I-0097、夫婦2人が快適に過ごせる低予算・小さな家をセルフビルドで建てたい(東京都)

ユーザー 中野梓 の写真
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現住所‐都道府県: 
東京都
現住所‐郡市区町村: 
杉並区
依頼内容: 

□建設予定地:
東京都
杉並区
 
□建設予定の建物の種類:
木造住宅
 
□工事種別
新築
 
□建物に関する希望:
建築面積20坪程度
2LDK
平屋
在来工法
夫婦2人が快適に過ごせる低予算・小さな家
予算が少ないため、一部をセルフビルドしてトータル1000万円以下でできないかと考えております
 
□他に提出して欲しい資料:
電話よりもメールやSkypeで連絡がつきやすいですか?
 
□土地・建物の所有について:
家族が所有中の土地に建設予定
 
□土地・建物について:
敷地内に既に家が建っており、空いている部分への新築となります
1種低層住居専用地域
建ぺい率/容積率:40%/80%
準防火地域
絶対高さ10m
第一種高度地区
敷地面積の最低限度 80㎡
風致地区・都市計画・地区計画・建築協定 該当なし
 
□どのような建築家をお探しですか?:
低予算・セルフビルドの相談に乗っていただける方
 
 
□特別な条件:
当方大工仕事の経験があり、必要な学習なども積極的に行います。
無理を言って迷惑をかけることはしませんので、専門家として作業を依頼でき、相談に乗っていただける方を求めております。
何卒よろしくお願いいたします。
 





ユーザー 匿名ユーザー の写真
投稿者: 
匿名ユーザー (未認証ユーザー)

●重要な2つの建築関連契約「設計・監理業務委託契約」と「工事請負契約」について 

設計・監理に携わる傍ら、(公社)日本建築家協会(JIA)の「建築相談室」、住宅の品質確保の促進等に関する法律 
(通称・住宅品確法)に基づき、全国の弁護士会に設置された「住宅紛争処理委員会」などにかかわってきました。 
その間90年代の中頃から増加した建築・住宅に関するトラブルは増え続けています。 
UR都市機構(旧住宅公団)が自ら販売した16棟を、解体し建て替えた東京八王子の欠陥高層マンションのニュ 
ース(読売新聞2005.04.01など)も記憶に新しいところです。 
戸建住宅に目を向けると、「住宅紛争処理」などADRの俎上に上がる事件の多くは、建築主に不利な契約をし 
たことが原因です。 
建築家が関与していれば当然の「設計・監理業務委託契約」を結ばず、「工事請負契約」だけで済ませている 
ケースがほとんどです。 
設計と監理に関する内容を約束していないのですから、いったんトラブルが起きれば、建築主側が不利になる 
のは当然です。 

建築士法には、第24条の7【重要事項の説明等】、同8【書面の交付】に、 
「建築士事務所の開設者は、設計又は工事監理の委託を受けることを内容とする契約(以下それぞれ「設計受託契 
約」又は「工事監理受託契約」という)を建築主と締結しようとするときは・・・」として、作成する設計図書の 
種類,工事と設計図書との照合など、おおざっぱですが規定しています。 
条文の「締結しようとするときは」を、注意深く読めば「締結しなくてもいいですよ」と言っているようなもの 
です。 
そしてこのことが、「設計・監理業務委託契約」を締結することなく「工事請負契約」だけで済ませ、建築を 
つくるうえで最も重要な「設計と監理」を曖昧にするために利用されているのです。 

とはいえ、不備な契約書を使って不利益をこうむるのは建築主ですから、信頼できる契約書をご紹介します。 

1)建築家(独立した建築士事務所)と結ぶ「設計・監理業務委託契約」とは 
*独立した建築士事務所とは:組織的にも、経営的にも施工者とは関係がないということです。 

◎【建築設計・監理業務委託契約書】 
建築家(建築設計事務所)に「設計・監理業務」を委託するには契約を結ばなければなりません。 
歴史のある一般的な書式は、1−1)に示します。 

