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犬や猫など、大切な家族の一員としてペットと暮らすご家庭は年々増えています。

その一方で、「ペット臭が気になる」「毛やほこりで空気がよどむ」といった空気トラブルの相談も多くいただきます。

人とペットが快適に暮らすためには、見えない“空気環境”を整えることがとても大切です。

ペットと暮らす家で起こりやすい空気トラブル
1. ペット臭
ペット独特の体臭やトイレ臭は、壁紙やカーペットに染み込みやすく、時間が経つほど取れにくくなります。

2. 抜け毛・ほこり
犬や猫の毛は空気中に舞い上がり、床や家具に積もるだけでなく、アレルギーの原因にもなります。

3. カビ・湿気
飲み水やトイレ周りの湿気、窓際の結露などからカビが発生しやすい環境になることもあります。

空気トラブルを解消する工夫
① 換気を工夫する
ペットと暮らす家では、空気の流れを止めないことが大切です。

24時間換気システムをきちんと稼働させる

窓を対角線で開けて自然な風の通り道をつくる

サーキュレーターで空気を動かす

これだけで臭いや毛の滞留がかなり軽減されます。

② 除湿・空気清浄機を活用する
除湿機でカビや湿気を防止

空気清浄機はフィルター性能が重要。HEPAフィルター付きなら毛や花粉までキャッチできます。

置き場所はリビングだけでなく、ペットのトイレ近くに設置するのも効果的です。

③ 内装材や床材を選ぶ
家づくりやリフォームの段階で、空気環境を意識した素材選びをすると効果が長持ちします。

消臭・調湿効果のある漆喰や珪藻土

毛や臭いが染みにくいフロアタイルや無垢材

掃除しやすい素材を選ぶことで清潔を保ちやすくなります。

④ 掃除とメンテナンスを習慣に
毎日の軽い掃除機がけ+週1回の徹底掃除

エアコンや換気扇のフィルター清掃を忘れずに

ペット自身のブラッシングも「空気をきれいにする習慣」のひとつ

まとめ
ペットと暮らす家は、癒やしや楽しさに満ちていますが、空気環境に注意しないと快適さが損なわれがちです。
ポイントは、

換気で空気を流す

除湿・清浄機でトラブルを防ぐ

素材と設計で快適を仕組みにする

この3つを押さえれば、ペットも人も気持ちよく過ごせる空間になります。

「ペットがいるから仕方ない」とあきらめる必要はありません。
家づくりの工夫次第で、空気はもっとやさしく整えられるのです。

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「防音室をつくれば安心」と思っていたのに、実際に完成してみると
「思ったより音が漏れる」「響きが悪くて練習しにくい」「暮らしに不便」──。
そんな“失敗防音室”のお話を耳にすることがあります。

では、なぜそのようなことが起きてしまうのでしょうか?
ここではよくある失敗例と、その解決のヒントをお伝えします。

1. 「遮音材を貼れば大丈夫」と思ってしまう
防音室と聞くと、分厚い壁材や防音シートを思い浮かべる方も多いでしょう。
確かに遮音材は必要ですが、それだけで完璧になるわけではありません。
音は壁だけでなく、床・天井・ドア・換気口・配管などあらゆる経路から伝わります。

遮音材を貼っても、ドアの隙間から音が漏れたり、低音が床を通して響いたりすれば効果は半減。
「材料頼みの防音」ではなく、構造全体で音の伝わり方を考えることが大切です。

2. 音質を考えず「静かさ」だけを重視してしまう
防音性能ばかりに目が行くと、室内の音響環境が置き去りになりがちです。
たとえば、壁や天井を硬い素材で覆いすぎると音が反射しすぎて耳が疲れてしまったり、
逆に吸音材を入れすぎると音がこもって練習がしづらくなったりします。

本当に必要なのは、楽器に合った響きを整える音響設計です。
ピアノ、ヴァイオリン、管楽器、声楽──どの楽器かによって理想的な残響時間や響きは違います。
「静けさ」だけでなく、「心地よい音」を両立させる視点が欠かせません。

