●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
この家は、「車椅子のためのバリアフリー住宅」ですが、それも、住宅を設計する数ある諸条件のなかの一つのニーズとして捕らえて、「車椅子のためのバリアフリー住宅」という、特定された一くくりの既成概念だけに偏らないようにしました。
車椅子の動きを一つ一つ確かめながら、動線計画の作業を加えるという考えで設計を進め、細部のデティールまで車椅子のご主人の生活にあわせて動きやすく造った家ですが、家族の皆さんが、いつも楽しく、快適に、そして、心豊かに暮せる家というテーマに沿って、中庭を配し、自然素材に囲まれての暮らしのできる住まいとなるよう、配慮しました。