N's residence

●設計事例の所在地: 
兵庫県尼崎市
●面積(坪): 
約34坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

建物はそのままに、建物内部をリニューアルしたリノベーション住宅物件です。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

家具やインテリアの素材など、高級ホテルのような雰囲気で仕上げて欲しいとの事でした。
その点を踏まえ、家具は海外製のものをセレクトし、塗料やクロスに関してもかなりグレードの高いものを
使用しました。
また、オファーから竣工までわずか2ヶ月というクライアントの希望を守る事が出来ました。

その他の画像: 
ユーザー 建もの探訪ファン の写真
建もの探訪ファン
感想: 

 新しい家族を迎える準備をするというのは本当に特別なこと。出産を待ちながら、心躍るような温かい気持ちで小さな準備をしている。
 必要なものをいろいろ吟味したり、チクチク丁寧に小物を縫ってみたり、 私や姉があかんぼだった頃のものや姉からのお下がりを洗濯し直してアイロンをかけたり。
 
 新しい生活を始める時はいつでも楽しい気持ちと暮らしの決意でいっぱいになる。一人暮らしを始めるときも、新婚生活を始めるときも、毎年の新年や新学期ですら。
 いろんなことを思い描いて、丁寧に準備しながら、
 「これからは、自分の好きなものだけで暮らそう」とか、「もう、美しくないものは処分しよう」とか、何度思ったことか。
 
 でも、それがなかなか難しい。
必要だのに素敵なものが見つからなかったり、お下がりやお祝いをいただいたり。
 暮らしにはすぐに、「ちょっときらいだけど、仕方ない。」が入り込んでしまう。
 
                ◇ ◇ ◇
 
 今日の建ものは「インテリアが映える丘の家」。
 http://www.tv-asahi.co.jp/tatemono/backnumber/#!/2013/44
 センスのよさに感嘆のお家だった。
 
                ◇ ◇ ◇
 
 壁のフックも、ハンドソープも、おやつも、ポットも、椅子も、ランプも、置物も。。。
「ちょっときらいだけど、仕方ない」ものなど、このお家には存在しないのではないかしらと思う。ちゃんとこのご夫婦の心を通ったものたちばかり。
 プロのデザイナーが作り上げた空間をポンと自分達のものにするのとは違う楽しさ。「隠せる収納」たっぷりのすっきり見えるお部屋に暮らすのとは違う温かさ。
 「建もの」紹介番組だのに、番組を見終わって「建もの」を見た気はちっともしなくて、素敵な雑貨店に立ち寄ったみたいな気分になった。センスのよいご夫婦が暮らしのために丁寧に選んできた雑貨やアートは、この「建もの」に配されて、本当にうれしそうにしていた。
 
                ◇ ◇ ◇
 
 このご夫婦が選んだ暮らしの箱は、小さな別荘のような住宅。
 通勤には、小田急線の満員電車に乗らなくちゃいけないかもしれないけれど、窓からは町田の豊かな緑が見晴らせる。
「ここでは会話もいらないね。ただ一緒に座っていたら、それだけで満足できる。」
渡辺篤史さんはそんなコメントをされていたけれど、その通りだと思う。
 見晴らしのよい2階は1部屋。リビングダイニングキッチンそしてたっぷり広いベランダ。1階には寝室が一室。それだけ。その単純さで満足できる。
 
 ものを選ぶ確かな目があるから、自分の「好き」がちゃんとあるから、この別荘のようなお家がイキイキとしているのだと思う。この暮らしもまた、誰もがまねできはしない。
 

ユーザー 建築家紹介センター 仲里 実 の写真

 
 

ニュースの内容

 
三菱地所レジデンスが販売していたマンションに工事の不具合が発覚して販売中止というニュースがJ-CASTニュースに掲載されていました。 
 
東京・青山の三菱地所「欠陥億ション」 ネットの書き込みで発覚、異例の販売中止に
  

三菱地所レジデンスが販売していた東京・港区青山の一等地に建設中の超高級マンション「ザ・パークハウス グラン南青山高樹町」が、工事の不具合が発覚して販売中止となった。 
その不具合というのが、「スリーブ」といわれる、水道管などを設置するための「孔」が開いていなかったためというから、なんともお粗末だ。三菱地所とともに施工を請け負った鹿島建設に配管設備を担当した関電工と、「一流」の看板が泣いている。