3. 換気や暮らしやすさを見落としてしまう
防音室はどうしても密閉性が高くなります。
そのため、換気や空調を十分に考えないと「息苦しい」「夏は暑い」「冬は結露」という不満が出てきます。
また、収納や生活動線を考えないと「楽器は守れるけど家族に不便」という事態になりかねません。

防音室は「家の中のひと部屋」ではなく、暮らしとつながった空間です。
防音と同時に、快適さ・採光・収納・家事動線まで計画に組み込むことが必要です。

4. 将来の使い方を見据えていない
子どもの成長に合わせて楽器や練習時間は変わります。
今はアップライトピアノでも、将来はグランドを置きたいかもしれません。
あるいは、音楽教室として使う可能性もあります。

今の状況だけでつくると、数年後に「やっぱり足りなかった」と後悔することに。
将来の変化を見越した柔軟な設計が、失敗しないポイントです。

まとめ:防音室は「部屋づくり」ではなく「計画」
よくある失敗防音室の共通点は、部分的な対策に頼ってしまうことです。
遮音材や吸音材といった素材に偏ったり、「とにかく静かにすればいい」と考えたり──。

本当に必要なのは、

遮音・吸音・構造・換気を含めた総合的な防音計画

楽器に合った音響環境のデザイン

家族の暮らしや将来を見据えた住宅全体の視点

防音室は“箱”ではなく、“家族の音楽を支える環境”です。
防音室だけを切り離して考えるのではなく、家づくりと一体で考えることで、
初めて「失敗しない防音室」が実現します。

「遮音材を使うかどうか」ではなく、家族と音楽に合った暮らしをどうデザインするか。
それこそが、防音室づくりの本当の鍵なのです。

I-5018、中規模集合住宅4棟の駐輪場【18m2】の建て替え(千葉県)

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現住所‐都道府県: 
千葉県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

建築予定地は千葉県富里市です。
中規模集合住宅4棟の駐輪場【18m2】
の建て替え4カ所の建築確認申請の依頼です。
品物はメーカー既製品です。
 
費用を知りたいです
 
建築家の所在地について:
建築家の所在地にはこだわらない





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バリアフリー住宅と聞いて、多くの人がまず思い浮かべるのは「手すり」と「スロープ」ではないでしょうか。
確かに、これらは車椅子生活や高齢者にとって欠かせない要素です。段差の解消や安定した移動を支えるうえで、大きな効果があります。

しかし、手すりやスロープを取り付けただけで「快適な家」になるかといえば、残念ながら答えはNOです。
むしろ、それだけに頼ってしまうと、日常生活の中で思わぬ不便やストレスが残り続けることもあります。

1. 家全体の動線が変わらなければ、不便は残る
玄関にスロープを設置すれば、外出や帰宅はしやすくなります。廊下や階段に手すりを取り付ければ、移動時の安心感は増すでしょう。
けれども、その先に待っているのが「狭い廊下」「曲がりにくい角」「扉の開け閉めのしづらさ」であれば、結局は快適な暮らしにはつながりません。

家は一つの空間の集まりであり、生活は「点」ではなく「線」で行われます。つまり、部分的な解決策だけでは、生活全体の流れがスムーズにならないのです。

2. 家族全員の暮らしにとっての快適さが重要
手すりやスロープは、車椅子利用者本人や高齢者の移動を助けるものです。
しかし家族の誰もが日常的に同じ家を使う以上、本人だけが使いやすい状態では不十分です。

例えば、スロープの角度が急すぎると、介助する家族にとっては大きな負担になります。
また、手すりの設置位置が本人には適切でも、他の家族にとって邪魔になることもあります。
快適さとは「誰か一人のため」ではなく、「家族全員のため」でなければ成立しないのです。

3. 将来を見据えた設計が求められる
子どもが成長する、家族の介助の有無が変わる、介助者自身が年齢を重ねる――。暮らしは時間とともに変化します。
手すりやスロープは「今」を助ける道具ですが、5年後、10年後にそのまま使いやすいとは限りません。

