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引き続き前述の“コストダウンのポイント”から、更に、更に、省けるものは省きます。
超ローコストでは、いろいろなものを省きますが、この家は、何を生かすか、何を売りにするか、それを実現させるために省く作業をするわけで、何から何まで省いてしまうわけではなく、むしろ、家のクオリティーを上げるための工夫と言った方が正しいでしょう。

① 対面キッチンより、キッチンとダイニングを一体で考える!

キッチンとダイニングの空間を共有することで、広さを確保します。
流し台は、壁に沿わせ、壁収納の一部という扱い方をするとデザイン的にシンプルでモダンな感じに出来ます。ダイニングは、時に、キッチンスタジアムのごとく全て料理を作るキッチンの作業場になったり、また、ダイニングの食卓が子供の勉強場所として占領されている場合には、流し台の延長の作業台や普段は、閉まってあって必要な時に出せる跳ね上げ式の机等で、オシャレなハイスツールに腰をかけて簡単な食事を取ったり、家事をする、そんな感じでしょうか。

② 浴室やトイレ以外の間仕切、扉、必要ですか?

最低限、高気密・高断熱さえ施工すれば、後は、当面オープンで過ごすことにします。
若いうちは、家具でオシャレに区切りましょう。
間仕切は、子供の成長に合わせて造っていってもいいわけです。

③ 玄関は、必要ですか?

玄関は、家の出入口だけに使われ、そこに居座って何か作業をするわけではありません。
靴をしまう場所さえ確保できれば、縁側や居間の南側に土間を創り、そこがその家の出入口になってもいいわけです。
そして更に、その土間の片隅に、カーテンで仕切られたネコ足のバスタブが置いてある浴室にするというのも、昔の民家の土間に置いてある五右衛門風呂を彷彿とさせるレイアウトで斬新かもしれません。

④ 当然、家全体の面積も抑えます!

後で、増築できるような最低限の間取りにします。
将来、金銭的に余裕が出て来て、生活スタイルがあまり変わらなくなって、落ち着いて来たら、シッカリと増築をしてゆったりと暮らす。そのようなことが出来るプランにしておくという考え方も必要かもしれません。

⑤ お施主さん工事を考える。

塗装は、工務店が用意しますが、お施主さんが塗るという方法もあります。
家具は、お施主さんが造り易いようにシンプルに設計します。日曜大工で、じっくり造ってみてはどうでしょう。
外構工事も出来るだけ、ご家族でご協力ください。
場合によっては、壁の漆喰塗りも挑戦してみませんか。

様々な省く考え方を話してきましたが、何度も言いますが、これは全てその家の売りを、やりたいことを、これだけは贅沢に創ろうという夢を実現させるための工夫というわけです。
ハウスメーカーのように、全てそこそこ安いものを使って、何だか安いだけの家になってしまったというものにしないためです。
考えていけば、コストダウンの方法は、他にもいろいろあります。
お任せください、大船?に乗ったつもりで。いっしょに創っていきましょう。

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家を建てる場合、誰でも際限なくコストがかけられるわけではありません。
建築工事は多岐にわたる材料、それを使って造る多くの業種が関わってきますので、タズナを引き締めていかないと、見積時には、予算の1.2倍や1.5倍に直ぐになってしまいます。
では一体、予算を踏まえた設計とは、どう進めていけば良いものなのでしょうか。そのポイントを考えて見たいと思います。

① 床面積は、抑え目に!

計画が進んでいくと、大きくしたものは、小さくしにくいものです。大は、小を兼ねるかもしれませんが、予算まで兼ねません。
一度、今までの生活で無駄になっていたところを見直してみましょう。あるはずです、仕訳してみれば。持っていてもこれから一生使わないもの。新しい家には、合わない間に合わせで買った家具や寝具。
出来るだけ早いうちに、引越しの整理や支度をしてしまうと考え方が変わるようです。(支度をするということは、頭使って、更に、体使って考えるからでしょうか。)
無駄な廊下は、創りたくありませんね。
子供部屋も、昼間大半を外で過ごす子供にとって南向きの6畳や8畳の部屋は、引篭り易いだけで、そのようなりっぱな部屋はいらない筈です。
家の中で、恵まれた条件の場所は、みんなが集う居間や食堂、家族室、多目的室に当て面積も抑えましょう。

② 建物の間取りを正方形に近づける!

