傾斜地は一般的な土地と比べ値段が安く、眺望の良い家が建てられるなどのメリットがあります。傾斜地で家を建てる場合、2階を木造、1階を鉄筋コンクリート造のガレージハウスにした混構造の家を希望されるお客様が多いようです。 今回は、傾斜地を活かした混構造の家とはどのようなものかについて教えていただくために、江川竜之建築スタジオの江川さんに取材をさせて頂きました。
傾斜地で家を建てる場合、基礎をつくる時に工事がやりづらいという問題点があります。もし土を平らにして家を建てるのであれば、その分費用もかかってしまいます。そんな時によく使われる手法が混構造です。
混構造とは、木造、鉄筋コンクリート造など複数の構造をあわせて作る方法です。混構造には「木造と鉄筋コンクリート造」、「鉄骨造と鉄筋コンクリート造」、「木造と鉄骨造」などさまざまな組み合わせがあります。住宅だと2階以上を木造、1階を鉄筋コンクリート造にしてガレージハウスにしたいと考えるお客様の需要が高いため、鉄筋コンクリート造と木造の組み合わせが最も多いようです。
傾斜地の場合、1階部分を土に埋めるようにして建てると土に接する箇所ができてしまいます。土の中は雨が降ると特に水で満たされやすいため、土に触れている部分が木造だと腐りやすくなってしまいます。土に触れる部分がコンクリートであれば、表面に防水膜を張って家を長持ちさせることができます。 ただ、鉄筋コンクリート造は坪単価が高いため全てとなると費用が大幅にかかってしまいます。鉄筋コンクリート造と木造を組み合わせることによって、お互いの長所を生かしつつ費用を抑えることができます。 さらに1階部分を鉄筋コンクリート造にすることで、柱のない広いスペースを作ることができます。車を2台横にとめられるなど広幅のシャッターが作れるので、複数台の駐車スペースがあるガレージハウスを作りたい方にも人気があります。コンクリートは防音効果が高いため、夜遅くに車庫に車を入れる時も木造に比べると安心です。 また、もし家に地下室を作りたいのであれば、建物を木造、地下を鉄筋コンクリート造の混構造にすることでコスパを抑えることも可能です。
混構造は複数の異なる構造で建てるため、確認申請の時に、より詳細な構造計算が求められます。基本的な家の場合は簡易計算用のルールがあるのですが、混構造にはそのルールがないため全てゼロから計算しなければならないのです。 さらに、混構造の家は工事の期間も長く、通常よりプラス1~2ヶ月かかります。 コンクリート造は坪単価が高く、全て木造で作られた家よりはコストがかかります。混構造で傾斜地に基礎をつくる場合、土の上に家を建てるか、または傾斜地に埋め込むように建てるかの2通りの方法があります。その中でも、基礎を土に埋め込むように家を建てる時は鉄筋コンクリートの箇所が増えるため、より費用がかかります。しかし、基礎を土に埋め込むようにすることで高さ制限をクリアし、スペースを有効に使えるメリットもあります。
傾斜地のデメリットを混構造で解決した実例として、江川竜之建築スタジオの江川さんが設計した「傾斜地に建つ家」を取材させて頂きました。
傾斜地にある敷地には、2つの古民家が建っている状況でした。古民家を解体し更地にすると、土地が段差地になっているという問題点がありました。傾斜に段差がある場合は、さらに段差をなくす費用がかります。まずは、段差をなくして傾斜地にするための工事をはじめました。
上記のような問題点を解決するために、江川さんは混構造を採用しました。お客様からは「車をたくさん駐車したい」、「傾斜部分を全部ガレージにしたい」という要望があったため、1階部分をコンクリートにしたガレージハウスを作ることにしました。静かな街では車の駐車音も気になると思い、鉄筋コンクリートならではの高い防音性によって生活騒音の問題を解決しようと考えました。 また、閑静な住宅街では家の高さ制限がより厳しくなるケースが多いようです。混構造を採用することで、傾斜地に埋め込むようにして1階部分を作り、高さ制限の問題をクリアしました。
混構造を採用し、1階部分を傾斜地に埋め込むように建てたことで、住宅地の高さ制限をギリギリでクリアしつつ、必要な生活スペースとガレージの高さを確保しました。 1階部分をコンクリートにしたことで、広幅の入り口のガレージハウスが可能になりました。コンクリート造のガレージハウスは、防音効果も高くプライバシーにも優れています。「2台以上横に駐車したい」、「盗難防止」、「雨に濡れずに車の乗り降りがしたい」、「車を汚したくない」、「丈夫なガレージハウスを作りたい」方は、鉄筋コンクリート造のガレージハウスを建てることがオススメです。
