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昨日は、外壁の塗り替えの話をもとに、
塗装屋さんよりは、いろんな経験のある工務店等に
依頼する方がいいですよって話でした。

何が大事かって。
リフォーム工事も同じことがいえるので。
その辺は、またの機会にお話ししますね。

今日からは、いよいよ外壁のお話し。

外壁の仕上げって、おそらくですけど、
想像しているより、たくさんの種類があります。

色柄のことじゃなくて、素材という意味で。

いろんな素材があって、それぞれ一長一短があります。
その辺、しっかりと把握して、最善を選定するといいですよ。

まず、そもそもなんですが。
外壁を選び時に考えたい、大事なポイントって、
なんだと思いますか?

「おしゃれさ」でしょう!
って声が聞こえてきそうです(笑)

そうそう。
先日、お客様と雑談している中で、
興味深い話があったので、お話ししようと思います。

お客様のご友人が、設計士さんに依頼して、
家づくりをされているそうです。
(私ではありませんよ)

その打ち合わせの中で、話題になったのが、
外壁のお話しで、どんな外壁にするといいのか?
そんな流れだったそうです。

ご友人は、外壁についてハッキリ要望はなかったようですが、
設計士さんが一言。

「正面の外壁は、これにしましょう。一択です。」

ということで、決まったとのこと。
正面なので、見た目に大きく影響しますから。
設計士さんがかっこいいと思う素材で決まって、
自分たちに選択権はなかったですという内容でした。

かっこよさ。
それも一つの価値観なので、大事なのですが、
もし、私が施主だったら、その素材のよしあしは
理解した上で、決めたかったかなと思いました。

外壁って。
当たり前なんですけど、雨風、紫外線なんかから、
人を守るシェルターの役割を大きく担っています。

もちろん。
外壁であれば、耐久性は一定以上あります。
ただ、それが、長持ちするのかどうかって、素材で違いますよね。

なので。
どの素材が、どれくらい長持ちするのかって
大事な情報かなって思います。

何度も張替えたりするものではないですからね。

それに。
長持ちさせるために、何か手入れをしなくてはいけない。
そういった素材であれば、その手入れがどんな内容で、
どれくらいの頻度で、行う必要があるのかが大事になります。

だって。
手入れするためには、相応に費用が必要ですから。

手入れが必要になってから、お金を準備するって大変なので、
ある程度計画的に、資金を準備していけると安心ですよ。

というか。
そもそも、それを知らないと、準備すらしませんよね。

おっと。
ついつい長くなったので、明日へ続きます。

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全館空調効果を壁かけエアコンで 夏はロフト、冬は床下から

1階と2階の間に

全館空調について考えます。

壁掛けエアコンを利用して全館空調効果を得る方法には、1階と2階の間にエアコンを設置する「階間エアコン」という方法もあります。
壁掛けエアコン方式と言えば、暖房用は床下に、冷房用はロフトや小屋裏の2台が一般的ですが、上下階を1台のエアコンで空調する試みです。

一級建築士事務所アーキシップス京都 階間エアコンの全館空調効果

階間エアコン方式 夏は冷房+送風ファン

1階天井の上部を利用する

エアコンは2階床に上部が、1階天井裏に吹き出しが出るように設置。
夏は1階にはエアコンの冷気が自然対流し、2階にはファンで冷気を押し出し。
冬は2階には温風が自然対流し、1階には別のファンで温風を押し出す。
自然に上昇する暖気を下ろし、降下する冷気を2階に上げるのに、複数のファンを使いわける考えです。
ハイレベルな高気密高断熱住宅や構造材の位置や高さに注意するなど、効果をあげるための条件は、床下エアコン方式と同様と思われます。

一級建築士事務所アーキシップス京都 階間エアコンの全館空調効果

階間エアコン方式 冬は煖房+送風ファン

住宅の省エネ化は始まったばかり

日本の住宅ストックは約5000万戸、時期も工法も様々ですが共通点があります。
ほとんどが温熱環境に問題がある、非・省エネ住宅である点です。
なぜかといえば、住宅は現在まで、省エネ基準が義務化されてこなかったから。
新築住宅は、2025年に省エネ基準義務化、2030年にZEH基準義務化、同年は太陽光発電も半ば義務化される予定です。

