ユーザー ARKSTUDIO一級建築士事務所 茶之木宏次+羽木みどり の写真

ウナギの寝床といわれる細長い土地は、人口密集地特有のもので、
昔から町屋や長屋の形式を取っています。
道に面した間口は狭く、奥行が長いのが特徴です。
また、奥行方向の敷地境界線に沿った壁は隣家と接しているので、サイドからの採光、通風は期待できません。

なので、そのような敷地で快適に住もうと思えば、部屋と部屋の間に外部空間を挟んで、そこから光や風を入れるようにしなければなりません。

中庭に入った光は両サイドの部屋を明るくしますし、中庭に打ち水をすれば気化熱で上昇気流が発生しで部屋に風が流れます。

また、かつては街区ごと、中庭や奥庭が連続して街屋や長屋のブロックが形成されておりましたので、各敷地を横断して風が通りました。

京の街屋のように、部屋が奥へいくつも連なるものは中庭が2つも3つも出てくるものもあります。
大阪の長屋のような形式はせいぜい3部屋ぐらいの繋がりなので、中庭ではなく奥庭のみで、真ん中の部屋の光は隣の部屋を通したものになり、直接採光が入らないものも多いです。

いずれにしろ、街区全体で同じように中庭を取って、光と風を室内に取り込む方法は大変合理的で、エコロジカルなシステムだと言えます。

写真は4軒長屋1区画を新築した時の光庭です。

横浜の混構造

●設計事例の所在地: 
神奈川県横浜市青葉区
●面積(坪): 
33
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

傾斜地に建つ建物全景

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

横浜郊外の敷地内には約2mの高低差があり、外周には既存のL型擁壁が残っていました。高い方のレベルに建物を建て道路側に段差を設けるのが一般的ですが、1階を2つのレベルをもつRC構造として敷地の高低差を吸収し、この上にリビング空間のある2階を張り出してのせる混構造を採用しました。土地形状を極力変えることなく、掘削土量を最小におさえ自然なアプローチを可能とさせること、既存擁壁に1階外壁を干渉させないようすることが主な理由です。
RC造の1階玄関へは囲まれた庭を経由しアプローチし、その玄関に面し半階上がったところに明るい水回りと寝室を、2階には高い天井をもつ木造のリビング空間と張り出したテラスをのせました。
普通は目立たない場所に配置される浴室を、玄関と庭に面する家の中央に配置したのは、終日日当りのいい空間での入浴は体をリフレッシュさせ気持ちがよいのではと考えたからです。
中央のスチールパイプによる階段へは2階からの光が注ぎ込み明るいエントランス空間をつくり出し、上下の一体感をもたらしてくれます。
コンクリート造の家、畳のスペースや書斎の確保、将来家族が増えた場合の間仕切り可能な子供室等の確保が主な要望でした。

その他の画像: 
ユーザー プライム一級建築士事務所 西島正樹 の写真

『OZONEが考えるNew Normalな暮らし 展』の展示が再開となります。
【まついハウス】が展示されています。
住宅であるとともに、絵本・紙芝居の展示、壁画家のステンドグラス、
パントマイミストの小さな公演の場をもつ建築です。
仕事における集中と生活におけるくつろぎという対照的な心の動きを
一つの建築の中でつつがなく循環する空間展開をめざしました。
場所 リビングデザインセンターOZONE 6F 特設会場 
2021年3/12(金)~5/11(火) 10:30~18:30 ※水曜日休館

【OZONEのメッセージ】
長引くコロナ禍、住まいについて再考される方も多いのではないでしょうか。
リモートワークによる自宅のホームオフィス化や子供の自宅学習、 長い時間家で過ごす中で心身の健康を保ち趣味の時間を楽しむなど、 みんなが家にいるからこそ個々の快適な過ごし方が求められています。
そんな新しい生活様式ともいわれる「New Normal」な暮らしをかなえるヒントは、 実は十人十色の幅広い要望に応えてきた建築家や工務店の住宅事例の中にも、 OZONE館内ショールームの商材の中にも、いくつも見つけることができます。
この展示では3つの要素:「間取り」「おうち時間」「レジリエンス」を軸に、約30のパネルや模型で紹介いたします。 これからの新しい普通の暮らし、一緒に考えてみませんか。

