玄関というより土間。田舎暮らしのための必需品。
傾斜地を活かして、造成費をあまりかけない。大量の本を使いやすく収納する。都会との行き来をしながら田舎暮らし。
外観からは分かりにくいが、スキップフロアーにして傾斜地にそって建てた。玄関には風除室を設けて、玄関土間と客間と書斎を一つの空間とし、大量の書庫を設けた。猪名川町という都会と田舎の接点で、別荘のような暮らしをしながら大阪にも通える場所を、友人の不動産屋さんに見つけてもらった。使用した木材は、奈良県天川村の150年生ほどの杉。
南東からの外観。斜面はかなりきつい。
土間に続く客間兼書斎。左側の壁に見えるのが作り付けの可動式書架。持っている本の種類(大きさ)と数にあわせて特注した。
リビング。右奥のコーナーには薪ストーブが据えられている。天井に見えている梁は樹齢150年の天川杉。すばらしい艶。
二階の第二リビング兼寝室。正面は西日を避けながら風を通す側面だけが開いている出窓。
こんな眺め。ウグイスの鳴き声が。
静かな住宅街に建つ住まい
仕事場と兼用した家にする。来客が多いので、おもてなしのしやすい作りにしたい。浴室など水廻りは二階に。
駐車スペース、ポーチ、玄関、リビング、仕事部屋、トイレ すべてが来客を迎えるためのつながりとデザインを意識した。キッチンは半独立型とし、奥に二畳余りのパントリーを設けた。寝室、家事、水廻りは二階に集約し、プライベートを完全に切り分けた。北側の道路は4mほど敷地より高いので、二階のバルコニーからも出入りできる。
来客が多いので、かなり広い玄関。ドアは無垢なので、雨がかからないようにポーチは深くしている。
玄関からリビングへ。
リビング。照明は梁の下に裸電球をつけているだけ。その下に穴の空いた板をわたしている。
仕事部屋。画面では分かりにくいが、メーターモジュールなので全体にゆったりしている。
トイレをくつろぎの場に
平面分割の二世帯住宅。手前の平屋部分と奥の二階建て部分で分かれている。
近すぎず遠すぎない二世帯の距離感。車いすでも生活できるようにすること。シックハウスなどのリスクを減らす。
要求を的確に解決する計画を提案したこと。
普通の二階建て二世帯住宅は、姿は見えねど音はする という関係で、両方にとってあまり良い関係ではない。そこで、平面分割をすることで姿は見えるけれど音はしない という優しい関係を作った。広いウッドデッキをはさんでのL型平面にして、さりげなく気配を感じられるようになっている。このウッドデッキへはリフトを使って車いすで昇降でき、玄関代わりになっている。平屋部分は腰壁を貼り、車いすを気にせず使える。無駄なモノは作らず、素材も自然素材を厳選した。
二世帯をつなぐウッドデッキ
奥の世帯のLDK。右の窓が玄関代わり。徹底して無駄を省いた結果、この家には、実は玄関というモノがない。
平屋部分の腰壁。
平屋部分の寝室兼書斎。南向きの高窓から採光。奥には坪庭がある。
廊下を少し広くして作った二階のアトリエ。
広いデッキからリビングの眺め
「西中島の家」のオーナーさんつながりで、設計事務所を数社悩まれた中から当事務所を選んでいただきました。
お気に入りのカフェをイメージにプラン、内装させてもらいました。雑貨好きのご夫婦がセンスよく住宅を彩って、素敵な生活をされています。
キッチンなどの造作家具はオーダーになります。ソファなどもお気に入りのショップでオーダーされています。
外観です。
はじまりはインターネットの問い合わせからでした。工事はオーナーさんの知り合いの工務店が担当しました。
スキップフロアを採用して楽しい空間になりました。敷地は東西に5.5m、南北に29mの狭い敷地でしたが、幸い南北と東側を道路に面しています。家の中は敷地の狭さを感じさせない開放的な空間が広がります。東側の格子戸を入ると玄関です。ガラス張りの玄関は、オーナーさんもかなり迷われましたが、空間に一体感がでて正解でした。一応プライバシーも確保できるように外付ブラインドを要望されて設置しましたが、使ってないとのこと。
リビングには薪ストーブを設置、2階の寝室は格子状でストーブの熱を家全体に広がるようにしています。壁にはクライミングホールド、ハンモックも引っ掛けられて、お子さんたちの笑顔が広がります。友達が遊びにくると、みんな帰りたがらない、そんな家になりました。
