ユーザー アーキシップス京都 古前極 の写真

住まいと健康の深くて長い関係

住み心地がよくて、ランニングコストが少なめで、環境にも貢献できる高気密高断熱の住宅。国立研究開発法人建築研究所が提供している専用ソフトを使って、作品事例の省エネ性能を自社評価してみました。
子育て世代のエコハウスwings の省エネ指標BEIは0.65、設計一次エネルギー消費量は35%削減できました。
熟年世代のスイートルーム「はなあふ家」は省エネ指標BEIが0.6、設計一次エネルギー消費量は40%削減できました。
どちらも「BELS」建築物省エネルギー性能表示制度で5つ星(満点)の評価、胸をはれる結果となりとなりました。

ua値

これらの指標の算出に重要な役割を果たすのが「外皮平均熱貫流率」です。
外皮の熱損失量の合計を、外皮面積の合計で割算して得られる数値「Ua値」です。
「外皮」「熱貫流率」「熱損失量」など伝わりにくい言葉ばかりですが、熱の逃げやすさを極力減らす高気密高断熱の家作りには大事なポイントなので、がんばって説明してみます。

布の熱伝導率 高い方が熱が逃げ易い

「冬に薄い服を着ると寒い。」こんな経験は誰にもあると思います。
熱は高いところから低いところに移動する性質があります。
人が感じる寒さも、体温の熱が外気に移動する(逃げる)ことで感じる現象です。
寒い季節に薄手の麻のシャツまたはウールのコートを着ると、想像してください。
言うまでもなく、麻のシャツを着ると、ウールのコートを着た時より寒く感じます。
麻のシャツはウールのコートより熱損失量が大きい(熱が逃げやすい)ためです。
熱損失量は、熱還流率(1÷材料の厚み÷その材料の熱伝導率)×面積で求められる、熱の逃げやすさを表す数値です。
計算式を言い出すと難しく感じますが、「素材の熱伝導率と厚みが、熱の逃げやすさに関係する」ということです。
まず熱伝導率で、麻はウールに比べて熱伝導率が高く、熱が逃げやすい。
素材の厚みはといえば、シャツはコートより生地が薄い場合がほとんどでしょう。
熱伝導率と生地の厚みの違いで、冬に着る場合の麻のシャツとウールのコートでは、体感温度に大きな差が出るのです。

建築素材は厚みも面積も多岐にわたる

建物外皮の熱損失量も同じように、外壁を構成する素材の断熱性能と厚み、そして面積を掛け合わせて算出します。
ほぼ単一素材から成り立つ衣服と違い、建物の外皮は、外壁や窓、扉などの異なる部材が混在します。
その上、窓ひとつをとっても、窓ガラスやアルミや樹脂の枠材、断熱層を作る緩衝材、ペアガラスの間のガスに至るまで、様々な素材が混在します。
外壁は仕上げや工法によって大きく違い、その上、左官の仕上げ材、モルタル、下地の合板、合板を止める木材、室内側の木材、石膏ボード、珪藻土などの室内側の仕上げ材etc・・・素材も厚みも面積もバラバラ。
衣服の例で言えば、麻やウールがパッチワークされた服を、何重にも重ね着しているような状態です。
それら素材の一つひとつについて、熱伝導率を調べ、厚みと面積を割り出し、掛け算し、それらを統合し・・・と、地道な作業を繰り返して、外壁の熱損失量が求められます。
サッシや扉のメーカー商品はカタログに記載がありますが、外壁や屋根は手計算で、いやもう、ほんとに大変でした。
でもその甲斐あって、作品事例の省エネ性能が優れていることが確認できました。

高気密高断熱で快適な家づくり

建物の外皮も衣服(人体の外皮)同様に、密閉(気密)性が高い方が熱損失量が少なく、熱損失量が少ない方が断熱性能も高くなります。
それが、冷暖房時のエネルギー消費量が少なくて済む家です。
冷暖房以外でエネルギー消費が大きい住宅設備は給湯と照明です。
これらをエコキュートやLED照明など高効率機器にすると、住宅の省エネ性能は飛躍的に高まります。

京都の建築家注文住宅 アーキシップス京都

このコラムは、注文住宅を計画する方の参考になることを目的に、アーキシップス京都の経験に基づいて書き下ろします。
トピックス、技術、経験の内容は、主観に基づくことをご了承ください。

I-2954、擁壁のある土地の購入を検討しています((千葉県在住・土地は茨城県)

ユーザー 福田2954 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
千葉県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

擁壁のある土地の購入を検討しています(というより購入寸前でこちらのサイトを知りました)。購入すべきかどうか、相談宜しくお願い致します。住まいは千葉県流山市、購入検討の土地は茨城県土浦市で、賃貸用の建築をする予定です。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する
 





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日は、とある家づくりの地鎮祭へ参加してきました!

