昭和56年(1981年)建築基準法新耐震施行前2~3年前に建てられた既存住宅建替案件です。
建替に先立って、現在の住まいの気に入っているところ、工夫したい要望を、建物全般及び各部屋のつながりについて具体的に記載したノート20数ページに及ぶメモを頂きました。
外観はオーソドックスなシンプルイメージを希望されていました。片流れの屋根、玄関アプローチのピロティー、北側2階のルーフバルコニーは、内部間取りと空間構成から自ずと形になったものです。
南側外観
階段ホールから、玄関・玄関ホール・シュークローゼットを望む。
玄関から階段ホールを望む。
リビング・ダイニング・キッチン
ユーティリティースペースから、壁一杯に可動棚を設置したパントリー(キッチン納戸)を望む。奥の右側引き戸から、キッチンにつながっています。
2階寝室
東京都日野市(駅徒歩20分)で新築を予定しております。(土地は購入済み)。祖父母の家の建て替えです。現在、展示場や工務店に話を聞きに行っている状況ですがコストが納得いかないので、建築士様たちにお話を聞きたいと思い投稿しました。土地の確認は相続の関係もありそれが終わり次第現地の場所を見ていただく形です。希望●構造材、断熱や耐震性能も高くしてほしい●自動車の置き場(2台)●建替えなので解体や雑草も多いので外構工事にもこだわりたい。●断熱性能にもこだわって施工してほしい●間取りは、3LDK●洗面所・脱衣所・風呂場・出来たら室外干しまでの動線の配慮していただければなと●できれば、太陽熱エネルギーを搭載したい●ダウンリビングや吹き抜けができれば希望●工務店も施工技術が確かで、長期的な保証、メンテのきくところを紹介してほしい予算は2300万くらいにはできれば納めたい(本体価格ではなくすべての金額)諸々、条件はありますが、よろしくお願いいたします。 建築家の所在地について:同じ都道府県・近県の建築家を希望する
入母屋造りの純和風平屋建て
当初、風格のある和風2階建ての家をご希望されていました
打合せを重ね、誠実さを感じて頂いたようです
建築地は旧城下町であり、周囲は昔の城下町を思わせる和風住宅が多く建ち並ぶ場所でした。「風格のある」和風住宅をご希望でしたので、屋根形状を入母屋造りにし、瓦もいぶし瓦を採用しました。また、道路からの視線も気になるとのことで、中庭的に利用できる建物形状にしました。玄関には末広がりで縁起物と言われる扇子をかたどった組子細工の内障子を入れ、中庭も見ることができます。風格のある純和風住宅を感じて頂けるのではないでしょうか?
初めは、建替え前の家と同じように2階建てを希望しました。そして2階建てのプランで打ち合わせが進んでいましたが、建て替え前の住宅の利用状況、今回要望の必要部屋数、敷地状況、家族構成、私の年齢などから平屋建ての案を提案されました。打ち合わせを重ねるうちに、やはり平屋建ての方が良いと思うようになりました。ただ、平屋建てだと2階建てより品祖になるのではないかと気にはなっていました。実際に工事が始まり、足場が外されると、近隣の方や通行人から、とても立派な家ですねと言われ大変うれしく思いました。プロの考えを聞きながら、何度も打ち合わせを重ね、理想の家ができたと思っています。
静岡市を拠点に設計活動をしています。今回は、「浴室」(バスルーム)について、弊社設計事例をご紹介しながら解説していきます。-----------------------------------------------------------------------------------------------------住宅を設計するにあたり「日当たりと風通しの良さ」が全室、全箇所、パーフェクトになることは難しいものです。通常は、例えば「LDK」,「和室」,「寝室」,「子供室」・・・・のように、お施主様と打合せをしながら優先順位をつけてゾーニングしていきます。
お施主様の特別な要望がない限り、たいていの住宅は浴室が北側又は西・東側になってしまいます。とかく北側に浴室がある場合、カビが生えやすいと言われています。そこで私は条件の悪い位置でも「風通しの良い」・「一日のうちで一時間でも日が当たる」浴室になるよう心掛けています。
建築基準法上はマンションのユニットバスのように全く窓がなくても良いのですが、必ず浴室が外部に接するように設計します。そこにできる限り大きな開口部を設置(ユニットバスの場合も同じ)し、通風と採光が最大限取れるようにします。その場合、隣家の窓の位置を確認して見えない位置、又は塀で目隠しをします。