中庭のある家や1階と2階の大きさの違う家、雁行させた家などは、四角い家と比べて、その分だけ壁の面積が増えるのでコストがアップします。
出ているところや引っ込んでいるところが多いので、使う材料も増えますし、手間もかかりコストに反映されます。
中庭やデザインとして雁行させたりする手法にこだわるのであれば、その分だけ他を削って予算を確保しておくことが大切です。
外部に面する表面積(外壁)も増えるため、外部の影響を受けにくいような気密、断熱も、よりシッカリ考えておく必要もあります。

③ 屋根は、片流れが一番安い!

切妻や入母屋のように屋根が折れている棟のある屋根は、折れている部分の雨仕舞を納める特別な材料や手間がかかるのでコストアップになります。
コストを抑えるのであれば、片流れが安価。
洗練されたイメージの外観が創り易いので、シンプルモダンなスタイルには、向いている手法かもしれません。

④ 部屋の広さを○○畳で考えない!

工夫次第で、実際の部屋は、四角い部屋とは、全く違う広々感や使い勝手の良い空間に変わります。たとえば、隣の部屋と一体になるように考えたり、天井高を低い所もあれば、高い所もあるといったようにするだけでも、家の中が変化に富んだ開放的な空間になったりします。ハウスメーカーのように、ただ単に、6畳必要、8畳必要というのは、無駄を省く作業において、妨げになったりします。
図のように、畳半分ちぢめても、言われなければ解りずらい広さです。ちぢめた分を広く取りたい居間や食堂にまわして家のバランスを考えることも大切です。
もっと、部屋の広さを柔軟にとらえましょう。

⑤ せっかく建てるのだからといって、設備は高価なものになりがち?

建物の耐用年数と設備の耐用年数は違います。設備を建物に組み込むような高価なシステムは、お薦めできません。
建物を50年、100年持たせようと考えているのに、設備は、7年~15年です。昔のセントラルヒーティングのような後で交換出来ないようなシステムは止めましょう。製造会社が残っていたとしても、10年、20年後のアフターをしてくれるとは思えません。
時代と共に、家の設備に対する考え方は、変わってしまいます。後で、変えられる、どうにでもなるような、組み込まないで、ただ付けるだけのような設備を考えることが大切です。そのシステムを使うことが最優先の希望であって、そのために家を建てるのであれば別ですが。

⑥ 竣工時に完成と考えない!

変化の早い昨今、家に対する考え方、価値観は、生活が変化し家族構成が変わると、数年で変わってしまいます。
きちっと、区切った間取りは、直ぐ使いずらくなります。あまり区切らず大らかに創ることが重要です。
家族がどの部屋に行ったか分からないような個室重視の考えは、閉鎖的です。家族なんですから、もっと開放的で良いのではないでしょうか。
あまり壁で区切らず、大半を家具や安価なフスマ、障子で区切り、家族の気配が感じられるような開放的な家が、ちゃんと家族の絆を育んでいける家になるのではないでしょうか。
ウッドデッキは、後からでも出来ます。
外構も、序々に気に入った樹木を植えていくのも楽しいものです。

⑦ 工務店が安く出来る材料、工法を使う!

設計段階から、工務店に安く出来る材料や工法を聞きながら設計を進めるのもコストを抑える方法のひとつです。
工務店によって、材料の入手経路や造り方によって、安く造れる様々な秘策があります。
ケースバイケースですが、必ずしも、何社か見積って比較することで安くなるとは、限りません。はじめから相談に応じてもらえる良心的な工務店にお願いした方が、安くなることが多いことも事実です。

⑧ 建具は、引戸のフスマや障子が安価!

木製建具工事だけでも、家一軒、100万円、130万円というようにかかるわけです。
これを、全て、1/2、1/3の値段のフスマや障子にすることで、大分コストダウンに繋がります。一般的な普通のフスマや障子をそのまま使うわけではなく、やはり、設計事務所でデザインしますので、一工夫して使います。

⑨ 防犯対策グッズをホームセンターで買う?

防犯ガラス、防犯フィルム、雨戸は、アルミサッシをもう1つ付けるくらいの値段です。家の防犯は、窓や戸を開けられてしまう時間を稼げればいいわけで、面付錠やサッシ補助錠で鍵を増やしたり、クレセントをダイヤル式のものに変えるなどで対応できます。それは、全て、ホームセンターで間に合ってしまうということになります。(防犯ガラス、防犯フィルム、雨戸は、これで絶対安全というものではなく、時間をかければ破られます。)

⑩ アルミサッシは、引き違いを多用する!

