屋根の防水・仕上工事、外廻りサッシの取付工事、外壁の仕上工事等が行われ建物も外観が概ね造られます。工事用シートで全体が確認できませんが、建築イメージが明確に見えてきます。 実際にサンプルを見ながら色や製品をしてますが、サンプルでみるより実際は面積が広いので予想以上に明るく見えます。また、全体のバランス等の問題もありますので、設計者に相談しながら決めて下さい。
工法により施工時期が異なりますが、この時点で施工される断熱工事を、しっかりと確認しましょう。断熱材に隙間がないか素人でも確認できます。不明な点があった場合には、遠慮なく確認してください。
※断熱工事はランニングコスト(光熱費)に影響します。 工事現場で確認する際には、ヘルメット着用はもちろん、安全に気をつけて下さい。
一般的に屋根の頂点となる「棟」が出来上がった時点を「上棟」と呼びます。木造住宅の場合、主要な構造物の最も最後で、最も高い部分にある「棟」が取付けられることで大まかな構造体の工事が終了します。
この段階はとても神聖な工程とされ、地域性や建て主さんの考え方にもよりますが、上棟式は、棟梁、大工さんたち、現場監督、設計者への感謝の気持ちを表す意味で執り行われます。
しかし、昔のように神主を招き、屋根の上で神事を行い、その後は親戚・ご近所一同を集めての餅撒きやら直会(なおらい=食事会)となる本上棟まで行う方は、少なくなってきています。
安全性の確保ということもあり、略式で地上で執り行うことが主流になってきています。
木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造等それぞれ形式が異なりますが、家の骨格となる構造体の工事になります。
一般的な木造住宅では、設計図面を基に作成した図面(プレカット図)が工務店から提出されてきます。
設計者がその図面をチェックし、訂正や質疑回答等を行い、施工図としてまとめていきます。
コンピューターがその図面に応じて、木材のカットを自動的に行い、そのカットされた部材が工事現場に搬入されることになります。
それを大工さん達が現場で組み立てて行くという合理的な手法により、工期短縮とコストダウンを実現しています。
元の部屋では八畳の正方形の和室の一辺(二間)を借りた床の間と押入れが続く場所でした。隣接のお寺である本家に引き取られ、習い事、ちいさな式が行える空間に改装。
築50年に及ぶ耐震性が心配された建築物。間取りを住宅から宗教施設の一部として集会の出来る空間に出来るのか・・・
宗教施設に強いところ。
リノベーションはまず一部解体をして、現在の構造状態を確認することが大切。構造の補強をして大空間を実現しました。集会室は内なる心に向き合う場所。空間を広く、そして無限に感じながら精神的には狭く意識出来ること。壁のコーナーの多くは大小の丸面を採用しており実際に身を置くと、少し距離感が捉えにくくなる部分もある神秘的な空間です。
同じ位置からのビフォー&アフター。元の部屋では八畳の正方形の和室の一辺(二間)を借りた床の間と押入れを祭壇の空間へと変更。祭壇中央に西方浄土へと続く西面の窓。
元の八畳和室の隣にあった六帖の洋室のビフォー&アフター。左にあった押入れ分を取り払い、八畳の和室と二間の幅で接するように調整して一室の大空間へ。
集会室の主な納まりとしている丸面のコーナーを持つ壁。部屋全体を柔らかく印象づけています。
基礎形状に基づいて大地を掘削します。
そこに砕石を敷き、捨てコンと呼ばれコンクリートを打設します。そのコンクリートの上に墨を打ち建物の正確な位置設定します。
鉄筋コンクリートの基礎の場合は、鉄筋を組み、型枠を組み、コンクリートを打設します。
その際に、土台を繋ぐアンカーボルトや鉄筋のピッチ、さらには鉄筋と方枠との隙間(かぶり厚)が設計通り施工されているかを確認します。
※これらの工事に着手する前に工事業者から施工図が設計者に提出されます。 その図面を設計者が承認した「承認図」に基づいて工事を進めますることが工事の基本です。 そして、工事の過程においても設計者の専門的視点による確認が行われます。
地盤が良く無い場合には、まず、地盤改良や杭工事が必要になります。建物の規模や構造によって最適な方法が選択されているので、その方法により工事を行います。
※画像出典:地盤ドクターより
いくら建物が頑強であっても、それを支える地盤に必要な耐力がない場合はそこを補強する意味でも大切な工事です。
地盤改良の場合は建物の周囲を含めた工事対象エリア全体に工事を行います。一方、杭工事では柱の位置等の限定されたポイントの工事となります。
設計図に基づいて、現地で建物の位置と基準レヴェルを決定します。敷地には地縄を張り、建物の概ねの外郭線を現します。このときに、設計図どおり隣地境界線からの離隔距離3カ所は最低限確認します。もちろん、設計者が立ち会っているので、説明を聞きながらの作業なので心配はいりません。
更地の状態では敷地も建物も狭く感じますが、実際に建物が建つと思った以上に広いものです。
※人間が空間を認知する際に縦横バランスで大きさを感じるものだからです。 更地の状態ですと、空間の縦方向は"空"になりますので、どうしても狭く感じてしまいます。 ご心配なく!
地鎮祭を行う場合には、日時や方式について工事業者と事前に打合せを行って下さい。神道式が一般的なようですが、仏式、キリスト教式等、多様な方法があり、また地域によっても異なる場合があります。
※通常、ご家族、設計者、工事業者の役員、現場監督さんが参加されます。 ここで、関係者が一堂に会しますので、親睦を深めておくと良いでしょう。
ここから本格的な工事に着手するので、工事車両の出入り、騒音等でご近所に迷惑がかかることがあるので、大まかな工程表を持参し、事前に挨拶を済ませておくとよろしいかと思います。
決定した工事金額、実施設計図面に基づいて、工事業者と契約を締結します。
設計者はこの契約に立会い、工事監理者として契約書に調印します。万が一、契約に不明な点がある場合には、設計者立会いの基で、覚書等を交すとよいでしょう。
※協議事項は、全て書面にして双方のサインをするようにしましょう。 工事契約が終了した時点で、工事担当者と一緒に近隣に挨拶に行って下さい。ご多忙の場合は地鎮祭の直前に行かれてもよろしいかと思います。
その際に、概ねの工事規模や工期を説明しておくと良いでしょう。 工事をスムースに進めるには、なにより人間関係が大切です。
実施設計図に基づいて工事業者に工事費見積を依頼します。
通常、3~5社にお願いし、見積明細内容が適正で、金額の最も安く、過去の実績等を勘案して工事業者に決定します。
見積比較表
同じ図面、仕様でも工務店によって金額の違いがかなり出てきます。こうして複数の工務店を競争させることによって工事価格を下げることができるのが「建築家」に直接設計監理を委託するメリットです。
予定金額を越えている場合には、ネゴシエーションや軽微な設計変更により、契約金額を決定します。この段階から、設計者としては建築監理業務に着手することになりますので、設計者が図面と照合しながら見積明細や金額等をチェックしていきます。 ※諸事情により、工事業者が決まっている場合には、競争がないために、工事金額が高くなることがあります。
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