だからこそ重要なのは、将来を見据えて「生活動線そのものを最適化」することです。玄関からリビング、リビングから寝室、寝室からトイレや浴室へ。
家全体をシミュレーションし、将来の変化に柔軟に対応できる設計を行うことが、本当の意味での快適な暮らしにつながります。

4. 本当に必要なのは「トータル設計」
手すりやスロープは、あくまで部分的な解決策に過ぎません。
大切なのは、**「家全体をどのように使うか」**という視点で動線を設計すること。

玄関から寝室まで車椅子でストレスなく移動できるか

介助者とすれ違える幅があるか

家族が自然にくつろげる空間を保てるか

これらをトータルに考えてこそ、「安心」と「快適」を両立した家が生まれます。

まとめ
手すりやスロープは大切です。けれど、それだけでは家は快適になりません。
本当に必要なのは、家族全員の生活動線を俯瞰し、将来を見据えた設計を行うことです。

部分的な工事では解決できない「暮らしの不便」を取り除き、家族みんなが笑顔で過ごせる住まいを実現すること。
それが、私たち建築家が担う役割だと考えています。

I-5017、有料老人ホームを建てたい(神奈川県)

ユーザー リュウ4850 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
神奈川県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

川崎市***で有料老人ホームを建てたいです。
土地はトータルで700平米を買いました。
1000平米の建物を作りたいです。
経験がある建築家を探しています。
 
建築家の所在地について:
建築家の所在地にはこだわらない





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「自宅にサウナをつくりたい」
そう思ったとき、多くの方が気になるのは、どんなサウナがあるのか、予算はいくらか、設置できるスペースはあるか……といった具体的な条件でしょう。

もちろん、それらも大切です。
けれども、最初に考えるべきは設備や金額ではありません。
まず決めておきたいのは、自分がどんな暮らしを実現したいのかという視点です。

そこで今回は「自宅にサウナを作るときに、まず決めるべき3つのこと」をご紹介します。

1. どんな“サウナ体験”を求めているのか
ひと口にサウナといっても、そのスタイルはさまざまです。
短時間で体を温めたいのか、本格的に汗を流して“ととのいたい”のか。
あるいは、家族と一緒に楽しみたいのか、自分だけの隠れ家的な空間にしたいのか。

「求めるサウナ体験」が違えば、選ぶべき設備や広さもまったく変わってきます。
たとえば、コンパクトに導入できる電気式サウナは手軽ですが、薪ストーブサウナのような“炎の揺らぎ”は味わえません。
逆に、本格派にこだわりすぎると、日常で使う頻度が落ちてしまうこともあります。

まずは「どういうサウナ時間を大切にしたいか」を、言葉にしてみることが第一歩です。

2. 生活のどこに組み込むのか
次に考えたいのは、暮らしの中での“動線”です。

浴室の隣に設ければ、風呂との連携がスムーズになります。
庭やベランダに置けば、外気浴まで一連の流れを楽しめる。
一方で、空き部屋や地下室を活用すれば“秘密基地”のような特別感が生まれます。

「使いやすさ」と「雰囲気」をどう両立させるか。
これは設計の工夫で大きく変わる部分です。
せっかく導入しても「動線が悪くて面倒」となれば、結局使われなくなってしまいます。

どこにサウナを組み込むか――。
これは、自宅サウナの満足度を大きく左右する選択になります。

3. 誰と共有するのか
最後に意外と重要なのが、「誰と使うのか」という視点です。

自分専用の空間として集中したいのか。
家族と一緒に楽しみたいのか。
友人を招いて“ととのい時間”を共有したいのか。

使う人の範囲によって、サイズやデザイン、さらには換気や防音の考え方まで変わってきます。
「自分だけのサウナ」と「家族で楽しむサウナ」では、求められる環境は大きく異なるのです。

