越谷市の旧来からの住宅地です。土地購入からご相談を受け、竣工までお付き合いさせていただいた案件でとても思い入れのあるお宅でした。突き当り道路の先端で、南側は用水路という、閑静で、日照も期待できる申し分のない土地でした。
小さなお子様達3人の子供部屋、グランドピアノを置けるピアノ室、客室、広めのLDK、書斎コーナーなどの御希望。また西川杉の植林ボランティアを経験されているので、当然無垢の床材は必須条件。さらに太陽光発電など。
一つ一つの悩みを、具体的に解決策を提示したことです。また、プランの中で細々とした提案などが気に居られた様です。外観、内観とも3Dパースでイメージが伝わるようにしました。
お子様達が小さいので、リビング階段から2階に上がれるようにして、常にリビングを家の導線の要にしたことです。その甲斐あって、家族の気配が家の何処に居ても感じ取れるようになりました。また、健康に配慮して、床は杉の無垢材にひまわり油のワックス、壁、天井は珪藻土などを採用。
竣工した翌年の年賀状に家の玄関の前で、御家族で撮った写真がありました。「おかげさまで、素晴らしい新年を迎えることが出来ました」、大変嬉しい年賀状でした。「楽しい打ち合わせで、終わってしまったのが残念です」
プレゼンの時のパースです。南の用水路からの俯瞰です。
リビング上の吹抜け。リビング階段とピアノ室への全開口間仕切り扉。
リビングからダイニングを臨む。床は杉の無垢材。壁、天井は珪藻土。
細々とした工夫の一つ。階段裏、廊下の一面を利用してフックを設置。
南側外観
北側にある実家への影響を最小限とするため、ロフトのある平屋で計画しました。プラン上中廊下とせざるを得えませんでしたが、ロフトへ続く階段上部に開口部を設け、採光を確保しています。
リビング
眺望のある家
きめ細やかな監理
宝塚市の高台に建つ『売布きよしガ丘の家』は2010年5月に竣工。この建物は建築家、横河健が設計した『MEFUの家』の跡地に建っています。MEFUの家が解体され3区画に分割。2区画は分譲住宅となり、残り最後の区画を依頼主は購入されました。 MEFUの家の設計概念でもあった『東側道路へは閉じ、南面に開く』コンセプトを継承した計画としました。また、2階にリビングを配置することによって、『宝塚市街~大阪市街まで見渡せる眺望』を得ることが出来ました。
断熱材にはエコで省エネな材料であるセルロースファイバーを採用することによって、快適な住環境を得ることが出来ました。非常に断熱性能が高い材料なので光熱費の節減にもつながります。また、調湿効果も高い材料なので快適且つ健康的な住宅になります。
仕上げ材料にはサンゴで出来た左官材料を使用しています。この材料にも優れた調湿効果があります。表面の仕上げが良い風合いの材料であり、性能・デザイン共に優れた材料です。また、キッチンにはシンプルで耐久性の高いステンレス製オーダーキッチンとし、構造材(土台・柱・梁・・母屋・小屋束)は全て無垢の木を使用しています。
外観のデザインは屋根の軒を大きく出すことによって雨から外壁・建物を守り、耐久性向上を図りました。また、道路側の窓のガラスにはすりガラスを採用し、夜間に窓からもれる灯りをデザイン。全体的にシンプルで飽きのこないデザインを心がけて設計を行いました。
山梨県甲府市 介護保険の短期入所施設20室 平屋 予算12、000万円以内
上棟が終わって、家の大きさが見えてくると面白い現象があらわれます。とても大きな敷地ですと、関係ないんですが、私が依頼されるのは狭小敷地が多く、設計の段階で、ほとんどすべての方が、更地の敷地状態ですと「ここに本当に図面どおりの建物がはいるんですか?」と疑問をもたれていたのが、上棟後「本当に入りましたね。」と感想を述べられます。それは、「信用されていなかったんじゃないの。」と言われると身も蓋もないですが、その表情を見るのも楽しみです。さて、これから眼を離せないと書きましたが、上棟時は仮組みですので、柱と土台、梁などがきちんと固定していないんですね。今みたいにプレカット工場で加工してくるようになる以前は、大工がきざみをきちんとやって、接合部も継ぎ手、仕口などでやっていましたので、上棟時にはがっちりと組まれていたのですが今は、さまざまな金物で補強をしなければならなくなったのですよ。
瑕疵保証の検査員もやっていますので、こういうチェックも仕事の内ですけれど、大工も大変、設計士も大変、で結構まちがえてしまい、私のような瑕疵保証の検査員にチェックされ、駄目だしされてしまうのですよ。
仕事なので、ごめんなさいね大工さん。自分の設計の場合は他の人にチェックされて、内心「この検査員厳しくない」なんて思っていたりします。
将来に備えてバリアフリーの平屋住宅を建てたいという方が増えています。平屋住宅について岩田建築アトリエ 岩田 和哉さんに伺いました。
独立した当初から平屋を手がけてみたいという思いはあり、機会があれば平屋を提案していたのですが、なかなか実現には至りませんでした。 そんな中、建築家紹介センターを介して知り合ったクライアントから平屋の希望があり実現したのがきっかけです。
メリットとしては、2階との位置関係が発生しない為、平面構成の自由度が高い点や、木造ではよく問題になります2階の音の問題が無いという点かと思います。また、建物自体の高さを抑える事ができるので、街並みに威圧感を与えることもなく溶けこむような雰囲気が生まれます。 デメリットとしては、後にコメントしますが、コストの面かと思います。
