●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
普段、都内で忙しく働く夫は、海と山に囲まれた自然豊かな環境の中で子育てをし、休日はのんびりゆったりと家族で過ごしたいという希望を持っており、約2年かけて夫婦で土地を探した。
取得した土地は、以前の持ち主が造成を途中で中断したままの状態となっており、現在建物を建設した部分だけが大きく穴のように掘り下げられていて、西側(現在の庭)に少しフラットな部分があった以外は、山並みに沿って急斜面となっていた。
計画の際、周辺環境やコスト面に配慮し、できる限り造成等を行わず、現状の敷地の特性をうまく生かしながら設計することを念頭におき、RC造を採用することにした。
計画においては、この土地の取得の決め手となった南側に広がる美しい山々を、どの場所にいても、プライバシーを守りつつも存分に楽しめるよう、南側の開口部の取り方やフロアの高さ、道路面からの目線に非常に配慮した。