。

一旦、その工務店はそのまま保留として。

次を探し始めることになりました。

続きは明日へ。

「albore」共同住宅

●設計事例の所在地: 
愛知県春日井市
●面積(坪): 
160
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

東向きの出入り口をくぐると、光と風を心地良く感じられる階段が特徴的な、豊かな住まいです。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

全ての住戸出入り口に専用の階段があるような建物にして欲しい。
入居者にとって誇らしい空間にして欲しい。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

毎回の打合せにおいて、真面目に丁寧に答えさせていただきました。
平面図や立面図だけでは分かり難い部分を断面図や3D図面を利用して説明させていただきました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

階段
東向きの出入り口をくぐると、光と風を心地良く感じられる階段が、
入居者にとって、訪問者にとって、豊かな空間に。
おぉっ!
わぁ〜。
と思ってくれると、うれしいです。

その他の画像: 

長岡京の家

●設計事例の所在地: 
京都府長岡京市
●面積(坪): 
100.92㎡(30.52坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

開発から40年ほど経った閑静な住宅地に建つ住宅の建替えとなりますので、周辺との街並みとの調査を考えました。
周辺街路樹もしっかり育ち、街並みを形成する大きな要素になっています。
そこで、建物にも木の自然素材を外部に採用し、調和を取れるように考えました。
木格子は、光の通し方により、一日の流れの中で様々な表情を出します。
それが、街並みに新しい要素となる事を願います。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

当初は、リフォームのご相談でしたが、築40年近くのお住まいを拝見し、調査していくと、構造や断熱において現在の基準から見ると不足している部分が見つかりました。
リフォームにて、構造、断熱を改善する案をご提案しましたが、最終的には新築にて建て替える事になりました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

開発から40年ほど経った閑静な住宅地に建つ住宅の建替え。
住む世帯は変わり、家族構成の変化に合わせて部屋数より、ゆとりのある大きな空間を持つ住まいを考えました。
南側に大きく開口部をとり、光と風を取り入れました。
一方、プライバシーを考慮し、大きな開口部の外側に木の格子を設けました。
この木の格子は、建物に優しい表情を与え、街並みを作り出す一つのアイコンにもなっています。
断熱の仕様もテーマの一つに挙げて、高い断熱性能を持っています。

その他の画像: 
ユーザー ATS造家設計事務所 奥田 敦 の写真

一般に耐用年数が長いといわれる鉄筋コンクリート造で日本最古のものは長崎の軍艦島にあり、1916年竣工です。

鉱員社宅として建てられた築107年の7階建てアパートで、ご存知の通り現在は写真のような廃墟となり崩壊寸前です。

使用する材料や技術の問題、1970年代からメンテナンスをされていないなど、単純に比較はできませんが、これも事実として認識しておくことは大切だと思います。

現代の技術で建築される鉄やコンクリートの建物の耐用年数は、前述の古い建物より長くなっているとは思いますが、結果がわかるのはまだまだ先の話です。

一方、木造はどうかと言いますと、普通の民家でも100年超えのものは数え切れないほど存在します。

構造材は、放っておけばすぐに腐ってしまう「木」ですが、乾燥状態であれば経年劣化は少ないのです。

大断面の木材を使用する寺院建築ならば維持管理も行き届き、さらに寿命が長いことはよく知られていますね。

でも良いことばかりではありません。木の弱点は燃えることです。

ひとたび火事になれば木造の建物は無抵抗です。

さぁ、では建物の構造は何がベストなのでしょうか?

