S-426、間知石の上にコンクリートブロックを積むことについて(愛知県)
S-426、間知石の上にコンクリートブロックを積むことについて(愛知県)
投稿日時:
2013-11-13 14:29
現住所‐都道府県:
愛知県
現住所‐郡市区町村:
名古屋市
ご相談の内容:
間知石の上にコンクリートブロックを積むことについて、
相談いたします。
今購入を検討中の土地の周囲には
3M程の高低差があり間知石の擁壁があります。
購入して家を建てるとなると、現状、間知石天端から土が盛られているため、
敷地周囲にコンクリートブロック(3段)を積む予定です。
間知石の上にコンクリートブロックを積むことは可能でしょうか。
建物の周囲の家はそのように積んでしますが、
古さが気になります。(昭和50年頃造成)
間知石から控えた所に積んだ方がよいのでしょうか。
不動産会社の方に見てもらったところ、
擁壁は丈夫に作られていて問題ないとのことでした。
またブロックを積んだ場合、
メートルあたりどのくらいの費用がかかりますか。
ご回答よろしくお願いいたします。
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コメント
きき様
繭デザイン・ワークスの山下と申します。
コンクリ-トブロックを積むことが可能かとのことですが 間知石の天端の処理に依ります。
コンクリートブロック用の鉄筋アンカーを打つことのできる程度の厚みで コンクリートが打設されていれば施工は可能です。
しかし、土留用の擁壁ですので 間知擁壁より控えたところに、しっかりしたコンクリート基礎のブロック積壁か できればコンクリートの土留壁で施工されたほうが良いかと思われます。
施工費は全体の施工規模や施工の条件にもよりますが、C種 厚150mm3段積で、基礎・天端仕上共で1m当たり13,000円程度 コンクリート土留壁で1m当たり25,000円程度だと思います。
上記の工事も 建物の工事と一緒に発注されればもっと安くなると思います。
ライフボックス建築設計室の高井といいます。
石積擁壁天端にブロックを積みたいとのことですが、まず現状の調査をされる必要があるかと思います。
現在、天端より背面に土が盛られているとの事ですが、それが当初からなのか後に盛られたものかを調べる事が第一となります。これはこの擁壁が当初より盛られた土の高さまで耐力を持ったものであるかを調べるという事です。調べる方法は二つあります。一つは擁壁の天端の厚さを計ること、もう一つは根入れ深さを計ることとなります。この方法で擁壁が当初より現状盛られた土の高さまでの計画であったか無かったかが推測できます。
次に、名古屋市という事で、この擁壁は名古屋市型と呼ばれる標準的な擁壁かと思われます。
石積擁壁の場合、昔も今も背面の表面載荷は500kg/m2以下となっています。これは、擁壁に荷重がかかる範囲の規定です。500kg/m2というのは簡単に言えば木造平屋建てという事になります。ですので、建築にあたっては十分に注意する必要があります。
2階建などを計画される場合は、スエーデン式などの地盤調査で普通の基礎でも良いと判断されても、建物荷重が規定以上に擁壁にかからない様に、杭基礎や深い基礎にする等が必要になります。
よく調査され良い家を造って下さいね。
不動産業者さんは見ただけで「擁壁は丈夫に作られていて問題ない」と言っているようですが、不動産業者は不動産取引のプロかもしれませんが、擁壁の構造の専門家ではありません。
なんとか売りたいと考えて言っていることなので鵜呑みにしないほうがいいと思います。
知識があっても見ただけで頑丈に作られていて問題ないかどうかわかるとも思えません。
擁壁は3m前後あるようですので建築基準法の工作物の確認申請・または宅地造成等規制法の許可を得た上で作られていると思います。
まずはその図面とか構造計算書などがあるかどうかを確認した方がいいと思います。
現在の擁壁が上記の確認申請または許可を得た上で作られている場合、その上にブロックを積むということは条件を満たさなくなってしまう可能性があります。
上記の図面や構造計算書などを手に入れて、専門の建築士と一緒に確認検査機関に相談してから土地購入やブロック積みの方法を検討したほうがいいと思います。
間知石の上にブロック積みは原則禁止していますね。控えなければブロックの基礎ができません。また建物と間知石との距離が大きく左右されると思いますので建築士(不動産業者と利害関係のない)
に調査してもらった方がよいと思います。