住宅の省エネ=高気密高断熱化はカーボンニュートラル2050に向けて、猛スピードで進みます。
高気密高断熱の住宅にどのような空調設備がふさわしいか。
全館空調はその一つの答えとして、様々なアイデアが出されています。

高気密高断熱住宅は一級建築士事務所アーキシップス京都

このコラムは、注文住宅を計画する方の参考になることを目的に、アーキシップス京都の経験に基づいて書き下ろします。
トピックス、技術、経験の内容は、主観に基づくことをご了承ください。

ユーザー 岩間誠治一級建築士事務所 岩間誠治 の写真

アパートや共同住宅と異なりシェアハウスはリビングやトイレを共有するためデザインをするポイントとなります。
コストを抑えておしゃれなシェアハウスを計画する場合、居室のデザインよりも共有部を優先したコストバランスとするとメリハリのあるシェアハウスが出来上がります。

弊社デザイン シェアハウスリビング事例

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ヨドコウ迎賓館発掘調査現地見学会が実施されるそうです。

近代建築の巨匠、フランク・ロイド・ライトが設計した建築として世界的に著名な国指定重要文化財ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)の敷地内で発掘調査を実施し、これまでほとんどわかっていなかった温室や渡り廊下、滝、池などの遺構が発見されました。
 
この発掘調査の成果を1日限定で一般公開します。

ヨドコウ迎賓館発掘調査現地見学会を実施します!

令和5年(2023年)10月31日(火曜日)午前10時~午後3時30分
に公開されるそうです。
興味のある方は行ってみてくださいね。

I-4029、重量鉄骨2階建ての構造体(東京都)

ユーザー マサ4029 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
東京都
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

1500万円で重量鉄骨2階建て
の構造体が欲しい。内装工事不要。設計と現場管理、建築確認をとって欲しい。20メートルx9メートルの土地に12メートルx7メートルの躯体を。基礎は地下室倉庫を念頭に3メートル掘り下げて。北西見なし道路、南は玉川上水遊歩道、風致地区。北側道路から2m下げて建てる。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する





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設計士にリフォーム頼めるの?
そんなテーマで何回かお話ししました。

設計士(設計事務所)=リフォーム
なかなかイコールにならなそうなんですが、
暮らしを考え直すのであれば、いるといいですよ。
そんなお話しでした。

今日は、小休止の第二弾として、
少し前に、家のメンテナンスの際気が付いたことを
お話ししようと思います。

これから家づくりするから関係ない!って声が聞こえそう。
でも。
そうでもなさそうなので、耳を傾けていただけると
今後の参考になると思います。

少し前に、外壁に塗り替えをお願いしたい。
ということで、とある方からご相談いただきました。

この方の家。
私が設計に関わったわけではありません。

別の工務店で、15年ほど前に建てられたのですが、
事情があって、今はお付き合いがないそうです。。。

外壁で塗り替えが必要になってきたのに、工務店と縁がない。。
ということで、いろいろ探してみるものの、どこがいいのかわからない。

それもそのはず。
ネットの情報だけで決めるって、大変ですよね。

きっと、プロの私ですら、デジタルな情報だけでは、
判断できないと思いますから。
(工事の現場拝見すればわかりますが)