↑断面図・1階部分を傾斜地に埋め込むように建てている
傾斜地にあった土地は、三方道路に囲まれており高低差がありました。1階部分に加えて2階の途中まで土に面していたので、土に面する部分は全て鉄筋コンクリート造にしました。 家は木造と鉄筋コンクリート造の混構造ですが、その境目をわからないようにして木造部分も鉄筋コンクリート造のようにみせることにこだわり、高いデザイン性を確保しました。外から見て窓が多いとプライバシーや防犯面で心配があるため、一見窓が少ないように見せています。しかし、ブラウンの壁の向こう側には隙間を作り、窓やトップライトを設けています。窓が少ないように見せつつも、家の中が明るくなるように家を建てるよう心がけました。
重心児放課後等デイサービスを開設するため、空き店舗を指定申請及び改装して頂きたい。場所は柳川市の賃貸物件です。 建築家の所在地について:同じ都道府県・近県の建築家を希望する
築年数不明、再建築不可の平屋物件についてリフォーム、リノベーションが可能であるかを教えて頂きたくメール致しました ■住所:神奈川県横浜市**■土地面積:111.57㎡(33.74坪)■建物面積:未登記■前面道路:西側私道1.3m■建築時期:未登記■予算:1,500~2,000万 よろしくお願い致します 建築家の所在地について:同じ都道府県・近県の建築家を希望する
めずらしく食事のショット。
こちら。
とある地域の商店街にある老舗のうどん屋さんのうどんです。
店構えも、壁にかかったメニューも
そこで働いている方々も、机も椅子も。
すべてに時代の積み重ねがあって、
とてもいい雰囲気でした。
スッキリとしてきれいな美しさもいいのですが、
時を重ねて味の出た空気が創り出す美しさもいいなと思いました。
ちなみに。
こちらのお店。大混雑で大人気。
でも。レジして帰る方にかける言葉が、
「いつもありがとう」
なんですよね。
常連さんが通い続ける理由もわかります。
美しさって奥が深い。
それはさておき。
昨日は、これから家創りを考えているご家族へ
計画案をプレゼンしてきました。
先日、家創りに対する、いろんなこだわりを伺ったのですが、
それを踏まえてご提案となりました。
要望をすべて盛り込んだ計画案ともう一つの案を
ご提示させていただきました。
すべてを盛り込んだ案は、少し予算をオーバー。
(でも伺ったら想定内だったようですが)
しっかりと予算に寄せた案にしなくてはと思い、
規模を押さえた案を作成したんですよね。
この二つの案。
見比べてみると、違いはわかりますが、
パッと見た感じでは、差がわからないかもしれません。
というのも。
何かをやめているわけでないからです。
大事なところは、しっかりと残しながら、
ここなら縮小しても大丈夫かなと思えるところを
変更しているからなんでしょうね。
ある意味、提案の軸はしっかり残ってる感じです。
いずれで建てていただいても、
求めている暮らし(現段階での)は実現できそうです。
プレゼンさせていただいたのですが、
とてもワクワクしていただけたようでした。
そのワクワクって大事です。
これからの未来を想像してワクワクしてるんですからね。
今日は持ち帰って、じっくりご覧いただくそうです。
他社とも比較されてるようですが、
家創り一緒にできるといいなと思います。
いろんなフローリングが並んでいます。
きれいですよね。
昨日、地元瀬戸が本社のフローリングのメーカー
イクタさんのショールームが新しくなった
ということで、お邪魔してきました。
複合フローリングでは、スタンダードなものから
ユニークなものまでいろいろ扱っています。
とてもいい質感のフローリングがあるので、
実はよく採用させていただいています。
いろいろあるなかで、気になったもののひとつは、こちら。
マンションに使える、防音フローリングです。
防音フローリングは各社から出ているのですが、
概ね、ツヤのある塗装がしてあります。
でも、こちらは違います。
マットな質感で、肌触りが、より自然な感じ。
もともと木造住宅用にあったタイプで
マンション用が発売されるそうです。
しかもタイミングよく、来月から販売!