一番多く使われているアルミサッシは、引き違いです。
ということは、引き違いが一番流通していて安いということになります。
小窓を使って、デザインするような場所は、お金をかけますが、そうでない場所は、出来る限り、引き違いアルミサッシを使うことをおすすめします。

以上のように、コストダウンに繋がるポイントを考えてみましたが、次は、更に、これくらいでは生ぬるい“超ローコスト”について、考えてみたいと思います。

I-0141、店舗兼住居の新築(熊本県)

ユーザー 四郎 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
熊本県
現住所‐郡市区町村: 
熊本市中央区
依頼内容: 

熊本市内で店舗兼住居の新築を計画しています。未だ土地も決定していない段階ですが、気長に相談に乗って頂ける設計事務所さんを探しています。今のところ、200m2弱の土地に建坪30くらいの実質2階建てで、特に内外両断熱工法によるRC構造を考えています。よろしくお願いします。





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開催期間:2014年5月1日~2014年5月13日
 
当選者の決定方法:抽選
 
当選者数:
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簡単皮むきグローブ ムッキー:1名様
 
当選発表:2014年5月13日
 
当選者の発表方法:当選者に直接、twitterのDMでお知らせします。

桃山台の家

●設計事例の所在地: 
大阪府吹田市
●面積(坪): 
233.36㎡(70坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

角地で高低差のある敷地の特性を生かしたエントランスゲートと一体をなす高い塀。
カーブ状の流れるような塀は、色や形状、質感によって周辺に対する威圧感を抑え、優雅に敷地全体を包み込んでいる。石や珪藻土、木(ウッドスクリーン、備え付け家具)等の自然素材を取り込み生かすことで、内外供シンプルな中に、優しさと緊張感のある豊かな内部空間を醸し出し、ダイニングキッチンと一体のリビングは、吹抜けやテラスによって、より明るく開放的なものになっている。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

希望はセキュリティがしっかりしている事。敷地全体に塀を設けてほしい。
後はシンプルで居心地のいい家であるのと愛犬(ミニチュアダックスフンド2匹)とも楽しく過ごしたい。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

以前設計した住宅のお施主様と友人であったことで紹介され、ハウスメーカーにも依頼されたが、私どもの提案を気に入っていただいたので決まりました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

プランに対してはさほど問題はなかった。ただ、道路に対する敷地の高低差を調整しながら、塀の高さや質感の統一性を調整するため、かなりの時間を要した。

依頼者の声: 

心配していた塀も一体感があって道路からは高く、テラスからはそれほど高さがなく、リビングからのつながりが気持ち良い。室内の大判タイルも愛犬が走っても滑らない材質で仕上げてあるので安心した。

その他の画像: 

道路と敷地の高低差を考慮しながら、地下ガレージの出入り口や塀の高さなどをデザインした。

地下のビルトインガレージ。
地下といっても道路と敷地とに高低差があるので建築的には地下だが、実際は道路レベル。)

吹き抜けのあるリビング。

2階からリビング吹き抜けをみる。

リビング階段部分の自然石張りの壁。

窓から差し込む日差しが気持ちいいダイニングキッチン。

↑平面図

断面図

古江台の家

●設計事例の所在地: 
大阪府吹田市
●面積(坪): 
171.92㎡(51坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

 シンプルモダンな住宅。そして内部は石等の自然素材を取り入れる事で、優しさと豊かさを感じられる空間になっている。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

シンプルモダンなデザイン。そして自然が感じられる豊かな住宅。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

以前に施主の知り合いの住宅を設計していたこともあり、信頼関係があった。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

施主の希望は、会社の代表であり、人を招待することが多いのでショールームのような生活感が感じない、それでいて住みやすい住宅。床はDKとリビングとに段差を設け、すべて大理石柄の大判タイルとした。壁は一部石張りとし豊かな居住空間が得られるよう配慮した。

依頼者の声: 

希望していた家になった。上質で品がよく、自然石が全体を引き締めていて、大きな吹き抜けのあるリビングをより豊かなものにしている。ただ、欲をいえば周辺の環境がよければもっといいものになったかなと思う。

その他の画像: 

