変化に対応できる終の棲家・TAM建築設計室 新井敏洋さん


終の棲家は、変化に対応できる設計にすることで世代を超えて長く住み継げるメリットがあります。
終の棲家について、TAM建築設計室 新井敏洋さんに伺いました。

お話を伺った建築家

 

ユーザー TAM建築設計室 新井敏洋 の写真
練馬区土支田1-20-25
03-3995-7811

貴社が「終の棲家」の設計を手がけるようになったきっかけがあれば教えてください。

 
20年ほど前に、2度目の住まいづくりが数件、5年ほど関わりました。
2度目の住まいづくりは大変な思い入れがあり、将来を見据えた「終の棲家」の考えを皆さまお持ちでした。
クライアントの時間が自由なこともあり、設計打合せや現場監理は数多くなり、住い手、造り手と一緒に住まいづくりをするという設計スタイルが生まれました。
その頃に私どもの事務所兼用の住まいを設計しました。
 
住まいと生活は経年で変化するものなので、将来を決めた設計をするのではなく変化に対応できる設計にするという考えでフレキシブルな間取りや維持管理しやすいものという住まいづくりです。

終の棲家として、共同住宅ではなくあえて一戸建て(戸建て)を選ぶメリット・デメリットを教えてください。

 
「終の棲家」に夢いっぱいの希望があれば、一戸建てはほぼ叶いますが、共同住宅ではある程度の我慢が必要です。
住まいは維持管理に費用が発生します。
一戸建てより共同住宅の方がやや高いというデータがあります。
一戸建ては維持管理の必要の有無を住まい手が判断しますが、共同住宅は固定費による決まった費用が発生します。
 
私どもの住まいは、DIYでできることはやっているので共同住宅とはかなりの維持管理費用の開きがあると思います。
 
一戸建ては必要と思われる改修がおろそかになると、より大きな費用の発生につながる恐れもあります。

終の棲家を検討するなら何歳ごろが適切でしょうか?50代・60代から新築を計画するのは遅いですか?

 
住まいづくりは一生に1〜2回といわれています。
一戸建ての住まいは、基本がしっかりしていれば変化(改築)や成長(増築)が可能です。
一回目でも、準備して「終の棲家」を目指しては如何でしょうか。
国の住宅政策も「ストック」となりつつあります。
法規制での改築、増築のハードルが低くなれば世代を超えての住まいの循環が出来ます。

終の棲家の設計で特に大切にしていることはどこですか?バリアフリーや介護・老後の動線など、注意すべき点も教えてください。

 
住まいの設計は、つかいやすさを基本に変化に応じた対応が取れることで良いかと思います。
バリアフリーが必要となったとき、思い描いた生活を壊さないようなつくり方をしてください。
住まい手の楽しい生活は介護の名のもとに不満の生活にならないことを望みます。

終の棲家に「平屋」を選ぶメリットと、間取りを考えるうえでのポイントを教えてください。

 
同一平面にまとまるつかいやすさや階段のない安全、バリアフリー化は平屋が最良です。
外部の経年劣化も少なく、維持管理のDIYを考えたとき、足場なしでこつこつ作業を楽しめます。

「やすらぎ」や「くつろぎ」を生む空間づくりのために、光・風・自然素材の使い方でどのような工夫をされていますか?

 
光・風の取り入れ方は住まい手のご希望と敷地状況から考えていきます。
光は景色に関係しますので、そこも生活シーンに合わせた提案を行っています。
自然素材利用は、住まい手の嗜好をもとに、機能、維持管理、経年変化を相談し決めていきます。

「終の棲家-やすらぎのデザイン」では、天井ルーバー越しの柔らかな光や坪庭など、随所にやすらぎの仕掛けが見られます。クライアントのどのようなご要望から、これらのアイデアが生まれたのでしょうか?

 
この住まいは、宮脇檀建築研究室で担当した住宅の庭を挟んで向かいにあります。
向かいの敷地が売りに出されて購入し、旧宅を娘さんのご家族が住み、ご夫妻の「終の棲家」を設計しました。
旧宅では、5年ごとの維持管理と機器の取替相談や浴室改修など、長いお付き合いをさせていただきました。
 
嗜好を理解しており、どんなことをしたら喜んでいただけるかでご提案しました。
天井ルーバーや光庭は、敷地状況からの提案です。

同事例では建具・家具・食卓・照明まですべて手づくりで製作されています。
なぜ手づくりにこだわるのか、またメリットと維持管理上の注意点も教えてください。

 
すべてはご夫妻の嗜好とこだわりです。
造り手もご近所の大工さんと仲間たちで、同等の内容なら既製品と競争が出来ます。
製品でないものも工夫でできないかと相談されます。
手づくりのこだわりは同じ経済性なら、工夫でご希望をかなえられる唯一無二につきます。
 
購入家具もご一緒に体感して決めてもらっております。

この事例は28年来のお付き合いのクライアントのために設計されたと伺いました。長期的なお付き合いの中で、終の棲家の設計に特別な思い入れや気づきはありましたか?

 
担当した住まいの維持管理に長くかかわれることはとてもありがたく、お互いの理解が深まります。
2度目の住まいの設計は精神的な「終の棲家」のご希望で、バリアフリーはその時になったらという認識を共有出来ました。

夫婦2人のための終の棲家を建てたいと考えている方に、後悔しないための選び方・準備のアドバイスをお願いします。

 
どのような生活をしたいかをお二人で十分話し合ってください。
その上で費用を考えたイメージづくりをするなら、情報を探し自分たちに合った設計者にご相談ください。

貴社に設計・監理を依頼できるエリアを教えてください。

 
東京都内及びその周辺、その他相談

TAM建築設計室 新井敏洋さんの終の棲家・設計事例

 

画像 建物の名称 紹介文
終の棲家-やすらぎのデザイン

28年前に宮脇檀建築研究室で担当した住宅を娘さん家族が使用しその奥に建てた、ご両親の住まいです。

建築家相談依頼サービス・目次

建築家紹介センターでは建物を建てたい方にお近くの建築家を紹介する建築家相談依頼サービスを行っています。
建物について相談・依頼したい方はぜひ、下記のページをご覧ください。

建築家相談依頼サービス・目次
建築家相談依頼サービス・トップページ
建築家相談依頼サービスの流れ
建築家相談依頼サービスの特典
建築家相談依頼サービス・お客様の声
建築家相談依頼サービスの料金
建築家相談依頼サービス・最近の相談・依頼事例
建築家相談依頼サービスのよくある質問
建築家相談依頼サービスの安心安全宣言

建築家相談依頼サービスの申し込みは今すぐこちらから(無料)↓

建築家依頼サービス
 
当サイトの建築家に相談・依頼したい方は下記から相談・依頼したい内容を投稿してください。
投稿した内容は下記のページで公開され、当サイトの会員建築家から返信をもらうことができます。
 
https://kentikusi.jp/dr/netirai/jirei
 
このサービスは一般の方・業者の方でも無料で利用できます。
営業・勧誘目的の投稿はご遠慮ください。
 

建築家相談依頼サービス・申し込み

相談依頼したい内容を自由に記入してください。(■相談・依頼内容■建設予定地■土地・テナントの所有・賃貸状況■建物についての希望■ご予算■希望する地域■建築家に相談・依頼したいと思った理由■その他・・・など)
メールアドレスをご記入ください。このメールアドレスに確認用のメールをお送りします。 例:nakazato@kentikusi.jp
例:みのる
例:東京都
To prevent automated spam submissions leave this field empty.