1−1)四会連合協定「建築設計・監理等業務委託契約書」 
四会とは、 
(公社)日本建築士会連合会 http://www.kenchikushikai.or.jp/ 建築士の有資格者が個人で入会する組織(任意) 
(一社)日本建築士事務所協会連合会 http://www.njr.or.jp/ 建築士事務所単位で入会する組織(任意) 
(公社)日本建築家協会 JIA http://www.jia.or.jp/ 建築家が個人で入会する組織(任意) 
(社)建築業協会 BCS http://www.nikkenren.com/archives/kenchiku/home/ 建設会社が入会する組織(任意) 

この契約書【建築設計・監理等業務委託契約書】は一部ゼネコンでは使われることもあるようですが、 
ハウスメーカーでは使わないようです。契約書と約款の内容を見れば“縛り”が多いことがわかるでしょう。 
これを使って契約をすれば、極めて少ない設計図ですまし、工事監理者の存在をあいまいにして実態は現場の 
監督に業務をさせるような違法スレスレの行為が不可能になるからと推察されます。 

ただ、この契約書は大建築も対象にしているため、住宅や小規模建築には使い難いので、上記のひとつ(公社) 
日本建築家協会(JIA)が策定した次の1−2)がお薦めです。 

1−2) JIA版「建築設計・監理業務委託契約書」 
この書式は、建築主に密接な立場にいる建築家の団体がつくったものですから安心して使えます。 

記載される内容は: 
委託者(建築主)、受託者(建築家)、件名のほか 
1.建設地、2.用途、3.業務内容、4.業務の実施期間(基本設計業務、実施設計業務、監理業務別)、5.業務報酬額、 
6.支払いの時期(委託契約成立時、基本設計完了時、実施設計完了時、上棟時ほか、業務完了時)、7.特記事項、 
契約日、委託者と受託者の住所氏名印。 
このあとに「約款」と「業務項目リスト」が付く全4頁のものです。 

「約款」は: 
第1条【基本の考え方】、第2条【委託者の責任】、第3条【受託者の責任】、第4条【計画の変更】、 
第5条【業務期間と報酬の変更】、第6条【業務の中止と契約の解除】、第7条【業務の完了】、 
第8条【瑕疵の取扱】、第9条【業務の再委託】、第10条【秘密の保持】、第11条【著作権】、 
第12条【著作物の利用】、第13条【保険】、第14条【契約外の事項】、第15条【紛争の解決】です。 

「業務項目リスト」は: 
1.標準業務  
(1)基本設計業務 -1)建築主からの情報収集 -2)設計条件や方針の設定 -3)条件の分析と比較検討 
 -4)計画の総合化 -5)基本設計図の作成(01配置図 02平面図 03立面図 04断面図 05仕上表) 
 -6)基本設計内容の建築主への説明 -7)その他 
(2)実施設計業務 -1)建築主からの情報収集 -2)条件の分析と比較検討 -3)設計条件や方針の決定  
 -4)設計の総合化 -5)構造計画・設備計画・外構計画の統括 
 -6)実施設計図の作成(01仕様書 02仕上表 03案内図 04配置図 05平面図 06立面図 07断面図  
 08矩形図 09展開図 10建具表 11各伏図 12)詳細図 
 -7)実施設計内容の建築主への説明 -8)その他 
(3)監理業務 -1)施工者選定についての助言 -2)工事見積書作成事務への協力 -3)工事見積書内容の検討 
 -4)工事請負契約への助言 -5)設計意図を施工者に伝える業務 -6)施工図などの検討と承認  
 -7)工事と設計図書の照合(具体的内容は「2別記」に明記) -8)施工者に対する竣工図作成の指導及び確認 
 -9)その他 