 
不具合が発覚したのはインターネット上にあった書き込みだそうです。 
 

ただ、問題はそのことがわかったのが、インターネット上にあったカキコミだったことだ。カキコミを見た契約者が問い質したことで事実確認が始まった。

 
記事には書かれていないのでどこにその書き込みがされていたのかはわかりません。 
しかし、検索してみると下記のサイトを見つけたのでおそらくこちらで書き込まれたのではないかと思います。 
 
ザ・パークハウス グラン 南青山高樹町【旧称:(仮称)南青山高樹町プロジェクト】
  
 

ネット上の誤解

 
この記事を書くためにネット上の記事をいくつか読んでみたのですが、中には完全に誤解している記事もあります。 
例えば、下記の記事を書いた人は「水道が使えない」と思い込んでいるみたいですが、そんなことはないです。 
 
三菱地所、明日ママがいないのスポンサーを最後まで粘る ⇒ 南青山の億ション「ザ・パークハウス グラン南青山高樹町」に致命的な欠陥発覚!!全戸販売中止に!!!なんと「水道が使えない」という中国並みの酷さ…これも法則発動か 2ch「これネットの書き込みで発覚しなかったら売るつもりだったろ」「明日ママの呪いか」 
  
まずは用語を知らないとニュースの本質がわからないと思いますので、用語の解説をしながら説明します。 
 

スリーブとは

 
配管などを通すためにコンクリートに穴を開けておく必要があります。 
そのためにはコンクリートを打つ前に事前にスリーブというものを設置しておきます。 
ただ、どこでもスリーブを入れればOKというわけではなくて、入れていい位置・直径・間隔などが基準で定められています。 
またスリーブを入れた場合の補強方法なども決められています。 
 

施工図とは

 
コンクリート工事を行うためにはまず型枠大工と呼ばれる大工さんが型枠というものを組みます。 
設計図を型枠大工さんに渡しても型枠大工さんは型枠を組み立てることはできません。 
なぜなら設計図には、コンクリートの詳しい寸法などは書かれていないからです。 
そのため、建設業者の方で施工図という図面を作成します。 
施工図は他にもたくさんの種類がありますが、コンクリート工事の前に作られるのは躯体図と呼ばれる図面です。 
スリーブの配置などはこの躯体図の中に書き込んでいきます。 
スリーブ図として別の図面にする場合もあります 
 
一般的に躯体図は建築会社がスリーブ図は設備会社が作成します。 
ニュースによると今回はこの施工図を書く段階で、必要なスリーブの約1割が抜け落ちてしまったようです。 
  

コア抜きとは

 
スリーブが入っていないと配管を通すことができません。 
配管を通すためにコンクリートに穴を開ける必要が出てきます。 
コンクリートに穴を開ける作業の事をコア抜きなどと呼んでいます。 
 
告発されたと思われるサイトを見ていると「コア抜きは犯罪」という言葉が出てきます。 
しかし、コア抜きそのものは決して法律違反でも悪いことでもありません。 
非耐力壁などの構造的に問題のない部分であればコア抜き自体はそれほど大きな問題ではありません。 
 
今回、三菱地所レジデンスが販売中止したということは、梁や耐力壁などの構造的に重要な部分にまで大量にコア抜きされていたからだと思います。 
コア抜きをするとコンクリート内の鉄筋を切ってしまうこともありますし、入れておくべき補強筋を入れることもできません。 
大量のコア抜きによって、構造強度が低下している可能性があります。 
  

梁とは

 
梁というのは柱と柱を横につなぐ水平方向の材で、普段は床の荷重を柱に伝える役割を果たしています。 
地震の際には柱や床と一体になって水平荷重に耐える役割を果たします。 
 

耐力壁とは

 
耐力壁とは柱や梁と一体になって地震時の水平荷重などに耐える役目を果たしています。 
 

ニュースの本質

 
このマンションの問題点は「水道が使えない」ということではありません。
「スリーブを忘れて配管工事を行うために大量のコア抜きを行ったので構造強度が低下している可能性が高い」という点です。 
 