『OZONEが考えるNew Normalな暮らし 展』
https://www.ozone.co.jp/event_seminar/event/detail/1019

ユーザー TAM建築設計室 新井敏洋 の写真

小さな工事、まして各職人さんと直接工事を行う直営工事は施工依頼が難しい。

アトリエ棟の増築も十里木の山小屋工事を請けていただいた方々にお願いしたのだが、基礎屋さんが大きな仕事の下に入ってしまったため、基礎屋さんを変更することに。

前の基礎屋さんの見積単価での設計見積でお願いしたのだが、見積は1.5倍に。小さな工事なので大した金額ではないのだが、土の場内処分への修正などのお願いをしようにもなかなか連絡がとれず、どうも気が進んでないらしいと感じ、紹介してもらった大工さんに話したところ、今回は大工さんも下りたいということになってしまった。

10月末に各職人さんたちに見積依頼したものの基礎屋さんとのことで12月になってしまい、水道屋さんから大工さんを紹介してもらい3月末以降の工事としました。

そして、先週大工さんとお会いしました。

緊急事態宣言下で山小屋へは行っていなかったのですが、仕事とあれば・・・

昨年植え替えたサクラ、ツツジの新芽が出ていたので安心しました。

今年はコブシの花芽が初めてついたので咲くのが楽しみです。

植替えのツツジ

コブシの花芽

ユーザー 大島功市建築研究所 一級建築士事務所 大島功市 の写真

ボリュームチェックというとまずマンションのための投資物件が考えられます。土地を購入し…その土地に採算が取れるようにどの程度の戸数の住戸が入るのかという具合です!
その際にまず必要な資料は、住所等物件情報が記載されている不動産チラシです。その中には住居表示が記載されたものが必要です。
そして大切なのが、敷地測量図です。
この敷地測量図がないと正確な建物ボリュームが出ません。建ぺい率、容積率、斜線等大切な項目をチェックする元となるものです。
まあ…端的にいうと、住居表示がわかる住所、測量図ですね。
あとは現地を見て行政で諸々の法規関係を調べれば準備完了です!

例えば…こうやってギリギリのプランが出来上がったのが現在進行中の大和町プロジェクトです!
http://ohkokk.boo.jp/itabasiyamatotyou.html

I-2829、2世帯住宅建設を考えております(東京都)

ユーザー はやちゃん の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
東京都
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

前面道路より5~6mの擁壁の上にある自宅を取り壊し
2世帯住宅建設を考えておりますが、現在駐車場が有りませんので
この際、既存擁壁を解体し掘り込み車庫(2台分)を
作りその上に住宅を建てたいと考えております。
土地は約60坪です。建坪45~50坪位を希望。総額は5000万円台で何とかなりますか?
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する
 





