ユーザー 設計工房 be with 海野剛 の写真

建物の高さに関する法規制と言えば、
『道路斜線』、『隣地斜線』、『北側斜線』、『日影規制』があります。
どれも厄介なもので、敷地の形状によっては高さ関係の規制だけで
建物のボリュームが決まってしまうこともあります。  
 

そんな厄介なモノの中で、忘れてはならないものがあります。
それが高度斜線です。
ザックリ言うと、北側斜線を厳しくしたもの。
という感じでしょうか。
場所により規制内容が決められていますが、この区分けをしてるのが
『高度地区』です。
1種高度地区、2種高度地区・・・・・というように、区分されます。
 
注意しないといけないのは、道路斜線や北側斜線は規制値が全国共通ですが、
高度地区の内容は場所により様々ということです。
例えば、東京と横浜では第2種高度地区の内容が違います。
これを間違えると大変です。
計画が成立しないことすらあるからです。 

ご自分の土地の法規制チェックでは、建ぺい率、容積率、用途地域だけではなく、
高度地区の確認もお忘れなく。
 
それから、高度斜線は天空率緩和が使えません。
この点も、十分ご注意ください。

ユーザー 大島功市建築研究所 一級建築士事務所 大島功市 の写真

高度地区は首都圏で主に見られるものです。
建築基準法では北側斜線と呼ばれており…お互いに日影の規制をすることで住環境を良くしようという試みです。

東京都では第一種高度地区、第二種高度地区、第三種高度地区の三種類があり…それぞれ高さと勾配が決められてます。
分かりやすいように、絵をアップしておきます!

東京都の場合は、用途地域が複雑に入り雑じっている地域も多々あり…街並みと高度地区の関係に疑問を抱く場所も多々あるのが現状です。
建物の形も高度斜線によって決められてしまう場合が多いです。
その割りには街並みの統一感がないと感じてしまいます(^-^;…

国にはもっとセンスの良い法規制の設定の仕方、都市計画の考え方をしてもらいたいなあと良く思います…自分も携わりたいぐらいです!

話が飛躍し過ぎましたが(笑)…
高度地区は密集した首都圏で住むみなさんの住環境を少しでも良くしようとする策なのです(^^ゞ

石井記念やまばと保育園(木造・増築)

●設計事例の所在地: 
宮崎県高鍋町
●面積(坪): 
延床面積:160坪、改築面積79坪
●建物の種類(大分類): 
医療・福祉施設
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

中央の円形部分は職員室です。また、保育室が暗くならないようにトップライトをたくさん設けました。そして、とんがり屋根の上には「やまばと」の風見鶏を設けました。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

「今までの職員室が北側の隅にあり、子供らへの気配りや保護者の方々とのコミュニケーションが取れにくいので、その解消を図りたいし、保育室は多目的活動もできるように考えて欲しい」との主なご要望がありました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

中央の円形部分は職員室で、180度、子供たちにいつも気配り・目配りができるよう考えました。また、毎日の送迎時に父兄の方々と気軽にあいさつされていらっしゃるようです。
これは、増築なので既存の施設との調和を図りながら計画しました。

その他の画像: 

大きな保育室は体育運動など多目的に使えるように考えました。ステージを設け、いろんな行事にも対応できるようにしています。ステージには大きな可動間仕切りを設け、それを開閉することで、暗転や夏場の風通しをよくしたりできるようにしています。

これは別建物で、広い作業空間確保のご要望に対して、プレストレスコンクリート構造による広い空間を考えた事務所建築です。遮音問題解決の一つとしてRC構造空間の持つ高い遮音性を活かすことが考えられます。

I-0344、二階建て木造住宅・4LDK(鹿児島県)

ユーザー とも の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
鹿児島県
現住所‐郡市区町村: 
薩摩川内市
依頼内容: 

無理を承知でお願いします。
今新築建設中ですが、業者の数々の嘘、ずさんな施工監理に精神的にもこれ以上話し合いを続けることが無理と思い、
近いうちに建設工事紛争審査会に申請するつもりです。
すでに棟上げまで終わっており、外壁、窓、屋根、システムバスが入っております。
本来なら、基礎の部分が終わっていますので続行するのが一番良いのかもしれませんが、土台などいたるところにカビ
だらけにされ、打ち損じ、木材の欠損も多数あり、見えなくなるところはどうなっていても隠れるから大丈夫という考えに納得できず今こいじは中断しています。
できればすべてはじめからやり直したいのですが、どこにお願いできるかわからずダメもとでここに依頼してみました。
 
鹿児島県薩摩川内市、土地は369.50m2
二階建て木造住宅 4LDK
予算は1000万円代(今の出来高をどれだけ支払うのか未定のため)
 
窓、屋根瓦、システムバス、基礎コンクリートなどいまのもので使えるものはできれば使えればと思います。
今の建物は解体はしてほしいのでそれも含めて相談にのっていただければと思います。
よろしくお願いいたします。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する
 
 
 





那須の家

●設計事例の所在地: 
栃木県
●面積(坪): 
126㎡(38坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