たとえ、コア抜きを行っていても構造的に問題のないように補強をしているのであれば、販売中止などにはならないと思います。
 

配管工事の担当者&現場監督はかなり以前から知っていたはず

 
コンクリート工事が終わると型枠を外して、配管などの工事を行った後、壁や天井などの仕上げ工事を行います。 
配管工事をしていると必要なところにスリーブが設置されていないのはすぐに分かるはずです。 
それだけ大量のコア抜きを現場監督に気付かれずに行うわけにも行きません。 
少なくとも設備会社の担当者と建設会社の現場監督はかなり以前からこの不具合を知っていたと思われます。 
 
引き渡し予定日が2014年3月20日・ニュースの日付は2014年2月1日なので、工事は終了目前といってもいい時期です。 
すでに内装工事や外装工事も完了目前と思われます。 
今から補強工事を行うとなると、完了した内装工事を壊してから行うしかないのでは・・・と思われます。
 
発覚した段階で構造設計者に相談して、何らかの補強をした上で工事を進めておけばこんな大問題にはならなかったのではと思います。 

I-0112、鉄筋コンクリート造・中古住宅のリフォーム(兵庫県)

ユーザー sumamasa の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
兵庫県
現住所‐郡市区町村: 
神戸市須磨区潮見台町
依頼内容: 

8年前に中古住宅を購入しリフォームしてもらいました。
1F123㎡ 2F103㎡鉄筋コンクリート(?)作り7人が居住
1Fは祖父祖母及び仏間・応接室・浴室・トイレ 1Fは今回いじりたくないことが前提です。
2Fが夫婦・子供3人で居住。2Fの部屋数4部屋(内1部屋ダイニングリビング)+ロフト3つ
子供が大きくなってきて夫婦の部屋・子供一人ずつの部屋が必要かと感じてきている。
ただ構造が構造だけに簡単に壁を壊してリフォームができない気がしています。
家族が納得できる部屋割りができて快適な空間を希望します。
またこれから子供たちが高校、大学と受験勉強をしていかないといけないので、勉強しやすい空間を提供できることを望みます。
また家の土地が斜面にあり1Fの玄関とまた2Fからの裏玄関から出入りができるようにしてもらってもいます。
2階の裏玄関にも庭があり離れ部屋を立てることもできるかもしれませんが、屋根の関係で続き部屋にはしにくいと考えます。
また、8年前の購入時に家が登記されてない等少しややこしいことがあり増築に難があるようなことをその際の工務店さんが申されて今に至っています。
ご提案を頂きたく思います。また予算の程度がいろんなケースで違ってくるのかと思っています。その点も概算をご提案いただければと思います。
 





汎 建築事務所 別荘(山荘)

●設計事例の所在地: 
静岡県 伊豆 松崎
●面積(坪): 
30坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

山の中腹にある山荘、終の棲家、暖炉、五右衛門風呂、眺望、ゲストの備え、

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

傾斜地、山の中、アプローチ、車椅子の出入口、花壇、野菜の栽培

依頼者があなたに依頼した決め手: 

作品性、人柄

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

自然の中に融合する建築。1FR:C 2F在来工法(丸太骨組み)地産材料、漆喰、素焼き瓦、打ち放し、椋材、金物は堀金物。

依頼者の声: 

楽しい建築です。

その他の画像: 

伊豆に海の見える山の上のペンション。

都内世田谷区のS邸。

伊豆土肥のO邸。

足柄山の金時神社に隣接するY邸。

茅ヶ崎のM邸。

東京江東区のE邸。

東京麻布のK邸。

伊豆松崎 O邸

横浜 I邸

銀座 三ッ輪。店舗

WHITE COURT HOUSE

●設計事例の所在地: 
岡山県倉敷市
●面積(坪): 
60坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

適度にプライバシーを確保し、家族の気配が感じられる明るく開放的なコートハウス形式の住まいです。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

