一から生活を見直してスケルトンリフォーム・居アーキテクツ一級建築士事務所 上野康子さん


 
スケルトンリフォームをするのであれば、間取りの見直し、無理だと諦めていた環境改善(音、光、通風、湿度など)、幅広い選択肢からの仕上材の選択についても、ぜひ一度検討することをお勧めします。
 
スケルトンリフォームについて居アーキテクツ一級建築士事務所 上野康子さんに伺いました。
 

お話を伺った建築家

  

ユーザー 居アーキテクツ一級建築士事務所 上野康子 の写真
埼玉県さいたま市浦和区本太1-24-2-105
050-1070-0170

 

スケルトンリフォームとはなんですか?

 
構造躯体や専用使用している共用部(マンションの場合)をそのままにして、住戸の内部を間取りや設備配管なども含めて全面的にリフォームすることです。
 

貴社がスケルトンリフォームを手がけるようになったきっかけがありましたら教えてください

  
元々新築だけでなくリフォームの設計監理も行なっていましたが、その中でスケルトンリフォームをご希望のお客様がいらっしゃったことがきっかけです。
 

 

スケルトンリフォームで注意する点を教えてください

 
マンションの場合は構造躯体、および専用使用している共用部(外壁・窓・バルコニーなど)には、基本的に手を加える事はできません。
また管理組合でリフォームに関する管理規約が定められていることが多く、規約の中には、床の遮音性能や給湯機などのガス機器のガス容量などにも制限がある場合があるので確認が必要です。
水廻りを移動する場合には、排水竪管からあまり遠くならないように気をつけないと排水勾配が取れなくなり、床を上げないといけなくなってしまう場合があります。
 

スケルトンリフォームの費用はどれくらいかかりますか?

 
もちろん規模と仕様によりますが、下限は1000万円程度~と考えていただくのがよいかと思います。
上限はキリがありませんが、仕上素材・建具仕様・設備機器にこだわり、家具も全て造り付けのスケルトンリフォームのケースだと、100万/坪以上かかる場合もあります。
 

『吉野杉の家』はマンションのスケルトンリフォームだそうですが、戸建住宅のスケルトンリフォームもやっていただけますか?

 
承っています。
当方では、戸建住宅の耐震補強工事の設計監理も行なっていますが、耐震補強工事と合わせてスケルトンリフォームを計画されるお客様もいらっしゃいます。
 

スケルトンリフォームの場合、建築確認は必要でしょうか?

 
スケルトンリフォームでは一般的に、増築や用途変更を伴わず、主要構造部(躯体の壁・柱・床・はり、屋根又は階段)に手を加えないので、不要と考えて良いです。
 
増築を伴う場合には、基本的に建築確認が必要になると考えていただいた方が良いです。(厳密には増築でも不要なケースもあります)
 
用途の変更を伴う場合には、建築確認が必要となる場合があります。
(変更後の用途、用途変更する部分の面積によります)
 
また増築を伴う場合や用途変更を伴うケースでは、建築確認の他、既存不適格建築物(建物が建設された時以降に法律が変わってしまったことにより現行法に適合しない部分がある建築物)であることを証明する「既存不適格調書※」の提出も求められます。
※違法建築物ではなく、既存不適格建築物であることを証明する書類です。
 

 

DIYでスケルトンリフォームをやりたい方の設計監理を依頼できますか?

 
仕上げ工事の一部のDIY(塗装のみ、壁塗りのみ)などでしたら、承ります。
電気、設備、大工工事などの工事については、専門業者に工事していただく様にしています。
 

スケルトンリフォームする際に耐震工事も一緒にできるのでしょうか?

  
一戸建の住宅やワンオーナーマンションでしたら耐震補強工事も一緒に行なうことができます。
区分所有マンションの場合には、構造躯体が共用部分にあたるので、一住戸部分のみの耐震補強工事はできません。
(マンションの場合は建物全体で耐震補強工事を実施する必要があり、また共有部である構造躯体に手を加えることになるので、通常管理組合全体での議決や承認などの手続きが発生することになります)
 

スケルトンリフォームはどれくらいの期間でできますか?

 
規模や施工会社の体制によりますが、2ヶ月~4ヶ月程度が一般的かと思います。
 

『吉野杉の家』で工夫した点を教えてください

 
ひとつめとして、光と風が通り抜ける家にすることを考えました。よくある問題として、水廻りや廊下に窓が無く、昼間でも薄暗く空気もこもりがち。そこにメスを入れました。
オープンな間取りとすること、引戸を採用すること、建具をガラス戸やがらり戸としたり、また欄間にガラス引違い戸を採用し、さまざまな方法で、光と風が通り抜ける工夫をしています。
 
ふたつめとして、遮音性・断熱性の向上を図りました。外壁面には全て断熱材を入れ、窓にはペアガラスのインナーサッシを設置。床には遮音床下地を全面設置しました。
 
みっつめとして、戸建て住宅を新築するのと同様に仕上げ材にこだわりました。足に優しい吉野杉の無垢フローリング、珪藻土の壁・天井、そしてお施主さんが好きなタイルをこだわりぬいてセレクトしました。
 
さいごに、適材適所の収納計画を立て、部屋ごとに収納物品の量や使用頻度を洗い出し、必要な場所に必要なだけの収納が使いやすい形で設けられうよう、家具も全て設計して作成しました。
これらはすべて、スケルトンリフォームだからこそ、きちんと実施できたことです。
 

 
 

リフォーム業者ではなく貴社にスケルトンリフォームをお願いするメリットを教えてください

 
ただ既製品を選んで設置するリフォームではなく、一から生活を見直してリフォーム計画を立てられることです。
生活スタイルをベースにして、間取りの見直し、温熱環境や音環境の改善、薄暗い・湿気が気になる・結露する・収納が上手くいかないなどの問題解決についても検討・提案をさせて頂きます。
仕上げの素材選びについても、自然素材や機能重視など、目的に応じて提案させて頂きます。
 

スケルトンリフォームしたいと思っている方にアドバイスがありましたらお願いします

 
せっかくスケルトンリフォームをするのであれば、間取りの見直し、無理だと諦めていた環境改善(音、光、通風、湿度など)、幅広い選択肢からの仕上材の選択についても、ぜひ一度検討することをお勧めします。
そして、新築する時と同様に、生活を見直して、あこがれの住まいへのステップを楽しんでいただきたいと思います。
リフォームスタート時点から、ご希望の住まいを手にするまでの道のりを楽しく歩んでいけるように、一緒に伴走させていただき、つど方向を示させていただくのが私の役割です。
 
また、中古マンションを購入してスケルトンリフォームを計画している方には、下記のことに留意して物件選びをして頂くとよいです。
○昭和56年以降に建築された新耐震基準のマンションであるか
○旧耐震のマンションの場合には、耐震診断+耐震補強工事が行なわれているか
○修繕計画を立てて、きちんと維持管理されているか
○大規模修繕が済んでいるか
 

居アーキテクツ一級建築士事務所 上野康子さんのスケルトンリフォーム設計事例

 

画像 建物の名称 紹介文
吉野杉の家

マンションのスケルトンリフォーム。間仕切壁、仕上、設備すべてを取り払い、躯体の状態まで解体して、一から理想の住まいを造りあげたリフォームです。

 

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