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

ゆったりとした空間ですよね。

名古屋市港区にある、蔦屋書店です。

本を読むもよし。

スタバのドリンクを飲みながら、憩うのもよし。

いろんな過ごし方ができるのはいいですね。

昨日、こちらで、お客様と打ち合わせでした。

周りで、集中して作業している人や本を読んでいる人もいたりするので、

多少、声は控え目でしたが(笑)、しっかりお話できました。

こちらのお客様。

とある土地を取得予定です。

敷地は、名古屋市内の狭小地。

ということで、その敷地に、どんな家が建つのか。

前回、ザクっとした計画でご提示しました。

その計画をもとに、ご夫婦でお話いただいて、

追加でご要望が出てきたので、計画を変更してお持ちしました。

いくつかの御要望をもとにした3つの計画案を提示。

要望をどう反映させたのか、何を重要視するのかで、

間取りの組みあわせが異なることを説明しました。

計画案を比較検討した結果、概ねの方向性を共有できました。

次回、その計画を、しっかりとした図面にした上で、

概算見積を作成する流れとなります。

その結果があれば、資金計画が概ね掌握できて、

正式に、土地の取得が可能になります。

土地を取得するためには、直観ではなくて、

こちらのお客様くらいの検討は最低必要です。

土地を取得してから、真剣に考えればいいやなんて。。

以前、実際にそういったお客様がいらっしゃいました。

私のところにご相談にいらしたのですが。。

建物の予算が1500万円ほどで、諸経費を想定されておらず。

借入も追加できないし、自己資金を入れてもその金額。

土地を取得前に、建築サイドのプロに相談できると

回避できたかなと思います。

話は戻りますが。

昨日のお客様の敷地は、周囲が家に囲まれています。

北道路で狭小地なので、南側に空地が確保しにくくなります。

そこで、光を取り入れるため、ちょっとした吹き抜けを

御提案しています。

こんなイメージです。

ちょっとした広さなのですが、これだけの明るさが確保できます。

実は、この家は、2階のLDKフロアに、大きな窓がなく、

この吹抜けだけから、光を取り入れています。

それでも。

これだけの明るさ感があるので、日常生活に支障はありません。

狭小敷地の場合は、平面だけの検討ではなくて、高さ方向の検討も

しっかりしながら、家づくりを進めていくとよいですよ。

狭小住宅の場合、いろんなアイデアが必要です。

狭小地になれた建築家との家づくりがオススメです。

デザイナーズアパートGiovanniⅠ,Ⅱ

●設計事例の所在地: 
仙台市太白区
●面積(坪): 
210.6㎡(63.7坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

 古くなったアパート2棟の建替え・新築プロジェクトです。
 共同住宅となると建築基準法の共用部のスペースが必要となるので、敷地の有効活用の観点も踏まえ長屋扱いの1LDKメゾネット形式でご提案しました。
 事業性を検討し、なるべく多く戸数を確保するため、住宅の間口をぐっと絞りながらも、プランとデザインを工夫し魅力ある建物となるよう設計しました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

 以前、弊社で設計監理したデザイナーズアパートの設計者を調べて頂き、ご依頼頂きました。
敷地の有効活用やコストの面で、メーカーの商品では納まらなかったところ、一品製作でオリジナルなものを設計する弊社の特徴が生きて、建築主様に喜んで頂いて、こちらも大変嬉しく思います。

その他の画像: 

 建蔽率、容積率を目いっぱいとれるよう面積調整した2階跳ね出し部分を玄関アルコーブとしました。
 袖壁を出したことにより、パーソナルエントランス感を演出し、玄関ワンちゃんのリードや自転車を固定できるフックもご用意しました。
 また、玄関ドアにはスマートキー認証式ドアロックも設置して、2重ロックとしています。

 容積率調整もあり、ファサードに切り込みを入れて、その部分には上下配光のスポットライトを設置して周囲からひときわ目立つ夜景となりました。
 また、各戸1台分用意した駐車場も玉砂利とタマリュウを配し、デザインしました。

 エントランスアルコーブには、郵便ポストと製作したカバー付きのインターフォンを設置しています。

 周囲の環境と室面積、動線を考えて、1階は洋室と洗面、浴室としました。
玄関ホールには大きな収納とちょっとしたものを置けるカウンターを設けました。

 1階の洋室は落ち着いた雰囲気にでクロスを上下で貼り分けしました。
洗面、浴室を窓側に設けて、とても明るくて気持ちいいスペースに仕上げました。

 ユニットバスは一面アクセントパネル、高級シャワーヘッドを採用しました。

 2階フロア全体を使いLDKとしました。両面に窓があるので、明るくて風通しが良く気持ちいい空間です。キッチンは1,500mmのシステムキッチン。
 階段の上部空間も利用して可能な限り収納も作りました。