適度にプライバシーを確保し、家族の気配が感じられる明るく開放的なコートハウス形式の住まい。

シンプルモダンでナチュラルな空間。

2台のビルトインガレージ。適材適所に収納があり、物がでないスッキリした空間としたい。

全室、温度差のない全館空調などをご希望。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

内外装のデザイン、価値観などの一致。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

適度にプライバシーを確保し、家族の気配が感じられる明るく開放的なコートハウス形式の住まいです。
2台分のビルトインガレージを確保し、車からの買い物の搬入が雨にぬれず出入りすることができます。
適材適所に収納を設け物が部屋にでないスッキリした内部空間となっています。
外観は白い箱が重なり合ったシンプルモダンな装い、内部はブラック&ホワイトを基調にスタイリッシュでナチュラルモダンな空間で計画。
2台の家庭用エアコンで全館を冷暖房する岡山初の全館空調を採用。
各室の温度差がないランニングコストを抑えた快適な空調システムです。

依頼者の声: 

(ほぼ理想通りで毎日、楽しく快適に過ごしている。)と聞いております。

(全館空調も夏、冬共に全室、温度差がなく快適でランニングコストもリーズナブルで掃除の頻度も少なく採用

して正解でした。)と伺ってます。

その他の画像: 

WHITE BOX

●設計事例の所在地: 
岡山県岡山市
●面積(坪): 
35.6坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

時代の流行にとらわれずシンプルであきのこない白い箱の住まいです。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

シンプルモダンな建物。

2台のビルトインガレージ。奥行き感あるアプローチ空間。広めの玄関、浴室で坪庭空間がほしい。

2階リビングで明るく開放的なリビング。広めのルーフバルコニー。などご希望

依頼者があなたに依頼した決め手: 

内外装デザインのイメージ、価値観の一致。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

時代の流行にとらわれずシンプルであきのこない白い箱の住まいです。

コンパクトでありながら奥行きのある玄関アプローチ、2台分のビルトインガレージを併せ持った上質な佇まい。広めのルーフバルコニーにつながる2階リビング。 坪庭、各部バルコニーが各部の空間に空、緑の外部環境を取り入れる装置となり空間に広がりと豊かさをもたらす計画としている。 白いキャンパス地に人や物、緑、空、光や影などの自然が融合し周辺環境にさりげなく潤い、彩りを促す計画としている。また、ひとつの絵となり風景となるような3Dの画用紙的なものとして位置づけ、主張しすぎないニュートラルなデザインで計画。

依頼者の声: 

(イメージ通りの住まいが出来て楽しく過ごしている。)と伺っております。

2階リビングでありながら夏もそんなに暑くなく風通しがよく、冬も日当たりがよく日中は暖かく快適に暮らし

ていると聞いております。

その他の画像: 

I-0111、傾斜地の家(神奈川県在住・静岡県に建設予定)

ユーザー ごろう の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
神奈川県
現住所‐郡市区町村: 
茅ヶ崎市
依頼内容: 

熱海梅園町(来宮駅)に親が所有している土地がありかなりの傾斜地です。
同じような土地で両隣には家が建っています。熱海なので温泉も引いており温泉権?もあり使用料を払っていると聞いております。
家を建てるのに傾斜のため家を支える柱が6本~8本必要でそれがかなりの金額らしいです。
実際に家を建てるのなると総額でいくらぐらいからで建てられるのか知りたく連絡させて頂きました。





ユーザー 建築家紹介センター 仲里 実 の写真

2014年の4月から消費税が増税になります。
 
住宅などの大きな買い物をした場合は消費税額も多くなりますが、大幅に消費税を減らす住宅取得法があります・・・
 
それは個人から中古住宅を購入するということです。
 
不動産業者が中古住宅を販売する場合は業務として行っていることなので消費税がかかりますが、個人で中古住宅を売る場合は消費税は土地・建物ともに非課税になるそうです。
 
ただし、不動産業者に仲介してもらう場合は仲介手数料に消費税がかかります。
 
中古住宅なのでリフォームしたいという場合も多いと思いますが、リフォーム代にも消費税はかかります。
 
仲介手数料+リフォーム代には消費税がかかりますが、土地・建物に消費税がかからないのであればかなり消費税を減らすことが可能になります。
 
ぜひ、中古住宅+リフォームという選択肢も考えてみてくださいね。

ユーザー 建もの探訪ファン の写真
建もの探訪ファン
感想: 