2.別記 
「1-(3)監理業務」の「-7 工事と設計図書の照合」とは下記のことをいい、確認は目視や施工者から提出 
される写真や品質管理記録書などにより、工事内容に応じた方法で行います。 
(1)着工時の確認事項 -1)敷地形状、境界、方位の確認 -2)地縄、遣方の確認 
(2)基礎配筋・基礎完了時の確認事項 -1)地業、形状、寸法、配置の確認 -2)基礎形状、寸法、配置の確認 
 -3)配筋の確認 -4)型枠の確認 -5)アンカーボルトの位置、本数の確認 -6)コンクリートの品質の確認 
 -7)床下換気口またはこれに代わるものの確認 
(3)構造躯体完了時の確認事項 
1.木造の場合 -1)防腐、防蟻処理の確認 -2)アンカーボルトの確認 -3)構造材の接合部の確認 
 -4)接合金物の確認 -5)耐力壁の位置、長さ、規格の確認 -6)建築物の高さなど法規規制上の確認 
 -7)軸組材の品質、樹種、形状、寸法の確認  
2.鉄筋コンクリートの場合(略) 
3.鉄骨造の場合(略) 
4.仕上前の下地の確認事項 -1)軒裏、外壁の防火上の措置の確認 -2)躯体内結露防止対策の確認 
 -3)屋根下地材料、形状の確認 -4)防水下地、防水工事、シーリングの確認 
5.設備の確認事項 -1)換気設備、スイッチ、コンセント、照明器具、分電盤などの位置、規格、箇所数の確認 
 -2)給水、給湯、排水の位置、規格、箇所数の確認 -3)ガス栓の位置、規格、箇所数の確認 
 -4)その他設備機器の位置、規格、箇所数の確認 
6.竣工時の確認事項 -1)建具および家具の作動確認 -2)設備機器の作動確認 -3)内外装仕上の不具合工事 
 有無の確認 -4)外構工事の確認 -5)外壁後退、斜線制限、手すりの高さなど法規制との照合  7.その他 

3.標準外業務 1)敷地測量への協力 2)地盤調査への協力 3)権利関係調査への協力 4)解体工事への協力 
5)建築確認およびその他法令による申請代理および立会い代理(以下略)〜21) 
となっています。 

*この内容をみればわかるとおり、この契約書を使って建築家と契約するなら、「第三者機関」と称する 
「検査会社」に工事中の検査を依頼する必要は全くありません。 
「設計契約なしに」ハウスメーカーに頼む場合なら、意味があるかもしれませんが、そもそも極めて少ない 
設計図書では、「工事と設計図書の照合」をすることなど到底不可能です。 

*ハウスメーカーは無料の営業設計をします。不成約になってもその費用を成約した住宅の工事費用に 
乗せするからできることです。 
しかし、建築家は工事では利益を得ません。もちろん施工者からキックバックをとるなど言語道断です。 
設計・監理というノウハウへの対価としての設計・監理報酬(のみ)を依頼主からいただきます。 
それは依頼主の代理人の立場に立つからです。 
そのため、多くの建築家は依頼されないうちは設計にとりかかり(れ)ません 
「設計を依頼します」「お引き受けします」という業務委託書が交わされてから、調査などを始めます。 
設計を依頼されたのち、予定規模、予定工事費、予定工期、設計・監理報酬などを両者で相談しながら決めて、 
「設計・監理業務委託契約書」を取り交わすことになります。 

*設計監理報酬(いわゆる設計料)は、国土交通省告示第15号(建築士法第25条の規定に基づき、建築士事務所 
の開設者がその業務に関して請求することのできる報酬の基準)が示されています。 
これは建築物の類型(専用住宅、共同住宅、事務所など)、等の分類と床面積の合計から、設計及び工事監理に 
必要な「人・時間(マンパワー)」の目安を表に表したものです。 
その数値に人件費を乗じ、技術料や事務所経費を加えた合計が設計監理報酬になります。 
「人・時間」の数値は、一級建築士として2年または二級建築士として7年の建築に関する業務経験を有する 
者による業務時間を示しています。算出結果は設計事務所ごとに異なります。この積み上げで算出された 
金額を逆算したものを、便宜上「設計料は予定工事費の○○%」といっているのです。(江口 征男) 

次は、2)施工者(工務店やハウスメーカー)と結ぶ「工事請負契約」とは、を書きます。

陽筒(ひづつ)

●設計事例の所在地: 
富山県高岡市
●面積(坪): 
30坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

住宅密集地での小さな一戸建て住宅です。
階段を建物の中心に計画して2階サンルームの大きな窓からの採光も取り入れるなど、
できるだけ多くの自然光を取り入れるよう工夫しました。
又、階段は重力換気の効果を高め、採光通風の核として機能しています。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

「分割敷地の為に敷地がちいさく、家が狭かったり、部屋が暗くならないか不安。」と伺いました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

自然素材を中心に用い、木のぬくもりを感じれるように無垢フローリングを使いました。
又、栂の造作材、壁は漆喰塗料を用いるなど、新建材は用いないことにこだわりました。
2階のサンルームから階段を介してリビングに採光を取り入れるようにして採光通風を確保しました。