隣家のどこからも見えないエリアにすることで、そこに「坪庭」を設け大きなサッシを付ければ、たとえ条件の悪い場所でも浴室が外部も含めて「開放的なくつろぎ空間」になるわけです。-----------------------------------------------------------------------------------------------------
① 2階の中庭(ウッドデッキ)側に、大きな開口がある浴室
② 洗面・脱衣側はトーメイの強化ガラスで仕切っているのでとても開放的
③ 子供2人とお父さんが一緒に入ることができる浴室
④ 浴室の南側にバスコート兼物干し場がある
⑤ 洗面・脱衣も広々。シンプル
⑥ 北側の庭側に大きな4枚の引違いの開口がある浴室と洗面便所。 北側隣地境界には目隠しスクリーンが付いている。
⑦南側に浴室を設置した例。ユニットバスでこのような大きな開口部を付けることで、星を見ながらバスタブにつかることができます。
⑨ 奥行きわずか80cmのバルコニーにウッドデッキを敷き、植栽を設置するだけでこんなに明るく開放的な浴室になります。
⑩ 我家の浴室。天井が全面強化ガラス。美しい夜空を眺めながら入浴しています。雷雨の時の入浴はスリル満点で、ちょっと想定外でした。開放的で長年カビ知らずです。右側に露天風呂が見えます。
⑪ 浴室の隣には、狭いながらも露天風呂を設置。現在は、水風呂として使用しています。
⑫ 住宅の屋上に露天風呂を設置。空を独り占めできますよ。
C値:相当すきま係数で、単位は係数なのでありません。住宅の省エネを判断する一つの指標で、気密性能を表す値です。建物の延べ床面積に対する、隙間面積の割合を数値化したもの。単位面積1㎡当たりに対する隙間面積㎠で表され、数値が小さいほど気密性能に優れているという見方です。省エネを判断するための外皮計算において、外皮熱貫流率を求める際、建物内部から各部を通じて外部へ逃げていく熱を求めるのですが、その逃げていく熱量を求めるにあたり、開口部となるサッシの隙間からどの程度の空気の出入りがあるかか、サッシの種別により数値化されていたりします。・相当すきま係数C値=建物全体のすき間の合計(㎠) ÷ 延床面積(㎡)
UA値:外皮平均熱貫流率で、単位:W/(㎡・K)となります。住宅の省エネを判断する一つの指標で、外皮計算の中で求められる数値。住宅の内部から外壁、屋根、天井、床および開口部等を通じて外部へ逃げていく熱量を建物の外皮全体で平均した値で、熱損失の合計を外皮等面積で除した値。この数値が小さいほど、省エネルギー性能が高いことを示します。換気による熱損失は含まれません。・外皮平均熱貫流率UA=外皮熱損失量q(W/K) / 外皮等面積の合計ΣA(㎡)
昨日、とある家づくりの現場へ。
お客様と2週間ぶりに、現場で待ち合わせして、
進行状況を一緒に確認させていただきました。
内装仕上げがずいぶんと進んでは来ていたのですが、
一部大工さんの工事が残っていました。
先週から大工さんが戻ってくる予定だったのですが、
別の現場が少し長引いているとのことで、
あまり大きく現場は変化していません。
と思っておりましたが。。
照明器具がとりついていたりと、お客様にとってみれば、
すこし進行していることを感じていただけたようです。
それと。
写真に写っていますが、洗面やトイレといった
衛生器具が、納品されて、置いてありました。
内装が完全に仕上がってきて、こちらの器具を付けたら、
内部は、ほとんど完成することになります!!
テンション上がりますよね!
お客様も、新居での生活に向けて、もろもろを
しっかりと準備されているようでしたので、
気持ちは、完全に新居に向いてます(笑)
こちらの家。
断熱気密はもちろんしっかりしているのですが、
全館空調を導入したりしていることもあって、
年中、心地よい空気に包まれた家になる予定なんです。
もちろん。
そういった機能だけじゃないですよ。
お客様らしく、スタイリッシュでかっこいい外観デザインや
優しい雰囲気のインテリア等、とにかく素敵なんです。
月末には家が竣工して、その後外構を含めて、
来月半ばまでには引き渡しの予定です。
とても、とっても楽しみです!!