外観、夜景。

階段壁に、自然石張りを設えた吹き抜けのあるリビング。

室内、段差を設け、間接照明を設えたダイニングリビング。

リビング、吹き抜け。

開放的で居心地の良いアパート(no922、千葉県船橋市O共同住宅)

開放的で居心地の良いアパート・外観

設計者からの事例紹介文

 
船橋市に計画した木造2階建の単身者を対象とした集合住宅の建替計画です。
 
敷地南側に隣地の建物が迫っているため、一般的な集合住宅に見られる画一的な南面開口・北側廊下の構成から脱却し、敢えて南面の開口は閉じ、敷地周辺の各角地に開かれた緑の景観を採り入れるため、コーナーに大きな開口を設け、ワンルームながら、開放的な居心地の良いスペースを創造しました。
 
建物の外観は内部空間のコンセプトを明快に表すため、独立壁で挟まれたスリット状のコーナー開口のみで構成し、寄棟形状の屋根を中央の外部共用エントランス部分でニ分割されたシンプルかつモダンな建築デザインとしました。
 
ローコストな上に、下水道が整備されていない地域のため、浄化槽設備を必要とし、コストの調整に苦労しましたが、工務店の協力もあり、無事工事を完遂することができました。
 

開放的で居心地の良いアパート・外観

O様へのアンケート

 

  • 建築家紹介サービスを知ったきっかけはなにですか
     
    インターネットから検索しました。
  •  

  • 他にも似たようなサイトはあったと思いますがどうしてこのサービスを利用されましたか?
     
    HPがわかりやすく雰囲気がよさそうだったからです。
  •  

  • あなたにとってこのサービスを利用して良かった点(メリット)は何ですか?
     
    たくさんの設計事務所からいろいろな提案があり、考えさせられることも多く、大変参考になった点です。
  •  

  • このサービスを利用される前に「不安だった事」「心配だった事」はありましたか?
     
    特にありませんでした。
  •  

  • 実際に利用してみていかがでしたか?
     
    頂いた資料を基に選んだ複数の建築士さんとお会いし、お話しを伺って頂きながら、具体的な計画案を頂くことで、直接お会いする前には気付かなかった点が見えてきたことがよかったです。
開放的で居心地の良いアパート・室内

設計事務所について

     
  • ハウスメーカーや工務店に依頼せずに設計事務所に依頼された理由を教えてください。
     
    参考までに提案依頼したハウスメーカーではかなりの高額の見積を出され、現実的にムリでした。
    加えて設計事務所の建築家さんには、ローコストでありながら高品質のハウスメーカーの規格商品にはないオリジナリティのある提案を期待したためです。
  •  
     

  • あなたにとって設計事務所に依頼して良かった点(メリット)は何ですか?
     
    ローコストの制約の中で、こちらが思いもつかないような素敵なアパートを設計して頂いたことです。
  •  

  • 設計事務所に依頼される前に「不安だった事」「心配だった事」はありましたか?
     
    特にありませんでした。
  •  

  • 実際に設計事務所に依頼してみていかがでしたか?
     
    設計依頼しましたSO建築設計の日吉様には設計時から施工、引渡し後まで、一貫して誠実・柔軟且つ、きめ細やかに設計・監理対応して頂き大変感謝しております。
開放的で居心地の良いアパート・室内

完成した建物について

 

  • 一番、気に入っているところを教えて下さい。
     
    周辺の環境に配慮しながらデザイン上も洗練されたモダンなアパートで、全住戸とも満室となり、大変満足です。

建物概要

  

  • 当サイトでの物件no・物件名:no922、千葉県船橋市O共同住宅
  •  

  • 敷地面積:118.37m2
  •  

  • 建築面積:71.00m2
  •  

  • 床面積:142.00m2
  •  

  • 主な仕上げ
     
    外部
    屋根 :スレート葺
    外壁 :サイディング仕上
    内部
    床/フローリングt=12mm
    壁・天井/ 石膏ボード下地クロス貼
  •  

  • 構造(○○造○階建て):木造地上2階建て
  •  

  • 敷地について(特徴・立地・周囲の環境など):
     
    閑静な住宅地の中、敷地南側に隣地の建物が迫っている。
    北・東2面接道角地
  •  

  • 建築主の設計に関する要望:
     