 
 臨月に突入した私は、ただいまお里帰り中。毎日、駅までの決まった道をお散歩したり、せっせと庭仕事をしたり。久しぶりの懐かしい土地は興味深く、久しぶりのお庭のある家での生活は、やっぱりちょっと嬉しいのだ。
 高校生の時、学校までの道のりにお屋根の形がとっても個性的なお家があって、週の半分くらいは、ちょっと遠回りして、わざわざそのお家の前を通ったりした。
 お屋根の形が楽しくて。どんな人が住んでいるのか見たくて。
 
 今回の建ものをみたら、久しぶりにそのお家を見にお散歩に出かけようかな、と思った。
 
                ◇ ◇ ◇
 
 今日の建ものは「壁が双曲放物面を描く家」。
 http://www.tv-asahi.co.jp/tatemono/backnumber/#!/2013/43
 建築費7,600万円!!とびきりの道楽建もの。
 
                ◇ ◇ ◇
 
 そう、道楽の建もの。
 「使いにくさも覚悟の上で、とにかく個性的に。」
 というのが、このご家族の希望だったという。
 
 「こんな『暮らし』がしたい。」
 その思いがあって、その箱のようなものがお家だと、私は思ってきたのだけれど、このお家、この家族の家づくりはちょっと違う。
 自分の個性を表現するものを作って、自分がオーナーとして街に据えてみた。家自体が、一つの自分のコレクションのよう。そして、 自分の とっておきのコレクションを飾り、愛でながら過ごす場所としての道楽の場。
 暮らしの箱というよりは、なんだか道楽のひとつとして建てたお家。
 そんな印象がある。
 
                ◇ ◇ ◇
 
 双曲放物面のお顔を持ったこんな建ものが街に据えられたら、毎日がちょっと、楽しくなる。中がどんなか想像と妄想が広げながら、私は毎日前を通るだろう。
 オーナーには、そんな私をがっかりさせないように、毎日とびきり個性的な装いで素敵に表へ出てきてほしいし、好奇心いっぱいのきらきら目の私に気がついたら、そんなとびきりの道楽を独り占めしないで、ちょっと中をご案内していただきたい。
 もっとも、今回はテレビを通じて私は彼らの道楽を楽しませていただいた。
 
                ◇ ◇ ◇
 
 しかし、この建もの、家族のためのというより、ご主人の趣味全開!!という感じなのだけれど、家族(奥様と12歳の息子)はどのように思ってらっしゃるのだろうか。
私だったら、
 「 自分のとっておきのコレクションを飾り、愛でながら過ごす場所としての道楽の場」
とする時点で、夫の意向を受け止めてあげられる自信が、ない。
 
 この建もの、まずはスポーツカー「ロータス」を愛でる空間がエントランスとなる。
 腰を下ろしてロータスのヒップをじっくり眺めて仲間と語り合ったり、
「ちょっと高所から」
と、階段の踊り場で一服したり。小さな書斎スペースから、ガラス越しに目を向けたり。そんなふうに愛車を堪能できるようになっている。
 そして、壁面いっぱいにディスプレイされたおびただしい数のスニーカー「スーパースター」。そのコレクションを愛でながらエントランスの階段を上がり、お船のようなバーのような雰囲気のリビングダイニングで、やはりコレクションに囲まれて、満足して過ごす。
そんな建もの。
 
 でも、まあ、コレクションもお家に心地よく一体化しているから、意外にすんなり慣れるかもしれない。むしろ、感化されて、収集熱を夫と張り合うようになるかもしれない。
 家族だから、分かること。
 
                ◇ ◇ ◇
 
 「使いにくさも覚悟の上で、、、、、」とはあったけれども、実際のところ、生活空間としてなかなか機能的そうだったことも印象的だった。ざっくりたっぷりの収納でスッキリ片付けられるキッチンや、しっかりとられたドライエリアは主婦として羨ましい。
 3階の子供室も、地階の多目的室も、まだまだこれから、オーナーの個性によって魅力的に使いこなせる、そんなポテンシャルを秘めていた。

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