じっくりと。しっかりと打ち合わせを重ねてきて、

やっとこの日を迎えることができました。

初めてお会いしたのが、2019年7月。

ということは、2年ほどかけて、ここまで来ました。

途中、コロナのこともあって、小休止した時期もあったので、

丸まる2年というわけでもないのですが、しっかり打合せできました。

お客様のお人柄もあって、毎回、笑い声の絶えない打合せ。

ほんと楽しいんですよね。

最初にお会いした時のことを思い出します。

私に声をかえていただいた理由の一つが。。

愉しく家づくりをしているように感じたからって。

SNSやサイトをご覧いただいて、そう感じていただけたそうです。

実際。

こちらのお客様は、これまで、ずっと、家づくりを楽しまれてきました。

家づくりって、将来、どんな暮らし方をしていくのかを

御家族でお話していただくプロセスなので、楽しんでいただきたいです。

そのために、最善を尽くしてサポートさせていただいてます!

そうそう。話は戻りますが。

このお客様の家。とってもユニークな平屋なんです。

今からできあがってくるのが、楽しみで仕方ありません!

これkら現場始まりますので、また、こちらでもご紹介しますね。

何だかいろんなモノが並んでいます。

こちら。

外部仕上げのサンプルたちなんです。

屋根のガルバニウム鋼板の色見本

外壁のサンプルもろもろ

軒裏のサンプル。

これに、外観パースも組み合わせてお持ちしました。

机上で見るのと、太陽の光のもとで見るのと、全然ちがうので、

サンプルお持ちして、炎天下の中見ていただいたんです。

実は。

前回までに、2パターンにまで絞り込んでいただいてたので、

あまり迷わず、決めていただけました。

シックで落ち着いた雰囲気になりそうです。

こちらは、名古屋市内にあるコンサートホールです。

うまく写せていませんが(笑)、シャンデリアがとてもゴージャスで、

素敵だったんですよね。

間接照明との組み合わせも秀逸で、とっても参考になりました。

そうそう。

昨日、こちらのホールへ行ってきました。

実に、2年ぶりくらいで、コンサートです。

コロナの影響で。。。

家づくりに関わらせていただいている奥様が、

出演なさるということで、お誘いいただいたので、

行ってきたんです。

久しぶりに、いろんな弦楽器の音色を聴くことができて、

とっても癒されました。

やはり、生は違いますね。

これから、コロナがどうなるのかわかりませんが、

こういった癒しの時間も持てるといいなと思います。

毎日、いろんな家づくりに関われて、ありがたいです。

ユーザー 大島功市建築研究所 一級建築士事務所 大島功市 の写真

現在設計中の古市場町の事務所ビルでは、角地として二つの道路に接してますが…そのうちの一つが二項道路で3mちょっとしか幅員がありません!そこでセットバックが必要になります。
http://ohkokk.boo.jp/huruitibatyou.html

自分側と向かい側で合わせて4mの道路にして生活道路としても使いやすいようにしていくのが目的でもあります!
このような4mない道路に接しているケースがまだまだたくさんあるので…建築する時に自分の土地が接している道路が二項道路かどうかを認識しておく必要がありますのでご注意下さい(^^)/~~~

I-2953、グランピング施設(千葉県)

ユーザー ばぶ の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
千葉県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

*******の**と申します。
 
現在千葉県でグランピング施設を運営しておりまして、新しい施設を関東近郊にオープンしたいと思っております。
 
土地も並行して探しておりますが、構想を並行して固めて、それにあった土地や予算で動かしていくこともできるのではないかと考え、まだ土地が決まっていないですが相談できないかと思っております。
 