スキップフロアで不便はないですか?とオーナーさんに聞くと、メリットしかないという。ダイニングの下には大きな収納空間。夏には段差を利用して流しそうめん(これには驚きました、その様子ブログでどうぞ)。年を取ったら大丈夫かという疑問もありましたが、80歳を越えたおばあちゃんがリハビリになると、よく訪れてくれるという。
家を、たっぷり楽しむ空間に活用してくれて本当にうれしいです。
住宅街に建つ打ち放しコンクリートの事務所兼住宅です。
狭い道路の北側に面しており、建物の前の駐車スペースは広くとってあります。車がすれ違うことができない道路なので、車の退避場所に利用してもらってます。
正面の2階はFrameWork設計事務所で、ここで仕事しています。
中庭を挟んで奥が住宅です。中庭のプライベートな外部のおかげで、開放的な空間になっています。
「大野町の家」のオーナーさんと親友で、工務店も同じところで家づくりをしました。
美容院とエステを営む店舗と住居になります。
予算が限られたため、工務店と一緒に調整を繰り返し実現しました。
いつも明るいオーナーさん。お店も順調な様子で嬉しいです。ヘッドスパはリフレッシュできてオススメです!またカットしてもらいにお邪魔します!
LDK 床壁天井 全て杉板
「アンドの家」のオーナーさんの繋がりで一緒に家づくりをすることになりました。
バイクの趣味があるオーナーさん。室内でバイクの整備ができるスペースを希望されました。玄関土間を大きく取り、子供室も将来子供が使うまではバイクが入れることも可能なように土間仕上げにしました。
木をふんだんにあらわした内装。
1階は構造用合板をペーパー掛けして使っています。塗装をしていないので、手触りが柔らかく心地いい感触です。
2階は杉板を床、壁、天井に張っています。こちらも無塗装です。床も塗っていないので汚れは心配ですが、触り心地は塗装したものでは感じられないものになっています。
沖縄が大好きだというお施主さん。以前僕が石垣島に訪れた時に宿泊した民宿は、杉がふんだんに使われた建物でした。そこのお母さんの話。
台風の多い沖縄。今では沖縄の建物はコンクリートが主流になってきたけど、昔は杉を使った建物が当たり前だった、ということでした。
お母さんの自慢の民宿は、その当時出来立てで、床も壁も天井も杉が使われていて、木の香りのする心地いい宿でした。夏に訪れたのに、エアコンなしで過ごしていました。
沖縄好きのお施主さんに、そんなことを思い出さしてもらいました。あの民宿に負けないくらい心地よく過ごしてもらえればうれしいです。
写真にはありませんが、バスコートには沖縄県産の花ブロックが使われています。
キッチンはオーダーです。レンジフードは天井ではなく、床排気タイプのものを採用して、空間の解放感を邪魔しないようにしました。
「小屋名の家」のオーナーは私の実の弟です。
家づくりの相談をしてくれて、とてもうれしかったです。相談されて、今まで提案しても却下される事が多かったスキップフロアを提案しました。快く受け入れてくれてスキップフロアが実現した住宅です。床下空間やロフトなど、隙間空間を効率よく利用しました。
完成写真が外観しかないのが残念です。消費税が5%から8%になる時に工事をしたので、工務店が忙しく、引渡し時も未施工の部分が多く、写真がとれませんでした。住み始めてからは、子育てと物で物が溢れたので、写真を撮っていません。
スキップフロアで、空間を壁や扉で仕切っていないところも多いので、暖房は土壌蓄熱式暖房のサーマスラブを採用しました。
中庭です。
「七郷の平屋」のオーナーは私のいとこです。小さい頃からお互いを知っているので、相談してくれた時はとてもうれしかったです。土地が大きかったのと希望もあり、中庭形式の平屋でプランしました。旗竿状の敷地で、竿の部分が2m程しかなく車の出入れは気を使います。
南に開かれた中庭を囲んで部屋が配置されています。庇のおかげでどの部屋にも外の光が優しく入り込んで明るいです。中庭の木はシマトネリコです。
大量の書籍があり、それを収納できるように和室を1m程上げてその下を収納スペースにしました。和室の縁側は床レベルが上がって、ちょっとした舞台のようになりました。
外観がちょっと寂しいですが、そのうち外構もやる予定で、楽しみにしています。
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