木造平屋建ての老人介護施設(小規模多機能)です。外観は和風瓦ぶきの外観とし、屋根には太陽光発電(10kw)を載せ、トップライト(ハイサイドライト)を設け、明るく開放的な建物としました。
・老人福祉施設の為、柔らかな感覚で明るいイメージの空間を作ってほしい。・バリアフリー及び省エネ対策を希望。
内部空間はすべてバリアフリーとし、ホール及び洗面・浴室等には床暖房を設備し、お年寄りが安全で安心して快適な生活が送れるよう、手すりや洗面台の高さまで考慮・工夫をしました。
明るく広々としたホール吹抜・トップライト空間。
内部ホールは床暖房・昇降式洗面台・手すり等を設備。
2階建ての専用住宅です。どっしりとした洋風外観で陽当たりと機能を重視した計画とし、リビングを中心に「集い」のゾーンから前庭(植樹未完)が望め、ゆったりと過ごせる空間づくりをしました。
以前住まわれていた住宅が和風住宅で外観も和瓦ぶきだったため、大きくイメージを変えたいこと・これまでは座の生活が中心だったが、今回は洋風でイス・テーブルの生活に馴染める空間づくりを希望。
施主の希望でもある洋風外観のイメージと近隣風景との調和を図る為、前庭部に緑(植樹未完)を配するスペースにした。全体的に落ち着いたイメージの色合いとし、一部タイル貼りを施し外観にボリューム感をもたせた。
玄関ホール
家族全員が集える広々としたLDK。
仏壇の収納スペースも欲しいとの要望で計画した、落ち着いた長押掛のある和室10帖
バリアフリーを考慮し安全性を優先させながら、使いやすさ・介助スペースも確保できるプランニングとしました。玄関の段差を曲線のスロープ(手すり付き)で解決し、ポーチ部分も取込み面積を広くし、玄関3枚引戸で車いす移動も可能で明るい玄関としました。
車いすでの生活のため、リビングダイニングはゆったりとした広さで、一角には車いすから直接移動できる高さの畳コーナーを設けています。キッチンは座って調理できるよう、またトイレなど水まわりについては車いすで使用でき、介助もしやすいよう病院の先生や作業療法士、ケアマネージャーの方々と話しながら設計しました。
畳コーナーの高さは車イスの高さに合わせ横移動を可能とし、タタミ下は収納タンスとなっています。
トイレは介護スペースを広く確保し、ピュアレスト、はね上げ式手すり・暖房設備など機能を充実。
天井にボードや天井板などを貼ることは普通ですが、天井板を張らずに木のルーバーとしてはいかがでしょうか。通常マンションやアパート、住宅の天井高さは2.4Mか2.5M程度とすることが一般的かと思います。当たり前のように生活をしていますが、少々息苦しく感じる場合があります。さらに天井には照明器具や火災関係の感知器が出てきます。ルーバー天井ではこう言った設備を裏側に隠すことができます。
この事例は小学校の教室ですが、天井を杉のルーバーにしたものです。天井裏を黒く塗装することで、実際の高さよりより天井が開放的に感じられます。角度によっては一面木の板に見えますが、人の歩く方向に対して直角に貼ることでその効果が得られます。天井のルーバーは緩やかにカーブして大開口の日よけルーバーに移行していきます。木に包み込まれたような効果が出ました。
単純なようですが、工事の簡略化のためのパネル化の方法、感知器や設備の点検口、照明器具の照明器具の納まり、蛍光灯の交換のための納まりなどこの欄では説明しきれない特殊なノウハウが必要です。
室内から外部に連なるルーバーが作る一味違った開放的なリビング、逆に狭い室内を広くする方法など応用ができます。是非ご検討されてはいかがでしょうか。(撮影:北嶋俊治)
福井県は豪雪地帯です。屋根の設計には特別な配慮が必要です。雪の対処には屋根の勾配を大きくして積極的に雪を下に落とす方法と、雪を屋根の上に留めて下に落とさない方法があります。下に落とす場合は安全への配慮や隣地への影響を考慮する場合があります。特に敷地境界が隣接している場合は周囲にある程度空地を確保しておく必要があるでしょう。屋根に留める場合は雪の荷重が構造体にかかることから、堅牢な構造となますが、雪下ろしの配慮が必要になります。転落事故なども毎年起こっていることから危険を伴う作業となります。
ここで示した事例は小学校の屋根です。通常の金属板葺きの屋根の上にさらに工事現場で使用されている安価な有孔の足場板を載せています。この納まりはあまり前例が無いものですが、以下のメリットがあります。
・勾配屋根でありながら落雪させない高い雪止め機能・雪下ろし時の足場(屋根面に常に足場板があるのですこしづず足場を確保することができます。)・日よけルーバー(有孔ですので、直射日光を遮りつつ穏やかな光を導きます)・現代的でありながら日本的な印象をつくりだすことができます。
この屋根の納まりは独特のテクニックが必要で、私たちにはノウハウがあります。住宅でも可能です。ぜひご採用頂されてはいかがでしょうか。(撮影:北嶋俊治)