ダイニング:ダイニングの吹抜けを中心に階段や各室が連なっています。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

「週末住居として利用したいので使い勝手よりも非日常的な住まいにして欲しい。」特に「浴室は開放的にしたい。」とのことで2階に浴室を設けることとなりました。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

このお宅を設計する前に同じお施主さんのクリニックを設計させて頂いた流れで依頼して頂きました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

別荘地内に建つ別荘です。日常から離れ週末住居として自然を感じながら過ごせるよう、敷地の勾配なりにダイニング~リビングに高低差をつけることで屋内外の一体感を生み出すとともに、ダイニングを吊り橋状の階段の巡る吹抜けとすることで、食卓を中心とした全体の一体感を生み出しました。吹抜けを巡った廊下の延長にある浴室は、隣地からのプライバシーを守りつつ最大限開放的になるよう設えました。敷地は北側の山から吹き降ろす風が強く、また別荘地としては整備され過ぎた感があったため、外部に対してはガルバリウム鋼板の外壁で閉じつつ、南側の庭に対しては大きく開く外観としました。

依頼者の声: 

竣工引渡しの際に、吹抜けに面したリビングで奥様に「開放的で気持ちいい!」と言っていただきました。その後もお孫さんと豆に訪れて頂いているようで週末住居としての役割は果たせているようです。

その他の画像: 

南面外観:庭に対しては米杉板張りの開いた外観

前面道路から

北側外観:北側に対してはガルバリウム鋼板張りの閉じた外観

リビング:ダイニングとは敷地の勾配なりに段差でつながり、吹抜けに向かっては階段でつながる。

ダイニング:敷地の勾配なりにリビングと段差をつけ、その段差を食卓のベンチとしている。

リビングから吹抜けを望む:吊り橋上の階段が吹抜けを巡る。

浴室:全面ガラスの開放的な浴室。

寝室:吹抜けを巡り各部屋が連なる。

裏の裏は表の家

●設計事例の所在地: 
鎌倉市
●面積(坪): 
240㎡(73坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

前面道路から:北側に面したやや暗い商店街の通りに路地奥の南側の日差しが感じられるようになりました。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

「貸店舗併用」「広いテラスと一体のリビング」「高い天井」「朝から夕方まで日当たりと風通し」「古いレンガ倉庫を改装したアパートメントのようなイメージ」「アイランド型の調理台」などなど

依頼者があなたに依頼した決め手: 

雑誌を見て連絡をしてきて下さいました。その後敷地図と簡単なご要望を伺い最初に提示したプランを大変気に入ってくださり依頼して頂きました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

商店街に面した貸店舗と貸家を貸店舗及びオーナー住居として建替えました。
前面道路は駅至近の生活道路で北側の薄暗い通りに人通りも車通りも多く、以前は道路ギリギリに店が並ぶ建物であったので、歩行者の溜りと南への抜けを持たせるために1階3店舗の間に路地を設けました。路地奥の門扉を抜けると住居エリアになり、外階段でアプローチする住居と店舗部分は上下で分離させました。
鎌倉景観地区でもあり施主も素材感を大事にされていたので、屋外はALC版を基本に押出成形セメント板やスチールを用いモノトーンでまとめました。また、屋内はアメリカで生活経験のあるご夫婦拘りのレンガやスチール・木・塗替えのきく塗装の壁仕上げといった素材感と暖か味のある仕上がりとなり、結果的に、内~外、表~裏の対照的な二面性のある住宅となりました。
現在は植栽帯に緑も入りやや殺伐とした通りに少し潤いが出せたように思います。

依頼者の声: 

実はお施主さん一家は着工の直前に1年間の海外赴任となってしまい、工事中はメールやLINEを使って打合せを重ねました。竣工の時期に奥様とお子さんだけ一時帰国されてお引渡しとなりましたが、ご本人たちの拘りの部分をうまくまとめてもらえたと言って頂きました。

その他の画像: 

LDK:お施主さんが選ばれた拘りのレンガ壁とスチールの階段によってこの家の雰囲気が決まりました。

アイランド型の調理台と照明:奥様が当初からご要望されていた分厚い板の載った調理台の上に
ご主人がネットで見つけてきた直径60cmの特大ブラケット照明が非常にマッチしました。
キッチンもスチールのフレームと木の造作家具で奥様がやはりネットで見つけてきたステンレス
タイルとうまくマッチしました。

書斎:ご家族で使われる書斎として長机と本棚を設えました。

1階店舗の路地

1階店舗

ユーザー 株式会社スタジオ・ノア 森 信人 の写真

敷地6坪の土地に建坪3.6坪で建てた家ですが、この形になるには色んな経緯が隠れています。
小さいだけでも驚異的ですが、確認申請でも難題が起こりました。
出来るだけ大きく作りたいために当初から天空率にかけて設計を行いました。
審査も終盤になったところお隣との共有の塀が既定の高さを超えていたために建築物と見なされてしまいました。
お隣も塀の一部撤去には応じてもらえず、泣く泣く天空率の再計算になってしまいました。
斜めにカットされた造形はすべてこの時のものです。
結果としてユニークな形になりましたが、意図を排除したデザインは説得力があります。
完成してみるとお隣の塀も一部撤去されていました。
あの時合意されていればこのデザインは生まれていなかったと思うと不思議な運命を感じます。
ちなみに敷地は小さくてもロケーションは抜群です。
ここに住む限り花見の特等席は約束されました。