建物が建つ環境や目的、感性そして予算によって建築構造の「最善」は変わりますので、よーく考えて判断してください、というのが結論です。

工法でも素材でも、良いところがあれば必ず弱点があるということをお忘れにならないように。

ユーザー ATS造家設計事務所 奥田 敦 の写真

住まいの照明計画、大事です。
適切な灯りのデザインは、夜の室内の奥行きを深くし、そして夜の時間を豊かにしてくれます。

均一に明るいだけの照明など要りません。
陰を意識した灯りにすることで、空間に夜の表情が宿ります。
陰翳礼讃です。

素敵な夜を過ごすために

1.  部屋のど真ん中の天井照明をやめること

建売住宅や賃貸マンションは、未だに天井の真ん中に照明器具を付けてるから、だめ。
光源もできれば2か所以上ほしい。
予算の都合で1部屋に1箇所だけなら、主照明を真ん中ではなく中心からずらすこと。
光が近くの壁に反射して結構明るいし、部屋に明暗ができて立体感も出てきます。
住まいは、事務所みたいに均一に明るくする必要などありません。

2.  あかりの重心を下げること

低い位置にあかりを置き、あかりの重心を下げると落ち着き感やくつろぎ感がアップします。
高い位置のあかりと組み合わせて高低差を付けると、空間の奥行き感を引き出せます。
あんどん的なフロアライトを後で置くのもいい。

3.  白色ではなく電球色にすること

照明の白色(蛍光灯のような昼光色)は、作業をする場所のみ。
住まいは、基本的にリラックスする空間なので、電球色がいい。
かつ、調光ができて明るさを落とせると、人はやすらぎを感じます。
ホテルの照明が暗くしてあるのは、客にくつろいでもらいたいため。
明るさが必要なところは、スポット照明かスタンドライトで対応すればいい。

ほかにもいろんなワザがありますが、とりあえずこの3つを押さえておけば大丈夫。
建築家を信じて、任せてみてください。

明るさが必要な高齢者や身体にハンディがある方も、灯りの希望を建築家に伝えてください。
あなたの思いをきちんとカタチにしてくれるでしょう。

天井に隙間を開けて壁を照らす照明。 天井が浮いているようで、軽く思えます。
天井を照らす間接照明

補助金関連の相談・依頼事例

補助金関連の相談・依頼事例

建築・住宅関連の補助金情報

建築・住宅関係の補助金情報について
補助金関連の相談・依頼事例
福岡県企業立地促進交付金(令和7年3月31日まで)
栃木県宇都宮市・オフィス企業立地支援補助金
愛知県・社会福祉施設等施設整備費補助金
福岡市 子育て世帯住替え助成事業・令和6年2月29日まで
福岡県福岡市・障がい者グループホーム設置費補助事業
東京都・商店街起業・承継支援事業(令和5年4月21日まで)
福岡市土砂災害等危険住宅移転事業補助制度
全国・サービス付き高齢者向け住宅整備事業・令和6年2月29日まで
新潟県三条市・令和5年度空き家改修事業等補助金(新規出店事業)(令和5年12月28日まで)
福岡県築上郡築上町・令和4年度小型合併処理浄化槽設置整備事業補助金(令和4年12月9日まで)
福岡県大川市・結婚新生活支援補助金(令和5年2月28日まで)
福岡県うきは市・令和4年度・うきは市結婚新生活支援補助金(令和5年3月31日まで)
福岡県遠賀郡岡垣町・結婚新生活支援補助金(令和5年3月31日まで)
福岡県うきは市・子育て世帯等マイホーム取得支援補助金
兵庫県丹波市・令和5年度 新規起業者支援事業補助金
長野県飯綱町民間賃貸住宅等建設補助金
ふくいの食ブランド向上事業(飲食店出店支援)・令和5年8月10日まで
東京都・東京都サービス付き高齢者向け住宅整備への補助事業・令和6年3月15日まで
兵庫県・起業家支援事業(一般事業枠)・令和6年1月末日まで
福岡県京都郡苅田町・合併処理浄化槽設置補助金制度 ・令和11年3月30日まで
埼玉県産業立地促進補助金
香川県企業誘致助成制度
茨城県水戸市・まちなか空き店舗対策補助制度
福岡県糸島市結婚新生活支援金・令和6年2月29日まで

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