    建築年数が経っても空室が出にくい、魅力ある物件に。
    奇抜な外観ということではなく、内装設備重視。
    但し低コストで
  •  

  • 設計上の工夫・建物の特徴・特徴となっている空間など
     
    敷地南側に隣地の建物が迫っているため、敢えて南面の開口は閉じ、敷地周辺の各角地に開かれた緑の景観を採り入れるため、コーナーに大きな開口を設け、ワンルームながら、開放的な居心地の良いスペースを創造しました。

主な外部仕上げ・内部仕上げ・特筆したい設備など

 

  • 外部仕上
     
    屋根:平形屋根用スレート葺クボタ松下 コロニアルクワッドt=5.2mm)
    外壁:サイディング仕上(クボタ松下エクセレージ14 ニューストライプ8横張り)
  •  

  • 内部仕上
     
    床/フローリングt=12(ノダ Nクラレス)
    壁・天井/ 石膏ボード下地クロス貼(サンゲツ SP)
  •  

  • 特筆したい設備
     
    浄化槽設備

工事費について

 

  • 最終的な工事金額(設計監理料・税込)
     
    3200万円
  •  

  • 上記から通常をハウスメーカーが坪単価表示に含めない工事項目(解体・地盤補強・杭・屋外給排水・下水道接続・雨水排水・屋外電気配線照明器具・空調設備・家具・太陽光発電・外構など)をひいた金額
     
    2300万円

 

設計者

ユーザー SO建築設計 日吉 聰一郎 の写真
世田谷区桜丘2-8-12 T's garden千歳船橋204
03-3425-1536

コートハウス・インタビュー・三浦尚人建築設計工房 三浦尚人さん


 
住宅密集地でもプライバシーを確保したいという方に最適な住宅がコートハウスです。
今回はコートハウスを得意としている三浦尚人建築設計工房の三浦尚人さんに、コートハウスについて伺ってみました。 
 

お話を伺った建築家

ユーザー 三浦尚人建築設計工房 三浦尚人 の写真
練馬区石神井町1-15-16-203
03-6326-2141

 

コートハウスとはどのようなものですか?

 
コートは中庭という意味でパティオともいいます。 
 
コートハウスとは建物や塀で囲まれた中庭のある住宅のことを言い、建物と塀と庭とが一体的になっていることが特徴的で、外部に対して閉じた表情をもつ一方、内部に対しては開放的な表情をもった住まいのことです。 
  

貴社がコートハウスを手がけるようになったきっかけがありましたら教えて下さい

 
私が自分自身の設計事務所を開設する前に勤めていた設計事務所でもコートハウスを数多く設計していたこともありますが、私が日頃住宅街を通るたびに疑問に思っていたことのひとつに、屋外空間である「庭」が蔑ろにされていて土地に対して住宅(建物)が建った残り(余り)の土地が庭という印象を強く持っていました。 
 
建蔽率という法的制限によって土地全体に対して建築出来る面積が限られている状況の中で、屋外空間である庭を内部空間の延長としてもっと積極的に取り込んだ住まいはどうかという思いを私は持っていました。 
 
私が独立後にはじめて設計依頼を受けた建て主ご夫妻から「明るく風通しの良い家で、リビングからは眺めのいい庭があり、プライバシーとセキュリティを重視した住まいにしてほしい。」というご要望があった際に、私は中庭のある住宅、つまりコートハウスを建て主ご夫妻に提案したことがきっかけです。 
 
この提案を気に入っていただき、完成して出来た住宅が設計事例として掲載していただいている「中庭のある平屋住宅」です。 
 

コートハウスのメリットとは何ですか?

 
外部からの視線を遮ることが出来るのでセキュリティが高く、プライバシーを確保してプライベートな半屋外の空間としての利用が可能です。 
 
中庭を囲むように建物が建っているので空間的な距離感と奥行き感があると同時に、中庭を介して室内に居ながら自分達の住まいを眺めることが出来ます。 
 
中庭に面する部分に大きな開口部(窓)を設けることで住まいの内部が明るくかつ、中庭と一体的な空間となって広く感じられます。 
 
中庭に緑(高木、低木、落葉樹、常緑樹)を植えることで、豊かな屋外空間を楽しめて四季を感じることが出来ます。 

 

コートハウスのデメリットを教えて下さい。

 
塀を含めて外壁面積が多いのでその分建設コストが高くなり、その後のメンテナンス費用も多くかかります。 
 
中庭部分の床(木製デ敷きッキあるいはタイル貼り)と樹木などといった外構工事費が住宅本体工事費とは別にかかる点と、住まわれてから中庭部分の床のメンテナンスや樹木の剪定などが定期的なお手入れ必要となります。 
 
