シンプルな片流れ屋根でコストを抑える・桑原建築設計室 桑原 廣さん


 
片流れ屋根はシンプルなのでコストを抑えることができます。
 
片流れ屋根について桑原建築設計室 桑原 廣さんに伺いました。
 

お話を伺った建築家

 

ユーザー 桑原建築設計室 桑原 廣 の写真
国立市中1-8-58国立サンハイツ402
042-505-9070

 

片流れ屋根とは何でしょうか?

 
屋根を勾配を付けた1面で覆う形式の構造を持ったものです。
一般的には、屋根の掛け方の1形式ですが、その中でも、もっともシンプルな形式です。
 
タイにムラブリ族と言う少数民族が、昔、バナナの葉を斜めにかけて家としていたこともあります。
このように、単純な形式なため、古くから簡易な建物の屋根に多く掛けられました。
 

貴社が片流れ屋根を手がけるようになったきっかけがありましたら教えてください

 
ローコスト住宅を考える時に、コストを押さえるため、単純な形で家を構成する必要があります。
片流れは、屋根の構成はシンプルですので、最初に採用しました。
 

 

片流れ屋根の勾配はどれくらいがいいのでしょうか?

 
屋根の工法、素材から、現在は金属になる場合が多いと思います。
勾配は3寸以上あれば、問題が起こらないと思います。
しかし、勾配は全体のフォルムを考えて決めた方が良いと思います。
 

片流れ屋根でおしゃれな外観にするコツを教えてください

 
片流れ屋根は、庇のバランスが、外観に大きく影響を与えます。
庇は、左右、前後に外壁より出る場合が多いですが、庇の無い片流れも多くあります。
私自身は、空に向かって,庇が出た方が、ダイナミックな外観になり、片流れの形式を生かすことが出来るのではないかと思います。
 

片流れ屋根のメリット・デメリットを教えてくください

 
デメリットは、風の風圧の影響をかなり受けます。
特に上部の庇には、かなりの力がかかります。
事務所が手がけた片流れの住宅では、庇を補強するために、鉄筋で補強して、デザインに生かしました。
  
片流れの低い部分が北側の場合問題が起こりませんが、方位が振れると、北側斜線に、引っかかる場合があります。
また、高い部分の庇と壁の部分から雨漏りが多いのも事実です。
しっかりした防水対策をしなければなりません。
 
メリットは、シンプルなので、コストを押さえることが出来ます。
太陽光パネルの設置などでも、屋根面積を最大限に利用出来ます。
メンテナンスも比較的に楽です。
また、屋根裏の空間を利用し易いのも良い点でしょう。
 

 

片流れ屋根は、どんな家に合いますか?

大きな敷地が確保出来て、庇が大きく取れる場合と、箱型住宅のようにシンプルな形に合います。
事務所では、シンプルでローコストを目指して、片流れを積極的に採用しています。

片流れ屋根の雨漏り対策はどのようにしていますか?

 
片流れの庇と壁の接点部分の防水をするために、防水シートや、テープを貼り、雨の浸入の対策をはかります。
また、庇が風で大きく動かないように、補強をする必要があります。
 

 

片流れ屋根の軒の出はどれくらいにしていますか?またその理由も教えてください

 
軒の出は、1100㎜程度です。
片流れは、形態がシンプルで分かり易い形なので、部分的なディテールもシンプルで力強く見せる必要があります。
あまり出が小さいと、貧弱に見えます。
 

瓦でも片流れ屋根は可能でしょうか?

 
瓦でも可能ですが、屋根の下地及び構造の補強が重要になります。
何故なら、瓦は金属屋根に比べ重量があるので、風と共に、屋根に重さが加わります。
地震時に不利に働きます。
揺れが大きくなると、瓦のズレも招きます。
 

片流れ屋根の家の設計で工夫した点を教えてください

 
片流れの屋根を瓦棒の工法で造ると、屋根の棟(高い部分)に瓦棒の切断面が見えてきます。
これは、余りデザイン的にきれいではないので、図面のように、棟とケラバ(側面部分)の高さを合わせてスッキリさせました。
また、軒を風圧から守るために、鉄筋で補強をしました。
 

詳細図

片流れ屋根の家・断面図

断面図

片流れ屋根の家を建てたいと思っている方にアドバイスがあればお願いします

 
片流れ屋根の特性を理解してから建てることをお勧めします。
方位や場所にフィットしないと、余り良い結果が得ることが出来ません。
専門家のアドバイスを勧めます。
 

桑原建築設計室 桑原 廣さんの片流れ屋根・設計事例

 

画像 建物の名称 紹介文
片流れ屋根の家

屋根の形をシンプルにする(片流れ)ことにより、コストと地震等の安全性を守る。窓の配置を工夫して。壁量を臆して、耐震性を高めました。建築主がネットで購入した、設備を支給品で工事しました。洗面器、エアコン、物干し等

 

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