 
建築家の所在地について:
建築家の所在地にはこだわらない
 





I-2952、農家住宅を一般住宅へ変更したい(宮城県)

ユーザー 長谷川 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
宮城県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

仙台市
農家住宅を一般住宅へ変更したい。
 
理由
 
購入したい地域に、売りに出ている中古住宅が有りますが、売れてない理由を不動産屋の営業に聞いた所、農家住宅で、売れないとの事
 
なんとかならないかと、聞いても登録している農家の方じゃないと
変更は、考えても見てないとの事
買える余地があるんじゃ無いかと考えたので、変更出来る方が居れば、こちらから、提案したい。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する
 





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

書類に照明器具が映りこんで、なんだかきれいです(笑)

こちらは、とある家づくりのプレゼン用の資料になります。

昨日、このプレゼン資料をもとに、とある家づくりについて

計画案を御提案させていただきました。

家づくりって、ほんと千差万別なんですけど、

こちらの御家族は、さらに特殊な状況だったんです。

あまり詳しくは、書きこめないのですが。。

今後、この家で生活していく上で、御家族の暮らし方が、

その時々で、変化していくんです。

家を建てるときには、こんな暮らし方。

ある時期になったら、こんな暮らし方になるだろう。

さらにこの時期になったら、こんな風になっていくだろう。

まだ、現段階では、いつから、どんな風に変わっていくのかとか、

どこまで変わっていくのかが、読み切れません。

なので。

想定できる範囲内で、いろいろ考えて、

将来対応できるよう、準備しておくような内容が必要でした。

しかも。

道路と駐車場、駐車場と玄関、アプローチと玄関といった、

外構周りの考え方も、しっかり考えておかないといけません。

駐車場って、道路に直角で配置すれば、合理的で

敷地を有効に使えます。

もちろん、それも一つの考え方なんですけど、

敢えて私は、その合理的な考え方ではなく、

御家族の暮らし方を想像して、できるだけ長い期間、

スムーズにアクセスできることを考えて提案させていただきました。

おそらく、「普通」では提案しない内容だと思いますが、

それは、私からの問いかけでもあるんです。

何を大事にするのか。

ですね。

外構に限らず、家づくり全体に言えることなんですけど、

何を優先するのかは、しっかりと決めておくとよいと思いますよ。

それによって、間取り一つとっても全然違ってきますから。

そうそう。

御提案は、御家族で、じっくり比較検討されるそうです。

どうなるか。楽しみに待つことにします。

午後は、とある戸建て住宅のリノベーションの打合せへ。

概ねの方向性が決まってきたということで、

まずは、予算との調整をするため、図面をまとめてお持ちしました。

前回変更箇所を確認。

その他、何か気になっている点を、一つ一つうかがっていく

流れとなりました。

面白いもので、いろいろ問いかけてみたりすると、

出てくるもんです。

やっぱりエコキュートを取りかえたいとか。

外構の土間コンのひび割れが気になるとか。

ほんといろいろです。

じっくりと、ワイワイとお話していったら、

あっという間に時間が過ぎていました。

次回には、見積する工務店に。現地を視察してもらって、

その流れで、見積を作成していくことになります。

予算とのバランスがよければ、詳細設計に入っていきます。

とてもいいリノベーションなので、楽しみですね。

新築はもちろんですが、リノベーションまで。

いろんな家づくりに関わらせていただいております。

ありがたいですね。

感謝!

I-2951、傾斜地を得意とする方(福岡県)

ユーザー 岡部 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
福岡県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

現在、福岡県糸島市の別荘地の土地を購入しようとしていますが、傾斜地の経験がある、もしくは傾斜地を得意とする方を探しています。
 
土地の広さは約300坪で、傾斜角度については現在仮測量をして結果待ちの状態ですが、約30°前後と思われます。
 
かなり眺望がよく、海が綺麗にみえる場所であるので、窓を大きくとって、光をふんだんに取り入れる様なデザインが出来る方にお願いしたいと考えております。
 
出来れば福岡県内の方にお願いしたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する
 





I-2950、会社の敷地にカーポートを設置(兵庫県)

ユーザー トーマス の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
兵庫県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