「平屋は最高の贅沢。」という言葉をよく耳にはしますが、全てのクライアントにとって必ずしも平屋がベストとは限りませんので、よくクライアントの要望や生活スタイルを聞いた上で、平屋という選択が良いかどうかを判断するように心がけています。
各部屋(空間)の構成をバランス良く配置しないと、空間と空間を繋ぐだけの為の廊下が多くなり、床面積が増えすぎてしまうので、その点を注意します。
同規模の2階建ての住宅と比べると、建築面積が2倍近くなり、屋根とそれに伴う断熱材や基礎の量が増えていきますので、やはり割高な感じがすると思います。
平屋を実現する為には、敷地の条件や予算の条件など、色々な条件をクリアする必要がありますが、平面や空間の構成を工夫する事により条件をクリアする道筋が見えてくることがあります。 最初から諦めずに、実現する可能性を信じて模索することをお勧めします。
当初は防犯と通風を兼ね備えた格子戸を提案したのですが、実際に完成した格子戸に閉じられた空間を体感したところ、想像以上に気持ちが良く、室内にも安定した光を取り込むことができました。クライアントにもご好評いただく事ができました。 ただ、インナーデッキの奥行きをよく検討しないと、室内への光の入りが不足する可能性がありますので、その点はよく検討する必要があります。 インナーデッキ (左)閉鎖時 (右)開放時
建物南面のデッキを、プライバシー・防犯・通風の役目を果たす格子戸を設けることにより、夏の夜に窓を開けたまま寝ることを可能にしました。また、格子の効果は日中、外からの視線を遮るだけでなく、部屋の中に安定した光を採り入れる事も可能にしています。
ご夫婦による、おふたりさまの住まいです。ひとつのワンルームのような空間の中に、気兼ねなく過ごせるような居場所を点在させています。
コの字の建物配置の中に囲まれた広々としたデッキスペースと、各部屋が繋がれたゆったりとした平屋の住宅です。ご主人が車いす常用者のため、廊下も一般的な幅より広く、段差も抑えたバリアフリーとなっています。
建物の性能としては、かなり厚めのグラスウール充填断熱にフィルムを丁寧に施工して建物性能を上げ、第1種換気をによる空気の循環を行う事で、リビングのエアコン1台で建物全体を温めたり冷やしたりしています。
シンプルに考え、シンプルにつくる。という事を表現しています。
イベントホール・精細LED大型スクリーン
精細な大型LEDスクリーンをステージ背面に設置して、演者の表情をライブで表示する。また、リアルタイムで文字情報も表示可能で様々な用途展開が可能である。イベント中に流れる映像と演者のコラボレーションはイベント空間の演出に効果的である。
近隣商業地域に建つライブハウス
イベント時に音が漏れるのを心配されたが、施主の思い通り完璧に遮音できた。
音処理のノウハウ
近隣の住宅地に音が漏れるのを心配されたが、オリジナルの音処理で解決し満足して頂いた。
デッキスペース
豊かな自然環境の中に建つ別荘。ライブやデッドな音を自由に可変可能な音楽スタジオを併設する。
数週間ほど前、韓国の新築マンションが大きく傾き取り壊しを行うといったニュースや、北朝鮮でのマンション倒壊といったニュースがありました。隣国の事と思っていたら、今度は横浜のマンションで不同沈下により傾いたマンションのニュース。
これは2003年に分譲されたもののようですが、大手のディベロッバーが販売、大手ゼネコンによる設計・施工物件との事。原因は調査中のようですが、基本的には施工した杭に支持層まで届いていなかった部分があった為のようです。
この2月には南青山の高級マンションにおいて構造上の欠陥が見つかり、取り壊しを行うというニュースがありました。これも業界最大手といって良い不動産会社とゼネコンによるもの。
前者は社会問題になった姉歯事件よりも前の物件で、後者は最近のものという時期の違いはありますが、いずれも施工上のミスである面では共通するものです。姉歯事件のように安く造ることで利益を上げるという悪意のあるものではありませんが、結果としてユーザーに損害を与えるという面では同じ事です。
あくまで推察ではありますが、前者は専門工事ということもあり、ゼネコンが杭業者に管理を含めてほとんどおまかせで杭の施工を行ったもの、後者は設備工事を含めた総合的な監理が行われていなかったか機能をしていなかった為のものと思われるものです。
人員や人材不足に起因するものでもあるかと思いますが、現場の技量の低下、監理体制の不整備が招いたミスと考えられるものです。
また、大手だから安心ということは昨今では通用しないものになってきたようにも思います。
大量生産・大量消費という時代から、より高いクオリティが求められる時代に以降しつつある今日であれば尚更のこと、このようなミスを防ぐことは当然の事。
その為には施工会社の工事管理者の人材・人員確保は当然ですが、第3者的視点による監理が行われるような「しっかりとした監理体制の必要性」をあらためて感じさせるものです。
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早速丁寧なコメントを頂きました。おかげさまで目的とした件について回答が得られました。いろいろと有り難うございました。だいち
この度は、建築家依頼サービスを利用させて頂きありがとうございました。お蔭様で多数の方からご連絡を頂きました。 弊社近くの建築家様がいらっしゃったので、...