●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
この家は南北に位置していまして、南側に庭をとっていてほぼ全面が窓になっています。それに対して北側の道路側はあまりオープンにしていません。この構成はよくあるもので、通常は北側には小さな窓が設けられます。それが街並みを規定してしまい閉塞感のある街並みを生み出してしまいます。ここでは2階にスリットテラスを道路に対して直角に設けることで、道路からの視線はさえぎり、光は存分に取入れ、時折住人の姿がみえることで住人の息づかい・気配を感じられるような住宅を目指しました。こうした小さな工夫がよい街並み・よい街を形成していくのだと思います。