メゾネットで魅力的な空間・横山武志建築設計事務所 横山武志さん


 
メゾネットにすると、階段の吹き抜けをうまく使えば、天井高を高くすることが出来、他にはない魅力的な空間を作ることが出来ます。
 
メゾネットについて横山武志建築設計事務所 横山武志さんに伺いました。
 

お話を伺った建築家

 

ユーザー 横山武志建築設計事務所 横山武志 の写真
大田区山王2-1-8 山王アーバンライフ1214(JR大森駅北口徒歩1分)
03-5718-3118

 

メゾネットとはなんですか?

 
メゾネットとは、集合住宅の1室で内部に階段があり、2階や3階があるタイプの住宅の形式です。
 

メゾネットのメリット・デメリットを教えてください

 
メリットは、階段の吹き抜けをうまく使えば、天井高を高くすることが出来、他にはない魅力的な空間を作ることが出来ます。
 
また日照条件が悪くて、1階では陽当りが良くなくても、メゾネットを採用することによって上層階で陽当りの良い2階や3階の部屋を作ることによって、全体として魅力的な貸室を作ることが出来ます。
 
共用の階段を設けることが出来ない長屋タイプの集合住宅では、個々の貸室に階段を作ることによって、貸室数を増やすことが出来ます。
 
デメリットは、階段の面積が建ぺい率、容積率にカウントされてしまうので、実質の居室の面積が小さくなってしまいます。
そのため、階段を含めた居室を作るなど、小さな面積の貸室を作る場合には、プランニングに工夫が必要です。
 

 

メゾネットの上下階の騒音対策はどうしていますか?

 
上下階が同一貸室であれば、騒音対策は軽減できる可能性もありますが、木造建築であれば、柱梁への伝搬を通じて、隣室への影響もありえます。
可能であれば、遮音性能を備えた2重床、天井下地に振動防止の金物を用い、騒音を軽減することが出来ます。
 

メゾネットの隣どうしの騒音対策はどうしていますか?

 
隣同士の壁の騒音対策は、屋根裏まで界壁と呼ばれる仕様で壁を作る必要があり、ある程度の遮音は期待できます。
更なる騒音対策を行うのであれば、下地を別に建てるなどする方法もあります。
 

Vallee Blancheの設計で工夫した点を教えてください。

 
敷地は防火地域であり、ローコストの木造の場合、建築基準法では、準耐火建築物で階数は2階まで、100m2という限度があります。
そのため様々な検討の結果、敷地を2分割し、2階建で延床面積100m2の長屋を2棟の計画となりました。
 
長屋で必要となる幅2mの玄関への通路を2つ計画を合わせて4mの通路状の空地を設け、前庭に2棟の長屋が向かい合う一体的な計画としています。
各貸室は、1階に玄関があり、2層+ロフトの構成で、天井が高い居室となっています。
向かい合う2棟の窓は、お互いの窓が向かい合わないように窓の位置を調整し、また空が見える窓を設け、明るい住みやすい集合住宅をデザインしました。
 

 
 

横山武志建築設計事務所 横山武志さんのメゾネット・設計事例

 

画像 建物の名称 紹介文
Vallée Blanche

長屋形式の木造集合住宅。各戸の玄関が1階にある1階+2階+ロフトの構成のメゾネット形式を採用。「寛ぐ(リビング)」、「食べる(キッチン・ダイニング)」、「寝る(ベッドルーム)」をフロアに分けることも出来、住み手の生活の選択肢がより自由になることを想定。

 

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