●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
親と子、2つの棟からなる2世帯住宅。施主は共働きで、小学生の子どもは学校から帰ると、もう一つの棟に住むおばあちゃんの家へ。子どもは頻繁に行き来するが、日常生活は互いに干渉のない状態を保ちたい。その思いが、2棟の間に設けた中庭に託された。住宅密集地に建っているので、外に向いて閉じ、内に向いて開きつつ、風と光を取り入れるにも中庭は有効に機能した。デザイン的には、南に向かって傾斜した屋根が、2棟で一続きになって見える効果を狙う。敷地は変形していて台形に近く、それを利用し建物を計画した。