その後、知り合いを経由して、私に声が掛かりました。

どんな状況で、何をしたいのかを確認するため
信頼できる工務店と一緒にご自宅へ。

外壁を塗り替えたい。
屋根も一緒に塗り替えたい。

外回りを見せていただいたところ、
光の当たらないところ以外は、塗り替えが必要で
ちょうどいいタイミングだなという感じでした。

ここまでは、何でもない自然な流れです。

実は、お話しうかがう中で。
雨漏れがあったんですという話をお聞きします。

該当箇所は、対処?してあるそうで、
今のところは大丈夫とのことでした。

いろいろと見せていただく中で、
かなり気になる雨漏りの形跡を発見します。
そこは、どうやら、気が付いていらっしゃらなかった様子。

そこで。
せっかくこのタイミングなので、その対処もした方がよい。
そんな話になりました。

経験豊富な工務店と一緒に、私も図面と現地を見ながら
原因を推測していきました。

考えられる箇所は、対処→水かけ試験を実施して、
その段階で、最善と思われる対処をすることができました。

何を気が付いたのか。

実は、雨漏れ近くの防水は、一度メンテナンスをしています。
その際、根本的な原因を追究せず、場当たり的な処理をしただけでした。

そもそも。
防水屋さんや塗装屋さんが、建物の細かな納まりまで、
熟知しているのかって、そうでもないんだろうなと。

その分野での専門的な知識や経験はあるとしても、
家づくり全体を知る人ではないとわからないでしょうから。

外壁の塗り替えに限らずですが、
いろんな建物を建てた経験豊富な工務店に依頼する。
大事なことだなって思いました。

さらに。そこに設計士がいると、さらに別の視点から
検討してもらえるので、よりよいかなと思います。

長くなりましたが、今日は以上です。

明日からは、外壁についてのお話しです。

I-4028、高低差のある土地の活用について(京都府)

ユーザー りっくり の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
京都府
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

高低差のある土地の活用について。高低差のある土地上の築45年の木造に住んでおります。今後土地の売却後引っ越しか建物解体&土地造成後の新築かで迷っております。土地が250坪と広いのですが、傾斜部分は崖のようになっており、平地の有効宅地面積は三分の二ぐらいです。一応崖部分に擁壁もありますが、かなりヒビがはいっており、劣化しております。現状の土地の値段と、解体造成費用が分からないとどちらにするか検討もできないのですが、気軽に見積もりできるわけもなく、先に進みません。今後の進め方について、専門家の方にアドバイスをいただきたいです。よろしくお願いいたします。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する





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先日から、小休止のつもりで始めた
こちらの話題。

ついつい長くなってしまっていますね。
早速続きにいきましょう。

自宅のリフォームをお願いしたくて、
地元工務店に、提案をお願いしたご夫婦。

楽しみにしていた提案と見積を見て、ビックリ!
なんだか、もやっとする内容だった。
そんな流れでした。

一通り説明が終わった後、
工務店に質問をしてみました。

まずは、金額のこと。
予算をずいぶんとオーバーしているのですが、
予算内での提案は難しかったのか?

予算内だと、要望を満たせないので、
要望を満たすと、これくらいになります。
今後調整していきましょうと。

キッチンはパナソニックが希望なんですけど、
リクシルになってしまうんですか?

すると。
キッチンだけパナにすると、さらに高くなってしまう。
メーカーを統一してもらうと安くできるし、
リクシルは特に頑張れるので、今回はリクシルにしたと。

ダイニングのこと、洗面脱衣のこと、トイレのこと。
その他の要望について、聞いてみたのですが、
この形が最近多いとか、あまり変更すると金額が高くなるとか。。

一通り聞いたあと、どうしますか?って言われたので、
持ち帰って、じっくり検討してから返事することにしました。

ご夫婦で話した結果、そこは断ることに。
金額が高いのは、比較してないのでわからないとしても
要望が反映されてなかったり、メーカーに縛りがあったり。
せめて、要望を満たした内容であってほしかったそうです。

少し、リフォーム熱が落ち着いたのですが。。
ついに、食洗機が故障してしまいます。

やっぱりどこか探さなければ!ということでご夫婦でお話しされます。

ご主人の知り合いが、設計士にお願いして、リノベーションしたと聞きます
設計士って、新築の高級住宅をつくる人じゃないの?
普通のリフォームなんかやってるの??

よくわからないけど、一度ダメ元で話を聞いてみよう。
ということで、弊社を発見されて、問い合わせいただきました。

この方にお会いした際に、お話ししたは。

水回りだけの入れ替えリフォームでしたら、
私が役に立つところがないので、〇〇リフォームがいいかも。

間取りを変える等、暮らしを考え直したいのであれば、
その範囲に限らず、私が役に立つと思いますよ。

それと。
とても大事なことは、工事のチェックをしてもらえること。
リフォームやリノベーション会社って、設計と工事が同じ場合が多くて、
実は、リフォームやリノベの方が、新築よりもチェックが必要ですから。
(詳しくは、別の機会でお話ししますが)

間取りを変えるような場合は、第三者として設計士がいると安心ですよ。

そんな風にお伝えしました。

参考にしていただけたらと思います。

大宮の長屋

●設計事例の所在地: 
大阪府大阪市
●面積(坪): 
143
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