依頼者の声: 

リーズナブルな自然素材を使ったこと、そして想像以上に昼間の明るさが確保できていたことに大変喜ばれていました。
自然素材の肌触りは、小さなお子さんにも好評でした。

その他の画像: 

キッチンからリビングを見る。

階段正面。

洗濯脱衣室からキッチンを見る。キッチンの奥は物干しスペースとして、
洗濯脱衣室へと繋がり、家事動線を単純にしました。

2階廊下からサンルームを見る。
サンルームの大きな開口部から階段を介してリビングに採光を導きます。

階段から光が落ちる様子。

階段見下ろし

サンルームから廊下及び階段を見る。

子供室。
自然素材の肌触り、職人による手造り感を大切にしました。

寝室
隣地の雑木林(私有地)を借景として、さわやかな心地よい空間づくりを心掛けました。
窓のカウンターはテレビカウンターともなっています。

I-0096、6000万円以内で二世帯住宅を建てたい(千葉県)

ユーザー けすけー の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
千葉県
現住所‐郡市区町村: 
若葉区
依頼内容: 

千葉市で二世帯住宅にしたいのだが親はRCでやりたい、一方若世帯は鉄骨でめいい、
現在ハウスメーカーと仮契約しており見積もりがRCで3階だてビルトインガレージつき
100坪で6800万ほどです!自由度か低く僕ら若世帯はこれから先長いので素敵
な家に住みたいと思ってます、設計事務所にいらいして、6000万以内でできないでしょうか、
現在その土地には実家がたっています!
大通りの角地です!
 
ハウスメーカーの抽選会で15%引きがあたったんです、
しかし期限付きなので仮契約したんですが、それ以降何度かうちあわせはしたのですが、全然いいプランがでなくて親も私も図面上はあまり納得いっていません。
それからしばらくやりとりしてなくて、そろそろと、親がハウスメーカーにいって6000以内でというはなしをしてきたのですが、それが無理ならば契約解除してもいいといってます。
私にも鉄骨で6000以内でできるところがあるか探してみろ、あるならかんがえるといわれています!





S-429、石積工事の補修について(神奈川県)

ユーザー かったさん の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
神奈川県
現住所‐郡市区町村: 
横浜市港北区
ご相談の内容: 

こんにちは。5年前に約3メートルの高さの石積工事を工務店に依頼して完成しました。
ところが、約4年経った時、その中の6枚が剥がれているのを主人が見つけ工務店に連絡しました。工務店は、建設業法違反で500万以上の工事を請けられないのを私共を騙して請け負ったことがわかり、そんなこんなですったもんだの末、調停で今話合いをしています。
調停は、検査会社で検査する。それに基づいて修理をするということになり、剥がれている6枚については、修理までは完了しました。ところが検査会社の報告書を良く読んでみると同じ工法でやっていて、まだ剥がれていないところでも今後剥がれる可能性があるからやりなおしたほうが良いとコンクリート診断士の意見が載っています。同じ工法とは、石の長さに満たないところを、石をサイズに合わせて切ってはめたわけで無く、コンクリートで固めたというものです。
このまだ剥がれていないけどその危険のあるところもやって下さいと調停でいうと間知石と間知石ブロックは違うとか何とかいってやってくれません。これは適正な判断か教えて欲しいと思います。





ユーザー 遠藤浩建築設計事務所 遠藤浩 の写真

自宅のアルミサッシのクレセント錠をダイヤル式(数字を合わせて開ける)のものに変えました。
以前、ガラスのクレセントが空けられる付近だけが割られ、クレセントを開錠、泥棒に入られたからです。

ガラス破り、という手口です。

アルミサッシからの進入方法のほとんどが、このクレセントのところだけガラスを割るガラス破りとクレセントの閉め忘れによるものだそうです。

いいのか悪いのか、ウチには盗む価値のものがなっかたようで、何も取られませんでした。

それより、夜中に泥棒と鉢合わせしなくて良かったと思います。

雨戸を付けても閉めているときは“今留守です!”って言っているようなもので、泥棒の思うがままですし、防犯ガラスや防犯フィルムは、アルミサッシをもう一つ付けるぐらい高価で、その割りに防犯ガラスにサンドイッチされているフィルムや内側から貼った防犯フィルムはバーナー式のライターで簡単に溶かせてしまうのが難点。