会社の敷地にカーポートを設置する予定で確認申請後、設置したいと考えております。
しかし確認申請の方法及びカーポートの設置費用は見積もりが出ているのですが、確認申請は対応していないとの事で今回の依頼になりました。
カーポートの大きさは幅6920奥行5960高さ3878となります。建ぺい率は問題ございません。
商品はメーカー物ですので仕様データは出ると思います。
よろしくお願い申し上げます。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する
 





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

先日、とある家づくりで話題になりました。

床と壁の取り合いいにある部材。

巾木といいます。

意識しなければ、気にならないかもしれませんね。

こだわり具合は、人それぞれですから。

先日話の中で話題になったのは。。

この巾木をなくしたい!との意向だったんですよね。

スッキリとしたデザイン(ミニマルデザインとか)の場合、

この巾木がない(もしくは、なく見える)ことがあって、

それを目指したいんですと。。

そもそも。

巾木ってなくしていいのか??

根本的な話ですよね。

改めて、この巾木って、なんのためにあるのかを考えてみましょう。

その目的は、大きく二つあります。

一つ目は、掃除機対策です。

掃除機?

はい。ルンバであれ、ダイソンであれ、掃除機をかけるときって、

この壁際どうなっていますか?

想像以上に、埃がたまったりしてませんか?

その場合、掃除機やクイックルワイパーでふき取りますよね。

その時に、巾木がない場合って、壁にその汚れが付着したり、

掃除機等がぶつかって壁がへこんだりしてしまいます。

そんな場合、巾木があると、その辺の心配はなくなります。

もう一つは。

異なる素材が取り合うところには、工場生産品ではないので、

ピッタリにするのは難しいですし、乾燥など動きがあった場合、

あまりきっちり作りすぎると、逃げが効かなくて、

変なところに亀裂が入ってしまうことも。。

ということで、壁と床のほんのわずかですが、隙間をふさぐ

という目的があったりします。

(ちなみに、隙間あっても、奥ではふさがってるのでご安心ください)

この二つの役割を理解した上で、巾木をなくすという選択肢って

結構勇気がいるのかなと思います。

実際に、巾木なしにした場合って、床と壁の取り合いには、

コーキングをすることになると思います。

その場合って、余計に埃が付着するので、汚れが。。。

では。

普通に巾木つけるのはわかったけど、スッキリできないの?

ということになりますよね。

いろんなやり方があるのですが、その一部をご紹介しておきます。

一つ目はこちらです。

なんだぁ。巾木ついてるじゃない。

と思われたかもしれませんね。

ちょっとスケール感がわかりにくいのですが、

この巾木って、高さが通常の半分ほどで、

しかも厚みも半分以下なんです。

つまり、小さくて薄いんですよね。

そうすることで、できるだけ、壁に同化させて、

その存在感を消していきます。

ちなみに。

とっても薄いんですけど、木材でこの厚みは

反りを考えるとできないので、樹脂でできています。

樹脂なので、ある程度堅さもありますし、合理的かも。

ただし。

基本色は、ホワイトで、色のバリエーションがあまりないので、

インテリアの色合いによっては、採用が難しいかも。。

その辺は、しっかりと考えながら採用いただけるとよいですね。

もう一つは、こちらです。

画像が見えずらいのですが、わかりますか??

巾木が壁よりへこんでいますよね。

この巾木の高さは、先ほどの樹脂巾木より、さらに小さい。

そのおかげもあって、こういった横からのアングルでなければ、

存在感はほとんどありません。

実際アイレベルでみると、巾木がないように見せることもできます。

こちらは。

L字型のアルミ材を使っているんですよね。

私も独立当初から、こんな使い方をさせていただいてました。

見た目はすごくスッキリでかっこいいのですが、

高さが低すぎると、掃除機は入っていけない上に、

クイックルワイパーすら入らないなってしまうため、

その辺踏まえた高さにすることをオススメします。

それと。

アルミと木材で、温度等による動きが異なるので、

床とアルミの間に、わずかですが、隙間ができることもあります。

その辺を気にされるのであれば、同じアルミでも、

出っ張っているタイプがオススメかなと思っています。

もっといろんなアイデアや商材があります。

長くなってしまったので、今日はこの辺にしておきましょう。

たかが巾木。されど巾木。

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