北側道路より高い土地でも利便性の高い住宅・SSD建築士事務所株式会社 瀬古 智史さん


 
北側道路で土地が道路から約2M以上高い場合は、北側に最大限建物配置を寄せた地下車庫のある計画とすると利便性を高めることができます。
 
地下車庫についてSSD建築士事務所株式会社 瀬古 智史さんに伺いました。
 

お話を伺った建築家

 

ユーザー SSD建築士事務所株式会社 瀬古 智史 の写真
津市安濃町川西1281-1
059-268-1303

 

貴社が地下車庫のある家を手がけるきっかけがありましたら教えて下さい

 
建築計画地盤面が道路面から約2M以上高い場合に地下車庫という形での計画になることが多いです。
  
特に接道が北側の場合は日照の特性上建物も北側に寄せて計画しますので、限られた敷地を有効に使う方法としてはベストであると考えます。
  
また2M以上の擁壁を建築とは別に計画するよりも、建築部分の基礎も兼ねた一体構造とする方が構造の安定性においても合理的であり、計画上も柔軟なプランが可能になります。
 

 

地下車庫の費用はどれくらいかかるのでしょうか?

 
純粋な地下車庫部分のコストは、60万円/坪~80万円/坪程度ですが、計画地の状況・土質・土砂搬出量・作業の難易度等で大きく変わりますし、RC造との混構造等による構造計算での煩雑性などは、建築計画全体で通常の建物よりもコスト増となります。
 

地下車庫は容積率に算入しなくてよいと聞いたのですが詳しく教えて下さい

 
【容積率算定の場合、自動車車庫等の床面積は、その敷地内の建築物の各階の床面積の合計(延べ面積)の1/5を限度として延べ面積に算入せず緩和されます。
(令2条1項4号ただし書き、同条3項)】
 

地下車庫の建ぺい率について教えて下さい

 
地下車庫部分の上に建物が載ってない場合、平均地盤面よりも1M以上地下車庫が出ていなければ建蔽率には含まれません。
  
建ぺい率とは、建築面積(建物の投影面積)の敷地面積に対する割合のことです。
この建物の場合は以下の様になりますが、車庫の上には建物が載っていますので、その部分が算入されているということです。
  
【115.50㎡(建築面積)÷289.84㎡(敷地面積)×100%=39.85%】
 

 

「地下車庫のある家」は当初はハウスメーカーに相談されていたようですがどのような提案があったのでしょうか?

 
鉄骨ユニット系のハウスメーカーさんの提案は、2Mの擁壁の上に建築をするというオーソドックスなものでした。
 
北側に大きく駐車スペースを確保するため自ずと建物が南に追いやられ、南の庭のスペースが不足するという欠点がありました。
 
また、駐車スペースから玄関までのアプローチは長く、雨天時等の利便性にも欠けておりました。
 

「地下車庫のある家」の依頼者からはどのような要望があったのでしょうか?

 
「ハウスメーカーさんの提案よりも柔軟性のある高低差を生かしたプランができますか?」というものでした。
 

 

それに対して貴社ではどのような提案をしたのでしょうか?

 
北側道路のメリットを最大限に生かした、北側に最大限建物配置を寄せた地下車庫のある計画として、南側敷地に開放性とゆとりを持たせると共に、高低差のある敷地ながら利便性を高めた計画として提案しました。
 

地下車庫のある家の間取り図

 

地下車庫のある家を建てたいと思っている方になにかアドバイスをお願いします

 
普通は平らな土地を選んで購入される方が多いのですが、高低差がある土地こそ地下車庫を造れる土地でもありますし、土地が比較的お値打ちな場合も多々あります。
 
高低差が2m程度以上ある土地であれば、地階というプラスαなプランを手に入れることが可能だと思います。
 
 

ハウスメーカーではなく、貴社に地下車庫のある家を依頼するメリットを教えて下さい

 
ハウスメーカーさんですと例えば鉄筋コンクリート造や、鉄筋コンクリート造と木造等の混構造での対応はできないので、どうしても擁壁等で平らな地盤を造った上への計画となりがちですが、私どもの事務所では1m~6m程度までの高低差のある敷地での様々な計画があります。
 
地階は車庫以外にも防音性の必要な用途などにも適していますので、車庫と音楽室やオーディオルームを併設することにもメリットがあります。
 
また、高低差と道路の位置関係で計画も大きく変わってきますが、2m以上の高低差で崖条例や古い擁壁での問題等がある場合でも、地下構造が基礎となり構造の安定が通常の建物よりも高まるメリットもあります。
 
すべて柔軟な設計力からそれらが生まれます。
 

 

地下室は水漏れしませんか?、また湿度の問題はありませんか?

 
計画地の状況で変わりますが、斜面などでは若干の湧水があるところもありますので、計画と施工監理においては地階RC打ち継ぎ部分の止水処理や、RC躯体外側の防水処理が重要となり監理面でも要となります。
  
躯体周りの排水に関しましても、コルゲート管埋設等の十分な安全策を取っておくことが重要になります。
  
高低差を利用した車庫の様な計画の場合、一面は道路高さで解放されていますので湿度が大きく問題になることもありませんが、他の用途の地下室も併設する場合はドライエリアなどにより日射と通風を確保することもあります。
 

SSD建築士事務所株式会社 瀬古 智史さんの地下車庫・設計事例

  

画像 建物の名称 紹介文
RCK-studio house

高い防音性能と駅に近い立地で建築困難地のデメリットをメリットに転換させる計画。

地下車庫のある家

RC造の地階車庫部分と外玄関は道路との高低差が無くスムーズにアプローチできるプランになっています。
木組みで漆喰の上部構造は、無垢材好きの建築主の好みに合わせられました。

 

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