そこで、ダイヤル式クレセントが一番 “お手ごろ” で “安心” というところで今回、取替えたわけです。
簡単に、DIYで付けられます。
新築の場合には、設計の段階からクレセントをダイヤル錠に指定しておくのも良いでしょう。

要は、泥棒が家の中に入れる時間を長くできれば良いわけです。

あとは、心配の度合いに応じて補助錠を付ければ、もっと安心。ネットやホームセンターでいろいろ探せます。

遠藤浩建築設計事務所      遠藤 浩
e-mail         byw01013@nifty.com
hp http://homepage2.nifty.com/h-endoh/

I-0095、ビルトインガレージの平屋バリアフリー住宅(石川県)

ユーザー 作蔵 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
石川県
現住所‐郡市区町村: 
.
依頼内容: 

建設予定地:石川県白山市
土地所有:有り
希望建物:夫婦二人平屋バリアフリー住宅
建物規模:建坪30坪前後(ビルトインガレージ2台含)
予算:1000~1500万円





ユーザー 建もの探訪ファン の写真
建もの探訪ファン
感想: 

 渡辺篤史の建もの探訪 。オープニングの音楽を聴いて、「『建もの探訪』お久しぶりです。」と思わずテレビに会釈をしまった。何しろ15、6年ぶり。
 
 この番組を、中学生の私は毎週土曜日の朝に欠かさずに見ていた。中学生の私は、ただの四角い部屋の集まりでない建物にびっくりし、空間の美しさに夢中になった。たぶん、建築家が設計する建物というものを知って、興味を持った最初の体験なのだと思う。どのようにこの番組から遠ざかってしまったのかはよく覚えていないけれども、そんな中学生だった私は、ずいぶん長い間この番組から離れ、そして「そのうち施主になるやもしれない主婦」となった。
 
 せっかくの番組との再会。中学生の私も持った「建物そのものの美しさや面白さの感動」に加えて、自分の家を建てるなら、という思いを持った主婦としての「こんな暮らし方もあるのだなあ、いいなあという気づき」、そして暮らしを営む主体としての経験があるからこその「『これはちょと、、、』や『現実的には、、、』という疑問や意見」を書いていけたらと思う。
 
 さて、今回の「建もの」は、「埼玉県さいたま市・大原邸 -”箱階段”中心につながる家」。古くからの住宅密集地に建つ、敷地面積79㎡の住宅だ。
 私がこのお家にタイトルをつけるのならば「木登りする家」とする。
 
 玄関を入ると、6段ほどの階段があって、それを上がると踊り場のような、舞台のようなスペースに出る。この階段は、タイトルにある通り「箱階段」と名付けられている。この箱階段は下が収納スペースになっていて、ちょうど家の中央に据えられているのだが、私にとっては、これがまるで木の幹のように感じられた。光を求めてそれぞれが重ならないように螺旋状に広がる枝葉のように、この箱階段を取り囲むようにして、1階の寝室、2階のLDKと子供部屋、テラス、そしてさらに屋上テラスと和室、と、空間が配されている。1階から屋上までのワンルームのような家なのだ。
 
 リビングで腰をおろせば、それは木の上の枝に腰をかけるよう。最上部の畳にねっころがれば、それは葉っぱの上で一眠りするよう。もし私がこの家を体験したら、そんな気分になるのではないかと思った。だから、「木登りする家」。
 隣家が迫るシンプルな箱型のたてものは、内部にはたっぷり光が注いでいて、上へ、上へとつながって広がる空間が、とても楽しかった。
 
 この住宅に暮らす大原家は、3歳と1歳のこどもを含んだ4人家族。私が4人家族としてこの家に暮らす、ということを想像してみると、正直なところ、ちょっとした息苦しさや不安も感じた。
 こどもが、小学生、中学生、高校生になったら?
 ワンルームのようなこの家では、それぞれに「自分の部屋」を持てるわけではなく、そのことを、私は上手にイメージできずに窮屈にも感じた。
 
 4人で上手に、どうやって空間を使いこなすかしら。どんどん大きくなる家族それぞれの個性を、私はどうやってうまくまとめられるかしら。「木登りする家」の楽しい空間を思い出しては、そんなことを勝手に楽しく試行錯誤している。