今回のテーマを違う言葉に置き換えると、『無資格者が設計者・工事監理者となって建築確認申請を提出し、確認済証を得ることが出来るか?』ということになるかと思います。
では、二つの視点から考えてみましょう。
1.法的視点から
これは、規模構造にもよるのですが、木造で100㎡未満の場合、無資格者でも設計・工事監理は出来ます。(建築士法第3条の3より)
2.実務的視点から
提出図書・資料の作成に大変な労力を使うことと、確認済証を受け取るまでにかなりの時間を要することが考えられます。これは、建築士が設計する場合の『確認の特例』が使えないため、提出図書の種類と審査時間がかなり増えることになるからです。
結論としては、
無資格者でも建築確認申請は自分で出来ますが、お薦めしません。独学で建築法規や構造を習得し、図面作成できる人でないと費用、時間のメリットがないためです。建築士のアドバイスを受けながら自分で申請図書をまとめるとしても、全体にわたりアドバイスが必要な状況だと、アドバイス料はそれなりの金額になるでしょう。それに、自分で対応することの労力は減りません。
法的には認められていますが、実行できる人は限られます。
台風15号の被害に遭われた皆さまにこころよりお見舞い申し上げます。
一日も早く普段の生活が取り戻せる事をお祈りいたします。
......
ご相談いただいている方の計画候補地を先日視察してきました。
添付写真は、事務所にもどりイメージを簡単に描いたスケッチです。
陽ざしの入り方を考え、窓の取り方など外観を整理していきます。
━━━━━━━━━━━━━━■□□
弊所では毎月2回、無料設計相談会を開催しています。
次回の設計相談会は
9/21(土) 11:00~/14:00~/16:00~ です。
...
詳しくはこちらからどうぞ***
↓↓↓↓↓↓
https://www.taira-arch.com/sekkei-soudankai/
傾斜地は平坦地に比べ土地の価格が安価であるので、その分を建物建設費に充てることができます。 傾斜地について江川竜之建築スタジオ 江川竜之さんに伺いました。
名古屋市内の平坦地は、地価の高騰などにより、なかなか住宅用地としての取得が難しくなってきたことが背景があります。市内の利便性の良いエリアにて、住宅を建てようとした時には、何らかの特殊な地勢的な条件を受け入れなければ、土地を購入できない案件が増えてきており、結果、傾斜地を選択される方が増えたのだと思います。 そのような方々からの相談を受ける機会が増え、傾斜地の物件に携わらせていただくことになりました。
<メリット>
<デメリット>
傾斜地に沿わせて、あまり地形を変えずに基礎をつくるとなると、確かに平坦地に比べて高くなる傾向にあるかと思います。ただし、どれくらい高くなるかについては、状況によるので、一概に申し上げることは難しいと言えます。 強いて言えば、傾斜の勾配がきつくなるに従い、また接道から建屋位置が離れるに従い高くなる、ということだと思います。これは基礎だけに限らず、です。
よく採用している方法になりますが、擁壁工事と建設工事を別々に行わず、擁壁を建物の構造の一部として設計し、建設することです。これは、工事期間の短縮と工事費用の縮減の2つに寄与します。まさに一石二鳥です。よほどのことがない限り、当事務所ではこの方法を採用するよう計画しています。
↑眺望が拡がる家
この物件は、接道が上方にある物件です。複数社の提案の中から当事務所を選んでいただきました。他社の提案は、かなり道路から下がって離れた位置に計画していた案が多かったと伺いました。 当事務所では、わかりやすく言いますと、ご予算に応じて道路と建物の距離を調整しています。傾斜地において、道路から離れた計画は、工事費増に直結するからです。 クライアントからは、上方の道路から見渡せる景色が気に入ってこの土地を購入した、と伺っていました。よって、なるべくその眺望を享受するためには、高い位置に建てるべきであると考えました。 幸いにも現地を見に行った際に、道路から急勾配の傾斜が始まるのではなく、緩やかな傾斜のあとに勾配が徐々にきつくなる地勢でした。眺望、コストなどを総合的に検討し、上方道路に沿わせて建屋位置を決めました。 次にその眺望の見せ方について考えました。メインのLDKを二等辺三角形の平面形状として、長辺を楽しむべき眺望の方に向けて、床から天井までの大開口としました。玄関から二等辺が交わる角にアクセスし、LDKに入ると、一気に眺望の広がりを感じていただけるよう視覚的に演出する手法を用いています。 LDK断面の天井にも傾斜を設けています。二等辺が交わる角から長辺に向かって高くなるように傾斜を設けて、断面方向にも視覚的な広がりを感じていただけるよう設計しています。 長辺の大開口の先には広めのウッドデッキを設け、室内からも室外からも眺望を楽しめるように意図しています。そのほか、居室や浴室からも眺望を楽しめるように、レイアウトに工夫を施しています。 ↑眺望が拡がる家・平面図