屋根の状況です。以外と違和感の無い「和」の感じが出ています。上部の足場板ルーバーがガラスの雪ガードとなり、直射日光除けとなりますので、トップライトを設けることも可能です。(撮影:北嶋俊治)
建築関連法規によって建物を耐火構造とし、外壁を不燃材料にいなければならない場合があります。鉄筋コンクリート構造の場合は耐火建築物ですので、そのまま外壁に木材を貼り付けることが認められる場合があります。私が設計した「ハートホーム宮野」では、木造軸組耐火建築とした上でさらに外壁に木のルーバーで覆いました。一般的には木造の耐火では外壁を窯業系サイディングなどの認定品で覆われることになり、その上に木を貼ることは認められません。
この事例は、外壁から30センチほど離した位置で木のルーバーのスクリーンを設けることで消防から認められて実現したものです。少し難しい納まりとなりますが、メリットとして、外壁に取り付く縦樋やエアコンの屋外機、換気扇のフードなどをルーバー内に隠すことができることです。見た目も木の暖かさが前面に出すことができます。
木を横桟方向でルーバーとして使うと経年変化(腐ったり、色落ちしたり、曲がってきたり)を気にされる場合があります。当然防腐剤と不燃材を塗りますが、これだけでは数年でメンテナンスが必要になります。経年で変形しないサイズで作り、ルーバー一本一本に水はけが良い勾配を加工をし、水が浸透しやすい切断面を養生する納まりとすることで寿命を飛躍的に伸ばすことができます。この辺りは経験と、同様の納まりで10年以上経った事例研究などのノウハウが必要です。色落ちに関しては、海岸沿いの漁師町などを見に行くとよく理解できます。木の茶色が抜けてグレーに変色し、それがさらに経年による木の美しさを増すことになります。
安易に採用することは難しいですが、美しく温かいい木のルーバーの外壁。ぜひ採用してみてはいかがでしょうか。(撮影:北嶋俊治)
角地33坪の狭い敷地(ほぼ正方形)に3LDK+ルーフバルコニーを考えています。建蔽率60 容積率200 建物の予算が少ないために一部セルフビルド+分離発注に対応してくださる建築家を探しています、好みのデザインとしてシンプルな四角い建物を希望しています。 建築家の所在地について:建築家の所在地にはこだわらない
今まで携わらせて頂いた物件で何回か手作りの鏡裏収納を洗面室でつくらさせて頂きました!勿論、既製品も多々用意されているのですが…大きさが決まっているのとデザインがマッチしないということがいつもぶつかります。今回、ご紹介する2件もそういう中で決まりました。下北沢の家は、コンクリート打放しとシナベニヤでまとめたかったということから決定しました。上連雀の家は家全体の壁床がシナベニヤということもあり、家具もシナベニヤでまとめたいということから決定しました。どちらも、こだわりの中で生まれた鏡裏収納です(^^ゞ
住宅でカガミを使用する場合、考えなければならないことは、安全性が確保できるかが重要です。使用する場所は、玄関の姿見収納、寝室の収納、洗面所、トイレの収納部分に、多く見受けられます。カガミの扉は開閉する時に、開けやすさと他のものにあたらないかを検討する必要があります。扉の丁番の強度、ガラスの厚さ、設置方法とかなり難しい部分があります。このため既製品の収納の場合が多いと思います。ガラスは大きい面積にすると、デザイン的には、きれいですが、ガラスのゆがみや、割れやすさを考慮して、分割して、デザインする方がお勧めです。写真は洗面室の収納です。部屋を広くするためにカガミ収納にしました。間接照明を入れて、手洗いの手元を明るくしました。
断面図
既製品のカガミ収納
傾斜地に戸建を建築したいのですが、なかなか良いプランができずに考えております。場所は京王線のつつじヶ丘徒歩10分ほどの場所で、三鷹市中原となっております。一種住専で、40%/80%ですが、80坪ほどの敷地で、角地、二方向道路です。二区画の建築を計画していますが、高低差5Mの中で、長めの良い、富士山を正面に見れるロケーションをうりにした、おしゃれな建物の提案をいただきたく投函させていただきました。皆様お忙しいところ恐縮ですが、ぜひご一報いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。 建築家の所在地について:建築家の所在地にはこだわらない
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住居併用アパートの建築にあたり、ネットで色々と検索をしている時にふと目に止まったこのサイトですが、簡単にメンバー登録が出来、沢山の親切な建築家の方より、色々な意見が伺え、とても参考になりました...
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