ドンピシャでした。
それともう1つは、マットなグレイのフローリング。
着色がわざとらしくない、自然な感じ。
(一枚目の左端がそのシリーズです)
イタリアのメーカーとコラボした製品なんだそうです。
色によっては、船便になるようなので、
納期に注意は必要ですが。。
こうやって、新しい製品をしっかり把握しておくと、
提案の幅が広がります。
なので、こういった機会はとても大事にしています。
アンテナはしっかり張っておきたいですね。
“ガレージハウス” になります。3台をビルトイン、屋外に来客用駐車スペースを3台確保しました。鉄骨造3階建 で、ガレージ内には洗面設備やオーディオスペースも設けています。シルバーのオーバースライダードアで仕上げてモダンにしました。
オーナー様の御要望で、3台分のビルトインガレージと付属したオーディオに特化した書斎スペースを設けました。建物全体はシンプルモダンで ローコストにまとめています。
“ガレージハウス” になります。敷地の高低差を利用して 2台をビルトイン、屋外に来客用駐車スペースを2台確保しました。木造2階建 ですが、ガレージはコンクリート打放しとシルバーの横引きシャッターで仕上げてモダンにしました。
オーナー様の御要望で、2台分のビルトインガレージと付属した趣味の書斎スペースを設けました。建物全体はシンプルモダンで ローコストにまとめています。
■依頼したい仕事専用住宅の建て替え ■建設予定地東京都台東区(商業,防火)北東角地北側約8mの一方通行路東側2項道路(セットバック必要)西側3階建アパート南側2階建長屋 ■土地・テナントの所有・賃貸状況月極駐車場として3台を賃貸中 ■建物についての希望夫婦+4歳娘+1歳息子の単世帯.自家用車1台+月極駐車場として3台分の駐車スペース.できればリビングバルコニー. ■ご予算約\50,000,000. ■建築家に依頼したいと思った理由ハウスメーカー・工務店からの提案や修正案は,私が提示・指摘した事項だけを反映したもので,私の想定の範囲内の物しか出てこないと思ったからです.一方で,建築家の方々にもそれぞれ得意な構造(木造・RC・鉄骨・混構造等)があることと思います.どの建築家にお願いするかという前に,そもそも私の計画地・条件で可能・妥当な構造を知りたいと思い,今回相談をお願いしました. 建築家の所在地について:同じ都道府県・近県の建築家を希望する
建築に詳しい方はご存知と思いますが。
近代建築の巨匠ミースです。
(知らない方にはちょっとマニアックな感じですが)
私の大好きな建築家の一人なんです。
ここ最近、この時代のモダンなデザインがお好みの方が
私の周りで増えてきています。
とても有名な建物として、バルセロナパビリオンがあります。
下段の中央がそれになります。
現在、こちらをモデルにした家創りをさせていただいています。
表面的なデザインとして取り入れる予定だったのですが、
もう少し深く理解して、しっかり盛り込んだらと思いました。
そこで。
学生時代に購入していた書籍なんかを
引っ張り出してきて、じっくり研究しました。
少し前のブログでも書いたのですが、
これだけの実務経験がベースにある現在の視点から
こういった書籍を眺めると、学生時代とは
全く違う見え方がしてきます。
なるほど。
そんなことして、こんな風に見せてるんだな。
ちょっとした工夫で、これだけの見え方が変わるんだな。
視線の向け方がとてもうまいなあぁ。
なんて。
改めて、巨匠の素晴らしさを感じたりしました。
それと同時に、すんごく面白い。
いろいろ予定もあって、1時間ほどでしたが、
とても濃い勉強時間を持つことができました。
まだまだ、学習して、成長できる余地があります。
より素晴らしい家創り実現するため、日々精進します。
周辺は閑静な住宅地。風致地区でもあり、塀は道路より2mセットバックさせ両脇に植栽を設けて街並みに配慮しています。
車4台が止められる、屋根のあるガレージ。なるべく平屋に近い生活空間。ペットとの暮らし。
以前住宅の設計をさせていただいたことがあり、声をかけていただきました。
ガレージを家の雰囲気に馴染ませるようにしました。鉄骨の梁の上に木のパーゴラを設け、光を透す折板で屋根を葺いています。
日当たりが良く、断熱性能が高いので家があたたかいそうです。
RCの打放しの塀
出入口の開口はたっぷり取りました。
木のパーゴラは適度に影を落とします。
車4台の駐車スペース
南の庭から見る
居間からデッキが伸びています。
居間とダイニング
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50歳台です、今まで新築や中古住宅など住み替えてきました。中古住宅購入時でも、やはり設計士が関わり時間をかけて立てた家は、住みやすく、こだわりがあります。今回は、...