斜めのカットはすべて天空率によるデザインです。

眺望を確保するためにコーナーはサッシの枠のみとなっています。

抜群のロケーションです。
ここに住む限り花見の特等席は約束されました。

ユーザー 設計工房 be with 海野剛 の写真

『天空率緩和』という言葉を聞いたことはありますか?
隣地斜線、道路斜線、北側斜線の緩和規定なのですが、
この規定が形にどう表れるのか、道路斜線を例に見ていただきましょう。

tenkuuritukanwa

手前から2番目の建物は、道路斜線のラインで壁が折れてますが、
手前の黒い建物は、壁がそのまま立ち上がっていて、
道路斜線のラインを超えています。

 
天空率緩和を使うと、このようなことが出来るのです。
この住宅は箱型のデザインにしたかったため、天空率を使用しました。

 
住宅は、ガレージ部分など隣地との空きが意外にあるので、
天空率緩和が有利になる場合があります。 
『斜線の勾配がデザインの邪魔だなー・・・・・』
という時は、天空率のチェックをおすすめします。

ユーザー 建もの探訪ファン の写真
建もの探訪ファン
感想: 

空気が緩む日。
まだまだ冬の景色だけれど、春まであと一歩、と楽しくなる。
今年はとうとう、目がかゆいけれども。
 
            ◇ ◇ ◇
 
今回の建ものは「庭を抱く自然素材の家」。
http://www.tv-asahi.co.jp/tatemono/backnumber/#!/2015/7
質朴で透明感のある建ものだなあと思った。
 
            ◇ ◇ ◇
 
ひな壇状になった住宅地の角地。
奇麗な長方形の敷地は、たっぷりの広さがある。
独立した和室、LDK、独立した和室、主寝室、子供たちの個室、書斎、そして広いお庭。
それらをきちんと確保して、美しく配置されたお家。
首都圏でもこんな形でお家がつくれたら理想的だ。
この「無理のない」という贅沢さ!
それでいて、不思議と質朴な、簡素なという印象を強く受けた。
 
建ものは、あくまでニュートラルに、シンプルに、とでもいおうか。
すっと一歩引いて暮らしを支えてくれているような、
そんな控えめで主張のない建もののように感じた。
 
その印象は、すっきりとした箱型の建ものであることや、色合いのせいかもしれない。
真っ白の漆喰や、節のはっきりした木目の見える家もまた力強いけれど、
この建もの色合いは限りなく優しい。
少し緑がかったようなLDKの砂漆喰はとてもやわらかだし、
床や天井、廊下の壁の木は、木目の個性おとなしく、あくまで静かな背景になっている。
しゅっとした現代的な感じもするのに、古い父の実家の廊下を歩く時の記憶が
ぱっと頭の中に広がった。
 
建築家が設計したダイニングテーブルや造作のウッドデッキの長いテーブルも、
あっと驚くような奇抜さや色気はないけれど、
まるで建ものから生えてきたようにこの建もののものとして、とても美しかった。
 
            ◇ ◇ ◇
   
お部屋の大開口は、とても開放的で気持ちが良さそうだと思う一方で、
南側、東側の隣家との関係がなんとなく気になった。
どちらの境界もがっしりとした塀を設けているわけでなく、低く細いフェンスがあるだけ。
お隣さんにも大きな窓はなく、目と目が合ってしまう、というわけではなさそうだ。
しかし、こちら側にあまりに開放的な大開口があるだけに、
お隣さんは、なんとなくお庭やお家に目を向けてはいけないような気になるような気がした。
 
今はこの広々としたお庭で、少年野球で活躍中のお子さんが練習をしたり、
キャッチボールを楽しんだりされているご様子。
だから、芝生が広々、それだけのお庭もよいかもしれないけれど、
境界をやわらかにするような樹木や花、
お隣さんの目をも楽しませるような果樹のあるお庭に、
なっていったらいいのになと思った。
 
我が家の窓からも、お隣さんは道路一本隔ててすぐだ。
それでも、お隣さんの柿の木にやる目線に後ろめたさがないから、
窓を開けて深呼吸のひとつもできる。
 
道路からは隔てられた別世界のお庭。
素敵な別世界は、お隣さんとの素敵なつながりであるのもいいと思う。

木漏れ日の家

●設計事例の所在地: 
愛知県一宮市
●面積(坪): 
33坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

限られたコストの中、耐震補強をして、構造体をそのまま仕上げとして、塗装工事などの仕上げ工事を最低限として、開口部などを30mmの穴をあけ、光、風を取り込むこととしました。新しい中古住宅の保存としてグッドデザイン賞など多数評価をうけました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

コストがかなり厳しいなか、耐震補強、すみごごちを実現させてほしいと、ご要望されました。

その他の画像: 

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