↑眺望が拡がる家・断面図
↑傾斜地に建つ家 本物件は、住宅街の中にある傾斜地に当たり、特別な眺望を楽しめるようなロケーションではありませんでした。むしろ、斜線制限等の高さ制限の中、精一杯大きくつくることに苦心しました。 そのような条件の中、広いガレージスペースのご要望をいただいていたので、必然的に傾斜を有効利用した半地下のガレージを提案する運びとなりました。接道は上方と下方の両方にあり、下方がメインの道路であったので、そちらからガレージに出入りできるようプランニングをしています。 地下の構造体は鉄筋コンクリート造としているので、全体を鉄筋コンクリート造として建てることも考えましたが、コストダウンを図るために、最終的には木造との混構造を採用しました。 当事務所では、地下部分を鉄筋コンクリート造、地上部分を木造とする混構造を頻繁に設計しています。住宅という低層の用途の中で、必ずしも全体が鉄筋コンクリート造である必然性は見当たらないので、クライアントより全体を鉄筋コンクリート造で、との申し出を受けない限り、コストダウンの手段として混構造に至ることが多いです。 ↑傾斜地に建つ家・断面図
実際のところ、ハウスメーカーさんや工務店さんと話を進めていたが、理想の家づくりができるか不安になって、当事務所に相談に見える方がいらっしゃいます。 共通でおっしゃられることは、ハウスメーカーさんや工務店さんが言われるには「まずは大規模な造成工事を行い、擁壁をつくって平場を確保しましょう」という提案だそうです。 結果的にその方法が安価となるケースもあるので否定はいたしませんが、当事務所としましては、なるべく傾斜を活かした提案をさせていただきたいと思っています。 一言で傾斜地と言っても、その状況は千差万別、十人十色なので、まずはクライアントの傾斜地への想いをお聞きし、現地にて地勢や近隣との関係を読み取り、法令や予算に照らし合わせて、ようやく案が浮かび上がってきます。 当事務所にご依頼いただくメリットは、そういった過程を経た結果、紡ぎ出される空間を提案させていただく、ということかと思います。
当事務所は「個性派不動産」という不動産仲介業も運営しております。「宅建士」と「建築士」を合わせた造語「宅建築士」として、不動産業者の視点だけではなく、設計者の視点も合わせて、土地探しのご協力をさせていただいております。
もちろんです。当事務所は住宅だけでなく、集合住宅、寮、ホテル、オフィスビル、テナントビル、医療施設、福祉施設、教育施設など様々な用途の設計に携わらせていただいております。どのような用途でも、ご相談いただければと思います。
その傾斜地を気にいった理由、すなわち傾斜地の持つ個性をしっかりと設計者に伝え、その想いを実現してもらえる方をパートナーとして選ぶことが重要かと思います。
起伏の多いエリアの傾斜地であり、前面道路と裏道路には5mの高低差がありました。斜面に差し込むようなかたちで地下をコンクリート構造のガレージ、上部を木造2階建ての住まいとして混構造にて設計しました。
敷地のほとんどが傾斜地となっている中で、わずかに残る平場を有効に用いることで、造成工事を極力少なくするよう計画しました。傾斜地の高い側に建てることで、より遠くまで眺望を楽しめる利点も併せ持っています。
家作りに役立つ情報をお送りします。ぜひご登録ください。
今回、賃貸タワーマンション新築物件の予定があり、紹介依頼をさせて頂きました。現在、アトリエ系メインでの紹介マッチングサイトは多数存在されているのですが、...
お仕事を依頼した建築家: 高橋奏樹様 建築家相談依頼サービスに投稿する前にどんなことで悩んでいましたか?:...
直接建築家の方にご連絡するのは少し敷居が高い感じを持っていました。このようなサイトがあったおかげで色々とご相談させていただくことができました。...