■まとめ
自宅サウナは、単なる設備ではなく、暮らしそのものを変える存在です。
だからこそ、

どんな体験を求めるのか

生活のどこに組み込むのか

誰と共有するのか

この3つをまず決めることが、失敗しないための大前提になります。

設備やコストはその後で十分。
逆に、この3つがあいまいなまま進めると「なんとなく導入したけど、思ったように使っていない」という結果になりかねません。

サウナをつくることは、暮らしをデザインすること。
理想のサウナ体験をイメージすることが、最高の“ととのい時間”への第一歩なのです。

ユーザー 大島功市建築研究所 一級建築士事務所 大島功市 の写真

令和7年20250922ホームページ更新(^^)/~~~

■南街プロジェクト…検討プランアップしました!
■清水4丁目プロジェクト敷地境界確認・設計契約準備に入りました…プランも継続して検討中
■下落合四丁目計画開発関係・協定通路関係の申請準備に入ります
■根岸第二サンフラワー保育園いよいよ開園です!完成写真をアップしました(撮影:丸産技研)
■港南中央サンフラワー保育園いよいよ開園です!完成写真をアップしました(撮影:丸産技研)
■大曽根の家完成!!!写真家さんによる写真をアップしました(撮影:関根虎洸)

http://ohkokk.boo.jp/

ユーザー アーキシップス京都 古前極 の写真

家づくりの主役

マクロデータから2025年の家づくりを探る2稿目は、家づくりを実現した世帯のプロフィールを見て行きます。

まず多様な調査データからどの世帯を見るか、対象を絞る必要があります。
そこで今回は家づくりの多数派と思われる、三大都市圏(首都圏・中部圏・近畿圏)の一次取得層(初めて住宅取得した世帯)に注目します。
取得した住宅の種類は注文住宅、分譲戸建(建て売り)、新築分譲マンション、中古戸建・中古マンションとし、リフォームや賃貸は含みません。

グラフ1 三大都市圏 一次取得世帯 世帯主の平均年齢

まず年齢を見ると、世帯主の平均は37~42歳でした(グラフ1)。
30-35年の住宅ローンを組むなら、このあたりの年齢になるかも知れません。

グラフ2 三大都市圏 世帯主の職業

世帯主の職業は会社員や団体職員が最多で公務員や会社役員も含めると、80%前後が企業や団体の勤め人です(グラフ2)。
分譲戸建・マンションと中古戸建の購入世帯は自営業者が多め。
分譲マンションの購入世帯には会社役員が多め、なども読み取れます。
とは言え取得した住宅による違いは少なく、初めて住宅取得するのは「安定した職業のある40歳」と言えそうです。

グラフ3 三大都市圏 取得住宅別 平均世帯年収

世帯収入には幅がある

世帯収入を取得住宅別に見ると、注文住宅世帯が912万円と最多、分譲マンション世帯が821万円、分譲戸建世帯が814万円でした。
注文住宅には土地を買って家を建てる場合と、建物だけを建てる場合の二種類がありますが、平均世帯収入には土地購入の別は反映しません。

厚生労働省「国民生活基礎調査」によると、この年の世帯主40~49歳の平均世帯年収は740万円。
注文住宅や分譲戸建・マンションなどの新築住宅を取得した世帯は、平均年収を上回る世帯が多いことがわかります。

グラフ4 三大都市圏 一次取得世帯 平均世帯年収の推移

過去10年の推移を見ても、注文住宅世帯と分譲マンション世帯の年収は概ね、40-49歳世帯平均より高めでした(グラフ4)。
土地代・資材・人件費・経費・税金全てが高騰するなか、住宅取得に踏み切る世帯には厚い経済基盤があることがわかります。

グラフ4からはこの10年間の世帯年収の伸び率も見えてきます。
全国平均の40-49歳世帯は10年で8%程度の伸び率にとどまりますが、住宅取得した世帯はどの住宅種別でも、10~40%の伸びでした。
中でも注文住宅取得世帯は、世帯年収が10年前から40%前後大きく伸びています。
注文住宅の取得世帯は、より高収入世帯にシフトしつつあります。

グラフ:国土交通省「住宅市場動向調査」から作成

京都の建築家 全館空調はアーキシップス京都|古前極

このコラムは、注文住宅を計画する方の参考になることを目的に、アーキシップス京都の経験に基づいて書き下ろします。
トピックス、技術、経験の内容は、主観に基づくことをご了承ください。

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