大阪市の大宮の長屋の改修工事。
七軒長屋のうち二軒をフルリノベーションして、建物全体の耐震性を改善するプロジェクトです。
リノベーションする住まいは国産の無垢材を使うことで温もりのある空間を目指しました。
生活の品質を向上させ、住まい心地のいい住まいになったと思います。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

築約80年の木造二階建ての長屋です。
長い歴史の中で、さまざまな改造が行われてきています。
初期に建てられたコアとなる部分は計画的に建てられており、整然としております。
逆に、建物の道路側、反対の奥側にある下屋の部分は住戸ごとにまちまちになっていました。
そういった無計画・無作為に工事された部分に特に劣化が生じ、危険な状態になっていました。
まずはその部分を取り除き(増築にならないよう構造材を残し)、道路側は更新、奥側は坪庭とすることで大きく問題を改善しました。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

長屋の特性上、各住戸はうなぎの寝床のように細長いつくりになっています。
住戸と住戸を仕切る界壁があるおかげで、建物は前後方向の揺れに対しては十分な壁の量がありました。
逆に、建物の間口方向(横方向)は必然的に壁が少なくなります。
間口方向の揺れに対する耐力壁を増やすことが耐震性能の向上に必要になります。

間口方向の壁を適所に入れていきながら、間取りが使いにくいものにならないように工夫しました。
部屋と屋根のつながりを、引き戸を用いることで緩やかにし、可変的な住まいの提案をしました。

また、二軒の間取りはそれぞれ変えて多様なニーズに対応できるようにしました。
仕上げ材も住戸ごとに変えて変化をつけています。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

改修した二つの住戸は少しずつ間取りを変えています。
より多様なニーズに対応するためで、賃貸住宅としての受け皿を大きくすることを考えました。
また地上げの種類も住戸ごとに変えることで雰囲気の違いが出ています。
賃貸住宅では敬遠されがちな無垢材をふんだんに使いました。
賃貸住宅だからといって更新しやすい安価な新建材を使うことが主流ですが、使うほどに味が出る無垢材を選定してもらえました。
無垢材だからこそそれに見合った丁寧な住まい方をしてくれる方が見つかるのではないかという大家さんの器量が溢れます。
今回の改修で浴室、トイレなどの水廻りを更新しています。
これは大阪市の空き家対策の補助金を活用しています。
水廻りを改修することで空き家が減り、街にとってもいい影響があるためです。
階段も安全性のある勾配に造り替え、機能的にも住みやすい住まいを実現できました。

その他の画像: 

淀代のいえ

●設計事例の所在地: 
大阪府大阪市
●面積(坪): 
75坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

大阪市内に建つ大きな古民家。
戦前に建てられたこの住まいは幾度かの戦火・震災を乗り越え今までその姿を変えずに住み継がれていました。
建物は質が高く、建築当時の最新の技能がふんだんに使われていることが工事の中でも感じられました。
昔の佇まいを残したまま、現代の住まいの性能を得たこの住まいは今後改めて100年以上の時代を乗り越えられる計画をしたつもりです。
時代に流されるのではなく、普遍的な価値を持った美意識を次の時代に伝える建物になると確信しています。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

2022年現代の生活を100年前の古民家の中で再現するには色々な無理が生じることになります。
そんな中でも、古民家の持つ縮尺に寄り添うことでバランスを取りました。
家具の高さを低く設定する。材料を無垢材。国産材でしつらえる。既存の建具を活かす。鴨居の高さを既存の高さを踏襲する。
少しずつの気配りがあることで古民家の中に新しい生活を受け入れてもらえるように感じます。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

良質な建物の改修の時に、既存の雰囲気をどこまで残すかというのは大きな課題だと思います。
耐震性や断熱性の向上のために必要になる間取りや意匠性の変更をどこで解消するか。
そういったことを考えるときに建物との対話が行われると感じます。
建築当時の人たちの気持ちを考えながら、温故知新。今の最善を尽くせるよう設計します。

依頼者の声: 

住まいである以上住宅設備は快適性・利便性が求められるべきです。
ただ、陳腐なものを選定しては相性が良くないです。バランスが大切です。
今回、浴室はハーフユニットバスを採用しました。天井は既存の天井を活かして漆塗り。壁は新しいサワラの板に漆を塗っています。
トイレは既存の天井と間取りを活かして便器だけ更新しています。内装は木を使って上品に仕上げました。

その他の画像: 

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