●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
富士山・駒ヶ岳・八ヶ岳という名山を三方に見据え、大好きな電車も目の前を走る絶好のロケーション。
この景観を壊すことなく、かつ存在感のある住宅が出来ました。
初めての田舎暮らしが不安なく、快適なものになるよう、色々と工夫を凝らしました。
近隣の方々とのコミュニケーションがスムーズにいくよう、家の中に上がらずとも茶飲み話ができるような広々とした玄関土間をご提案しました。ゆっくり寛げるようベンチを配し、話のネタにもなるよう趣味の電車模型や絵を飾れる壁などを配置しました。また、土間空間の為、犬のお散歩仲間や、畑の土の付いた野菜などを持ってきて下さる近隣の方々も気を使わず来訪して頂けます。このプランは実際に功を奏し、近隣の方々が日々集まるちょっとしたコミュニティースペースになっているとの事です。
また寒冷地という事もあり、土壌蓄熱式輻射床暖房を取り入れました。寝室と水廻り以外に間仕切りが無く、大きな吹抜けもある開放的な空間でありながら、一年を通して快適な温度が保たれています。とても気持ちが良く快適とお喜び頂けました。
内装には無垢材や珪藻土クロスなど、コストに無理の無い範囲で自然素材を取り入れています。
建具や家具なども全てシナ材などで造作していますが、設備機器はコストの調整などもあり、既製品も使っています。既製品でも造作家具と組み合わせるなどの工夫をする事で安っぽくならず、個性を出すことが可能です。
また、階段材や家具などには「ペーパーウッド」という色紙が挟まれたきれいな小口の合板を使い、シンプルな中にもほんの少し色味を加え表情を持たせました。