 2階のLDKは10.3帖大。奥行きがあるので、空間をダイニングスペースとリビングスペースに分けて、家具配置もしやすいと思います。

 日当たりや見晴らしがよい2階バルコニーは、約2.3m×1.3mの広さでプライペート感のある空間としました。テーブルを出して食事するなど積極的に使いたくなる場所です。
 スチールで製作した3段手摺はグラデーションをかけた3色で塗装しています。

I-2828、申請用の図面のみのご相談が可能でしょうか(千葉県)

ユーザー 中村2828 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
千葉県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

はじめまして。
半年ほど先になると思いますが
セルフビルドでガレージを作る予定です。
6m×7m程度、2×4工法、1/4程度かそれ以下ののロフトスペースで考えてます。
 
建築確認申請も自身でと考えてますが、
 
・申請用の図面のみのご相談が可能でしょうか?
・可能な場合のコストはどの程度か?
 
取り急ぎ2点ご相談したく
宜しくお願いいたします。
 
建築家の所在地について:
建築家の所在地にはこだわらない
 





小規模保育事業所T

●設計事例の所在地: 
仙台市青葉区
●面積(坪): 
151.9㎡(45.9坪)
●建物の種類(大分類): 
医療・福祉施設
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

 約40年続いた保育所を建て替えて、定員19人以下の小規模保育事業所(+一時預かり室)を建築しました。
 土地が約60坪のいわば普通の住宅地で、建蔽率や容積率も厳しい条件でしたが、法的にクリアしながらも質の高い建物を目指しました。
既存の建物にあった風見鶏を再設置しましたが、それが似合うようなデザインにしました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

 子供達の大切な時期に、自然と触れ合い、友達や先生、保護者と過ごす中で、様々な感性を磨いていくという一貫したお考えで運営を続けてこられました。
 濃密な関係性が、建物の構成に表れるほど、内外とも空間を有効に使うことを考えました。
安全安心な空間づくりのため、基本計画から詳細まで検討し、子供達が伸び伸びと、また先生方が使いやすいプランニングを目指しました。

その他の画像: 

 遊びは想像力を育むとのお考えで、園庭は土のままにして、砂場とともに泥んこ遊びができるようにしています。
 普段は車もないので、駐車場スペースも園庭の一部として使えるようにしています

 1階は0〜2歳児の小規模保育事業所です。
 限られたスペースを有効に使い、1歳児保育室と2歳児保育室の間の移動間仕切は基本的に開放して使うそうです。
 ロッカー、下部に収納ボックス、カウンターと必要な造作を行い、法的に必要な排煙窓を上部に設けたので、気候の良い日は気持ちよい風が抜けます。

 2歳児保育室から調理室の建具と1歳児保育室との移動間仕切も開放するとこれだけの広がりが生まれます。
 食事は子供達の日常生活の大切なイベント。食事を作る姿を見せることで、まさしく「食育」。先生達の愛情が感じられます。

 0歳児保育室は感染予防や落ち着いた環境とするため、建具は閉めて使うことが多いですが、その時もお兄さんお姉さんの様子が見えるように窓の大きな框戸としました。
 おむつの処理の効率を考え、幼児用WC側に入れられる扉を設けました。

 幼児用WCには先生が園児の様子を覗けるよう背の低い幼児用ブースを使いました。汚れ物を入れるバケツやおむつ処理のための家具も設置しました。

 2階の一時預かり保育室に上がる階段は天井を高くとり、開放感ある構造とし、一面にアクセントクロスを貼って印象的な空間にしました。
 窓を設けたことで、この階段室も明るい空間になりました。

 2階は一時預かり室と事務所として使います。ここは屋根なりに勾配天井とし、梁型を現しにしました。
また、可能な限り収納を増やすような造作をしています。

 2階の幼児用WC前に2口の幼児用手洗を設置しました。

 2階にはルーフバルコニーを造りました。洗濯機のある2階でそのまま洗濯物が干せるように屋根付きの物干しとSKをご用意しています。
ここは、ちょっとした遊び場にもなります。

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