中庭に面する窓(サッシ)は採光や通風を確保するために大きくなるので、その分コストが高くなります。 

 

コートハウス設計の際に注意していることを教えてください。

 
中庭を介してどのように内部へ光が入り、風がどのように抜けるかを図面のほかに模型とCGで必ずチェックしています。 
 
少なくとも6畳程度の広さの中庭を南面や東面に配置して、リビングまたはダイニングといった家族の団らんスペースと中庭がつながるようなプランを考え、どのような中庭をイメージされているのかを建て主様からあらかじめ伺っておくようにしています。 

三浦尚人建築設計工房 三浦尚人さんのコートハウス設計事例

画像 建物の名称 紹介文
中庭のある平屋住宅

この住宅は、これから老後を迎えるご夫婦二人のための住まいです。
場所は福島県いわき市の中心地に位置しており、近くには幹線道路が通っています。

中庭を挟んだ二世帯住宅

閑静な住宅地に建つ二世帯住宅で、老朽化した木造住宅の建て替えです。
建て主ご家族からは、女性が多く生活するのでセキュリティを重視しつつ明るくて風通しの良い住まいとの要望がありました。そこで外部に対しては閉じ、内部に対して開放的な中庭をふたつ設けたコートハウスにしました。

中庭と坪庭のある家

閑静な住宅地に建つ家族4人のためのコンクリート打ち放し住宅です。
ご夫婦はガーデニングが趣味であるため、南北にそれぞれ中庭と坪庭を設け、さらに屋上も近い将来緑化が可能なように鉄筋コンクリート造にしました。

三つの陸屋根を持つコートハウス

埼玉県の閑静な住宅地に建つ木造二階建ての住宅です。

建て主さまからの要望は、明るく風通し良い和モダンの住まいで、収納スペースを多くしてほしいとのことでした。

また、ゴルフが大好きなご主人からゴルフシミュレーターを設置してほしいとのご要望もありました。

傾斜地に建つ家

●設計事例の所在地: 
奈良県北葛城郡河合町
●面積(坪): 
70坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

敷地の面積の約半分が傾斜地の家である。でも、この西側の傾斜地より見える景観は抜群なので、あえてこの土地を建築主と設計者は一緒に選択した。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

同じ開発地域内で土地が5~6件残っていた中で、どの敷地にするか依頼者は悩んでいた。設計者と一緒に土地を見に行き、傾斜地であるが、面積が広く、景観に優れたここを選んだ。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

 依頼者の親友の家が建設中であり私が設計者であった。その親友からの推薦もあり、建設中の家でも依頼者に会い
ざっくばらんにお話ができたことだと思う。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

 今まで住んでいた家は、依頼者が自営していた工場の2階にあったため、階段の傾斜が急であったり、敷地の周辺環境が思わしくなかった。新しい家は、バリアフリーであり、セカンドハウスのような雰囲気をつくった。猫と犬のために床暖房を設置したタイル張りのダイニングキッチン、サンルーム。リビングから続く大きなウッドデッキなど。

依頼者の声: 

御主人、奥様から「ほぼ満点です。でも設計者から提案のあったウッドデッキ側にあえて設けた浴室の窓を開けて、外の景色をゆったり味わいながらお風呂に入ってほしい、と言われましたが、まだ仕事が忙しくてそれは出来ていません。」とのことです。
 昨年依頼者から連絡があり、「車庫の上の趣味の部屋を大きな空間にしてほしい。」との要望があり現在設計中です。(新築から約11年経過しています)

その他の画像: 

手前から、車庫、玄関、居住空間へと続く。屋根は石州(島根県)瓦葺き。

 道路からアプローチ、玄関を見る。

アプローチ、玄関を見る。奥様がお手入れした草花が一杯です。

奥様自慢のキッチンです。美しく手入れしているため、ここでは焼き肉は駄目らしいです。焼き肉はウッドデッキで
行います。

リビングから、和室とウッドデッキを見る。

 広いウッドデッキ。夏には毎年目の前で花火大会がありお楽しみでしたが、数年目から中止になった(残念)

 2階から階段を見る。外壁に面していないため窓が取れないので、トップライトを設けた。十分明るい。

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