北浦和の家

●設計事例の所在地: 
埼玉県さいたま市
●面積(坪): 
137㎡(41坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

この大きなウッドデッキは、居間の床と同じレベル。居間の延長として使います。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

バルコニーの南側隣地にズラリと並ぶ2階建ての家・家・家・・・。この家々をかわし 東西に細長い敷地に “如何にして1階まで 日の光を入れるか?”がこの家の最大のテーマでした。
老後の足腰の衰えを考えると、生活の中心を1階に置きたいという、お施主さんの要望から、居間等を2階に配置する逆転のプランはありえませでした。
そこで 東西に細長い建物の南側を 全て吹抜にすることで1階まで充分に日差しが入るような空間構成としました。
さらに 南側の地面は 建ち並ぶ隣家の影となり ほとんど日が当たらず、いつも 暗い日影の庭を眺めなくてはなりません。
そんな悪条件を解消するために1階の床と同じレベルにウッドデッキを設けることで 地面より高い位置で日の当たる床面を創りました。
そのウッドデッキは 吹抜から日が差し込む明るい居間と 一体で使える場であり 地面の庭と同じように活用するために出来る限り 大きく、 大きく創りました。
そこでは 日向ぼっこをしたり、大勢集った時には バーベキューも出来るでしょう。また、室内犬の散歩エリアになったりします。

その他の画像: 

南側全てが吹抜。
南側正面に隣家が並んでいても十分明るく、陽の光が入ります。

上部吹抜から真南の陽射しが差し込みます。居間・食堂・小上がりの和室が一列に連続し、気持ちの良い明るい空間を創っています。温水床暖房が全面に組み込まれています。

大工さんの造ったオーダーメイドキッチン。天板をステンレス屋さんで加工してもらい、IH、レンジフード、食器洗浄乾燥機は、メーカーから購入。

2階インナーバルコニーで日向ぼっこ。洗濯物は、外から見えないよう木製の手摺が視線を遮ります。

家の東側にある書斎。早朝から朝日をあびながらの仕事は、とても晴れやか!

西側外観。左側の屋根は、北側斜線によって勾配が決まっています。

ユーザー 遠藤浩建築設計事務所 遠藤浩 の写真

今や、ネット、TV、雑誌等、建築家の情報を見る媒体が沢山存在し、容易に設計事務所が探せ、その敷居も大分低くなってきました。

いろいろな設計事務所を探せるのはいいのだけれど、さて今度は、誰が一番自分達に合っているのか判断が難しいという方、“建築家決められない難民”の方が増えてきているようです。

情報が多すぎて、整理し切れなかったり、理想が高くなりすぎて、自分に合った建築家が見えなくなっていたり、建築自体が、あまりにも専門分野すぎて、一般の方にとって、いったい何を基準に選んでよいか難しかったり、家族の意見がまとまらなかったりすることもあるでしょう。

恋愛やお見合いのし過ぎで、理想が高くなり自分に合ったフィアンセが見えなくなってしまっているのとは、ちょっと違うと思いますが、客観的に自分が見えなくなってしまう意味では、同じことかもしれません。

やはり、自分の身の丈に合った人や、いっそのこと、この建築家に自分の夢を託してみようと思われたりすると、案外見えてくるのかもしれません。

きっかけは、他愛の無いこと、自分と何か共通点があるとか、前向きに良い方向に思い込んでしまうことも良い結果に繋がるかも知れません。

家づくりは、やはり前向きに全力で考えたほうが、全て良い結果に繋がっていくものだと私は思います。

「実際そうは言っても、そんなに簡単じゃないよ。」と言われるかもしれませんが、その通り、家づくりは、簡単ではありません!

ですから前向きに、全力で考えましょうということなんです。

今は、一つ何かを決めましょう。何でもいいんです。良くわからなくても何か決める。(あとで、必ず分ってくるものです。)

そのように、一歩一歩前に少しずつでも踏み出すことが大切です。

そんな積み重ねの先に、光が見えてくるものです。

計事務所の場合、家づくりという何も無いところから創っていく作業そのものも、そんな方法で進めていくものなんです。

遠藤浩建築設計事務所     遠藤 浩
e-mail        byw01013@nifty.com
hp http://homepage2.nifty.com/h-endoh/

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